土台をつくるのは何年ぶりだろう。ずいぶんご無沙汰。もう「四十八手」どころか「やり方」も忘れてしまった。

 忘れた感覚といえば、最近大きな病院の口腔外科に通っているが、40代くらいのお医者さんに治療されながら
 「あっ・・・ゴメン、痛かった?」
 と言われてドキドキ。男性に優しくそんなこと言われるのなんて20年ぶりだよ。
 口を開けてるのでちゃんと答えられなかったのが残念だったけど。

 まぁ土台をつくるのも本当にご無沙汰で、「えーとえーと」と記憶を手繰り寄せながら、ごそごそと材料を探す。
 特に情景というほどではなく、このトラック一台の単なる「土台」に過ぎないので、これじゃちょっと大きすぎるかなぁ・・・AFVモデラーがよくやってるように、土台よりも地面をかなり小さく作ることにした。
 木の土台はオイルステインを塗装。筆はハセガワの熊野筆。地面はウッドフォルモという木粉粘土。確かこのまま乾かせば土っぽくなるはず。

 地元、大分県のエッチングメーカー「紙創り」の紙製の花を作る。

 確か紙創りさんから頂いたものだった。いい加減作らなくちゃと取り出す。

 これは1/12の花なので、まったくスケールが合わないけど(ひな菊だけど48に比較するとまるでヒマワリのような大きさ)、土台に添えられないかなあ・・・と思っている。うまくいかなきゃほかのことに使おう。

 薄い色で塗装するほうが葉脈が透けて綺麗です、と説明に書いてあったので、アクリルガッシュを水で薄く溶いて塗りました。
 イメージ的には「ぐりとぐら」のやまわきゆりこさんの色使い(の、つもり)。水彩画(の、つもり)。
 熊野筆の「ぼかし筆・中」を使用。

 なかなかいい感じの葉っぱの色になったでしょ。葉っぱは少し枯れたような色のところもあるほうがリアルだと思う。
 下に敷いた黒い画用紙の切れ端のようなものは、このキットに同封されていて、この紙の上で作業するとパーツがよく見えてやりやすい。
 もしかしてプラモも黒いカッターマットのほうがやりやすいかもしれないな。

 花びらは、同じ形の花を二枚重ねて組み合わせる。これらをピンセットを使って少しカタチをつけながら、茎に木工用ボンドで接着していく。
 ハセガワの精密ピンセットを使用。別にハセガワ製品でなくてもいいとは思うけど(汗)、精密で使いやすいピンセットを使うと実にやりやすくて部品は飛ばないし、気持ちいいね。このピンセットを使うようになってから一年、一度も部品が飛んでいません。
 それでも部品を無くすのはいつも「どこに置いたかわかんなくなっちゃう」から(汗。

 可愛い花ができた。

 心の中に咲いた花。
 いつもロケット弾やミサイルを作って喜んでいる自分をお許しください。

 束の間の平和を感じる。

 カワイイでしょ♪

 スケール違いすぎますが、無骨なトラックとまるで正反対の花との組み合わせっていいもんだね。

 写真ではわかりにくいですが、右端の花三つは薄紫色にしています。