つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2015年07月



 もーいいや、と主翼を接着、続いて水平尾翼も接着した。
 言葉にするとたったこれだけですが、飛行機作る人ならわかるよね、この主翼接着までの汗と涙の道のりを。

 まっ、そんなに苦労するキットでもないんだけど、たっぷりすり合わせを楽しませてくれるぜ。

 この写真撮ってるとき、私の部屋は36度、汗がどんどん流れてくるのがわかる。



 主翼の上下を合わせるときに、少し微妙なすり合わせを必要とする。細かいことだけれど、こういうところに腕の良しあしが出てしまう。
 右側のほうがフラップなどに隙間が出来ているのがわかりますか? 左側のほうは割合うまくいっている。

 それより脚庫の押し出しピンの跡を消せよ!!>自分

 すり合わせもまた楽し、と思えるかどうかが分かれ目ですね。私? 今回は楽しく感じた。ちょっぴりまた大人になったかなあ。ふふ。

 夏って日本人には追憶に浸る季節だという気がする。お盆のせいか。

 あの夏、大学一年生の私は地元のデパートでお盆頃までバイトをし、そのお金でトーキョーへ行き、ブドーカンでレインボーを見たのだ!!
 お金が欲しかったので、一か月くらい休み無しで働いたけど全然平気だった。若さってすごい。
 あの頃のバイト代って、時給400円にも満たなかった気がする。

 文通していた関東在住の男性(同級生だったかなあ)の家まで遊びに行った。お母さんがお茶とケーキでもてなしてくれたっけ。私、お土産持って行ったかなあ、冷や汗でるな。今思うと、とてつもなくイイヒトだった。
 新宿のディスクユニオン(中古盤屋)に連れて行ってくれたなあ。たはは。懐かしいっす。
 なんていうか、同い年だけどお兄ちゃん、って感じの大人びた雰囲気(都会の人だったからか)でした。恋というより、ほんと兄弟愛だった。 だから今ここに書けるんだよ。ご本人が見てる可能性もあるしね・・・清い思い出です。

 レインボーは、今聴いてみるとちょっぴり気恥ずかしい感じもするけど、しかしイイですよ。若い頃聴いた音楽は、いいとか悪いとかいう価値観では測れない。永遠不滅なんです。絶対なんです。
 このアルバムは1978年発売、私にとっては昔ながらのハードロックの最後を飾るアルバムだった。

 夏。東京。武道館。・・・すべては遠い記憶。
 ネットで知ったのだが、ボーカルのロニー・ジェイムス・ディオはすでに亡くなっていた。
 時の流れを感じる。あの夏、1980年の武道館から、すでに35年の歳月が流れた。 
 

   
 



 下手なコクピットは、さっさと接着、緊縛。
 別にそんなに合いは悪くないけど、かといってピッタリ魔法のように吸い付くように合わさるわけでもない。まぁまぁってとこかな? 背中には大きな丸っこい部品をつけるので、合わせ目処理が少なくてうれしい。

 一部分、凸モールドを凹に彫りなおしています。タミヤから最近発売された白いマスキングテープでやってみたら少し柔らか過ぎてだめでした。やっぱモデラーズの黄色いマスキングテープじゃないと。でもあと少ししか残っていないのでどうしよう。



 コクピットは収めてみるとこんな感じ。黄色い部分はあまりにもオーバースケールだけど、髪飾りみたいなものなんですよ。アクセサリー。
 女は年中こういうのやってるよね、「小顔に見えるテク」とか。
 これは「いかにもコクピットに手を入れてそうなテク」・・・に見えねぇか。

 背中の突起物。たぶんアンテナ。
 「世界の傑作機」の実機写真と比べるとカタチが違うような気がする。

 10秒間考えたけど、まぁこれならプラバンで作れるやろ~!? と思って切り取った。




 垂直尾翼は胴体左側のパーツにモールドされている。
 右側と合わせると、白いパテをのっけてるあたりに合わせ目ができるんだけど、その部分に(実機には)合わせ目は、ない。
 というわけで消したところ。
 垂直尾翼のすじ彫りどうしようかなあ(キットのパネルラインはこのへんもテキトー)。なんか見てるとあちこち気になってきた(汗。

 おまけに、いよいよすごい蒸し暑さが到来。さっさと作らないとヤバイ。
 今年もまた胸の谷間に汗をかいてますが、男の人はあのへんに汗かきそうだなー←変な妄想・・・余計に暑い






 今日は何となく模型作るの面倒くさいなぁ~と思うとき、私はとりあえず作業場に行ってコクピットを作り始めるときがある。
 そしてもしコクピットの部品を切り出したりしながら、それでも「面倒くさいなあ」と思ったらその日は作るのをやめる。

 コクピット作るのが面倒という人がいるけど、飛行機のコクピットはものすごく格好いい部分だから楽しい。
 面倒という人は、己の力量以上にすごい工作をしようとして挫折したりするんじゃないだろうか。

 これだけやるっていうのを自分なりに決めとくと簡単だし、楽しい。
 私はまずネットや本の資料を見て、自分が作れそうな部分を決める。そしてそれだけを作る。
 ・・・夢のない作り方かな?

