つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2015年09月

 昨日から面白い本に夢中になっていたので二日間更新できませんでした。訪問いただいた方々には申し訳ない。

 面白かったよ。「文系の壁」(PHP新書/養老孟司氏の対談集)
 少し前に出ている本なのですでに読まれた方もいるでしょう。

 私は言うまでもなく自分を文系のヒトだと思ってますが、文系のヒトって理系の人から見ると一体どうなのか。興味しんしん。
 母校は文系だけの大学だったので、学生時代も理系のヒトとはほとんど交流なかった。ロックやってたことがあるので、工学系の大学のバンドとは交流あったけど(汗、音楽の話しかしないしね。
 熱い期待をこめてページをめくる。

 最初の森博嗣氏(確か小説を一杯書いてますよね、本屋に置いてあるのは見たことがあるけど読んだことはない)との対話がいちばん刺激的で、文系のヒトにとっては腹立たしいこともいっぱい出てくるけど、「人を怒らせる」というのも活字にとっては大事なファクターなのでそれを楽しみつつ「気持ちよく怒りながら」読むと楽しい。

 面白い部分はたくさんあったけど、たとえば森氏が語る、
 「こちらが何かについて説明したとき、文系の人は「わからない」と言うけれど、それは「説明された意味がわからない」という意味ではなくて、「わかっているのだけれど、賛成できない」という意味なんですよね」というくだり(原文のままではない)。

 これは痛いところを突かれて気持ちいいくらいだった←おい!!
 確かにそういう言い方をすることがあるような気がする。相手の意見を全否定、シャットアウトする言い方ですよね。それじゃあ議論にならないよね。

 で、そこを読んでいるとき私は愛読書「徒然草」の中の一説を思い出した。

 「お互い言いたいことを話してみる中には「なるほど」と聞く価値のあるように思えることから、少々意見の違う人とは「私はそうは思わない」と時には議論し、「そういうわけだから、こうなのだ」などと大いに語り合えば、非常に精神的にも充実すると思うのだが・・・」(第12段、ちなみに私の意訳です、これが絶対正しいという解釈ではありません)

 この段の初めに、「おなじ心ならん人と」と書いてあり、「同じような心を持つ人と」という意味ですが、この「心」というのは単に気持ちというより精神(ベネッセ古語辞典)もしくは考え方というか・・・
 上記の文章のあとには、「自分とは考え方が違う人とはこういった話はできない」と嘆いている。
 吉田兼好が理系だったかはわからないけれど、それに近い思考のできる人だったのだろう。

 日本人はなかなか「私はそうは思わない」って言えないよね。だからきちんと議論でできないんだけど、議論するって難しい。言葉でコミュニケーションするのは本当に難しい。迷路ですよ。
 拙ブログのコメントやメール、お会いしたときの話などを聞くと、私の書いたものも時々全く違う方向に解釈してる人がいますが、がっかりすると同時に、いや待てよ、その人が読んでどう思うかは自由だから、私の意図とは違う解釈してもらうのも面白いのかなと思う。

 「文系の壁」に戻って、前述の森氏は「社会や人間などあやふやでとらえようがないものを、どうして文系の人は理屈で解釈してわかったような気になれるのか不思議でなりません」と言っている。
 ここ読んで、ああー河合隼雄先生が生きていたら、対談してほしかったなぁと思った。

 


  

 三機作ったのに祝杯あげるのはハセガワのキットだけ。ふふ。
 ひどいねえ、私って。

 今日は胃の調子があまり良くないので、残念ながらこのワインが美味しいかどうかわからなかった。味がよくわからない。
 せっかく美味しいチーズとお花も買って、今日の私はフランス人みたい~♪ なんですが、ま、しかし飲む相手がプラモ(零戦21型)って・・・私の人生もはや行き止まりですな。

 「何でもオレに話してみろ、今夜は帰らないから」とかね、いい感じの飛行機モデラー(56歳)に言われたりしたいよ!!

