今年の九月、鳥取県米子市で、素敵な模型展示会が開催されたと聞いた。

 その展示会は、物静かな飛行機好きのおじさん二人が、長い間丹精込めて作ってきた大切な作品を100機、同じように模型飛行機の大好きな方々に見てもらおうという、とても魅力的な催しだったらしい・・・・。

 私はそのことをネット上で知り、行ってみたいとは思いながら結局行かず(だめじゃん)、しかし、こういう形の展示会にとても惹かれるものを感じたので、お二人にメールでいろいろと質問して教えていただいた。
 私は毎年あちこちの展示会に足を運んでいるが、それらはクラブまたは、参加者を募る形式であり、個展もしくはそれに近い二人という展示会はまだ見たことがない。

 ときどき個展の話は聞いて「いいなあ」とは思うけれど、さすがに個展をするのは少々ハードルが高すぎる、でも二人なら・・・なんとかなりそうな気がしませんか!?



 実は、矢田貝さん、竹中さんは、岡山未完成チームの会員でもあり、それ以前に中学生以来の旧友なのだそうです。
 これは非常に幸運なことに思えますが、田舎のモデラーにはこういった「旧友」を今も地元に持っている人はけっこういるようで、逆に田舎の良さかもしれません。
 実はお二人には去年一度お会いしたことがありますが、メール交換していても、夢見る矢田貝さんと現実的な竹中さん・・・二人の持ち味が違っていて楽しかったです。

 また、模型クラブに入ってるのに二人で勝手に別行動が許されるのか!? と思った人もいるかもしれないが、なんと未完成チームの会長さんが後押ししてくれたというから、素晴らしい。

 そもそもなぜこの展示会をしようと思い立ったのかというと、「還暦という節目」で、ひとまず作品展をしようということだったそうです。
 当然ながら同好の士との新たな出会いもあったそうで、今後また展示会をされるのか・・・楽しみですね。

 写真は二人展のパンフですが、こういった各種の展示物(ポスター,注意書き,展示カードなど)会場のレイアウトは矢田貝さんの担当、印刷と製本(70冊くらい)、マスコミへのPR,会場は竹中さん担当。というように二人の得意分野を生かし分担されたとのこと。

 このリストも素晴らしい。よき思い出にもなりますね。
 竹中さんは普段から作品の記録をとっているそうで、素晴らしいと思います。

 さらに、あらかじめ自分の作品の中からいくつか選んで、会場で気に入った方に無償で譲ったそうです。
 売るという方法もあると思うんですが、それは最初から考えなかったとのこと。
 確かに、気に入った人に大事にしてもらえるなら・・・というのは一番納得できる気がします。作品を手放したくないという思いもあるけど、単に押し入れの中にしまってるだけじゃどうなのよ!? って気もするし。有意義な方法ですよね。

 大盛況の会場の様子。

 会場の使用料はなんと一日2000円だったそうで、これはうらやましい。
 また、直前にこの会場は同じような展示会で使われていたそうで、そのままテーブルやテーブルクロスが使用でき、会場設営も二時間弱でできたとのこと。
 ただしテーブルの配置や作品のレイアウトなどは前もって決めておけばそんなに時間はかからないと思います(これは私の経験より)。
 むしろ打ち合わせなどの準備のほうが回数も時間もたくさんかかっているそうです。

 とにかく、すべてを二人でなさっていて(計画から当日の設営・お世話まで)、大変だったでしょうが逆にやりがいのあるものだったのではと思います。
 逆にいえば、二人いれば展示会ってできるんだなと、勇気が出ませんか。

 矢田貝さん自作の注意書き。
 好評だったそうです。
 今後ネットでダウンロードさせてもらえるといいなぁ。

 日本中でみんなこれ使うのが流行ったら楽しいよね!!

 意外に思うかもしれませんが、子供でなくても思わず作品に触ってしまう人っているんですよね。
 模型はケースに入れずに出してますので、なんとなく触れていいような気がする人もいるのでしょう。また、指さして話しているうちに熱が入ってつい・・・ってこともありますし、「注意していただくために」こういう注意書きは必要だと思います。

 とか言ってる私は、他人の作品壊したこともあるのだ自慢じゃないけど(肘で144の飛行機つぶした、ひぇ~・汗)。



 最後になりましたが、矢田貝さん作品。



 竹中さん作品。

 それぞれの個性が響きあうっていいね。
 100機というのもいいね。

 クラブの展示会もいいものだけど、クラブにはクラブの縛りもある。
 そういうとき、気の置けない人とコンビを組んで自由な発想の小さな展示会をできると、模型ライフの区切りになるかもしれない。

 基本、ホビーって自分ひとりでやることであって他人に見てもらうことなんか必要ではない、というのが基本だと思うけど、しかしプラモというのはまずプラモありき、なんだよね。そこがちょっとほかのホビーと違う。
 作品展示すると自分の作品を見てもらうと同時に「プラモ」を見てもらうことになるんだよね。そこが面白い。

 エラソーなこと書いてますが、私もよその展示会に行って騒いでるだけ・・・の「乗っかりモデラー」になっちゃってるな、と反省しました。50代の間に何か自分で企画して展示会やってみたいな。そんな気分になりました。