 シートベルトはいつものように、歯医者さんから頂いた板鉛よりさらに柔らかく薄い素材。黄色いヤツは伸ばしランナーです。たぶん、射出座席を射出するときに引っ張るものじゃないかな? 座席の間の黄色いヤツもたぶん射出させるときに引っ張るものではないかな。

 コクピットの写真見ると計器盤の下側に、黄色いコードのようなものがついているように見えたのでつけてみた。
 もちろん伸ばしランナー。

 新しいカッターマットの上で作業してると、自分の腕が上手くなったような気がする。
 表面がほどよくザラザラしていて、マスキングテープなどが必要以上にぴったりとくっつかないので、剥がしやすくて非常にやりやすいです。
 メイドインジャパン。素晴らしい。

 いつのまにかコクピットが増殖(汗

 スカイホーク→72零戦三機同時製作→紫電改のマキの紫電改 というのが今のところの予定。

 左からハセガワ、タミヤ、エアフィックスの72の零戦21型です。
 メーカーによって大きさも違うのが面白いよね。

 座席のカタチもエアフィックスは少し違う。軽め穴は、タミヤとエアフィックスは開ける部分がへこんでいるのでそこを開けたけど、エアフィックスのはいい加減な場所だった(汗。

 タミヤがいちばんパーツが多く(合いは良いので作りやすいけど)、エアフィックスはその次。ハセガワは例によって最小限のパーツ数なのであっというまに作業終わる。ただし軽め穴の位置も凹んでいないからわからない。自分でやれってことなんだな。
 開ける部分にマジックで丸を描いておいて開けた。


 その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ
 おまえが消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな

 その船は 今どこに ふらふらと 浮かんでいるのか
 その船は 今どこで ボロボロで 進んでいるのか (宙船 /中島みゆき)  


 ハセガワのキットのためにあるような曲ですねぇ。私、大好きです。



 お待たせしました。ニセガワ製作所より発売の「ゆるキャラ“きらら”」ついに完成!!

 ニセガワ製品らしい、センスのいいデザインの箱に仕上がっています。可愛いインストは実際の製品ではこの二倍(A5)にいたします。これだと箱には合う大きさなんですが、小さすぎて字が読めないので。

 郵便局の定形外郵便で送ってもらったら、残念ながらうちの郵便受けで潰れたようです(汗
 そこで、みなさまには箱は展開状態で送る予定です。自分で組み立ててくださいね(所謂キャラメル箱です)

 お値段は、1000円プラス120円(送料)
 (原価は500円弱だそうですので、残りはレジン原型製作料)

 ご注文の方は、私まで個数・送り先をメールで教えてください。kilala397@hotmail.com (←うまく送れなかった方は、kilala_1962@yahoo.co.jp)
 こちらから、入金方法などを折り返しお知らせいたします。
 (レジン原型、箱、インスト等のデザイン製作、すべてさるおうさんが担当。私はブログで宣伝しているだけです)

 学校は夏休みに入りました。毎日暑いですね。

 ふと思い出す夏休み、子供の頃のあの夏の日は、きらきら輝いていたように思います。今では、ピール飲んで寝てるうちに過ぎてしまうのが夏でしょうか!? 仕事で疲れてるうえに暑いのに模型どころじゃねぇよ・・・という人も多いかとは思いますが・・・それでいいのか、模型人生。

 あの夏の日を取り戻そう!! いよいよ8/1から9/30まで、第三回なんちゃってJMCのエントリーが始まります。
 エントリーする人は箱絵の写真を添付して、私までメール下さい。

 なんちゃってJMCはハセガワの応援という気持ちはもちろんありますけれど、とりあえずこの機会にハセガワキットを作ってみようか、という方ももちろん大歓迎。無理強いすることは何もありませんので、お気軽に参加下さい。
 ネットならではの参加者同士のコミュニケーション、静岡ホビーショー参加による交流などもありますので、本家JMCとはまた違う面白さもありますよ。

 テーマの「愛」には、自分なりの楽しみ方がすなわち模型愛であるという意味もあります。思う存分、歪んだ愛やねじれた愛を注ぎ込んでみてください。また、こういったコンテストは回を重ねるごとにレベルが上がっていくのはいいことなんですが、敷居が必要以上に上がってしまうのは良し悪し。
 初めての方にも優しいコンテストであり続けたいと思っています。
 とにかくハセガワがJMC再開するまで頑張らなくちゃいけないので息切れしないように、ゆっくりと行きます。

 それでは、たくさんのエントリーお待ちしています。  詳しいレギュレーションは、なんちゃってJMC公式HP にて



 二週続きで展示会に行って展示会レポートが続いたので、今度は製作記が書きたくてしょうがない。
 人間っていうのは天邪鬼なもんです。
 ○○したらいけない、と言われるとヤリたくなるんだよね。単純そのもの。したくてたまらないような状況を自分で作っていくのが模型を作れるカギかもしれない。

