さて四月の地震の後、気をもんでいた人も多いと思いますが、とりあえずトムキャッツの皆さんはご無事で、家屋が崩れたなどの最悪の被害はのがれたそうです。しかし仕事も家庭も趣味も、他人には想像もつかぬほど大変だったことと思います。特に精神的なダメージは外からは見えません。
何はともあれ、会員の方々の顔を見ただけで、本当にホッとする思いでした。展示会に行ってこんな気分になったの初めて。
会長のI崎さん作品。シルバーウイング1/48 スーパーマリンシーガル
ご本人に作品のことを全然聞いていないので申し訳ないんですが、いつもドイツ機の夜間戦闘機ばかり作ってるイメージだったので驚き。
しかも、これはあべさんからの又聞きで申し訳ないんだけど、レジンキットで100カ所以上の気泡を埋めたとか。
大変ですねぇ~!!
しかも銀色なんだから。表面処理とかメッチャ大変だったのでは。
とにかく震災後間もない今回の展示会を開催されたご苦労には頭が下がりますし、参加させてもらってうれしく思います。
まずはトムキャッツ会員の作品から。しかしこの方は「オブザーバー」と書いてありました。
市丸さん作品。イタレリ1/48 アラド196 カタバルトは自作。
作品は格好いいんですが、私の写真が下手ですみません。
カタパルトがあると、この飛行機の格好よさがより一層わかるというか・・・。
誰しも心に一度は描く風景ではあるかもしれないけど、なかなかここまで作れない。情景作品ってそういうもの。
水上機と言っても、なんか凄みのあるカタチですよね。さすがドイツ機。カッチョいい。
ミノルバさん作品。ハセガワ1/32零戦五二型 永遠の0 神雷部隊 宮部機
もしかして、ハセガワの新しい32零戦を作った人がいるのかなと期待してきましたが、なぜか旧キットが二機ありました(汗
旧キットはカウリングにスジ彫りがないんですが、(もちろん)彫ってありました。
私は作っていないので作りにくいとかどうとかわからないんですが、カタチそのものは零戦らしいカタチをしているように見えます。まぁ発売当時は、作れば売れる的な?部分もあったかもしれません。ハセガワもノンキにそのうちリニューアルすりゃいいやと思ってたかもしれません。でもそうこうしてるうちに後回しにされ、ようやく今年・・・ここまでに四十年以上?の歳月が流れたというのもあんまりな気がしますが、プラモってそれでも現役で売られていたし、綺麗に作ればこうやってちゃんと零戦になるんですよねぇ。
結局は、作り手次第なのかなあ。ううーむ。
あまり汚さず、ツヤ消しで。人間も飛行機も長い戦いに疲れ果てた、最後の特攻作戦に向かう老兵の姿。この旧キットの姿と重なります。私も作ろう。
森さん作品。スメール1/48 Fiat G.55
フィアットとかマッキとか、格好いいですよね。派手な塗装が似合いそうだけど、これはシックにドイツっぽい塗装? まさか架空機? よくわかりません。だけどこういうのもいいなあ。
イタリア機も作ってみたい。72で何か入手できたら。
モリモリさん作品。1/72 アブロシャクルトンAEW
リベットを埋めた、と書いてありますが、完全に消えていないところを見ると、リベットが目立ちすぎるので浅くしたということでしょうか。
大きな飛行機はあまり興味がない・全く知らない私だけど、二重反転ペラが四つもついてて、なんかスゴイ。
ネットで調べると早期警戒管制機・・・っていうからP-3Cみたいなものか!?
