どこまで話したか忘れてしまったのでもう一度書きます。32のハセガワ P-51Dムスタングですが「ハミルトンマーク」を一個紛失、その分はカラーコピーしたものを木工用ボンドで貼ってしまいました。

 こんな感じで、まあ、遠目にはそれなりに見えます。



 左下のが「ニセデカール」ですが、遠目にはそんなにわからないでしょう?

 実はいろいろ事情がありましてハセガワからデカールを頂いていたのですが、今日、久しぶりに引っ張り出して見ていたら、端っこのほうに予備のハミルトンマークを発見!!

 これを見た途端に、涙があふれてきた。

 ハミルトンのマークがこれで計8個!!
 どれだけ失敗しようと紛失しようと、これだけあれば十分だね!!
 この思いは大事にしなくちゃいけない。

 実は胴体の国籍マークと機番が割れて剥がれてきているので、そちらはちゃんと貼ることにしよう。
 心遣いに応えるために。

 ここはひとつ、ちゃんと貼らねば、人の道に外れることになる。
 ただしハミルトンのマークは、今から剥がすと余計汚くなりそうなので、もうそのままにします。



 これは一昨年のJMCで見た、すごすぎるムスタング。スーパーマスターズ銅賞の清水栄治さん(当時61歳)作品。
 
 私と同じキット、1/32の古いキットですよ。どう見ても、何度見ても、同じキットとは思えない・・・
 昔ピアノを習っていたとき、「自分が発表会で弾く曲をレコードで(プロの演奏を)聴いてみたときの衝撃」に匹敵するような衝撃ですね。
 同じ曲とは思えなかった。

 それくらい、クラシックピアノの世界ってレベルにピンからキリまであるんですが、模型もねぇ~・・・

 ご覧のとおりエンジン周辺をスクラッチされて、スジ彫りを彫りなおしたり、リベット打ちなどされています。もともとが美人なので存分に手を入れてやれば、これこの通り。



 以前から、ムスタングって憧れの飛行機というか「いつかそのうち作ってみたい」機体ではありました。
 それで、展示会に行くと「これはいいなあ」と思った作品は写真に撮っているんですが、この方の作品は会場で見たときの感動もありましたが、自分で同じキットを作って改めて見たときの衝撃・・・

 うーん、私には古いキットを美女に仕立て上げるのがモデラーの真骨頂のひとつのような気がしてくるんだけど・・・。



 同じ方の作品。
 強くて格好よくて完璧なフォルム。
 それがムスタングだと思う。
 脚なんかわりと単純そうで、そこがアメリカンでしょうか。

 というわけで、いよいよ明日は自分の「よれよれムスタング」に泣きながらデカール貼ります(この場合の涙は感涙ね)。
 ああ、展示会まであと二日。
 ギリギリモデリングだね、結局。