 七月初め頃から作っているので、実はもう胴体合わせたところまで行っています。
 過去の作業を書くことになるけど、一応順序よく書いておきます。

 たぶん70年代のキットだと思う、そんなにバリなどはないけど、どこもかしこも少しずつすり合わせないといけない。
 胴体なかば、小さな突起物(小さなインテークかな?)があるでしょう? あのすぐ前の機体継ぎ目が実機写真を見ると割とはっきりしてるんだよね。だからその部分だけは凸を凹に彫りなおすことにする。

 それと、エアブレーキは閉じました。国籍マークがその部分にかかってるんだよね・・・面倒でしょ? それに前縁スラットも閉じてるし、全体的に全部閉じてるほうがいいかなと思って。
 白いパテはタミヤの瓶入りサーフェイサーで、溶きパテみたいなやつ。



 前後するけど、インテークは入口を薄く削った(左側は削ったもの)
 T-4は厚ぼったかったけどね。これは多分薄くていいんだと思う。

 あ、上の写真でお気づきのように、ハセガワのカッターマットを買ってみた。
 面取りしてる部分がとても気持ちいいです。腕が当たっても痛くない!!
 ハセガワのトライツールのブログに書いてあった、町工場で作った製品。こういうの使ってみたくなるんだよね。「シブすぎ技術に男泣き!」ですよ。

 百均の製品と比較するのはそもそも間違いなんだけど、たかがカッターマットと言ってもこんなに違うものなんだなあ・・・しみじみ感じた。いやー、その違いのわかる自分がまたうれしい。
 こちらは本来のカッターマットの仕事である、モノを切るときを専門にして、ピンク色のダイソー・カッターマットは塗装したり汚れる仕事をしてもらうことにする。
 なんだか作業環境がだんだん充実してきたぞ~!! 


 第一回福岡模型クラブ合同展示会レポートの最終回。今回わたしがいちばん目を奪われたのは、これらのキャラクターもの作品でした!! 

 K.Y.M.M(九州山口モデラーズミーティング) のサエキコウイチさん作品、「cast off!」 バンダイMGフィギュアライズ6「仮面ライダーカブト」
 (以下、このクラブの方々の作品)

 電撃ホビーマガジン2014年6月号掲載作品だそうです。
 装甲を脱着できるキットなのだそうで、恐らく装甲を脱いでいる、あるいは装着している瞬間? 或いは「変身!!」ってやってる最中か!? それともカブト見参!!っていうようなシーン?(違っていたらごめんなさい)

 いやぁカッチョエエですねぇ~!! ほれぼれします。
 悔しいけど、今回の会場でカッチョエエという言葉を感じたのは、この方の作品を初め、キャラクターものがほとんどでした。

 キャラクター作品が素晴らしかったということもあるし、私自身がスケールものばかり見ていて感動しなくなってしまったということもあるかもしれない。何事も倦怠期はよくないですね。



 ゴンザレスいけぽんさん作品。「VF-1Jバルキリー」ハセガワ1/48バルキリーVF-1J

 全くの素組みだそうです、でもすごくシャープで、架空の飛行機なのにまるで実機があるように感じられるのはハセガワのキットだからだね。いやいや、作者の汚しがキマっているからです。油絵具を使用されてます。
 この置台もいいなあ。多分載せてるだけだと思うけど、便利ですよね。やはり飛んでる姿がいいよね

 電人座さん作品「1/144 パーフェクトガンダム」バンダイ1/144 MSV No.30

 フェイスパーツを切り取って、少し奥に接着し、手首をコトブキヤのものに替えた以外はほぼキットのまま。
 この筆塗りの独特の塗装は、80年代風なのだそうです(以上コメントより)

 塗装法も時代の流行みたいなものがありますよね。確かに・・・。
 80年代を知らない私には新鮮に思えました。

 なるほどなー、顔を少し奥に接着してるってことなんだよね? それで奥行が感じられるということか・・・。

 五代さん作品。「ギラ・ドーガ」 バンダイ HGUCギラドーガ

 メタルカラーのアイアン、ブロンズを使用されてるとのこと。

 何かこう、不思議な色合いで、引き込まれる作品。気になってしょうがなかった。なぜなのかわからないけど・・・この色は私が見慣れていないだけなのか。新鮮です。

 この手のガンプラ用置台?を使うと、写真を撮る方向によっては本当に浮かんでいるように見えて、実にいいですね。



 ゴンザレスいけぽんさん作品 「ビルバイン 飛ぶ」バンダイ1/48 ビルバイン(聖戦士ダンバインより)

 私は全く知らないキットですが、全身に手が入っているそうです。でも好きなので苦にならなかったとのこと。胸の装甲部分とオーラキャノンにリニューアルキットを使用。
 
 この作品はねぇ~女としての感性で「好き」と言える気がする。えっ、お前に女の部分が残ってるんか!? と言われそうですが、ほんの少し残っているのだよ。ふはははは。
 こうやって写真撮ると、本当に波に乗っているみたい。海の表現と言い、今にも動き出しそう。

 この色合いとか、特に赤の色合いなんてキットの指定がこんな色なのかもしれないけれど、すごい色だよね。かっちょええ~。
 飛行機をピンク色に塗ってる場合じゃねぇな、本気出さないと人生終わっちまう、と真剣に思った。もっともっと突き詰めて格好いい色を塗装したい。

