一式陸攻、山本五十六長官搭乗機。タミヤ1/48 sakusakuさん作品。

 タミヤも一式陸攻出しているんだぁ~。意外な感じ。
 テーマ機(三菱)でもあります。

 飛行機ばかりの展示会はこういうジオラマ仕立てがほとんどないので、目立ちます。
 山本長官は先日「戦艦武蔵」を読んでいたら、大和から武蔵に旗艦を移したシーン(山本長官が武蔵に乗り込んだ)があり、乗組員たちが張り切る姿が描かれていました。その後、この一式陸攻で悲劇の戦死を遂げたが、その事実はしばらく伏せられた・・・というような記述もありました。

 そういったことから、余計このジオラマに興味を持ちました。それと、こうやって見るとやっぱ飛行機って綺麗なカタチしてるね~と再確認。

 同作品。カットモデルになっています、山本長官はどこに乗っているのかな?



 タミヤ1/72 零戦32型 パグぶっちいさん作品。

 三菱といえば何はさておき零戦だよね。
 色の具合や、わずかに剥げている部分の表現など、好きな作品です。



 ファインモールド1/72 零戦52型 ミノルバさん作品。

 この作品も塗装がすごく好き。零戦はいくら見ても見飽きない。



 ファインモールド1/72 零戦22型 ミノルバさん作品。

 これもいい感じの塗装。そして翼がすーっと長いのがいいねぇ。天女みたいです。

 会場風景。

 さすが熊本の子供は違いますね。山本長官機がお気に入りとは・・・。

 夏休み最後の休日なので、子供連れもけっこう来ていました。通りすがりの人が来るような会場ではないので、来てくれる人も“モデラー”またはマニアっぽい人が多く、自然と会場は濃ゆ~い雰囲気になります。

 蛇ノ目オヤジさん作品。MC200 イタレリ他、1/48~1/144

 遠近法のように見える空中ジオラマ。プロペラが回転します。
 動いている飛行機というのは基本的に(地上滑走もありますが)、空を飛んでいるわけです。飛行機が動いているジオラマを作ろうとしたら、とにかく空中に持ち上げないといけない。
 そこがなかなか難しいところです。それと、ものすごく高い空の上という高さ(空間)をどう感じさせるか。

 止まっているときと動いているときが、ここまで違う場所にあるというのは、空飛ぶものだけでしょう。
 というか、そもそもは空を飛んでいるはずのものを静止状態で作ってるんですよね、私らは。

 一番遠くに見えるのが144なんですが、可愛かったです。



 さて、そんなわけで、熊本トムキャッツ会員の作品は以上で終わり、ここからはゲストというか招かれざる客というか(ひでえな)ならず者の集団というか、展示会場を半分くらい占拠して言いたい放題やりたい放題、さあどうだどうだ俺のモノを見ろ!!的お騒がせ軍団の作品をご紹介いたします。

 私が土曜の午後四時頃、ようやく会場に到着しますと、そういう怪しすぎる飛行機モデラーで会場は異様な熱気に包まれ・・・どこが異様かというと、いい歳したオッサン共が目を血走らせ荒い息遣いを隠しもせず、まるでスーパーの通路で他人の迷惑顧みず立ち話をしている最強オバハン軍団のような圧倒的厚かましさで、そこここに固まってわき目もふらずおしゃべりに興じている。

 誰一人、私の到着に気付く男はいない。

 私は心細さと寂しさで涙が出そうになるのを必死に抑え、受付で作品カードを二枚受け取り、どうにか会長を見つけだし挨拶をし「作品どこに置いたらよいでしょうか」と尋ね、隅っこの辛うじて空いた場所に自分の作品を並べた。

 そうなのだ。これが九州なのだ。これこそが・・・今や本州ではすでに死語となって久しい、九州名物「男尊女卑」。「女なんかにこちらからチャラチャラ声なんかかけられるかよ」という、女は静かに無視される社会。だから九州の女は本州に行くと、どんな男も優しく見えてしまう。
 ・・・なーんて書いてたら、信じる人がいたりして。わはは!!

 さて写真は銀翼会の毛利会長の作品。タミヤ1/72 零戦32型。
 「リベット打つのがもったいないくらい、いいキット」とベタぼめ。しかし美しいリベットだなぁ~。

 ほかにも、ファインモールド製の零戦も持ってきてられましたが、タミヤとはまた違って何か手作り感というか温もりを感じたということでした。

 それにしても、ハセガワの零戦作ってる人、一人もいない!! くやしいなー。



 同じく毛利さんのタイフーン Mk.Ib エアフィックス 1/72

 スタイルが嫌いだったタイフーンを好きになるキット・・・・とコメントに書いてありました。
 子供が人参を嫌い、とか言うとき、料理法を工夫して食べさせたりするけど、そういうのと同じかも。

 美味しい料理だと嫌いな人参も食べられるのです。
 鏡プレイにちょっとドキドキ。
 私もこのキットを作ってみたくなりました。