つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

カテゴリ: ハセガワ1/200スペースシャトル&ハッブル

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 完成しました。キットそのものはそんなに複雑じゃないし色の塗りわけなどもそんなにないので、地球と宇宙の塗装に時間をかけました。あとハッブルの画像の載ってる本を読んだり。

 スペースシャトルのカーゴ室が見えてますが、ここにハッブルは固定され宇宙空間まで運ばれた。チャレンジャーの事故などがあって打ち上げは二年半以上延期され、ようやくディスカバリー(発見)号で打ち上げされた・・・が、なんと主鏡に致命的な欠陥があることが判明(汗 せっかくの画像が歪むという悲しい事実。しかしもともとハッブルはスペースシャトルによる保守作業を前提だったので、エンデバー号によって保守ミッションが行われたのが三年後。いやぁ辛い三年間でしたね。主鏡を交換することはできないので歪みを直す装置を搭載することで見事解決、前回ご紹介した本の表紙などの有名な画像が送られてくるようになったのです。
 しかしねー、主鏡は9年前に出来上がってたのに不具合に誰も気が付かなかったってんだから、信じられないようなことがあるよねぇ。

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 奥が主鏡で手前が副鏡、再現されている。ガイアシルバーで塗装した(気がする)。

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 外側はメッキシルバーネクスト。けっこうピカピカになったよ。ハセガワのキットの質感がいかにも本物を再現したような感じになってるので、塗装するだけでけっこういい線いく気がする。

 光の当て方で「どこでも宇宙」の色が違って見えます。月くらい描くべきだったか!? ちょっと寂しい宇宙。

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 正確に言うとこの飛行機型の部分はスペースシャトルオービター。80年代、テレビで打ち上げ風景を見た記憶がある方は多いと思う。興味はそんなになかったとしても。その後アトランティス号で最後の保守が行われた後、2011年にスペースシャトルは退役、ハッブルは宇宙から帰ってこれなくなった・・・了。

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 地球の塗装はイマイチぼやけてましたね。もうちょいハッキリ塗装するべきだった。やり直してもいいレベルかも。

 太陽電池パネルに貼ったハセガワの偏光フィニッシュが効果的でしょ? ここは絶対使うべきですね、これは塗装ではちょっと無理。

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 おおっ、背景は暗いほうがいいね。
 宇宙のどこからか、私らに向けて巨大な望遠鏡を向けている連中がいるのだろうか。

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 両脇に黄色いモノがついてるけど、ここは金属で作り直すとぐっと精密感が増しそうな部分。

箱

 このキットを作ってる間にも、アフガニスタンの飢餓、ウクライナ問題、北朝鮮から打ち込まれるミサイル、トンガの火山爆発など・・・地球にはさまざまな問題が起きていた、でもこの小さな地球上で何やってたんだよ人間は。もっと仲良くできんのか!! もっとほかにやることあるだろう!? 宇宙がどうなってるのかもっと知りたいと思わないのかよ!! このキット作ったらそういうことに気づく。一瞬だけど、宇宙規模でモノが考えられるようになった気がした。

 地上で使う望遠鏡もそうだけど、望遠鏡とかレンズというものには何か神秘的な性質を感じる。自分の目で直に見ることのできないものさえも見ようとする・・・禁断の領域に踏み込もうとする人間の罪深い好奇心。罪深く、同時に心震えるような神秘の扉。だから望遠鏡やカメラやレンズに心惹かれるんだろうな。

 というわけで、これにて終了。二月の宇宙展示会が開かれることを祈っててください。

宇宙

 ようやく宇宙の塗装終わったよ。ついにこの製作記も宇宙規模になってきた。

 名付けて「どこでも宇宙」。これを置けばすぐにそこは銀河系・・・って適当な塗装ですけど。脳内BGM はホルスト「木星」(組曲惑星より)

 あえて真っ黒ではなく、濃い紺色にしてみた。ラッカーで塗装。星は筆に含んだ白い塗料を指で弾いてパッと散らした。ところどころ、黄色や赤や青い星もあるよ、写真ではわかりにくいけど。

