季節ごとに聴きたくなる音楽は大体決まっている。私はなぜか正月はビートルズを聴きたくなる。唯一持ってるのが「1962-1966」というあまりにも有名なジャケ写真のベスト盤。
 「Help!」で始まる二枚目を聴く。よっしゃー!! これで気持ちよく今年も始まった。

 1962年は私の生まれた年。そしてYS-11が初飛行した年でもある。
 じつは私の旧姓のイニシアルがY.S.なので、「これは私の飛行機なんだ」と子供心に思っていた。浅からぬ縁だと思うんだけど・・・。

 それにしても、やっぱすごいんだよなあ。なんでこんなにたくさんのキャッチーなナンバー、凄い曲を書くことができたんだろう。この中からどれかひとつ選べというと難しいけど、「ヘルプ」か「ハードデイズナイト」かな。

 急に冷え込んできた曇天の11月の朝・・・・

 冷たい風に身をすくめながら自転車をこいでいると、どこからともなくボンゾ(ジョン・ボーナム)のドラムが聴こえてくる。“When The Leeve Breaks”(レッドツェッペリン�Wの最後の超ヘビーな曲)のイントロ。いやぁ~これは文句なし、かっちょええ!! 鉄のカタマリのような超ヘヴィドラミング。 

 寒いとレッド・ツェッペリンが聴きたくなる。少なくとも夏の間はレッドツェッペリンを聴く気にはならない。
 そういうのありませんか。
 こういう状況で聴きたくなる音楽、ってありませんか。

 ともかく、正月二日目の朝は「レッドツェッペリン�W」で始まった。
 何も変わらない。毎年同じ正月の朝。
 変わる、んじゃなくて、変える、んだよね。自分で変えないと、何も変わらない。

 「幸福な食堂車」(一志治夫著/プレジデント社)

 九州新幹線のデザイナーとして有名な水戸岡鋭治さんの半生と、その仕事がいかに生み出されてきたかという秘密を探る。
 水戸岡さんの著書や、水戸岡さんのデザインについて書かれた本はほかにもたくさんあるみたいなので、特にこの本がすぐれているかどうかわからないけど、読みやすそうなので選んだ(去年熊本の美術館で水戸岡さんの展示会をしていたときに買ったもの)。

 「デザインの基本は整理整頓である」と水戸岡さんは言っている。ひゃー。いきなり痛いところを・・・確かに汚れていたり散らかってたらダメですよね。と言いながらここ半年、忙しさにかまけて部屋の整理整頓をしていない(汗 

 なんと言っても、崖っぷちに立たされていたJR九州に新しい車輛とデザインで命を吹き込んだ、そのときの様子を読むとドキドキするよ。実に実に痛快。
 
 戦後、焼け跡からものを作っていた時代、高度成長の時代、そうした頃とは違って、現代は「もう時代遅れ」「売れなくなった」と言われるようになったものを再び蘇らせる、というような話が多い。

 私は電車に乗るのが比較的好きだったけれど、正直言って、30年前、汚くて臭くてダサい日豊本線の特急電車にウンザリしていた頃があった。
 もうクルマでしょう、バスでしょう、高くて汚い電車に何で乗るのと友人に言われると、悔しいけど認めざるをえなかった。

 それが今は・・・なんと「ソニック」ですよ。ソニックってどういう意味か知ってるよね? ふふ。音速ですよ。いやー僭越ながら。

 今夜は模型の話でなくてすみません。書きそびれていた話をまとめて書きました。
 ほかにもいろいろ本を読んでたんだけど、この半年は書くこともままならず。
 最近も利用者さんが亡くなったりすることが多く、精神的に非常にきつい。

 両親のことも次から次にやることがあるし。一区切りついたら書こう書こうと思ってるうちに日々が過ぎるので、こりゃいかん状態。
 なんだか50代って大変なことになりそうな予感がするなあ。