 72の大戦機(単発戦闘機)は私の掌にちょうど収まるサイズ。
 写真だとアラもそんなにわかんないし(第三風防の最後尾以外は)いい感じだ。

 ただ実は、正直に言うと、22型つくったときのほうが楽しかった。どうしてかなあ。
 最近・・・この5年くらいでしょうか、飛行機模型の展示会に行くと何となく元気がないように感じる。

 何となく・・・やってみたい技法とか、真似してみたいやり方・・・流行の方法というか・・・そういうのが、ないような気がする。
 全体のレベルはすごく上がってきてるのに。日本のメーカーから新製品があんまり出ないのもひとつの理由かもしれないけど。
 聞こえてくる話も、「夜中にトイレに何べんも起きた」とか「朝立ちしない」とか。何と返事していいか困る。

 私の感性が枯渇しているのか。それとも・・・。

 あなたと別れようとすると、いつも
 何かが私を引き留める
 なぜだか説明できないけれど

 よく考えれば何も悪いことなんかないよね
 私達、難しく考えすぎてるのかもしれない
 うまく言えないけれど

 Every time I try to walk away
 Something makes me turn around and stay
 And I can't tell you why

 Nothing's wrong as far as I can see
 We make it harder than it has to be
 And I can't tell you why (イーグルス/“I can't tell you why”)



 ついに1/72零戦21型、三機完成したよ~!! 左から、ハセガワ、エアフィックス、タミヤです。

 ヒケが消えてなくても脚の角度が変でも風防がフィットしてなくても隙間があちこちあっても、完成は完成なのだ。
 そもそもキットの良さを味わいつくすというのが目的でしたから、基本的にそれぞれのインスト通り、ストレート製作(っていうかストレートしかできない)、マーキングはデカールを使用。
 けどやっぱり21型はほっそりしていていいですね。



 まずは優等生、三女・タミヤ。
 第二航空戦隊一番艦・蒼龍搭載機 真珠湾第二次攻撃隊・飯田房太大尉乗機。

 先日松山エアモデラーズクラブの展示会で話をしているとき
 「飛行機は斜め後ろから見るのが一番きれいですよね、ぐふふふふ」と昼間っから嫌らしい話をしている男共がいた。
 写真撮りながら、ふと思い出した。

 所謂、黒立ち上げというのをやってみた。まずツヤ黒で全体を塗装。
 その上からグレーを吹くときに少し加減するようにして変化をつける。スジ彫り部分にちょうどよいくらいスミ入れしたかの如くに見えるので、スミ入れはしていません。グレーは自分で調合した色で、もう一度作れと言われても作れない。
 画像だとスミ入れしていないのは地味にみえるけど、美しいパネルラインを生かした実機らしさが感じられて所謂飛行機モデラー好み。私も好きですよ実は。
 もちろんタミヤらしく合いはいいけど、私が下手なのでフィレットのあたりが綺麗に接着できていない。普通の人は上手く作れますから安心してください。

 風防を開・閉どちらか選べます。
 細かく表現されたコクピットを見せたいので開状態にしたけど、くくぅ、なんでだろー白く曇ってるやん!!(第三風防)
 確かクレオスのサラサラ系接着剤だったと思う・・・。やっぱり木工用ボンドにすればよかった。

 アンテナ線・・・あちゃーズレてる(汗。モデルカステンのストレッチリギングなんだけど、なぜか何度やり直してもタミヤのは上手くいかず、とうとうアンテナ柱が取れそうになり・・・どうにか持ちこたえてるけど危うい。

 タミヤらしく、インストのほかに「零戦21型の説明」が入っており、これだけで初心者にはありがたい資料。まぁそういうところまでやるかどうかはそれぞれのキットのコンセプトの違い。



 えー、次はちょっと蓮っ葉な次女・エアフィックス。

 補助翼のタブもないしマスバランスもない。いいのかそれで!?
 201筑波航空隊、トベラ飛行場東ニューブリテン、1944年と書いてあるけど本当か!?
 お父さんは心配になるよ。

 剥がれは先に8番銀を塗装しておき、グリーンを塗装してから爪楊枝でかりかりかり・・・と剥がした。
 濃緑色はもちろん自分で調合、やや色あせた感じだしライトの下では透けて見えて変だけど、大戦末期にヨレヨレになった雰囲気(のつもり)。