イギリスの飛行機なのにイギリスのあのババくさい(失礼)迷彩じゃなくてシックなブルーなのは海の上を飛んでいたからなのか。
oniさん作品。1/48 ファインモールド九六式二号二型艦上戦闘機
先日、拙ブログの「つれづれコンペ」にも応募してくれた作品。
本物も良かったですよ!! きれいでした。
美しい蝶々のような機体。
クラシックエアフレームの九六式が隣にありましたが、胴体がこちらのほうが細かったです。
地震の後、しばらく作る気がしなかったということでしたが、そのわりにこれは二週間で作り上げたというから、すごい。多分、手が自然と動いたんだと思います。
「やっぱり48銀河は(他のメーカーではなくて)ハセガワに作ってほしいですね」と一途に言われてました。もちろん私もそう思う。
モリモリさん作品。1/32 P-47D (ハセガワ/レベル)
マーキング類は手書き塗装だそうです。
胴体後半、ファストバック部分がレベル。合体するのは大変だったとのこと。
オリーブドラブってなかなか難しい色で作ろうと思ってもわけわかんなくなるし、単色の飛行機ってメリハリも難しい。
この作品はそのオリーブドラブを少しムラにしていて、すごく男っぽくて強そうな雰囲気になってます、カッチョええです。
私みたいに男じゃないのに男っぽい作品に仕上げようとするとかなりの無理がありまして、いわば男性が女装して女の気持ちを推測してみるのと同じように、ちょっと男になった気分でいろいろ想像したりする必要がある。
いつもそのへんを学ぼうと思って展示会に行ってます。
「ハードランディングホーネット」(エンター(サー)プライズ) たまごひこーきF-18(ハセガワ)、エンタープライズ(アリイ)、デッキクルー(フジミ) ノンスケール、趣味人(シュミット)さん作品。
エンタ(サー)プライズは二つに切断したそうです。
しかしねぇ、たまごひこーきが網にひっかかってるだけで可愛い(萌え)ですね~もぉ~。
おまけに足元に可愛いお星さまが出てるのがマンガちっく(昭和)な表現でたまりません。
波は石粉粘土(百均)に着色されてます(確かお星さまも百均のシールだとか)。
こういうのって色々小技が効いてるというか、手が込んでいて作るのは大変だと思います。裏から見ても、ちゃあんと作り込んでますよ(写真がなくてすまぬ)。一歩間違うとすべってしまいますし。
芸人は(観客を)泣かせるより笑わせるほうが難しいと言いますが、つくづくそう思います。
というわけで、何かと()の多い作品でしたっ!!
エアフィックス ホーカーP.1127 1/72 同じくシュミットさん作品。
とても古いキットだそうです。銀色がきれい。
なんで四本の棒の上にのせてあるんだろう・・・って聞いたら、「それエンジンの噴射ですよ!!」って(汗
ひぇーハズカチー。そ、そっか、ハリアーは四カ所排気口あるから(前の二カ所は水蒸気だけだそうです)。これってハリアーの原型なんですよね、たはは。そういやー私の最近見てたハリアーの本に載ってたような(汗
もう一機、シーハリアーも作ってられたので、「私の真似したでしょーが!!」と聞くと、笑いながら「違いますっ、今年の初めに作りました」ということでした。ホントかなあ。
この方、いわゆる飛行機オンリーモデラーとちょっと違う。“AFV入ってる”んですが、そういうの私にはすぐにわかりますね、えっへん。
蛇の目オヤジさん作品。アズール1/32 IAR-81C ルーマニア空軍
プロイエシテ防国戦における離陸シーンだそうです。モーターライズされてます。几帳面で丁寧な作風です。
ご本人から話は伺ってないですが、今回はじっくり作品を拝見しました。
同じく蛇の目オヤジさん作品。ルーマニアンエミール Bf109E トランペッター1/32
製作中に二度の地震がおきたにもかかわらず無傷であったそうで、幸運の黄色い機首ですね。熊本復興のシンボル。
と思いきや、「クソキットでした」・・・・ありゃりゃ。
しかしまぁ、なんだかんだ言いながら作るのがプラモというものであります。
結局完成してるものって、本人がどう言おうと「既成事実」があるわけですよ。それも一晩くらいの関係ではないはず。「イヤ~こんな女、ブスだしさ」とかって誤魔化してるけど、照れてるだけなんだよね。
大塚さん作品。1/48 エアフィックス スピットファイヤF24
スピットファイアの数あるバリエーションの中のひとつ。やっぱ綺麗ですね。
10年以上前に作った作品だそうですが、展示会ってそういう作品を展示してくれるのもいいんじゃないかと思います。
見ていない人もいるわけですから。
私は2003年のKPMSを見ているので、もしかしてそのときに拝見しているのかも。
会場風景。
明日に続きます。