つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2015年02月

 UAMC徳島レポート番外編。

 UAMC徳島会場には、ファインモールドとスイートの社長が来ていました。
 スイートの杉田社長とは何度か静岡ホビーショーでお話したことがありますが、残念ながら私は最近144は全く作っていない(かなり以前にスイートは何機か作ったことはあるけど)。

 久しぶりにお話して、改めて「夢のいっぱいある人なんだなあ」と思いました。
 金型屋さんがすごく頑張ってるんだよね、とベタぼめ。ニコニコ温和そうに話してるけど、決して妥協を許さないハイクオリティな製品を作ってるんですよね。今治タオルかスイートか、と言われるくらい(謎

 製品見本持ってくるのも楽でしょうね。なんとも可愛い。

 で、懇親会のとき抽選会があったという話は前回書きましたが、そのとき「頂いたけれども自分はもう作らないので」ということで、ハセガワのファントムのほかにも、このふたつも頂きました。ミニクラフトのB-17とスイートの零戦52型。どちらも1/144。

 杉田社長にいい話を聞かせてもらったので、ここはひとつ作らねば。



 あっというまにここまで組み立てた。
 実は先週、大量の文章(展示会レポート)書きながら、もう作りたくて作りたくてどうしようもなくなって、わーっと作り始めた。
 カウリングなんかちっちゃくて、コロコロ転がってどっかいっちゃいそう。

 二機入ってるので、せっかくだから二機作る。
 塗装図見ると、神雷部隊、というのがある。なんか聞いたことがあるなあ、確か特攻隊じゃなかったっけ・・・とネットで調べるとやはりそうでした。
 一機は神雷部隊で、もう一機は352空の塗装にしよう。

 それにしても、小さいでしょ!!

 小さいとすぐにできるかというと、そうでもない。パーツは72並みだし。こんな敵味方識別帯なんか最後に塗装してもよかったかも。

 もちろん合いはよくてピタリ!!だし、このシャープさ。気持ちいいです。

 こちらはB-17。

 スイートを見たあとで見ると、作る気が失せてしまうようなダル~い雰囲気。
 どうしようかなあ。捨てようかなあ・・・・汗

 まあ少し組み立ててみてから、ひどかったら捨てればいいや(いきなり後ろ向き)



 2015年2月14,15日、徳島市にて開催された三年に一度の飛行機大展示会・UAMCのレポートもこれで最後になります。

 いよいよ私にとって今回の徳島での大切な方々との交流をお話します。
 まずは、UAMC横浜で初めて作品を拝見して以来、静岡でも毎年作品を拝見している、富山サンダーバーズの砺波さんの作品群。

 もともと民間機が好きで今回は消防ヘリをたくさん作っていました。奥に見えるのはスケビに掲載された巨人機Mi-12。



 砺波さん作品。レベル1/72 Bk-117-C2  神戸市航空機動隊の「KOBE-II」
 消防局なんですが、航空機動隊っていうんだね。カッチョエエ。色々キットにはない装備品がついているので、これを見て参考に作るといいかも。

 各航空隊で装備が少しずつ違っているのが面白い。やとり砺波さんも消防関係・ヘリの操縦士などにお知り合いがいらっしゃるようで、実機の知識がハンパない。好きだとそうなるんだよね。話し始めるともう止まらないので、どこでスイッチ押そうか迷うくらい(失礼)でした。



 未完成チームのTSAMさん作品。タミヤ1/100 シコルスキー CH-54 スカイクレーン。

 面白い展示をされていたのが目をひいた。もちろんスカイクレーンも珍しいけど。
 飛行機って、少し嵩上げしてやらないと、見にくいんだよね。斜めに置くことで、側面が見やすくなっている。側面の図(の説明)も興味深い。

 ローター基部のそばについてる、ラッパみたいな排気管?の色が綺麗でみほれてしまった。どうやって塗装したのだろう。



 私の向かい側、我流会のすんちゃん作品。スクラッチビルド パパン・ルイイ シリサリド 1/32~1/35
 空を飛ぶもののことなら何でも知っている大阪レディーバードのセブンスターさんすら「なんじゃ、こりゃ」
 そもそもどうやって飛ぶのでしょうか。

 私もかなり詳しい回転翼機の歴史「機械仕掛けの神」読みましたが、これは書かれていなかった気がする。もうひとつの作品「PKZ2」(ローデン)は知ってましたけど。とにかくみんな驚きながらこの作品に見入っていた。