 もちろんマーキングはデカールだけど、敵味方識別帯だけは塗装。デカール貼るのが難しいから(汗
 どれもこれもキャノピーをもう少しよくフィットさせればもっといいんだろうね。でもやってない←だめじゃん

 箱はキャラメル箱、デカールは一種類、何となくフニャとしたプラ(プロペラが三枚つながった状態で成型されてるけど怪しい角度)、かなりコストを抑えたのではという感じ。
 ただ、脚の角度が87度、と書いてあったのはすごい(本当かどうか知りませんが)。飛行状態と駐機状態を選べるようになっていて、人形もついている。

 次女の裏側。いやーん。

 脚庫はあんまり深くない。変なヒケがある。
 本当にわずかな違いなんだけど、エアフィックスは少しだけ風防が大きい。枠もわずかに太いので、筆で塗装するのも楽だった。

 ちなみに、どのキットもキャノピー枠は筆塗装。
 で、枠の裏側は黒らしいですよ。常にいろいろ考証も新しくなっていってて、勉強になります。



 最後に、長女ハセガワ。
 三人の中ではいちばん年上だけど、清々しい美しさ。ハセガワのそういうとこが好き。

 いわゆる「青畳色」(自分で調合)。フィレットのあたりと尾翼の下など、影になってるところに“演出”として少しグレーを吹いてみた。
 フィレットの合いも決して悪くないけど、緊縛プレイのせいか(上反角つけるため)汚くなってしまった。普通の人は綺麗に作れるはずなので安心してください。

 三機一度に作ってると、たまに「あれっこのパーツどれのだっけ」と一瞬思うことがあったけど、ちょっと削ってみるとすぐにわかる・・・ハセガワのはすごく硬いから(笑

 あ、どれもピトー管は真鍮パイプと真鍮線で、ブレーキパイプは伸ばしランナーででっちあげています。
 ハセガワだけは脚出指示棒も作ってます。愛だよ、愛。


 最後に、横から見た姿を。まずはハセガワ。

 「女って、男次第なのよね」



 エアフィックス。

 「あたしと、遊んでいかない? お兄さん」



 タミヤ。

 「どなたとでもお付き合いいたします。ただし性感染症を防ぐためコンドームを使ってください」

 長々と拙い製作記におつきあいいただきありがとうございました。
 明日からはまた違うもの作れるぞ!! わーい。

 三機三様を比較するのも面白かったけど、もう秋だしね、やはり一機とじっくり付き合いたい気分になってきた。蕎麦屋で一杯やりながら「いやあ、あなたと一度ゆっくり飲んでみたかったんですよ」とかね。
 さてキットも人間も、じっくりゆっくり付き合いましょう。

 



 脚出指示棒作りました。真鍮線。
 そりゃあ、もちろん、こんな特別サービスするのはハセガワのキットだけだよ。決まってるやん!!

 「キミだけだよ」

 殺し文句です。ぜひ使ってみてください。言われたいって女子が多いです。
 あ、模型部屋でハセガワのキットに向かって言うんじゃないからね。わかってると思うけど・・・模型作るとき独り言は言わなくていいからね、私みたいに。
 


 カウリング色は自分でグレー作ってます。
 下に置いた熊野筆の柄がツヤ黒って感じだから、色の違いがよくわかると思います。
 私の場合、72なのでスケールエフェクト的な意味合いのほうが大きいです。実機がどうとか言うよりも。

 茄子紺で思い出したけど、まさにそういう色で塗装してるのを見たことがあるなあ。雑誌の作例だっけ、それとも展示会だっけ・・・
 真っ黒よりも、濁った色のほうが重みがあっていいんだよね。



 久々にアンテナ線張った。いやはや、三機張るのは疲れたよ。なぜかタミヤのだけは上手く張れなかった。愛が枯渇しているせいか。

 モデルカステンのストレッチリギング使用(ひげオヤジさんから頂いたもの)。伸縮性があるので作業がやりやすく、ピンと張ることができて便利。

 ただ、0.13ミリなので残念ながら72には太すぎた。48以上ならいいと思う(私の感覚)。
 いつも使ってる渓流釣り用の0.09ミリがやはり72にはちょうどいいな。