 いやー、本当にいいもの見せていただきました。
 電人座さん作品 ウェーブ 1/20 G-PAWN MK32

 完成品として売られたものを買ってきて(そういう製品だったのか、それとも誰かが塗装して売っていたのかは不明)、その上からマホガニーサフ吹いて塗装したら上手くひび割れてくれた・・・と書いてありますが、とにかくもう、この色が美しい!!
 絵画ですよねぇ。飛行機みたいなあまり汚れていない薄い外板のツルっとしたものを絵画のように塗装するのは似合わないけど(うまくできる人もいますが)、装甲系のアイテムって絵画的な塗りが実によくマッチするというか・・・もちろんセンスが大事なので難しいと言えば難しいけど。

 どの方もみんなそれぞれとても個性的で面白い塗装なさってて(もちろん美少女フィギュアとかもありましたよ)、若い人たちのパワーを感じた。
 このクラブK,Y.M.Mは「電撃ホビーマガジンBBSからスタートしたサークルです。キャラクターキットがメインですが自分の作りたいものを好きに作って行こう!というスタンス。現在、年2回のオフ会を中心にのんびりと活動中」という説明文が書いてありました。

 のんびりと活動中、っていうのがいいなぁ。



 サエキコウイチさん作品。「WHALE RESCUE」 バンダイ1/144HGUC ザク・マリナー

 ネオジオン紛争終結後、連邦軍の沿岸警備隊に接収されたザク・マリナーが定置網に引っかかってしまったザトウクジラを救助している図。だそうです。
 ザクマリナーは、ミサイル発射口を塞がれ、深海作業用の装備を取り付けられている。ザトウクジラはファンドで自作、網はバーリンデン製。

 海底の情景なんですね。波も海も特に造形はしていないのに(土台は海底だけど)、海中でのフンワリした動きが感じられるのが不思議・・・空気感ならぬ海中感とでも申しましょうか。ザトウクジラに添えられた、ザクの右手の優しいタッチに注目!! とっても優しく逃がしてあげてるのがわかりますね。

 もしかすると今回一番好きな作品だったかもしれない。ただ、好きすぎて写真がブレてて上手く撮れていないんです。申し訳ない。
 自分が海の土台を最近作ったせいか、波や海の表現に心惹かれたというのもあるかもしれませんが、「優しさ」みたいな感情も感じられる作品っていいですね。レスキューだから仕事ではあるんだろうけど、生き物を助ける目線はやはり優しさですよ。



 最後に、ゲルニカの眞田さんの三部作を見ながら、今回の展示会レポートを終わります。
 特に説明はいらないと思います。



 田んぼの中にはおたまじゃくし。破れたビニールハウスのビニールは、薄手のビニール袋を伸ばしてちぎったそうです。



 鳥とクルマをモチーフにした三部作です。三作品でひとつの世界を構成する、というのは面白いなと思いました。本格的な情景は作れないけど単体でもいけるかも。
 いいことはどんどん取り入れて真似していきたい。よーし、作るぞぅ~!! 

 18時に会場を閉めるまでねばって作品を見させてもらって、帰ろうとするとゲルニカのメンバーから「ピール飲みに行きましょう」と誘惑の一言が。
 ううーん、どうしよう。一瞬かなり心が揺れたけど、ビール飲んですぐにバスに乗るのは生理現象的にヤバイ。次回、泊るときにしよう。

 ここへ来るといつも立ち寄るアクロス一階のお洒落な文房具屋さんでしばし「女の子」の時間を過ごし、外に出ると・・・都会の空。梅雨の開けていない福岡の夕暮れはわりと涼しかった。
 美しい女性たちに混じってトボトボと家路につく疲れ切ったモデラーは、さらに無理してジュンク堂(本屋)へ行くのだった。でもヘトヘトであんまり本を見る気力はなかった。

 「地下鉄」という表示が都会だなあ。地下ね。地下なんだよ。地下があるんだよなあ、都会には。

 これで今回の展示会レポートはお終いです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。



 2015年7月18,19日に福岡天神アクロスにて開催された「第一回福岡模型クラブ合同展示会」の様子のつづき。私は18日に日帰りで見学に行きました。

 以下、柴田さんのフルスクラッチ・バイク作品群。これを見たかったのです、噂に聞いていましたので。
 もちろん私はバイクのことなんてわかりませんが、美しいものは何でも好きです。

 HONDA RC116(1966年) 1/9 世界GPの50CCクラスは1962年から83年まで開催され、その中で4サイクルで勝てたのはホンダだけだったとのことです。
 ここで私が「おやっ!?」と気がついたのは、1962年という年。そう、私の生まれた年なんです。えっへん。YS-11の初飛行の年でもあるのだ。

 50CCというと、原付バイクですよね? そんな小さなバイクのグランプリなんてあったんだぁ~。驚き。
 大分県湯布院のバイク博物館でホンダのスーパーカブからずらっとホンダの古いバイクも見たことがありますが、自転車にエンジンつけただけの姿を見たとき感動した記憶があります。
 ホンダは戦後のメーカーだそうですが、ある日突然、どこかのガレージで自転車にエンジンつけて走らせた男の姿を想像します。アップルコンピュータみたいだなぁ←違うか!? 夢がありますね。

