
48? SR-71 広島乱流会のF/A-14さん作品
人生初・空軍機だそうです。初体験の喜びをうれしそうに話しているのを見て、人生って捨てたもんじゃないと思いました。今回聞いた話の中でも、断トツ良かった話。
胴体後部表面に何かがついたような跡があるのは、給油のときに飛んだ燃料ではないか・・・という推測で汚れをつけているそうです。これがすごくいいアクセントになって、軍用機らしいワイルドさが増してます。黒い機体に微妙なグラデーションをつけているのがお上手。

同じくF/A-14さん作品(部分的な写真ですみません)。
ほとんどマスキングで仕上げていて、特にこの炎みたいな形!!(縁取りのオレンジと黒も難しそう) デカールが売ってなくてやむなくご自分でマスキングしたそうですが、すごすぎる。ご本人も「何かが降りてきてる、みたいなときあるじゃないですか。ああいう感じだった。今やれと言われても多分できない」ということでした。あなたも無我夢中でやってるうちにできちゃった、という経験はありませんか。えっ、最初のときそうだったって? 気が付いたときには何もかも終わって呆然としてたって?

ミクロミル1/72 ニエマンKHAI-3 Windsの和田さん作品。
COVID-19もあるし今年は来られないと思ってた和田さん、ひょっこり現れたときにはうれしかった。確か81になられると思う。しかし全然変わらぬ若々しい笑顔に驚かされる。
ハリコフ航空研究所で作られたモーターグライダーで、実用化されたそうです。翼の上の部分に一列ずつ座席が作ってあります。いやはや。

タミヤ 1/48F-16CJ(Block50) 翔バナイカイに復活された大山さん作品。
コクピットより前以外の胴体前半部をブラッグドッグ(と言うメーカー)のパーツに交換しているとのこと、ジェットノズルやレドームはアイリスのパーツ。
ブラッグドッグのパーツがよくできてて、塗分けすら大変なくらいだったそうです。キットは恒例のがらくた市(ホビーボックスの中古品バーゲン)で入手したという話で・・・誰かほかの人もそんな話してたなあ。何前縁もするアフターパーツ買うくせに変なところで節約に気を遣うモデラーでした。

ハセガワ1/72 T-4 芦屋基地所属機 第13飛行教育団模型同好会のトミーさん作品
去年私が頑張って作ったコクピットお見せしたので、「今回頑張ってみました」と作ってこられました。赤いシートが印象的ですが、最近は老朽化したのを縫い直して使ったりしてるそうで、聞くも涙語るも涙・・・あ、これ軍事機密かな。そんな話やほかにもいろいろとっておきT-4話を聞きました。

タミヤ 1/32 零式艦上戦闘機21型 広島乱流会 けんさん
今回ちょっと目をひいた、濃いグレーの21型。えっ、なんか塗装間違ってるんじゃない? と思った人もいるかもしれない。
クレオスのC306でしたっけね・・・実際に21型の残骸を持っている方が千葉県のほうにいらして、その零戦を見てこの色にしたそうです。あまり光の当たらない部分に残っていたグレーだとか。これってもういわゆるロービジのグレーに近いと思いませんか!! バリバリ現役ジェット機ぽくないですか? ついつい昔の飛行機って色褪せたイメージがあるけど、生産されてすぐはこういうロービジのグレーだったんだ!? これぞ戦闘機、カッチョええ~。ちなみに色褪せてくるとブルーぽくなっていくらしい。零戦の色はこれまでも色々な推測がされてますが、実機に残っていた色ということで、信ぴょう性が高いなと思いました。また、色としてもカッコいいと思う。真似させてもらおっと。

増槽のリベットは凸なのだそうです。おお~。今度作るときには真似しようっと。
熊本のシュミットさんのドクターリベットを使って凸リベットを表現してます。

レベル1/48 F-86D セイバードッグ(月光) 千歳基地所属 浜松BMC こわもておやじさん作品。
すべて筆塗りなんですが、たとえばこの小さな注意書き、点々でそれらしく描き込まれてます。でも黒ではなくグレーなんです。デカールだと黒すぎてどこか作り物っぽいですよねと言われ、なるほどと思いました。だから手描きのほうがそれらしく見えるんだなあ。こういう目の錯覚って面白い。
飛行機の整備をずっとされてきた、こわもておやじさんが「飛行機って本当に微妙なバランスのうえで飛んでいる」と言われていたのが印象に残った。それにしても浜松から来られるとは・・・

E.E.ライトニング。1/50? 福岡ソリッドモデルクラブ 市岡会長作品。
確か去年熊本でベベルギアの説明をしていた、アレですね。生まれて初めてライトニングを格好イイな~と思った。やはり作品次第ということか。ほとんどが木製で、尾翼などに金属を使っているのですごくシャープで気持ちいい。もちろん動翼類はすべて動く(触らせてもらった。指紋つけまくり←おい!!) すげーわ。

同作品。ジェットノズル。

ご紹介したい話がひとつあります。
飯塚リバーサイドクラブの元会員の方が最近亡くなられて、残された膨大な数の作品をどうしようかと、家族は困惑。そこで会員の百年ファントムさんが後始末を手伝うことにしたそうです。
適当な価格で譲り受け、それを知り合いモデラーに声掛けして「買い手」のついた作品を今回展示され、終了後、予約品をそれぞれ受け取っていました。今回は一般の方にひろく売るのではなく知り合いにもともとの買い取り価格で買ってもらったそうです(儲けは出ない)。
いろいろやり方はあるけれど、いいことだなあと思った次第。世話するのも大変だとは思うし、できれば生前に誰かに頼んでおくのが一番よいかもしれないけれど、思いがけず急死することもあるし、模型クラブがこういうときに手伝ってあげるのは、素晴らしいことですよね。

時間を忘れて、模型話に興じる。
例年、二日間の開催が今年は日曜日のみとなったけれども、思い切って開催された銀翼会の勇気には感謝の声が絶えなかった。「今年唯一の展示会です」という人も多かった。私の場合は二月のオタ空以来となる。

飛燕二機と、H2Rを展示させてもらった。バイクはもちろん本来NGだけれど、ウイングがあるから・・・ということで大目に見てもらった。飛燕のキャノピーが合わないことを毛利さんに言ったら、合わせるいちばん簡単な方法を教えてくれた。
さすが銀翼会、そこそこ観覧者もありました。私の展示を見てくれる人にはこちらからお声がけして話をさせてもらいました。意外なくらいバイクの好きな人がいてうれしかった。

興味を持った作品などあれば、コメントくださいね(毛利さん撮影)。
展示会の話はこれでおしまい。あとは小倉観光の話を少し書きます。