 もしかすると、ストッキングをほぐしたのがいいかもしれないね。脱ぎたてのホカホカのやつ。ははは。
 髪の毛もねー、私のは割と太いので、48用だなあ。

 実は二泊三日で帰省していた。途中でパソコンを借りられたので、昨日はブログ更新もできた。
 実家のことで帰っていたので気の重いこともいろいろあったけど、楽しいこともあった。
 妹と居酒屋で飲んだのは楽しかった。大分でいい店発見したしね。でも夜一人でホテルの部屋にいると、猛烈に模型作りたくなったけど。

 そして念願の「SUGOCA」を買ったのだ!!
 ついに改札で「カードをタッチする」感動の初体験!!

 一度やってみたかった・・・・汗
 日田駅は自動改札機ねぇし・・・・汗 でも本当のこと言うと人間が改札してくれるのって私は好きだな。優しい声で「お疲れ様でした」って言ってくれるもん。

 小さな駅で乗り降りする良さってそれがあるよね。
 タクシーも乗る人がほとんどいないから、待たずにすぐ乗れるしね。

 でも、博多に行ったときはこれからはこれを使うのだ!! 確か地下鉄もこれで乗れるはず。



 エアフィックスは終戦間近の機体なので(1944年 トベラ飛行場、201航空隊と書いてある)、ボロボロのイメージで。
 ツー134は筑波の機体だけど、トベラ飛行場にいたってどういうことだろう。
 主翼の裏側には大きく機番の34が書かれている。特攻隊でしょうか。ご存じの方がいたらぜひ教えてください。私は自分の持ってる本ネットも少し調べたけどわかりませんでした。

 8番の銀を塗装した上に緑色を塗装して、楊枝でカリカリカリ・・・と剥がした。
 けど・・・銀色がキラキラして綺麗すぎるね。フラットアルミくらいがよかったかもしれない。

 今回の一番心残り(というか失敗)は、この部分を薄くしなかったことです。
 ハセガワのキットは、主翼が上下に分かれている分割なので、そのまま接着するとどうしても分厚くなります。
 デリケートな部分なので、カタチが難しいけれど、分厚いよりは薄いほうがずっと見栄えはいいです。

 こうしてみると、すごく見苦しい。
 女性でいうと、足首の太い女って感じかなあ。台無しだよね。

 自作ピトー管だけはいいでしょ? ハセガワのは特に長くしてあります。

 「暗殺者グレイマン」(マーク・グリーニー/ハヤカワ文庫)
 面白かったですよ。一気読み。すでに二作目「暗殺者の正義」も買ってきた。

 ただ・・・残念ながら心に残る台詞とか言い回しがなかった。普通はそういうとき「付箋」を挟んでおくんだけど、この本は一度も付箋を使わずに終わった。
 主人公が36歳だからかなあ。うーーん。やっぱ50代くらいじゃないと。でも50代だとこの任務はこなせないしなあ。

 しかし我ながら愉快なのは、たとえば冒頭、チヌークが墜落するシーンがあるんですが、「チヌーク」と聞いてそれを頭の中に思い描くことができるってうれしいよ!! 昔は武器や飛行機の名前なんかさっぱりわかんなくて、ずいぶん悔しい思いをしたから。



 



 ハセガワの主脚(左)骨折事件、前回の製作記の書き方が悪くてすみません。
 ハセガワは悪くないんです、私が下手くそなだけです。

 真鍮線で補強しようとしてピンバイスで穴を開けるとき、いきなりアタリもつけずにぐりぐりしたら、それてしまって・・・壊れたんです。
 痛い思いをさせてしまった。

 再度穴を開けて補強し、脚が短くなってしまった部分はどうやって誤魔化そうかと20秒くらい考えた。

 足の付け根なんて見ようとしない限り見えないけれど、たいていの男は足の付け根が好きだし、特に意地悪な飛行機モデラーの99%は脚をじーっと見るに決まってる。
 もちろん私も自分の失敗だしここは何とかリカバリしたい。またもやジャンクパーツ箱からランナーのなるべく細いものを見つけて穴を開けて、さらに少し細く整形して継ぎ足した(根元の白く見える部分)
 ついでに、取り回しが逆だったブレーキパイプもやり直した。あー、気になってた部分をやり直したら気分いいな。