 このマシンは全体が精密時計のようなものであり、最高峰、究極と言われているのだそうです。
 スクラッチしていても、部品が細かくて気が抜けなかったとコメントに書いてありました。

 コンピュータ関係の人もコンピュータのことを「マシン」っていうけど、機械関係ってみんなそうなのかな。



 BULTACO 50(1977年スペイン) モノコック構造、水冷エンジン・・・だそうです。モノコックって木なんですよ。

 ほとんどプラバンなどで作られていますが、タイヤだけは既存のキットのものを使用されています。



 これは見た目がいかにもお洒落なバイク。Mondial record (1964イタリア)
 市販モペットのSSタイプをイタリアンカップで戦えるようにレースキットと組み合わせた2ストロークマシン、だそうです(意味わかりません) ユニークなディスクブレーキ装着、だそうです(意味わかりません)

 いつかそのうち、2ストロークってどういう意味か誰か教えてください、ただし説明には1時間くらいかかるらしいね。確か74式戦車は2ストロークだって聞いた気がするんだけど。
 私だけでしょうか、模型展示会のときエンジンの説明図とかどっかに書いててほしい気がする←勉強しとけよ

 一人だけこういうことがわからないものだから、すっごく悔しい。ま、しかしここだけの話、男共だってみなさん完全に理解しているのかどうか・・・怪しいもんですけどね。
 ブレーキってどうやってかかってるのか、チェーンでどうやって動力を伝えているのか。エンジンかけただけでは前に動いていかないのは何故なのか、考えたら不思議が一杯だ。

 ハンドルの前についてる丸い円盤のようなものは、ゼッケンだそうです(レースのときは数字を書いておくんでしょうね)。

 同作品。美しいですねぇ。しかもお洒落。イタリア人ってなぜこんなにお洒落なのか。



 TOHATSU 105Y(1963年) 
 1962年、鈴鹿サーキット全日本GPにエントリーしたが、他メーカーと10秒以上のタイム差があり、参戦は断念、翌年もその差は埋められず、幻のレーサーとして消えていった悲運のマシン。

 私の生まれた頃、こんなバイクが走っていたとはね。
 疾走する姿はどんなだったでしょう。
 トウハツは東京発動機って言うメーカーで、現在は消防のポンプなどを作ってるそうです。ちなみにカワサキなんかは最初から大きいバイクを作り始めたそうですね。

 排気管に継ぎ目があるぞ!!  知ってた? もちろん実車もそうなっているそうです。当たり前ですが。(これは別の大きいバイク作品の部分)
 バイクの排気管は四分割のものもあるそうですね。
 プラモでも再現されてるとは思うけど、気を付けてみたことがなかったなあ。

 失礼ながら、スクラッチと言っても、小さな部品なら頑張って作れば作れそうな気がするんだけど(下手なりに)、大きいカタマリみたいなのは一体どうやって作るのかわからない。
 作者に聞いてみると、やはりプラバンの積層だそうです。やっぱりそうかー。みんなそれで作っちゃうんだよなあ。気が遠くなりますが。



 こんなふうに作ってますよー、という写真もありました。いやいやいや~これ見て「じゃー作ってみるか」なんて思う人がいるかどうかわかりませんが・・・そんな簡単じゃないことは誰でもわかります(汗
 作者は、バイクのスクラッチって日本でも一人なんじゃないですかね、と微笑されてました。

 メーカーが試作品を作る工程をすべて自分一人でやる、と書いてありますが、いやはや凄すぎる。

 柴田さんの作品群。
 ステキですね~。ワイン飲みたくなるなぁ←またそれかい

 普通の人はできない世界だよね・・・ため息が出ますけど、人間って何でも「やればできる」こともまた事実。
 ホンダさんが昔、自転車にエンジンつけて走らせたように。

 貴方もやってみませんか、バイクのスクラッチ。・・・・・・たはは(汗



 こちらは、ハセガワ1/350 駆逐艦・雪風 飯塚リバーサイドの村上さん作品。

 先日赤城に下手な海面を作って四苦八苦してたので、他人の海面を見せてもらうと興味深い。なんでもそうだけど、自分がやってみると難しさもより一層わかるんだよね。本当かよ!?と思ったら、いっぺん、やってみ!!

 海はアロマキャンドルです(プルプルのゲル状のやつ)、白い波は、このゲル状ロウソクに、普通の白いロウソクを少し混入させ、色をつけたそうです。綺麗ですねー。

 まあ波って1/350でこれくらいでちょうどいいんでしょうね。1/700だとほとんど波がたってないくらいじゃないと本当は海が荒れすぎかも。
 魚雷が向かってきているのが見えます。回避中のシーンだそうです。

 雪風は戦後まで生き残った幸運な艦でーす。縁起がいいですね、ユキちゃん。



 張線や手すりですごい精密感。
 お話伺ったんですが、潜水艦を攻撃するって不思議ですよね。よく爆雷とかって当たるもんだなあと・・・。だってさー海の中でしょ、潜水艦の位置を計算してやるんでしょうけど、いやはや凄いなぁ。

