先週末、小倉で行われた北九州銀翼会にお邪魔したので、レポートお送りします。今回のテーマは「ノーズアート」でした。
 まずは、会員の作品からご紹介します。

 このサンダーボルトのスケール、わかります?
 会場で見たときもすごいと思うけれど、家に帰ってきて写真を見て更に驚かされる。

 タミヤ1/72 リパブリックP-47D-25-RE サンダーボルト 毛利さん作品。

 銀翼会に行く目的の第一は毛利さんの作品を拝見することです。毎年毎年、本当に素晴らしい作品で驚かせてくれる。

 ステキなピンナップガール。

 やっぱサンダーボルトだよなあ、ノーズアートって。
 機体のカタチにぴったりというか、もうアメリカンな看板そのものって感じ。

 私は女なので、正直、どういうノーズアートが男心をより一層くすぐるのか、いまひとつわからない。ま、今日は男心の研究をしてみよう。



 黒光りするモノにあこがれる?

 ハセガワ1/48 グラマンF6F-5N ヘルキャット 伊村さん作品。
 昨日紹介したノーズアートの機体です。



 こちらも、昨日紹介した酒と女でボロボロな、男心。

 アカデミー 1/72 コンソリデーテッドB-24J 田中さん作品。
 銀色の機体のノーズアートもいいけど、オリーブドラブに描いたのもワイルドで好きですね。



 この角度で見るB-26は、なかなかお洒落な感じがすると思うんですが。うふん。

 ハセガワ1/72 マーチンB-26B/Cマローダー 川野さん作品。

 「Hard To Get」、高嶺の花ってことでしょうか。
 戦闘機乗りは腕が良ければ生き残れたけれど、爆撃機乗りには幸運の女神が欠かせない。女だけが男を鼓舞することができる。


 会員の作品ではないんですが、マリリン・モンローみたいなノーズアート。

 男性は、全部脱いでるより隠した部分があるほうがいいみたいで、極端なこと言うと、普通に服を着ていても「そそられる」場合もあるというから奥が深い。胸の谷間やパンツが見えたりするのは、「ラッキー!!」程度らしい。
 女が思う「エロい服装」っていうのは、意外と的がずれてたりするのかもしれない。

 最強なのはやっぱ脚がモロ出しってことかな?
 とりあえず脚が出てれば・・・。あ、いや、足ですか、人間だから。

 この作品は浜松BMCのこわもておやじさん作品。アリイ1/48 F4U-1コルセア 

 アリイですが、もちろんあちこち手が入っています。エンジンはハセガワのを複製し、コクピットや脚庫は自作。塗装・マーキングはすべて筆塗り。



 定番、カクテルアワー。これ本物の機体に描くのって大変だったろうなあ。だけど、戦場でどれだけ熱狂的に迎えられたか・・・こういうの見てどれだけジョークが飛ばされ、どれだけ喜ばれたか・・・模型でも大好き・ドキドキしちゃうんだから。
 そして男共がどれだけ「おっぱい」が好きかというと、計り知れない。
 まあ、大きいとか小さいとか言ってるけど、最終的に「おっぱい」であればそれでいいらしい。 

 ハセガワ1/72 B-24Jリベレーター 波田野さん作品。



 ハセガワ1/48 カーチスP-40F 伊村さん作品。(尾翼だけでごめんなさい、きれいな作品です)

 機首にインディアンみたいな絵が描いてあるけど、よく見ると尾翼にこんな天使が・・・。夢の中に、こんな人が出てくれたら、と思わない男はいない。



 アカデミー1/72 P-47Dサンダーボルト 川野さん作品。
 巨大でパワフル、とにかくデカくて太い、世界最強ですね。

 年齢なんかどうだっていいかもしれないけど、川野さんは80代なんですよ。で、新しいキットでもなんでも作っちゃう。昔の●●が良かったとか、昔を賛美するような話をあんまりしない。ものすごく感覚的に若い。
 ところでこのノーズアート、「Angie(アンジー)」って書いてある。アンジーって恋人か妻の名前かな?
 でもさー、こんなの堂々と機首に描いておいて、その後別れたらどうすんのぉー、などと思うのは女の意地悪。男はそういうことは考えないものさ。

 見た瞬間、ストーンズの「Angie(邦題:悲しみのアンジー)」が脳内で流れ始める。

 アンジー、この雲はいつ晴れるんだろう
 アンジー、雲はオレたちをどこに連れていくんだろう

 もう愛はなくなってしまったし、
 金もない
 お前は満足できなかったというけれど
 アンジー、
 決して何も努力しなかったわけじゃない

 アンジー、お前は今でもすごくきれいだよ
 でも・・・別れなくちゃならないのかな
 オレは変わらず愛しているよ
 一緒に泣いた夜もあったじゃないか

 Angie, Angie,
 when will those clouds all disappear?
 Angie, Angie,
 where will it lead us from here?

 With no loving in our souls
 and no money in our coats
 You can't say we're satisfied
 But Angie, Angie,
 you can't say we never tried

 Angie, you're beautiful,
 but ain't it time we said goodbye?
 Angie, I still love you,
 remember all those nights we cried?・・・  (ローリングストーンズ“Angie”) 


 まあこんな調子で悲しい悲しい歌詞が続くんですが、Youtubeあたりで探して聴いてみてください。マジ涙出るっす。

 「I still love you」ってのが悲しい。まだ好きなのに、なんで別れなくちゃならないんだ!?
 全くもって恋は難しい。人生の半分は悲しい夜なのだ。 

 そんな悩みもなんのその、悲しい人を慰めるために酒があるし、寂しい心を温めるために仲間がいる。
 今年も再会を祝して乾杯。