フジミ1/72天山12型、ついに完成。去年の11月から作ってたんだよね、手が遅いにもほどがある。
格好よく見える写真を撮ろうとして、いろんな方向から撮ってみた。
いちばん気に入ったのは、この魚雷強調のアングル。男っぽく、しかもセクシーでしょ。黒光りするカウリングがステキ。カウリング色は黒そのものではなくて自分で作った色です。
魚雷が作りたくて天山作ったともいえる。なんちゃって抱締索があるだけで、それらしくなった。と自分では思う。
デカールは完璧に黄ばんでいたのでマーキングは自分で塗装。まあ日の丸と敵味方識別帯くらいだけど・・・。ウォークウェイとかフムナ表示とかたぶんあるのでしょうが省略。
翼端灯と尾灯は透明化。頑張ったとこだけ見てね。うまくできてないところは無視してください。
脚の出来は、なかなかいいと思うんだけど。私は好きです。
72だと特に、自分でどうにもできないので(どうにかしろ>自分)、キットのディテールがいいとうれしい。特に飛行機ってそこはポイントだよね。
あと72で気になるのはキャノピーの薄さです。やはり新しいキットはすごく薄いんだけど、古いキットはすごく厚くて悲しい。このキットも悲しい部類。
ものすごく多い窓枠は筆塗りです。これマスキングするのは私には無理っす。
珍しくアンテナ柱は真鍮パイプを叩いて作った。塗装してから胴体に穴を開けたのが間抜け。こういうのは先にやっとかないといけない。
慌てて描き足したハゲチョロはまあこんなもんかな。こういうのがある意味いちばん難しい。でも最近これがないと日本機らしくない気がする。
あと、排気の焼けとかも、楽しんで吹いてます。
もちろんプロペラもハゲチョロしてるよ。
展示会に行くと、こういう真正面から他人の作品をじーっと見てる、嫌らしいモデラーがいるよね。ほんとにもう。プロペラも一枚角度がちょっとアレなんだけど、そういうのは無視するのが大人でしょう(そうなのか?
ま~だいたい左右平行っぽいなと思えたら、もうそれで勘弁してやってください。お願いだから。
このキットが天山らしいのかどうか、あまりよくわからない。いつもそんな感じだね、私は。
カタチを覚える能力が低い。それだけに満足できる。これ許せん、とか思うことが少ないから幸せだ。
一昨年の彗星もそうだったけど、なぜかハセガワからキット化されていないものばかり作ってる。わざとじゃないんだけど。
キットをくれた「こっそり工房さん」、ありがとねー。どうにか成仏しましたよ。
昼間、家のなかで電気をつけずに窓からの光で写真撮ったら、こんなふうに青くなった。
私はいわゆる海軍色が嫌いで、少し黄ばんだグリーンで塗装している。でも本当はこういう青緑だったのかな。
昭和20年2月 千葉県香取基地。第601航空隊 第二御楯特別攻撃隊所属機
光人社「図解軍用機シリーズ 九七艦攻/天山」に掲載されている出撃の写真と、こっそり工房さんにいただいた塗装図から、この機体にしようと思った。
あの時代、多くの若い前途有望な人たちが死地に追いやられていった。でも、今この時代も若い人は果たして幸せなんだろうか。大本営が悪かった、司令官がダメだった、上官がバカだったと、今批判するのは簡単だけど、私らはどうなんだ"!? 若い人に威張れるようなことをしているか!?
下手なプラモを作りながらそんなことを思う。ともかく今生きてることに感謝。このキットに出会えたことに感謝。これからも折にふれて特攻機を作りたい。
というわけで、さあ次のキットが待っているぜ。