久しぶりにファインモールド1/48、彗星四三型の続き。しばらく製作記を書いていなかったので書かなくちゃならないことがたまってるね。

 二週間前?くらいにはすでにリベットは打ち終わっていた。
 見てのとおり、適当なリベット風なものなので、あっというまに終わる。そして上面しか打たないしね。

 ま、演出です。濃緑色に塗装するから、あんまり目立たないだろうしね、なんかリベット風のものがあるなというくらいでいいの。



 この部分に打ちました。主翼上は特にリベットが密みたいなので、半分くらいに割り引いて打っている。
 なんでもそうだけど、きちんとしないと気が済まないという人もいるよね。そういう人はこれ全部打つんだろうなあ。



 それから、コクピットにスミ入れした。
 単に汚くなっただけ・・・という感じもするけど、陰影をつける、これも演出。
 なんちゃって配線はどれくらいすりゃいいのか加減がわからない(わかりやすい資料もない)ので、怪しげにちょこっとしただけ。でも自己満足~!!

 コクピット作るのが楽しくなくなったらもう、飛行機作るのはやめようと思ってる。
 そのときが引退の潮時だね。

 「第七駆逐隊海戦記」(大高勇治/光人社NF文庫)

 火曜日の昼前ケアマネージャーから電話、悪い予感を感じながら受話器を取ると母が転倒して救急搬送されたという。やれやれ。
 一時間でとりあえず準備して汽車に飛び乗り、駆け付けた病院で見た母の姿は・・・大腿骨の付け根で骨折して骨が大幅に上にずり上がり、それを引っ張るために足に金属の棒を串刺しにされてオモリ4kgで引っ張っているという・・・見た瞬間気を失いそうになった。医者は「昔からやる定番の治療です。局所麻酔で三秒で突き刺すんですよ、三秒です」と得意げだったが・・・。
 しかし問題はその骨折以上に肺炎が問題で、その「三秒医者」は「覚悟しておいてください」と静かに言い放った。わりと男前なんだけど、言うことはキツい。「うちの病院ではこの肺炎の治療はできないので、明日10時に〇〇病院に転院することにします」と想定外の急展開。私はホテルをとり、その日は宿泊、翌朝10時に救急車乗車初体験。意外と揺れる揺れる、乗り心地最悪。
 転院先の病院の主治医から早速現状と今後の治療予定の説明を受ける。エネルギッシュで仕事の出来そうなイイ男でざっくばらん、こちらの話もきちんと聞いてくれる。見たとたん好感を持てた(あとで聞くと母も「いい先生ねぇ」と早速気に入った様子)。それにしても医者にイイ男が多いのは、自分に自信を持っているからか。これは人間としての基本かもしれない。
 昨日とは違って比較的目を開けて話もできる母を見ていると、まあ、あとはもうレットイットビーだなあ、なるようにしかならないのか・・・そう思うとなんとなくお腹がすいてきたので、病院の最上階にあるレストランで一人ご飯を食べる。眼下に広がる別府湾の景色はなかなかのもので、沈みがちな心を癒す。
 そうこうするうちに遠方より妹が到着、いつものようにあれこれ妹に叱られながらも二人になると心強い、肉親と話しをすると気持ちが軽くなる。で、せっかく来たのだからと私はもう一泊、妹とささやかにコップ一杯のビールを飲む。ほかにもいろいろな病気を持っている母だから、もう明日のことはわからないけど、それは人間の定めというものよ。

 で、本のことを書いてなかったね。涙と笑いの駆逐艦乗りの手記。大和や武蔵がエリート校なら、駆逐艦乗りは手の付けられない底辺校、しかし普段は手の付けられない不良でも、いざとなったら一致団結・不屈の駆逐艦魂で戦い抜く、しかしもちろんその任務は華々しいものは皆無で「まったくやってらんねぇよ」的な貧乏くじを毎度毎度引かされどおし・・・ただ、作者の「日本は物量で米軍に負けたとされているけれど、実は土木工事戦で負けたのだ」という意見は面白く感じた。飛行場を作ったりする土木工事用のトラックや器材がなかったそうです。また、高高度偵察技術(レーダーなど)でも遅れを取ったことも大きいのではというのが作者の考え。なるほどなあ。