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 まったくやる気のないコクピット。あ、ファインモールドがやる気がないんじゃなくて私がやる気がないんです。
 シートベルトはたぶんこんな感じだと思う。適当に板鉛よりも柔らかい素材のもの(頂いたものだからなんというものなのかわからない、すみません)を塗ってつけた。

 いつもはコクピットの中になんちゃって配線をしたりするのが大好きなんだけど、今回はちっともそんな気分にならないので、何もしていない。

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 さっさと左右を合わせた。最近のキットはあとで下から入れられる(いや~ん)ようになってるけど、これは先にどちらかの胴体に接着しておいて、その後もう片方の胴体をエイヤ!!と接着する方式。

 これ本当に難しいと思いませんか? ほら、早速座席が向かって右側にズレてるね(先に向かって右側の胴体に接着した)。真直ぐ接着できたためしがない。飛行機作ってて最初に挫折するポイントだよね。それで昔はドロドロ系接着剤を全体に塗っていって左右を貼り合わせるんだけど、左側を終わって右側に接着剤を塗る頃にはもう左側が乾き始めていて、どないせーっちゅうの!?状態で、何度もあっちに塗りこっちに塗り、慌てて左右を力任せに「ぎゅー」って押して接着すると必ずコクピットの床板がズレて変な角度になり、慌てて外そうとするとプラがグチャグチャに溶けてきて・・・涙。となってましたが、今回は落ち着いて強力な流し込み接着剤(紫色のフタのやつ)を流し込みましたけどね。私も多少は学習したから。

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 裏側にパテを少し盛ったけど、神ヤスがあるから大丈夫。

 ここの別パーツになってる部分は合いませんが、落ち着いてすり合わせ。これくらいどうってことありませんのことよ、ホホホ。ハセガワの古いキットを作った経験がこういうときに活かされる。

 前回は「色」という文字の驚くべき成り立ちについて書いたけど、「色」とくれば「男」と「女」でしょう。「女」という文字はご存知の方も多いと思うけど、象形文字で女がひざまずいて神に祈る姿。じゃ「男」はどうかっていうと、これは農地の管理者という形だそうで・・・なんじゃそら。管理者っていうのは職業であって、性別のことじゃないですよ。「士」とも書いていたそうでそちらはもちろん「武士」のことだったから、男というのは昔から職業別に扱われていたのか。

 今の考え方でいうと、女は子供を産むという形で、男はチン〇がついている形か何かにしそうだけど、甲骨文字を作った商(殷)の人はそうではなかった。ひざまずく女の姿を、男に隷属していると見る学説もあるらしいけど、白川先生は否定している。私もそんな気がする。隷属しているなら、対になる男という文字を「支配する人」ということがわかる象形文字にするだろうけれど、そうではないから・・・というのは私の勝手な想像です。

 女という字が含まれる文字はものすごくたくさんある。文字を作ったのが男だったから、という人もいるらしいけど、それは案外そうかもしれない。というのも「女」と言う字は「女のすがた」をあらわしているから。女というものを客観的に眺めている視線を感じる。祖先の霊をまつる廟に女が座っているのが「安」だという(白川静「常用字解」平凡社)。安らか、良い言葉ですよね。