一応できたってことにする。
 ハセガワ1/72 P-40N 1976年(正確には、恐らく図面を書いたのが1976年で発売は1977年だったのではないかと思う)

 あべさんにもらったキット、「主翼後端の薄さがイイ!!」とのことでした。
 「薄いほうがいい」ってのは少しブラックですが(あべさん、ゴメンね)、フラップがひとつのパーツなので薄いんです。そのぶんヒケてたから、修正はある程度の技術がいる(私が下手なだけかもしれないけど)

 スジ彫りがものすごく繊細で細く、私は半ツヤクリアをかけてからスミ入れしたのでスミがうまく流れなかった。
 キャノピーその他、基本的な合いもけっこうよくて作りやすかったです。あ、パネルラインが正しいかとか上反角がどうかとか、そういうのは私はわかりません。
 この合いがいいとか悪いというのは結局金型屋の仕事のようで、長谷川専務に聞いたところによると、ハセガワでは70年代のある時期に日本→海外の金型屋に移行していったとのこと。最近のキットは合いがよくなってるけれど、昔のキットでちょっと怪しいものがあるのはその移行期なのかもしれない。
 タミヤみたいに自社で金型・成型、全部やっている会社以外は、この金型や成型問題は必ずついて回ります。

 左右三丁ずつのブローニング12.7ミリ機銃は、あまりにも可愛いらしかったので真鍮パイプで作り変えたけど、平行にきちんと整列させるのが至難の技。右翼はわりとうまくいったけど、左翼は見ないほうがいい出来。
 あとでふと気が付いたんだけど、主翼を接着する前に機銃を仕込んでおけばよかったのかなぁ。

 まー気が付いただけちょっと進歩したということだよね。



 塗装はクレオスの8番で、増槽とスピナのみスーパーファインシルバーにして変化をつけてみた。
 8番の上にクリアを吹いたのでわりと「いぶし銀」になったかな。
 この銀色のP-40Nは、世界の傑作機に掲載されてた機体なんだけど、正確には国籍マークの両側白い部分にはフチ取りがあるやつなんです。でも無視。機番も写真とはまるで違う。これも無視。アンテナの張り方も違う(もう一本張らないといけない)けど、さらに無視。

 補助翼を羽布として塗装したけど、よく読むと「この頃には金属製になった・・・」という記述が世界の傑作機に(汗)、無視!! スピナの部分の合わせ目消しをちゃんとやってないけど、無視。



 あれこれ無視に無視を重ね(汗)、もうこれで完成なの、完成ったら、か・ん・せ・い!!
 キャノピーの枠はものすごくスジ彫が薄いので(←できない部分はキットのせいにする)、今回も筆塗りで、へろへろです。
 突出キャノピーのほうが格好いいと思ってたけど、ファストバックもよいものですね。自分で作ってみると感じ方も変わってくるなあ。

 72なので、パネルごとの塗り分けはしていません。パネルも少ないし。



 機首の空気取り入れ口の三つにわかれている部分も繊細なパーツで、好き。
 シャークマウスのほうが強そうでウォーホークらしいけれど、裸の状態(いや~ん)もいいと思いませんか。あ、たぶん無塗装ではなくて、なんか塗ってるんだろうけど、それにしてもほぼ何も着ていない感じがするでしょ。うふん。

 今回もプロペラ回転はできていない。いつになったらできることか。道は遠いな(スピナは接着しています)

 こんなのあんまり公衆の面前に晒したくないんだけど、設計した人に敬意を表して。

 主脚にはベベルギヤというものがついていて、それで90度ひねって収納できるそうです。
 すごいなあ。アメリカの工業力。

 銀色はアラが出まくりで冷や汗ばかりかきます。表面をきれいにしないと塗装できない、という「お預け」感覚も、飛行機プラモのいやらしいところだよね。
 いつも「もう我慢できないっ」てなっちゃって、塗装したら汚くて・・・ということの繰り返し。

 1976年発売のアルバムの数々。

 76年は私は中学三年生、ロックに出会った年でした。
 友人にベイシティローラーズ(うわー恥ずかし~)のファンの子がいて、彼女に「洋楽」というものを習いました。アイドルグループやポップスよりも、いきなりハードロックがかっちょええ~と思ってしまった私・・・。

 今持っているロックのCDって百枚にも満たないけど、その中でちょっと探すと1976年発売のが三枚も見つかったとは!! 黄金時代というか、私の青春時代だったんですよね・・・。
 もちろん、当時はレコードで持ってたのはワイアードだけ、あとは友人から借りました。レコードって宝物でしたよ。
 今の若い人には想像もつかないんだろうなあ。それにあの頃の「ロック」という言葉の持つ響き。「ロック」っていうのは、自由とか熱いとかいうのと同じ意味だった。

 同じ頃、ハセガワからP-40Nが発売されていたことなんて知る由もなく・・・まさか今頃プラモを作るとは・・・
 ここをご覧の方は、当時P-40Nを作った人も多いかもしれませんね。

 私は、いまだプラモを語る立場にはいませんが、こないだのムスタングと言い、70年代発売のキットを作りながら70年代の音楽を聴くのって、なかなかいいものですね。
 1976年もののキットかぁ~なんて、まるでワインみたい・・・・・ううぅ~(悶絶) それを言わないでくれよ(もう半月ばかりアルコールを摂取していない、もし飲んでこのあいだみたいに痛くなったら、と思うと恐くて飲めない)