 画面右奥にちらっと私の飛燕が写っている。



 SAMの安藤さん作品、ハセガワ1/48 シーキング HC-4X 

 2008年JMC大賞のウェセックスを覚えていますか。私は大阪会場で見ました。
 SAMって何の略かわかりません。東北のモデラーとは全く話したことがないのでいつかアタックしてみたいんだけど、まだ果たせていない。
 ウェセックスにシーキングかぁ~。私とは好みは少々違うものの、回転翼好きなのはうれしい。

 どこにどう手が入ってるかは私の知識では判然としませんが、ずいぶん違う気もする。ドアが開いている部分(ステップ)だけでも細かい感じで格好いい。
 これと、もうひとつ手書きで胴体の虎を描いてるミグやスケビの表紙になったホークも素晴らしかった。



 徳島モデラーズ倶楽部の吉本さん作品、ウイリアムズ 1/48 ピトケアンのオートジャイロ。
 吉本さんは徳島新聞の偉い人で、早速今回の展示会の号外を作って・・・いや号外でなくて夕刊の一面に模型展示会の写真を大々的に掲載するという前代未聞・豪快な公私混同!? いや模型業界になくてはならない活動をしてくれた。さすが!!
 興奮して新聞もらってくるのを忘れたのが痛恨(会場でみんなに配っていたのに)

 とにかくできることはなんでもする、それが四国のやり方なのかもしれない。

 このキットは私も持っているので(ひげオヤジさんから頂いた)じっくり観察させてもらったけど・・・私作れないかも(汗 難しそう。
 張り線がいっぱいあるやん・・・・。


 「宿敵・あべ」(呼び捨て御免)と、隣り合わせ。

 こうしてみるとわかりますが、あべさんくらいの機数が見やすかった。私は明らかに並べすぎ。でも見てほしかったんです。

 今回はへなちょこ作品をカバーする展示の仕方を考えた。
 銀色の機体(ムスタングと飛燕)は黒いバックのほうが映えるので、そちらを優先して黒い布を持って行くことにした。出発前になって黒い布の回りをミシンで縫ったりして、けっこう慌てた。おかげで銀色の機体は映えたけれど、ヘリは思いっきり目立たなくなってしまった。
 実は、三年間でヘリをいっぱい作ってヘリばかり並べようと考えてたんだけど、まぁ人生いろいろありまして・・・とにかく人前に出せるようなものということでこういう布陣になった。
 老眼には小さな字は厳しいので、ネットからダウンロードした作品カードは少し拡大コピーして大きくして、100均で買ってきたカード立て?に入れて「立てる」ようにした。つねづね作品カードをテーブルに置いているのが見ずらいと感じているので。
 あべさんも、「自分で書いた作品カードが見えん!!」というボケをかましてましたが、ほんとその通り。

 プロフィールを書いて置いていたのは、静岡で見た「モケジョ(模型女子)」の方々の真似で、せめて私を身近に感じてもらおうと思ったから。いつごろからプラモを作り始めたか、スケビにコラムを書いていることなど・・・。

 拙作・ハセガワ1/48 AH-64Dアパッチロングボウ まだ作っていない人はすぐに作るよろし。組み立てるだけで格好よく仕上がるから(ローターのパイピングなんかキットのままなんだよ)。
 窓の白枠をどうやって塗装したか聞かれたけど、すでにマスキングの順番とか忘れていた。でも綺麗にできてるでしょ、えっへん。
 最近、窓枠を筆で塗装しているとブログに書いてますが、基本的に48以上はマスキングしています。そんなに筆づかいは上手くない(汗

 唯一、ローターブレードが「しなって」いないのがマヌケ(ハセガワのせいではない)。プラが硬く、手で曲げようとしたけど無理。プラが硬いのは思わぬ難点にもなるんだね。これを曲げるのはどうしたらいいのか!? 出発間際にストーブで熱してみようかと思ったけどヘンに曲がりそうで恐かったのでやめた。
 背景に写っているKa-52アリゲーターは「自分も作ってみようかな」と言われる人が何人もいて、すごくうれしかった。ヘリは在庫を持ってる人は案外多そうな気がする。
 アリゲーターの向きを途中で気づいて逆向きに置いたら、機関砲(右舷についている)の部分の写真をスマホで撮ってる人がいて、すっげーうれしかった。ああいう瞬間の満足感って・・・ほんと行っちゃいそうですよ。体験した人しかわかんないだろうけど。
 で、その人に何か話しかけようかなと思ったけど、何と言っていいかわからず話しかけられない弱気な私。ダメだなー。

 私の作品を見てくださった方々、特に写真撮ってくれた方々には心より感謝いたします。

 今回参加者に好評だったのが、この会場見取り図。全員の名前と番号が書いてあり、番号でその人がどのブースかが一目でわかります。全員の名前が書いてあるので、このレポート書くときにも役立った。また、良き思い出にもなりますね。

