ヘリの任務にはいろいろあるけど、中心となるのはレスキューだと思う。

 ほかの乗り物では行けない(時間がかかる・危険な)場所へ、一瞬のうちに飛んで行ける。
 先日読んだ「機械仕掛けの神」にもそんなことが書いてあった。

 プラモでは戦闘ヘリが格好いいし、まず最初はそっちに目が行くけど、ヘリ作るならレスキューヘリを作らないと一人前じゃないね。
 そう思っていたところに、こんな本をみつけた。
 「空飛ぶ山岳救助隊」(羽根田治著/ヤマケイ文庫)

 私は、登山したこともないし全く知らないにも関わらず山が好き。というわけで、山でヘリとくれば、これは絶対面白そうだぞ・・・と思って手に取ったんだけど・・・実際ものすごく面白い本だった。
 少し前に買ってあったのを、先月、電車の中で読み始めたら止まらない。

 東邦航空というヘリの会社で営業をしていた篠原秋彦という男のレスキューにかけた人生を追ったルポ。
 それにしても、面白かった本の説明って難しいね。本は好きなんだけど、どうして面白かったかを書くのは苦手。
 とにかく「ドキドキするくらい面白かった」くらいしか書けない。

 この表紙の写真も格好いいでしょう。西穂高だそうです。
 残念ながら、ヘリそのものはそんなに出てこないんだけど(ヘリのパイロットの話ではないので)、山岳レスキューってどういうものなのか、その一端を垣間見ることができて、興奮する。

 で、つい先日、たまたま福岡空港でレスキューヘリを見学することになり、何だかやっぱり「巡りあわせ」を感じる。
 求めるものに自分が出会うようになってるのだろうか。

 機体の画像をもう少しいただいたので、紹介しますね。

 左下の水色の棒状のものが、テールローターを回しているんだと思う。

 ドーファンのエンジン。これは何ていうのかなあ。

 エンジンふたつあるので、片方止まっても飛べるそうです。
 そうだよなあ。飛行機もそうだけど、エンジンが二つあれば信頼性はぐっと上がるよね。

 ローターのパイピングが格好いい。

 そういえば、この機体は半分くらいがプラスチックと聞いた。
 軽量化のためだろうけど、んじゃプラモデルやん!! ローターブレードも繊維?で、カタチ作られているそうです。

 上から目線。普通はなかなか見られない角度です。

 いいなー、こんなの見られて。
 何をしてるかというと、定期点検らしいです。

 私は福岡消防航空隊には、秋になったらまた行こうと思ってます。

 2009年、北九州銀翼会にて、毛利さん作品。ドーファン2 SA365N。マッチボックス1/72 「北九州消防局」

 北九州市のドクターヘリなんです。ため息が出るくらい素晴らしい作品でした。
 例によって実機写真を山のように撮影して、とにかくあらゆる方向から実機通りに忠実に再現してある。
 「けっこう作るの大変だった」と苦笑されながら話していたのを思い出します。

 この作品は知り合いに差し上げたとのことで、もう拝見することは叶わないのだ・・・ああ、一期一会。

 こうしてみると実機もいいけど、模型もいいね。なんて、こんなの見るとそう思うんだけど、自分が作ると悲しくなるんだよね。