箱 連休に招かれざる客・台風がやってきて、今日はうちの近所もみんな家でじっとしているのだろう、まるで正月の朝みたいな静けさでうれしかった。たまにこういう日があっていい。日本人は少し働きすぎですよ。しかし佐伯のモデラー共の安否が気になる。みんな無事でいてくれ。

 本読んだり模型作ったりするので、缶詰状態でも全然退屈しない。
 以前から少しずつ作ってるM-ATV MRAP(パンダモデル1/35)

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 M-ATVってなんじゃ? って私に聞かないでください。まあネットで検索すりゃすぐわかるんだけど、目の毒な超絶作品とかがすぐに出てきて「うぁぁぁすげぇ~っ、・・・・私にゃとても無理、もうモデラーやめたい」と、へなへなになってしまうので、検索はしない(基本的に作り始めたら他人の作品はなるべく見ないようにしている)

 エッチングパーツをたくさん使わないといけない。昔作ったドラゴンのキットは金属パーツを使うかプラパーツでやるか選べたんだけど、これは強制的にエッチングを使うことを強いられる。ひゃー。
 飛行機モデルのほうが難しいと思ってたけど、これはこれでヘビーだな。

 もう何かの冗談みたいに完全に歪んでますね。こんな四角いものを作れっていわれても・・・できるわけないよ。

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 シャーシの部分。これ写真にすると一枚だけど、ここまでたどりつくのにものすごい数のパーツをイヤになるくらいくっつけたんだよ。
 ほんとアホみたいな部品分割で、だんだん腹立ってくるので、あまりに小さいゴマつぶみたいのは接着しない。
 最終的にタイヤつけてちゃんと接地するのかどうか、かなり怪しい。神のみぞ知る。

トンプソン 本も一冊読み終わった。「極夜」(ジェイムズ・トンプソン著/集英社文庫)

 フィンランドを舞台にしたミステリ。面白くて一気読み。
 主人公の一人称なのでハードボイルドに近いかもしれない。強いんだけど、とんでもない心の傷を持ってるという設定がいいね。改めて、人間って弱いところがないと魅力的に感じないんだなあと思う。

 この本一冊だけで、フィンランド人はこうだなんて言うのは間違ってるとは思うけど、確か梅本さんの本に書いてあったフィンランド人を揶揄したジョーク・・・「フィンランドの酒場の床は斜めになってるんだ、なぜかっていうと血が流れやすいようになってるのさ(酒場でしょっちゅう流血沙汰になるので)」という話を思い出した。
 美しい自然や素敵なデザインの家具など、北欧のお洒落なイメージとは裏腹に、アルコールやセックスに明け暮れる血の気の多い男共の住んでいる国。
 フィンランド空軍が第二次大戦中にあれだけ活躍したのも、そういうことだったのかも。

 ところで、トワ・エ・モアの「誰もいない海」いい曲ですね。

  ・・・いまはもう秋 誰もいない海
  (中略) 私はわすれない 海に約束したから
  つらくても 死にはしないと・・・

 えっ、死にはしない、なんていう歌詞だっけ。ドキっとした。

 死にたくなるくらい辛いこと。一体何があったんだろうね。
 でも誰でも一生のうち、一度や二度は死にたいっていうか、もう何もかもイヤというか、ご破算にしてしまいたいくらい辛いことがあるよね。素直にそれを歌詞にしたっていいんだね、なんだか不思議と心が軽くなった。