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 左脚が取れたので接着直し、ついでに忘れていたブレーキパイプをつけた。いつもの伸ばしランナー、もちろん黒いランナーなので色を塗らなくていいので便利。

危ない平衡

 実は、ローターブレードを置いてみたら抜けなくなった(いや~ん 無理して取ると壊れそうなので付けたまま・・・。

 あと、尻もちすることが判明。あーあ、今頃になって気づくとはトーシローじゃあるまいし。前脚庫に鉛板でも入れなくちゃいかん。いつもそうだけど最後になって問題が次から次に出てくる。いやんなっちゃうね。

インパール

 「インパール」(高木俊朗著/文春文庫・新装版)1975年刊行された本の新装版。

 いつかは読まねばと思っていた本。でも読みたくない、でも知らないといけない。でも直視するのが恐い。牟田口中将とか白骨街道という言葉は知っていたけど、内容は・・・実に想像を絶するものだった。しかし不思議と涙は出なかった。悲しみ、憤り、ショック、色んなものがないまぜになって、なんともいえない気持ちで読み進んだ。もちろんこの本は「戦記文学」であるから、戦史資料ではありません。吉村昭先生の「戦艦武蔵」などもそうだけど。そこで作者が伝えたい、言いたいことをくみとるのが文学に対峙する読者の務め。

 「弓(第三十三師団)の退却したインパール南道には、動けなくなり、あるいはおきざりにされて死んだ将兵の死体がならんだ。(中略)すでに白骨化した死体の近くに、ガスでふくらんだ死体が横たわっていた。その隣には、いきが絶えて、まだ間もない死体にウジがたかっていた。死ぬ時も、仲間を求めるらしかった。孤独にたえられない人間の悲しさであった。」

 淡々とした文体。独特の「ひらがな」を多用した文章からは読む者に、どこか戦場を身近なものと感じさせる。正直いって、模型を作りたくなるような本ではない、だけど知っておくべきことだと思う。戦争のさまざまな側面を、これからも少しずつ知りたい。