さあ、どんどんすごくなっていきますよ。ふふふ。

 どきどきしてくるでしょ?
 いきなりラッカーの銀色塗装した上にラッカーで塗装して銀色が溶け出してこないのだろうか・・・

 と思うでしょうが、それが大丈夫なんです。
 写真は、胴体右側のマダラを描いたところで、頭がおかしくなりそうになって、休憩したところ(汗

 描いていると、頭の中がマダラになってくる。
 写真奥に立っているのは小林大尉。乗機が出来上がるのを待ってくれてるんだよ。

 四回くらい上から色を重ねたところ。

 やっぱりAH-1Sに使った色は少し違うので、零戦用の色を上から塗りました。
 エアブラシ用の濃度なので薄すぎるのかなあ。

 とにかく初めてなので加減がまったくわからない。
 でも、だいぶそれらしくなってきたような・・・

 写真ではまだまだ荒いですが、遠目には結構それっぽくなってます。
 それに、吹付け塗装と違って、どことなく「ゲージツ」気分になれるのが筆塗りのいいところ。
 人形を塗ったことのある人はわかると思うけど、自分なりにグラデーションをつけたりその場でどんどん塗り重ねたり・・・という作業は、エアブラシとは全く違う面白さ。なんか気分いいんだよね。

 筆の先についた塗料はいったんかなり落として、ドライブラシに近いくらいにしているので、銀色は溶け出してこないのだよ。すごいでしょ。

 熊野筆とはどういうものかというと・・・大きさはこれくらい。

 真ん中の「ぼかし筆(中)」を使っています。
 下段の「ぼかし筆(小)」はタッチアップとかで、微妙にごまかしたい時(そういう時が多い・汗)などにも愛用してます。

 筆塗りは、タッチアップが容易なのがいいよね・・・というか、タッチアップしながら塗装する感じなので、意外と時間もかからないしストレスかからないかも。

 ぼかし筆(中)の穂先はこんなカタチなのです。
 このカタチのおかげで、微妙なタッチが生まれるんですね。

 これは同じ長さの毛を束にした後に先端を切りそろえるのではなくて、こういう形に一本一本集めていって束にしているんだって。
 すごいよね、まさに職人の技だよね・・・

 化粧筆もこういう形をしてますが、顔に当てても当たりが柔らかでチクチクしない(私も実は化粧用に奮発して一本持っている、2800円くらいしたかなあ)。
 そして化粧の粉含みが良く、一度にサッと撫でるだけで頬紅など決まるんですが、塗料の場合も筆に塗料をよく含むようです。

 筆に限りませんが、丁寧に作られた手作りの道具を使うこと自体が楽しみのひとつじゃないかと思ってます。