本

 参考文献。「EYES OF HUBBLLE ハッブル宇宙望遠鏡 探求と発見のまなざし」

 素晴らしい本。最近毎晩少しずつ読んでいた。吸い込まれるような素晴らしい写真ばかり。ハッブル望遠鏡の30年にわたる仕事の数々が収められている。めっちゃ感動して最初の晩は興奮して眠れなくなったくらい。偉大な天文学者エドウィン・ハッブルさんについての記事や、ハッブル望遠鏡のしくみについても書いてあるよ。

 現在の宇宙ができてから138億年たっているのだという。そして私たちの地球・・・太陽系は天の川銀河という銀河の中に位置しているらしい。そういうことをふと思い描くと・・・気が遠くなって、おかしな気分になる。ここに生きていること自体がトンデモナイことのような気がする。トンデモナイ偶然で地球に生命は誕生し、そのおかげで私達はハッブル宇宙望遠鏡と同じ時代に生まれ、そして焼津の小さなプラモデルメーカーの作ったハッブル望遠鏡の模型を作っている・・・そのピンポイント具合って何なの一体!? 宇宙規模の偶然やん!! しかしなんて私達って小さいんだろう。宇宙の大きさも驚異だが、私達の小ささにも改めて愕然とする。

 この本、本屋で手に取ったとき「幾らなんだろう、、、やっぱ5000円くらい? それとも1万円くらいするんかな、でもここで買わんと女がすたるな」とビビッたが、見てびっくり何と2750円。安ぅ!!
さすがハッブル望遠鏡は気前がいいな。

 というわけで、完成画像は近いうちに撮影します。

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 地球にクリアを二回かけた。少し磨く予定。
 背景に置いてる板は、宇宙のつもり。百均のボードに紺色を塗装したところ。ハセガワの箱絵がそうなんだけど、黒じゃなくて紺色がいい感じになるのかなと思って真似してみた。もう少し黒くてもいいかもね。あとは星を塗装する予定。久しぶりにぶわーっと吹いたらシンナー吸いこんで気持ち悪くなった。マスクしないとダメか・・・。

 二月の宇宙もの展示会はcovid-19次第ということになるんだろうけど、一応参加するつもりで作ってる。

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 オービターの窓にはデカール貼ったんだけど見事に気泡が入ってしまった。こういうところが雑なんだよなあ。

 写真にはないけど、ハッブル望遠鏡のほうは突起物の接着を終えて完成してます。

箱

 次はとりあえずムスタングをやっつけることにする。以前、零戦やFw190でやったけど、四機同時製作という無理企画(汗
 タミヤは箱が無駄にデカい。弱にエアフィックスはキャラメル箱で塗装は一種類分しかなくて経費節減キット。やはりね、箱の大きさから言ってもハセガワがいい←意味不明 ハセガワの古いほうは、増槽を投げ捨てて「今から空戦やるぜよ」という瞬間を捉えており、胸躍る。

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 上からハセガワの古いキット(もちろん凸モールド)、ハセガワの新しいやつ、マッチボックス、タミヤの順。
 小さいですねぇ~。リベット打ったりはしませんよ。もう今作らないと色んな意味で作れなくなりそうだから、ここが最後と思って作る。ムスタングはハセガワの32を作ったことがある。あれは楽しいキットだった。古い72は1974年発売のもの。人から頂いたキットだけど、こういうのは作らずに記念にとっておくのもひとつの方法ではありますが、ハセガワの歴史を肌で感じるために作ってみよう。それぞれ微妙に形が違うんだよなあ。こういうのが面白い。

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 地球の塗装中。大陸→海→雲の順番で。でもやっぱり筆塗りのほうがきれいだったね。
 一応このへんがユーラシア大陸のつもりなんだけどね。
 遠くから見たらそれっぽく見えるかな・・・見えてほしい。

 前回書き忘れたけど、私の持ってる古語辞典には「焼津」という項目があり、「日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、賊から放たれた火に対して向かい火を放って難を逃れたという伝説」から「焼津」となったらしい。(「津」は港という意味)。
 ほほー。魚を焼いて食べてるとかいう意味じゃないんですね。それどころかカッコいい伝説なんだね。それにしても、発見が続いてるなあ。面白い。

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 スペースシャトルは、スミ入れをした後つや消しクリヤを吹いた。あと少し。でも「あと少し」がクセモノで、ここからがけっこう大変なのはお約束。