 海面は、経年劣化で少し「へたって」来ているそうで(ゲル状素材の弱点かも)、「オッパイの経年劣化と同じだね、だんだん柔らかくなってふにゃふにゃになるんだよ」とつい、自虐ギャグを飛ばしてしまった自分が哀しい。はぁ~~。

 というわけで、気を取り直して明日に続く。

 福岡県内のクラブ(模型店ホビーボックスに集うクラブ)が合同で初めての展示会を開くと聞き、見物に出かけた。
 今回は持ち込み作品は受け付けていないということだったので自分の作品は持って行けなかったのが残念だが(知らない人にいちいち「私実はモデラーなんです」と説明しないといけないから面倒、だって風体からすると普通のオバハンにしか見えない)、まぁ「見るだけ」っていうのは気楽である。

 バスで福岡空港で地下鉄に乗り換え。地下鉄が珍しい田舎者は、うれしくてしょうがない。地下に流れる空気、それこそが都会の空気だという気がする。真っ暗な地下の穴の中を電車が疾走するんだからね、SFっすよ。
 最近は静岡に行くより福岡のほうが緊張したりする。九州なのに福岡ってカッチョ良すぎて異質。

 会場となったアクロスは、九州AFVの会でおなじみの場所の都会的な建物。劇場などが入っている複合文化施設ってやつかな?(写真は内側から外を撮った)

 福岡の繁華街・天神のど真ん中、模型を入れた風呂敷包みなんか持って歩くのは気恥ずかしいような所である。あえて、そこで開催するってのが福岡人の気骨なのかもしれない。

 それにしてもなんで都会はこんなに若い娘が多いのか。男共はもっと怒っていいんじゃないか!? 田舎には20代の娘ってほとんどいないぞ(中高生はいるけど)。女の私から見ても、華やかな感じがする。というかダイエーで買った服なんか着て歩いてると、完全に気後れする。恥ずかしい。

  

 AFVの会か開催されるセミナー室の隣のギャラリーが会場。
 しかも、入口にはゲルニカのメンバーがいたりして、何となく九州AFVの会に来たような気がしてしまう。

 会場の様子。ほどよい広さといいますか、作品の数も見やすかった。
 あちこちの展示会に行って感じるんだけど、作品が多すぎると見るのが大変で疲れてしまう。

 作品展参加クラブは、金曜会OB、北九州銀翼会、車座、KYMM、ゲルニカ、ひこーき雲、福岡エアロレプリカの七クラブです。

 第一回目でしたから、今後どう発展していくのか未知数ですが、九州いちばんの人口(もちろんモデラー人口も)を擁する福岡県ですから、これからも頑張ってほしいです。



 さてそれでは、今回も私がいいなと思った作品をご紹介していきます。上手な作品というよりは私の興味のあるものだけなのでご了承ください。基本的に作品カードに書いてあったお名前を書きます。お名前を書くのはリスペクトの気持ちです。知識薄弱で時にヘンテコなコメントをつけてしまうかもしれませんが、間違っているときはお知らせください。また「こいつアホやな」の範囲内のときは笑って許してもらえるとうれしいです。

 まずは福岡エアロレプリカ(ソリッドモデルのクラブ)の山口さん作品。1/32 カーチスBFC-2ホーク。

 あれっ、これハセガワの32で出てるのと同じじゃないかな。と思ってうちに帰ってきて確認すると、ハセガワのは引き込み脚みたいだし、ちょっと違う。カーチスBF2C-1だって。うーーん、微妙←いや違う飛行機でしょ

 こういう時代のはカラフルでいいですね。大戦間機のオールドネイビーでの人気ナンバーワンだそうです。そうかーそれで昔ハセガワがキット化したんだな←だから違う飛行機でしょ

 液冷エンジンを空冷に換装し、戦闘機型を爆装可能にしたのがBFC型である、とコメントに書いてありました。
 自分で図面を引いて自分でカタチを作っていく・・・ソリッドモデルって凄いですよね。



 かっこいいムスタング。
 48でしょうか? いいえ72です。北九州銀翼会の毛利さん作品。タミヤ1/72 P-51D。

 いつもの通り、きれいなリベットが打ってあるけど、意地悪だからその写真はナシ。へっへっへ。
 まぁ銀翼会の方々の作品は、10月の作品展でゆっくりご紹介する予定です。お楽しみに。
 今回毛利さんは作品のみの参加でお会いできなくて残念でした。以前拝見した作品のような気がしますが、何度見てもいいなあ。



 48でしょうか? いいえ72です。同じく毛利さんの五式戦。ファインモールド1/72

 あれっ、これアオシマのじゃないみたいだなあ、と思ったらファインモールドでした。失礼しました。
 「毛利さんはアオシマは作らないと思いますよ」と銀翼会のメンバーがにこやかに語ってくれました。

 そっかー。そうだよなー。たしか五式犬なんて犬も飼ってたみたいだし、ファインモールドは製品化してますよね←今頃知った
 アオシマ作るときにこれも作ってみればよかったな。アオシマのだけ作って満足してたなんて恥ずかしい奴だ。近いうちに作らなくちゃ。

