6

 タミヤ32零戦のエンジンは力強く繊細であまりにも完璧なので作る気がしなくなるほどである。これに下手なプラグコードを付けるのが恐ろしい。つけたくないなあ。

 グフ飛行試作型は無駄にどんどん進んでいる。パーツ少ないけど組み立ててからじゃないと色が塗装できないのでけっこうマスキングはしなくちゃならない。イスラエル軍の戦車によく描いてある部隊マーク・・・白いシェブロンみたいな形のをつけることにした。どこにつけるかで、ずいぶん悩んだよ。普通の人はここにはつけないだろうなという個性的な場所につけてみた。

 作りやすさ優先のためか、プラがとても分厚いので、少し削ったらいいのだろうか、とか、何かディテールを追加するとしたら何をどうするか、とか。色々考えていると時間のたつのも忘れる。この大きさは、私の感覚では72なんだよね。手のひらに収まるサイズ。やっぱりこれがいちばんしっくりくる。
クリスマス

 昨日はクリスマスイブでしたね。日本では「ケーキを食べる日」と言う名前にしたほうがいいような気もする。あるいは「サンタの日」でもいい。

 いつも思うんだけど、ケーキと日本酒って一人で食べる(飲む)のは美味しくないね。なぜだろう。ケーキは女子同士でワイワイ言って食べるのが美味しいし、日本酒は飛行機モデラー(59歳)と「お前ももっと飲め」「あたしもうダメなんですぅ~(ウソ)」とか言いながら飲むのがいいよね。なぜだろう、ビールやワインは一人で飲んでも平気なのに、日本酒って人恋しい酒だ。

 はるか昔から、コミュニケーションの下手な日本人は、日本酒に助けてもらいながら人との関係を結んできたからかもしれない。だからお酌が好きだよね。そのために冗談みたいに小さなお猪口などという入れ物で飲む。欧米の人はお酌ってするんだろうか?

本15

 先日何か別の本でクリスマス・キャロルのことを読んで再読したいなと思って、新潮文庫版を買ってきた。訳者の村岡花子さんって、「赤毛のアン」などの訳者ではなかったか? 懐かしい。

 クリスマスイブに読もうと思って、読むのを我慢していた。まるで子供みたいに。
 ようやく昨晩手に取って一気に読んだ。薄い本だからイブの晩にピッタリ。
 若いころ一度読んだけど、今読むとこれがまた悔しいくらいに感動するのよね。イブの晩に一人涙を流す。
 スクルージは私なんです・・・自分をうつす鏡。でもディケンズは突き放さず、温かく読者を包む。こういう寓話を読んでその意味を様々に考えるのは、私たちくらいの年齢にならないとできないことなのかもしれない。読書にはそういう楽しみもあるんだなあ。