 まず地球の塗装をどうにかしないといけない(青い丸いやつ。たまごひこーきの土台と共通) 
 銀色に輝くハッブル宇宙望遠鏡にはNASAという赤い文字のデカールを貼らねばならないんだけど、このしわくちゃモールドに貼れるのか!? 無理な気がする。熱い蒸しタオルで押さえてみるけど。

 ところで、スペースシャトルと書いてるけど、実はこの不格好な飛行機みたいな形のやつはオービターと言います。これに燃料、ブースターなどをくっつけた全体をスペースシャトルと呼ぶみたいです。最初、オービターなんて名前のスペースシャトルあったのかな?と思ったけど、違いました。

 また、ハッブル宇宙望遠鏡を宇宙に運んだのがこのディスカバリーでした。大気圏を通さず宇宙に行って宇宙を観察しようよ、というのが宇宙望遠鏡の考え方。そりゃあそのほうがいいに決まってる。ハッブルの撮影した画像はどこかで必ず見たことあると思うけど、馬頭星雲とか・・・こないだ夢に出てきましたよ、ピンク色に輝く馬頭星雲をバックにミラージュの編隊がぐわーって飛んでいて、ものすごくシュールで恐ろしくてカッコよかった。

模型部屋1

 模型部屋には恒例の小さなしめ縄を飾って、模型の神様をお迎えした。今年もケガ無く楽しく模型ライフを送れますように。

正月5

 模型屋へ行って新年の挨拶と、頼んでいた偏光フィニッシュを買う。今年は元旦から営業してるから、その心意気を買って、私も元旦に行ってみた。
 入口が「正しいニッポンの模型屋」っぽくなっている。国旗に一礼して店内へ。

 「息子が急に帰ってきたもんだから、慌てておせち作って食べさせたよ」と言うと「えっきららさんおせち作るの? 買うのかと思った」と言われて少しムカついた。いいですよ、どうせ私はおせち作らず模型作ってる女だと思ってんだろうな、この野郎・・・いかんいかん、正月早々戦闘モードに切り替わってしまったぜ。

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 今年の初作業は、ハッブル宇宙望遠鏡にフィニッシュを貼る作業。おおっ、春から貼るってのは縁起がいいやね。初貼り。
 これはもうフィニッシュ貼るしかないよね、すごく綺麗です。

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 本体には色々迷ったけど、クレオスのメッキシルバーネクストを吹いた。いい感じじゃない? 初吹き。もちろん下地は黒。

 えっ? 合わせ目に隙間開きすぎって? たはは・・・忘れてた。

くるん

 今年最後のくるんっ!!

 デカールって水に漬けるとなぜか「くるん」ってなるんだよね。性格悪いよねえ。これがもっと細いデカールだとかなり悲劇になる。

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 どうにかデカール貼った、あとはタッチアップして乾かしたらクリア吹くだけ。
 ちなみに、ディスカバリーって「発見」と言う意味です。いいねぇ発見。自分で発見する、ということです。誰かに聞いたことではなく、自分で「おおおっ!!」って発見するの。いいな、これ来年のキーワードにしたい。あたしゃもう酸いも辛いも噛み分けて、何も驚くことなんかありゃしないよ、どっこらしょ、というような気分になってましたが、まだまだお尻は青かった!! この世界には知らないことがいっぱいあるんだから、それを発見するまでは前に進むしかない。

 昨日、突然息子から「明日帰るから」と連絡があり、あたふた。なんでもう少し早く言えないのかねえ。もう今年の年末年始は帰ってこないものと思ってたから、そういう前提でのんびりしてたんだけど。ほんとにもう。

 今年もあとわずか・・・スーパーに行くと「あと三日!!あと三日!!」と連呼していた。あと三日たったら日本は一体どうなってしまうの? でも年の瀬って、なんかもう地球最後の日が迫ってるような気になっちゃうんだよね日本人は。 

 31日に更新できるとは思うけど、とりあえず今日はここまで。まだいろいろ書きたいことはあったんだけど。つづく。

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 飛行機モデラーの適性検査というものがあるとしたら、マスキング作業ではないだろうか。あ、もちろん合わせ目消しってのもあるけど。

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 ほんっと適性ゼロですね。

 本体は白を先に塗装して黒を後、尾翼は黒を先にして白を後にしてみた。一見簡単そうに見えて地味に面倒くさい。つくづくこの作業に向いてない。マスキングは順番はもちろんのこと、マスキングテープの貼り方だって考えて貼らないと、この画像みたいにやたらと塗料が染み出して、結局タッチアップで何倍も時間がかかる。
 もし飛行機モデルを作るのに適性検査があったら、私はその時点でふるい落とされて、今まで作ってはいなかったと思う。あるいはずっと筆塗りをしていただろう。