 東の嘴頼さん、西の毛利さん。このお二方の72作品を見て私は72が好きになりました。まあ私のできることはわずかですが、いろいろ教えていただいてちょっとでも近づけるように頑張っています。



 ひこーき雲の岩崎さん作品。イタレリ1/72 MH-53E シードラゴン海自仕様

 白い機体で、しかも汚れている、という表現は難しいと思います。でも排気で実機はかなり汚れているんですよね(以前某所で見た)。
 内部も作り込んでいるらしいので見たかったなあ。ご本人に会えなかったのが残念。



 金曜会OBの山口さん作品。1/32鍾馗。ハセガワのキットなのでしょうか? ソリッドだったらごめんなさい。
 コメントには鍾馗の説明しか書いてなかったので・・・。表面のべこつきが微妙に表現されているように見えます。

 機番が書いていないけどなぜなのだろう。わかりません。今から書くところなのか。こういう機体があるのか。
 ココロがすーっとするような綺麗な作品ですね。

 やっぱ飛行機は銀色に限る。白いワインはキリッと冷やして。うーん、飲みたくなってきた。
 見ただけで飲みたくなるような模型っていうのがいい模型だなあ(私にとって)

 というわけで、明日に続く(レポートは三日の予定)





 ゆるキャラ・きららを製作してもらったという話は先日書きましたが、テストショットの画像が届きました。

 ついに量産化!? 
 前代未聞、抱腹絶倒、ゆるキャラ・きららのレジンキット発売か!?

 (製作・撮影、さるおうさん)



 完成見本。うちに送っていただきました。

 ぱんつは白に塗装してあります(汗
 白いぱんつって持ってないんだけどなあ・・・ま、そんなことはどうでもいいですが

 ハセガワエプロンを着て、ニーハイも穿いてるし。今年の静岡ホビーショーVer.なんです。
 近日発売予定。もちろん箱とインストもありますよ。現在製作中ですので、お楽しみに。
 何個生産するかにもよるでしょうが、一個1000円くらいでできそうです。受注生産になります。

 買ってもいいよって方はなにげなくコメントやメールくださいね。そんな人いるのかなあ。ドキドキ。

 (ニセガワ製作所からのお知らせでした)

 こんなピンバッジも製作してくれましたよ。一個ずつ顔が微妙に違うのも手作りらしくていいね。

 これは、次回静岡ホビーショー「なんちゃってJMC」ブースに来てくれた人に配る予定(気が早いなあ)

 ■第三回「なんちゃってJMC」開催のお知らせ(ネット上のコンテストです)

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 エントリー期間:2015年8月~9月
 作品提出締切:2016年1月31日

 一般部門       テーマ「愛」 ハセガワ純正のキットに限る
 たまごひこーき部門  テーマは特にありません(たまごと一般、両方に参加しても可)
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 今回より、前回「なんJ」終了後から今までに買ったキットを使用する、というレギュレーションが新たに加わりました。
 ささやかなハセガワへの応援の気持ちです。
 製作中のキットを完成させるとか、押入れの古い在庫キットの使用はご遠慮ください。お願いします。

 「なんちゃってJMC公式ページ」 にて、くわしいレギュレーションを確認してくださいね。

 実は7月1日付けで、長谷川勝人専務が社長に就任されました。ようやく、という感じがします。心からうれしく思います。おめでとうございます。
 以前JMC(本物の)でお会いしたとき、「子どもの頃、万博に連れて行ってもらえなかったんだよねー、クラスの子は全員行ったのに!!」と文句言ってましたが、いよいよこれで、自分の判断で万博に行けますね(意味不明
 なんだか母のような気持ちです。ほっとしました。ちなみに専務・・・じゃない社長は私より三つ上の1959年生まれです。私、完全に同世代なんです。イーグルスとかジェフベックとか、もぅ~そこいらへん全部話合うんだもん。模型の神様のくださった、すごいご縁だと思ってます。
 ちなみに私も万博は連れて行ってもらえませんでした(父が1970年春に神戸から仙台に転勤してしまった)。

 JMC再開も期待しつつ、わしらは「なんちゃって」で勝手に楽しませてもらうぜ!!



 レベル1/350 SMSエムデン 合澤さん作品。
 第一次大戦のドイツ軽巡洋艦だそうです。なかなかの難物キットだったとコメントに書いてありました。

 軽巡洋艦とか重巡洋艦とか言われてもよくわかりません。というか巡洋艦っていうのが戦艦とどう違うのか。まっそんなこと抜きにしても、美しいですよね。グレー一色になる前の、こういう時代の軍艦は独特の黄色と白と赤、という色合いがとてもお洒落です。

 私みたいな素人が「船」と聞いて思い浮かべるようなカタチしてます。それにフルハルモデルってやっぱりいいなあ。
 でも張り線なんか一体どうやってするんだろう。すごいよねえ。 



 同じ作者の、1/700だと思います。輸送艦です。
 複葉機の支柱・張り線作ってるやん!! ひゃー。すげー。やればできるってことか? ううーむ。



 もひとつ、同じ作者の ICM1/72 ゼーフント初期型(特殊潜航艇)