 何せ160名近くも参加者がいると、まず自分の場所がどこかもよくわからない。受付で不安そうな顔をしていたら、徳島のクラブの方が私の場所まで連れて行ってくれた。ありがとうございました。助かりました。

 今回の会場は私にとってはトイレが近いのも非常にうれしかった。
 女には切実な問題でありまして、いつもはなるべく水分を取らないようにして対応するんだけど今回はそういう心配がなく助かった。

 時間があったので実機を見学に行ってきました・・・。

 というのは嘘ですよ。徳島駅の近くに城跡があったのに、そこにも歩いて行くヒマがなかった(実は石垣・礎石好き)というくらい作品を見るだけで二日間が終わってしまった。いやーもう~へとへと。

 これは葛城さん作品。ソリッドモデル1/25 の零戦五二型です。



 ため息が出ます。実機を見に行かなくても、この作品を見て作ればいいかもしれません。
 しかも葛城さんはイイ男だし(あ、今思いついたんだけど、スケビの編集のミナミさんと私で、「この会場の中のイイ男ランキング」を作ればよかったなぁ)

 過去に静岡で何度も見ている作品なんですが、やっぱり何度見てもいい。
 特にここ数年、下手くそですが72の零戦を自分で作ったので少しだけ見どころがわかってきたつもり。
 やっぱり零戦ってきれいだなあ。つくづく思いました。ぎゅっと抱きしめると壊れそうだと思いませんか。



 最後になりましたが、盟友・大山さんが駆けつけてくれたので、UH-1Cの写真を。ほぼ10分間ほどの邂逅ではありましたが、とても濃ゆい時間を過ごせて幸せでした。
 ただ、厳密にいうと参加者ではないので、拙レポートの最後に書きます。私は主催者ではないし、このことをどうこう言う人もないとは思いますが、一応参加者は参加料を払っているという展示会の性格もありますし、基本的に外来の人が作品を持ってくるということはないんです。
 でも、四国にたまたま用事があって来たので徳島の展示会に立ち寄って私に作品を見せてくれた、というのは、非常にうれしいことでした。
 眼福でした。

 アカデミー1/35 ヒューイUH-1C

 ドアの裏とか、皆さんもぜひ参考になさってください。

 私、大山さんから資料も頂いているのですが・・・その後作ってません・・・汗
 実はこのキットは私も一度作ったんですけど・・・たはは。中身がらんどうで色を塗っただけの恥ずかしい出来。でもプラモって、自分の作ったキットだと、ほかの人がどこに手を入れたか、どうすごいかがはっきりわかるので楽しいです(悔しいとも言える)。
 しかし手を入れればこんな作品になるのねー。ううーむ。

 あ、ここもこうなってるのね網がこんなカタチで・・・とか見ながら思う。
 ヘリコプターのディテールってどこをとっても格好いいし、面白い。無骨でいろいろ凹凸があったり何かがくっついていたり。
 内部もドアを開けておけば、かなりよく見えて(キャノピー側も広い)作り込みがいがあるし、固定翼機とは違う面白さがありますよ。普通の飛行機はキャノピー閉めたら何も見えないのが多いけど。

 束の間でしたが、本当にお会いできてよかった。2011年からだから、もう4年ぶりかなぁ。
 前述の砺波さんと大山さんにお会いできて、私のヘリ的目的は達することができた。模型的に実に充実した瞬間でした。

 サイバーホビーのシーキングが大当たりぃ~~~!!

 懇親会は、会場近くのホテルの大宴会場にて。160人以上のモデラー共がすし詰め、日頃は眉間にシワ寄せて小さなパーツと格闘している恐い顔も今日だけはニコニコとゆるみっばなし、お料理も美味しく日頃の疲れを癒しました。
 更に「恒例の抽選会で~す」の声に「おおおー!!」と期待のどよめき。

 どの人も押入れに何千個・何万個の在庫を抱えているにもかかわらず、ヘンテコなキット(もちろんいいキットもありましたけど)をもらって嬉しそうにはしゃいでいる姿は、恐らく摩訶不思議な光景だったことでしょう。
 喜んでキットを手にした途端、どこからともなく徳島モデラーズ倶楽部のカメラマン・マロン編集長さんが走り寄ってきて、風のように写真を撮っていきます。芸能人になった気分。
 やはり高価なカメラって違いますねぇ~。お肌が20歳くらい若返って写ってました(汗 ありがとうございます。

 もしかしてサイバーホビーってハセガワの敵(汗)やん!! でもまぁ・・・敵を知り己を知れば百戦危うからず、とも言うしね。
 周りの男共が「いいモノもらったやん~ちょっと見せてくれや~」と寄ってきて「これいいですねぇ~」と欲しそうにしてたのが(いつまでも眺めていてなかなか返してくれなかった)面白かった。もう完全に小学三年生に戻ってる!!

