どこが変わったのかわかりにくいですが、壁の茶色い部分(板でできている部分)にスミ入れして、瓦を少しグレーっぽくして、つや消しクリアを吹いたところ。
まだタッチアップしなくちゃいけない部分もあるけど、だいたいこんなものか。
あとは土台に接着して木を植えたら完成の予定。
土台のまわりにクレオスのマホガニー色を塗装中。先にやっときゃよかったのかなあ。
それにしても、透明パーツもデカールもないっていうのは痛快だね。
飛行機に疲れたときの気分転換としてはAFVや艦船もあるけど、初めて作った感じではお城は最高だなと思った。私の場合、正直AFVにも軍艦にもあまり興味がないので(どちらもプラモデルを作るようになって初めて知ったアイテムと言っていいです、実は戦艦大和なんて名前は知ってたけど、どういう形の船か知らなかった)、やはり城がいいなあ・・・。
子供の頃から好きだったアイテムって鉄板かもね。
実は去年だっけ、こんな本をジュンク堂で見つけて買っていた。「日本の名城解剖図鑑」(米澤貴紀著/エクスナレッジ)
この本のいいところはカラー写真がないことで、全部モノクロのイラストなのである。
そこが逆に味があって、想像が膨らみ、「ああこの城に行ってみたいな」と思わせる。カラー写真なんて今はネットで検索すればいろいろ出てくる時代、むしろイラストや文章が面白いほうがいい。やはり活字はそこから何が想像できるかが、たいせつな部分。
残念ながらこの本には松江城は掲載されていないんだけど、城の基本的な用語解説なども楽しい。
そして日本中の城は、明治維新になって城が壊されることになったり、地震に襲われたり、米軍の爆撃で破壊されたり・・・幾度も受難しながら生き延びてきたんだということがわかる。
去年熊本城が崩れているのを実際に見に行って思わず涙した私だったけれど、本当に城を壊すのは戦争でも天災でもなく、日本に住んでる人間の気持ちなんだね。城に価値を認めきちんと保存していこうと考えるか、こんなのいらねぇと放置してしまうか。
壊れても崩れても、修理して復元して城は生き延びてきた。ときにはもともとのカタチがほとんどわからなくなっているのを再建した「なんちゃって天守閣」になってる城もあるけれど、「そんな城にも見どころがたくさんあります」と、この本は優しい。
The Blacksmith and the Artist
Reflect it in their art
They forge their creativity
Closer to the Heart
Closer to the Heart
Philosophers and Plowmen
Each must know his part
To sow a new mentality
Closer to the Heart
Closer to the Heart
You can be the Captain
And I will draw the chart
Sailing into destiny
Closer to the Heart
Closer to the Heart
大工も芸術家も
その仕事で表現する
ものを作る力を鍛え上げる
よりよいものに近づくように
哲学者も農夫も
自分の本分を知るべきだ
新たな知性の種をまくために
より真実に近づくように
あなたは船長になれる
わたしは海図を書こう
そして運命の航海へ漕ぎ出そう
こころへと、核心へと、真実へと近づくように (“closer to the heart” RUSH)
ラッシュの感動的で荘厳なナンバー。
大切なものってなんだろうって思わず考えてしまう。大切なものなんて、たくさんいらないかもしれない。
小さな作業場の小さな工作のようなものかもしれない。
それが私たちモデラーの航海なのかもしれない。