 ジンベイザメみたいな模様が面白い。大戦末期と書いてるけど、まさか人間魚雷じゃないでしょうね? だったら辛いな・・・。


 大和と軽巡三隈。1/350だと思います。我流会の徳永さん作品。

 たいていの人は、軍艦と聞くと「大和」を連想すると思いますが、私はプラモデルを作るようになるまでは名前こそ知っていたけれど大和のカタチが頭に浮かぶほどは知りませんでした。
 なぜ大和はこれほどまでに人気があるのでしょう。

 「私、ときどき聞きたくなるんです。大和、アンタその立派な主砲を撃ったことあんの? って」
 と、北長六功さんに問い詰めますと、
 「レイテ沖海戦で一隻沈めてます(汗・・・まぁこういう軍艦っていうのは、抑止力なんです」

 抑止力!! それってつまりボディガードってことかしら・・・その瞬間、私の頭の中に「ボディガードのテーマ」“I Will Always Love You”(歌/ホイット・ヒューストン)が流れた。

 こんな大きくて強そうな大砲を持った男がそばに立ってるだけで、みんな逃げていくに違いない←妄想

 わたしに残されたのはほろ苦い思い出だけ
 そうね、もう別れましょう、泣かないでね
 わたしは貴方が必要としてる女じゃないの

 でも私はずっと貴方を愛し続ける
 いつの日も必ず、永遠に愛し続ける

 Bittersweet memories
 that is all I'm taking with me
 So, goodbye Please, don't cry
 We both know I'm not what you, you need

 And I will always love you
 I will always love you  




 こちらは宇宙のフネでしょうか。MPC 1/72 ミレニアムファルコン 佐藤模型工房さん作品。

 中身を作ってられます。スゲー!!



 「メカニック ヤマト」 バンダイ1/700 シバさん作品。

 リメイク版のヤマト2199っぽくしてみました、とコメントに書いてありました。
 実は私、宇宙戦艦ヤマトは知らないんです。でも中身作ってるので面白いなと思って。

 そういえば、ガンダムもマクロスも、ほとんど見たことはないくせに作品としては好きだったりする。
 もちろん原作を見るべきなのかもしれないけど、戦史を知らなくてもP-51がかっちょええと思う人がいてもいいでしょ?

 あくまで作品として見るってこともできるよね。許して下さい。

 同じ作者のミニクラフト1/3 ホンダ4気筒エンジン(CB750)

 おおー、エンジンの模型だぁ。スイッチを入れるとピストンが動きます。
 男共が真面目に説明してくれるのを聞きながら、ああこれが騎乗位なんだなと納得したが、さすがに言葉に出すのは憚られた。

 ピストンは互い違いに動いているのですが、なんで?と聞いたら、そうしないとめっちゃ振動して乗れませんということでした。なるほどねー。
 ちなみに、プッシュロッドはこれにはついていない。

 私みたいにエンジンがどーなってるか全くわかっていない人は、一度作って勉強するといいかもしれないね。
 そういえば、あべさんによるとバイクは後輪が駆動しているそうですが、カーブを曲がるときなんかその後輪が地面を掴む感じが気持ちいいそうです。
 ほほー。なるほど。その走ってる感覚そのものが面白いわけね。何となくわかるような気がした。

 二日間、アホ話も一杯したけど深い話もしたんだぞ。

 今回は、雨が降っていたため懇親会のあった全日空ホテル20Fからの眺めもイマイチ。残念でした。
 だけど、アホな連中とアホな話をしながら飲むビールはいつも最高。

 写真は日田駅に到着したところ。写ってる列車は私の乗ってきた「ゆふ」

 帰りの列車で「陸奥爆沈」(新潮文庫/吉村昭著)を読み終わった。ふうー。

 一種のミステリーものとしても読める(陸奥爆沈の謎を追う)、去年読んだ「戦艦武蔵」とはまた違うスリリングな内容。
 驚いたのは、巨大な軍艦も爆発事故で沈むときはほんの数分なんだよね。信じられない。

 「・・・私の内部ではなにかがはじまっていた。その為体(えたい)の知れぬものがなにを意味するのか、私は知っていた。(中略)死者が私に問いかけていた。」(「陸奥爆沈」より)

 陸奥の爆沈地点から近い、無人島・続島では陸奥とともに命を奪われた多くの乗組員の体が焼かれた。
 作者がその続島に立って、死者の声に耳を傾ける(会話を交わし始める)ところから物語は始まっている。

 下手な模型を作ってるくらいで偉そうなことは言えないけれども、スケールモデルを作ってると、ときに死者の声に耳を澄ます気持ちになることがある。遠い昔、遠い場所で戦っていた誰か、私達と同じように苦しみや喜びを感じていたはずの誰か・・・そんな誰かに想いを馳せるとき、死者と会話をしていることにならないだろうか。そういう想いが、モデラーを模型作りに駆り立てるのかもしれない。意識の底で。

 展示会から本の話に脱線してすみません、今回で大分の展示会レポートはおしまいです。読んでいただきありがとうございました。
 拙作、特に赤城三段甲板を見てくれた方々、ありがとうございました。来年の静岡ホビーショーに持って行ってハセガワの人に見せたら?なんて涙がでそうなお褒めの言葉もありました。うれしかったよー。


 

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