 こんな感じ。左足のタイヤの向きが少し気になるが・・・また触ってると取れそうだし・・・

 とりあえず主脚の接着はこんなもので許してください。



 風防を置いてみると、もう完成したような気分。
 右側は特に合いがよくて、ドンピシャの部類ではないだろうか。

 風防の筆塗りも味わいがあるでしょ。かえってオモチャぽさがなくなっていいと思うんだよね(自画自賛)

 これも先日以来、広島乱流会のけんさんに教えてもらった、カウリングの色。

 三菱製は茄子紺で、中島製は黒だそうです。
 茄子紺って、すでにもう黒とは言えない色だよなあと思う。「日本の伝統色」(東京美術)を見ると、ようするに茄子の色なんだけど、絵本なんかで目にする茄子の絵は「普通の紫」で塗られていたりしますが、実際の茄子って(特に採れたての新鮮なものは)、はちきれんばかり、パンパンに膨らんで今にも爆発しそうで、ツヤツヤと黒光りしていますよね。ふふ
 零戦のカリ・・・もといカウリングも、そんなイメージで塗装すると良いのかもしません←どんなイメージかい!!

 うーーーん、もう少し早く知ってたら、茄子紺で塗装してみたのになあ。しかし、明灰白色は結局どういう色なのだろうか。
 日の丸の赤だって(デカールですが)、タミヤとハセガワのは色合い違うんだよね。
 いろいろ自分なりに工夫して色を作るとあらゆる可能性がありそうです。

 そう簡単には行かせてくれないのが模型という意地悪なご主人様。

 ・・・やはりハセガワの脚が折れた。
 そもそも真鍮線を仕込むときに「いや~ん壊れちゃう~」っていうところまで行ってたんだけど、やはりプラが折れてしまった。
 ピンバイスで穴を開けるときはもっと慎重にまっすぐ開けないとだめだ。

 部品請求という文字も一瞬頭をかすめたが、まだまだこれくらいでは諦めないよ。もうちょい頑張る。

 「そう簡単には行かせてやらねぇよ、たっぷり楽しませてもらうからな」とかいらんこと考えながらやってると、また折りそうになるので要注意。
 これ以上壊さないように、いきなり太いドリルは使用せず、細いものから順番に使って慎重に穴を広げていく。もちろん最初にアタリをつけてからね。アタリをつけておかないとどんどんそれて行ってしまう。

 細いところに棒状のものでぐりぐりするのはここをご覧の方々は得意でしょうが、私は何度やっても上手くならない。というか、だんだん下手になってきた気がする(汗




 エナメルでスミ入れして半ツヤクリヤを吹いたところ。
 スミ入れのグレーが濃すぎたかな。
 何となく、いつものハセガワらしい繊細さがなくなってしまった。

 かといって、あまり控えめにするとメリハリもなくなるし。微妙なところです。



 今回は、やはりタミヤがいちばん綺麗かなあ。
 ただ、デカールはいちばん硬い?せいかシルバリング気味。デカールのせいじゃなくてツヤを整える技量がないだけかも。
 少し磨くといいのかな。

 フラップのヒケが悲しいくらいによくわかるね。ああ~手抜きだ。
 この部分を綺麗に整形しとかないと、こんなふうに哀しい結末になる。
 
 黒立ち上げにしたら、スミ入れしなくてもちょうどいい雰囲気。黒立ち上げって便利だね。
 
 ちなみに、クリヤ吹いてる途中でマスバランスが一個どっかに飛んでいった。
 探しても出てくるわけないので、零戦ジャンクパーツ箱を探す。ファインモールド製を見つけて接着。
 
 

 



