国宝・松江城、完成!! 日本の心、作っているだけで癒されました。
組み立てて塗装しただけ、何のディテールアップもしてませんが、人生初めての城プラモでめっちゃ楽しかった。
デカールも透明パーツもないってこんなに楽なのね・・・しみじみ。
建物は筆塗り、地面と石垣の基本塗装はブラシ、どちらもラッカー塗料にスミ入れはエナメルで。
日本中にこういった近世城郭はたくさんあれど、ほとんどの天守は明治になって壊されたり第二次大戦で空襲で破壊されたりして再建されたもの。
松江城は1611年以前に建てられ江戸時代に建て直されてはいるけれど、現存12天守のひとつです。
それにしても、大した知識のない私が適当に作っただけでこれだけカッチョいいんだから、いかに城がカッチョいいものかがわかる。
天守って別に居住空間じゃないし、究極の「どうだどうだ俺のモノを見ろ」みたいなものだよね。
壮大な夢。だから人をひきつけるのか。
天守の前に何かくっついてるなと思いましたが、これは「附櫓(つけやぐら)」というそうです。櫓というのは防御のための施設でお城にはたくさんあります。大抵石垣のカドなんかにあるよね。
附櫓は天守に上がるため(天守の一階は石垣の上にあるので登らないといけない)の建物であると同時に敵が入りにくくするためもある、らしい。なんかニワカお城マニアなので説明がうまくできないけど、詳しく知りたい方はいろいろ調べてみてください。面白いよ。
天守右側にある櫓は、多門櫓と祈祷櫓という名前で現在は復元されていないようだけど、このキットでは「復元」されている。
この櫓の向かって右側は深い石垣になっているけれど、敵が石垣を上ってきた場合すぐに天守閣まで迫ってくるので、上から攻撃するためなんだと思う。
こういった城の配置設計を縄張(なわばり)というんだそうです。
城見学に行くと、たいてい門のあたりで道が折れ曲がっていて、本丸に到達するまで迷路みたいにジグザグになってるけど、あれは当然敵が簡単に入って来れないように(途中で横から矢を射たりしやすいように)してるわけで・・・そういうのを想像しながら地図を見ると俄然面白くなるよ!!
天守の向かって左側。
松江城は黒い部分が多い。黒い部分は板張りで下見板張(したみいたばり)というそうです。姫路城みたいな真っ白の壁は塗籠(ぬりごめ)と言って見た目は綺麗なんだけど、耐久性は板張りのほうがあるので、見た目と実用性のどちらを取るかということです。
板張りの黒い色は松脂・柿渋・煤などを混ぜたスミを塗装している。板張りと言ってもその内側には土壁があるので防御は万全らしい。
私は真っ黒ではなく、黒の上からマホガニー色を塗り重ねています。
ほかの塗り分けなどもインストだけだと大雑把なので、ネット上の写真を見ながら塗り分けた。
こちらは、天守の向かって右側。こっちからの景色もなかなか格好いいでしょ。
360度色んな角度から眺められるのが模型のいいところ。これくらい大きな構造物になると、おそらく現地に行ってもなかなか全部把握するのは難しいと思う。
土塀(ここも下見板張だね)で囲まれた部分は曲輪(くるわ)と言って、やはり防御のための空間。
よくこういうところに穴が開いていて(狭間)、そこから弓矢て鉄砲を打ったりするんだよね。
本当は屋根はもう少し白っぽい。
城はほぼモノトーンの建物だから、色づかいは大事だなあと思う。
1/500だから少し明るめなのがいいのか・・・
今回は初めての城模型て、手探りだったけど、もう少しいくつか作れば慣れてくると思う。
樹木などをもう少し増やしたらまったく違った趣になると思う。
地面や草木はある程度自分の自由になる部分だから、かなり楽しんで作った。
ネット上で検索したらものすごい作例が出てくるんだろうけど、あえてそういうのは見ないで作った。だって見ちゃうと作れなくなりそうだったから。他人のを見て勉強するのもひとつの方法だけれど、イキナリすごいの見ると私は手が止まってしまう。
上空から。
意外といちばん大変なのは石垣の塗装だった。
写真を見ると、オレンジ色がかったベージュ系の石が多く使われている。
ジオラマ作ったことのある人はわかると思うけど、地面の色とか石の色って、いざ塗装するとなると「一体何色だっけ!?」ってなる。
零戦の機体色どころじゃないですよ。地面なんて普段そこらで見ているはずなのに、いざ塗装しようと思っても何色なんだかわからない。嗚呼。
ネット上の写真みると、学校のグラウンドみたいな白っぽいベージュのように見える。成形色と大して違わない色を塗装してみた。
ま、こんなものか・・・。
石垣は基本塗装のベージュのあと、グレーなどの濃淡を一個ずつ筆で塗装したけど、なかなかそれらしくならない。
なんといっても石垣はものすごく目立つ部分だからね・・・。
よく石垣を彫りこむとか聞くけど、今回はちょっとスジ彫りツールで彫ろうとして我に返った。
こんなんやってられるか!!
もしかして城モデラーはリューターで削ったりするのかもしれないけど、このキットなんかスジ彫りがまあまあきちんとついてるし、別にこのままでもいいと思う。
これでも実は全然オーバースケールでありまして、実際はもっと石の数が多いです。
樹木は伸ばしランナーの幹に鉄道模型用の材料や自分で調達したダイソーの材料をくっつけて作りました。
季節は夏の終わりって感じかなあ。いまいち季節感がハッキリしない情景になってしまった。
とかなんとか言いながらも久々の完成品!! いい気分だ!! 何にしてもやはり完成するっていいもんです。
さて次は姫路城かそれとも高知城に松山城いや岐阜城もいいな・・・どれにしようかなぁ~。
えっ? 飛行機? そういえばそんなものもあったっけ←おい!!