千羽鶴

 二か月以上飲んでなかったけど、最近少しだけ飲んでます。でもぐい飲みで二杯も飲むと眠くなる。久住の千羽鶴。これもいちおう空を飛ぶものに入れていいよね? っていうかスペースシャトルって飛行機なのか? なんだかよくわからねぇ。適性っていうけど、結局自分が何に向いてるのかわからないまま60年近く過ぎた。向いてるものなんてあるのかな。

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 ハセガワのスペースシャトルのカーゴベイ。ここにハッブル宇宙望遠鏡を固定して宇宙まで運んだ。

 この銅色の部分、色がなかなか乗らなくて焦った。銅色って出にくいのか。下地を何か塗装しておくべきだったのかも。三回塗装してやっと銅色らしくなった。

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 ハッブルの横に突き出した通信アンテナ。ゲート跡などを整形中に絶対に折れたり曲がったりしそうな気がするので、1ミリの真鍮線に置き換えよう・・・と思ったら、ちょうど1ミリの真鍮線ってないやん!! 何となく0.8ミリだと細すぎる気がするし。ということで徒歩8分の模型屋に行った、すると奇跡的に1ミリの真鍮線があったので、ありがたやありがたや、もう二度と悪口は書きません←ウソ

 しかしあれですよ、最近三日に一度くらい模型屋に行ってる気がする(この二日後にハセガワのフィニッシュを注文に行った)。「いや~あの女、俺に気があるんやろうね、ぐはは」とか他の客に吹聴してるかもしれない。

在庫1

 押し入れの在庫を数えてみた。

 めっちゃ生活感あふれてて恥ずかしいなー。写ってないけど上の段の奥にハセガワの32のキットがいくつか入ってる。

在庫2

 模型部屋の棚。
 全部で103個だった。リンクスみたいに「作りかけで放置中」の個数は入れてないし、模型の資料として作らずに取っておいてるやつも入れてないし、ウエポンセットとか人形セットも入れてない。

 意外と多いなあ。できたら50個以内に収めておくのが理想なのに。数年前に一度、AFV系をほとんど処分したのでこれでもずいぶん減ったんです。
 片づけると、自分がこれから作りたいもの、そうでないものがはっきりしてくる。過去の自分に決別して前を向くってやつね。それに部屋をすっきりさせると、掃除もやりやすくなって清潔に保てるのもいい。
 

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 スペースシャトルは上側を白く塗装した。尾翼はまだ接着していないし、コクピットの窓も最後に貼りつける予定。これはピッタリでしたよ、嬉しい。たまにはハセガワもやるじゃん。

 これからマスキングしていく。白はクレオスのクールホワイトです。隠ぺい力が強いので愛用してます。

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 こちらはハッブル宇宙望遠鏡の中身。赤い矢印のほうが主反射鏡、青いほうが副反射鏡。インストでは8番の指定だけど、もっとピカピカの銀色にしたほうがよかったかな? 筒形に閉じてしまえば見えなくなるけど心臓部だから、こういうところを作れるのはめっちゃうれしい。ハセガワのハッブルを作れるなんて本当に幸せだよなぁ・・・と、しばし幸せに浸る。

本10

 「誰がために医師はいる」(松本俊彦著/みすず書房)

 間違いなく今年読んだ本のベストワン。素晴らしいエッセイだし、薬物障害というものを多分正しく伝えてくれる本。中学のときの思い出から話が始まるんだけど、その話の鮮やかな印象。医者だけれども全く上から目線とかはない。むしろ人間のナマの姿に共感してしまう。読み終わるのが残念で毎晩少しずつ読んだ。

 まず装丁が美しい、このタイトル、みすず書房ってすごい。眺めているだけで気持ちいい。

 「人生においてもっとも悲惨なことは、ひどい目に遭うことではありません。一人で苦しむことです」(ある薬物症患者の言葉)

 一人で苦しんでいませんか? 人間って一人苦しむことの何と多いことよ。人に言えない悩みの何と多いことよ。苦しみの絶えない人生だから、すがるように本を読む。模型を作る。 

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