 パーツごとの塗装は済んでいたんだけど、組み立てるのが後回しになっていた主脚。
 なんで面倒かというと、ブレーキパイプを作るからなんだよ。
 これを省略すれば簡単だけど、数少ないディテールアップポイントなのでやりたくなっちゃう。
 ほんとのこと言うと脚カバーも薄くしたいけれど、せめてブレーキパイプのみ。

 もちろん伸ばしランナー。前もってこんなふうに曲げておく。



 間抜けなことに、同じ方向に取りまわしてしまった。ほんとは左右対称にしなくちゃいけないよね。
 ブレーキパイプは、脚カバーにそって降りてきて、タイヤの前方に出てきて、タイヤ内側中央に接続されている・・・という様子に見える(私が鹿屋で見た実機)。

 こんな写真でも、いちばん下のハセガワのは主翼への接続部分のダボが小さくて、ヤバさ全開。補強の真鍮線を入れとかなくちゃ。



 あべさんの嫌がらせ・・・もとい、有り難~い助言により、第一風防の下(照準器の前方部分)と、第三風防下(頭当て後ろ)は黒く塗装。あ、頭当ての後ろも黒か。

 鹿屋の零戦はハセガワのインストみたいにこの両方は機内色だった。
 呉の零戦は黒くなっているという(私も呉で見たけど、風防は閉まっていたし、すぐそばまで近づいて写真撮れなかったので内部の色はわからなかった)

 タミヤのインストはよく見ると、照準器の前は黒に指定されていた(汗
 現用機とかもそうだけど、この部分は防眩塗装というか、黒になっていそうなものですよね。

 広島乱流会のけんさんにお聞きしたんですが、
 広島在住の零戦研究家の方(呉の零戦63型のメンテをされている)から聞いた情報ということです。呉の零戦では同部分を黒(カウリング色にも見える)に塗装されているとのこと。
 零戦すべての型でこの色だったのかという疑問も感じましたが、読者諸兄はそれぞれの情報や信念によって塗装してください。

 でもこうやって、いまだ新事実が出てくるなんてわくわくする。零戦は、いつまでも永遠の謎であってほしい。

 「僕は歩く つれづれな日 新しい夜 僕は待っていた 

 覚えたてのこの道 夜の明かりしらしらと
 何を探しまわるのか 僕にもまだわからぬまま

 嘆いて 嘆いて 僕らは今うねりの中を歩きまわる
 疲れを忘れて
 この地で この地で 終わらせる意味を探し求め
 また歩きはじめる

 悩んで 僕らは また知らない場所を知るようになる 
 疲れを忘れて
 この地で この地で 今始まる意味を探し求め
 また歩きはじめる 」  (“アルクアラウンド”/サカナクション)



 ↑あべさんのいらぬお節介・・・もとい好意により頂いたサカナクションCDの中でいちばん好きだった曲。PVも面白いのでヒマな人はyoutubeで見てみて!! 

 



 今度こそは綺麗に完璧に作るぞ!!と思って作り始めるのに、何度やっても下手くそで見るのもいやんなっちゃう。
 この嫌な気分が増大するとあっというまに失速してくるので、駄目な部分(胴体と主翼の変な隙間とか・汗)はなるべく見ないようにしてどんどん前に進む。デカール貼っちゃえ。退路を断つのだ!! そしてとにかく前に進む・・・

 ハセガワのデカールは懐かしの板谷茂少佐乗機(赤城艦載機)。なんで懐かしいかというと、初めて作ったプラモがタミヤ48の零戦21型だったんだけど、そのときのマーキングがこれだったんです。自分だけの感慨に浸りながら作る。板谷茂少佐って誰!?と思ったあの日が懐かしい。

 ハセガワはほかに台南航空隊の坂井三郎乗機と第261海軍航空隊(尾翼に「虎」と書いてあるやつ)が選べるようになっていて、このチョイスはさすが飛行機モデラーのツボを押さえている感じ。

 照準器がキットにはついてないのがちょい寂しいので、「なんちゃって照準器」をプラバンのかけらで作ってつけてみた。後で考えたらせめて透明パーツのランナーで作ればよかった。カタチとしてはひどすぎるけど、戦闘機に照準器がないのはあんまりだから。ないよりはマシ。



