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 ハセガワのカワサキ マッハIIIは、絶賛小物取り付け中。
 ハンドル取り付けた。あわてず、さわがず、確実に。ハンドルの間についてるT字型のものが、例のステアリングダンパーの調節ネジ。

リヒト2

 気分転換に、菊水丸さん(懐かしい名前だ、はや20年)から教えていただいた、豆田のカフェバーへ。昼間はカフェでランチもやっている。最近気になってた店。

 内装は、落ち着いたドイツ風。お店の名前は「リヒト」、航空自衛隊、三菱重工のテストパイロットを経て、この豆田で第二の人生を送る店主さん。

 お勧めのハーブティーとガトーショコラをいただく。ガトーショコラは甘さ控えめでとても食べやすく美味しかった。ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートに乗って出てきたのにはビビった。ちなみに1979年。

リヒト3

 パイロットスーツをエプロンにかえて、今は丁寧にメニューの説明をしてくれる店主に、ついこちらは恐縮するけど、思い切って聞いてみよう。

 ドキドキしながらここへ来た理由を説明し「どんな飛行機に乗ってられたんですか」と聞くと「F-4、F-15、F-2に乗ってました」とサラっというではないですか。ひえーっ。私にとって、まさに雲の上の人とはこのことか。

 空自の機関誌「翼」を見せてくれた。自伝が掲載されていた。三菱重工ではF-15の近代化改修の仕事を主にされていたようです。F-2のフライバイワイヤのテストでは機器がうまくつながっておらず墜落したことも書いてあった。これからもときどき行って話を聞いてみたい。

 ちょうどお店に行ったとき来ていたお客さんたちが帰って午後三時すぎ、私一人になったので、壁際の秘密のドアを開けて、中に入っている宝物を見せてくれた。
 思い出の写真、パッチの数々・・・普通見るパッチは航空祭で売ってる真新しいやつだけど、その額に入っていたのは、少し古びた、男の汗がしみ込んだようなパッチ・・・見ていると涙が出てきた。最近すぐに涙出るからいかんな私。写真は撮らせていただいたけど、ここには公開しません。大切なものだろうから。

リヒト1

 「豆田町、リヒト」で検索して、皆様も行ってみてくださいね。或いは、こちらに来られるときは連絡ください、一緒に行きましょう。ただし、店内には飛行機に関する展示は一切されていません。シックなドイツ風カフェです。マニア話をワイワイするような店ではありません。
 でも元パイロットなんてのをウリにしてるような店じゃないってとこがシブくて良いと思いませんか?

 ちなみにリヒトはリヒトホーフェンことではなくて、ドイツ語で「灯(あかり)」のことだそうです。いい名前だなあ。これからも末ながく、豆田の灯になってくれますように。