 続けてタミヤも貼った。・・・だんだん疲れてきた。同じことを三回繰り返すのがこんなに面倒くさいとは思わなかった。
 特に、フラップの赤い線!! もーこれ大嫌い!! 何度やっても上手く貼れねぇ。

 みんなどうしてこんなキワキワのとこに細い線を貼れるのかねぇ。オッサン共にできて私にできないわけがない!! と意気込んで貼るんだけど、一度も上手く貼れた試しがない(線は一本ずつ切って貼っている)

 給油口? ハッチ? 赤い丸が三個主翼と風防前にあるけど、それはデカールではなく意地で筆塗り。

 タミヤは蒼龍艦載機。飯田房太大尉乗機。タミヤはやはり三種類のデカールが入ってるけど、全て真珠湾攻撃隊です。
 そりゃもう、タミヤには照準器も透明パーツで準備されてるよ(まだ接着してません)。

 さあ、あとはピトー管をつけて・・・それから、嗚呼、まだ主脚を三機分作らなくちゃいけない・・・。後回しにしなきゃよかった。



 零戦三姉妹の製作も、いよいよ佳境に“入った”(はず)。
 えっ、まだ入れてない? ふふ。ごめんなさいね。

 とりあえず、次女・エアフィックスにデカールを貼ってみた。すると・・・。

 おおっ、零戦らしくなってきた!!
 この瞬間がいつも楽しみでたまらない。マーキングを入れるとどうして軍用機はこんなにも格好よくなるんだろう。
 日の丸の赤の少しオレンジががったような色合いも、私の塗装した褪せたようなグリーンによく合ってる気がする。

 今回の三姉妹はどれも最近買ったばかりのキットなのでデカールは貼りやすい。ほんと新しいデカールっていいね!!
 すいすい貼れちゃうから、全然苦にならないし作業時間もほんのわずか。フラップの赤い線は三つに切って貼った。



 ハセガワのキャノピー。もう何度修正したかわかんないけど、なかなか綺麗にならない。
 でも実際に見たら、画像みたいには鮮明に見えません。・・・本当だってば!!

 マスキングするのと時間的にどうか?と思うでしょうが、三機するとなると、マスキングもかなり時間かかると思う(一日で三回するのは無理・汗)。それにマスキングだってたいていどこかが吹きこぼれて修正しなくちゃならないしね。

 そうしてみると、塗装イコール修正みたいな筆塗りも、さほど時間がかかるとも思えない。少なくとも精神的には意外と楽。
 スケビに掲載されてた田中式、というのは、ほぼこんなふうやり方なのではと思う。ただし、私は48だったらマスキングするけど。72でももう少し窓枠が少なければマスキングするかも。
 ま、先日頂いたマスキングシートがいちばん早いよ。お金で解決したい人はそちらをお勧め。三姉妹もそのほうが喜ぶかもね。女ってケチケチしてない男が好きなのよ。



 胴体に置いてみる(ハセガワ)。
 ん!? この変な隙間はなんだ!?
 そういえば確か透明パーツを整形するときに削ってしまったような気がする←おい!!

 あーもう、いらん工作が増える。しかもそれがハセガワのせいじゃなくて自分のせいなので腹立たしい。
 胴体との合い自体はまあまあの部類かな? 木工用ボンドで接着したらわりとイケるんじゃないかな。

 にしても零戦、なまめかしい肢体ですね。私が男なら、息遣いが怪しくなりそう。

 ここのところ涼しくなってきて模型の秋でもあるし、エンタテイメントの秋でもある。これからの季節は、寝る前にウイスキーを飲みながら冒険小説を読むのだ!!

 何か面白そうなのはないかな、と思って本屋で物色。
 「世界12カ国の 殺人チームに立ち向かう、“グレイマン”と呼ばれる 凄腕の暗殺者。熾烈な戦闘が連続する 冒険アクション小説」とか帯に書いてあるのが目についたので買ってきた(ハヤカワ文庫)。
 そういえば先日「虫はすごい」も面白かったけど・・・書き忘れてたかな。

 ところでハヤカワとハセガワってなんか似てないか? 老眼のせいか・・・


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