 というわけで・・・色々書き忘れたことが多く上手く伝わらない部分も多かった気がしますが、このへんで徳島からお別れしたいと思います。
 
 写真は0戦はやとさん作品、1/12 飛ぶ箱(跳び箱) ミキシングビルド。(跳び箱はハセガワ、翼はファインモールド)
 「なんちゃってJMC」の参加作品。今回、「なんちゃってJMC」参加者とお昼御飯食べたのも楽しかった。こういうイベントで親しくなるのも何かのご縁です。

 それでは三年後に向かって、飛んでみましょうか。
 次回は静岡開催だそうです・・・さあどうだ。行けるか、私!?

 最後になりましたが、お世話してくれた四国の方々に御礼申し上げます。そして、長い間レポートにつきあってくれた辛抱強い読者にも感謝します。


  Now it's time
 To say good night to you
 And now it's time
 To bid you sweet adieu

 And baby, drink a cheers to yesterday
 And maybe, you'll drink those tears away

 So baby, don't let go
 Hold on real tight
 'Cause I'll be Home Tonight
 Tonight

 さあそろそろ、お休みを言う時間になったね

 頑張った昨日に乾杯して、嫌なことはすべて忘れよう

 ぎゅっと抱きしめてくれよ
 今夜はどこにも行かないから (“Home Tonight”/エアロスミス)



 三年に一度の飛行機大展示会・UAMC徳島から早一週間が過ぎましたけれど、なかなかレポートが終わりません。
 今日を入れてあと二回かなあ。いい作品がたくさんあるので、最後までおつきあいください。

 シリウスの河本さん作品。モノグラム1/77 フォードトライモーター。

 リチャード・E・バードという人が、この機体(フロイドベネット号)で1929年、南極点横断飛行に成功したそうです。飛行機には、こういう「記録を持っている機体」が数多くあるよね。初めて飛んだとか、冒険をしたとか、世界最速記録を作ったとか。
 それでソリを装着してるんだ、あっ、南極だから犬ぞりがいるんだな。

 写真を撮っていると、夢見る永遠の少年共がちょうど背景に写り込んで、いい感じ。実にシブい。



 シリウスの藤岡さんの展示。素敵ですよね。多発機をいろいろ作ってますが、マイテーマは何だったのか私の知識ではわからないです、すみません。

 飛行機モデラーって飛行機の歴史にも精通した方が多いんですよね。



 大人の模型が続きます。
 WINDSの和田さん作品。スペシャルホビー1/32 ブリストルMIC

 いつも気さくに声をかけてくれる和田さんは心のオアシスです。珍しい「フィンランドの航空博物館で売ってる冊子」を頂きました。最近フィン空ものを作っていないけれど、そのうち必ず作るぞと心に誓う。
 張り線は、0.3ミリの真鍮線をペーパーで平にしたそうです。真鍮線ってペーパーで平にできるんですね。

 右側の動翼がツギハギになっていて、粋ですねぇ。
 江戸っ子が、わざと着物の袖を違う布でツギハギにしてみたりしたのを連想させる。もちろん戦場で応急措置として修理したということなんでしょうけど、それがアクセントになっています。
 綺麗な作風の中で、何かこういう部分があると動きが出て面白いです。



 Mic'sの吉本さん作品。レベル1/32 F-14B
 アイリスのレジンパーツを使って、A型をB型に改造しているそうです。

 この方の作品群は、独特の汚しで目を引いてました。私としてはイントルーダーも好きだったんですが、「俺のモノを見ろ!!」とエンジンが剥き出しで置いてある刺激的なこちらの写真をどうぞ。
 最近改めて、やはり飛行機は綺麗に塗装してあるのがいいなあと思うけれど、こういう思い切ったウェザリングも捨てがたい。

 一歩間違うと汚いだけになるから非常に難しい塗装だと思う。実機の研究とともに、結果的に実機“らしく”感じられること、作品としてまとめることも必要。
 そして最終的に「カッチョよく」見えないといけない!!

 問題はそこですよ。格好いいかどうか。格好よければ、すべて良し。

 横浜サンダウナーズフェニックスさん作品。ハセガワ1/48 F-4J バンディ

 「プレイボーイ誌」のうさぎマークなので、プレイメイトなのかな? 楽しい展示方法。
 それに、ファントムじゃないの? バンディって何だろう?



 同じ方の作品。ハセガワ1/48 F-4Nバイセン

 J型の主翼を削り倒してN型にした・・・と書いてありますが、よくわかりません(汗 これもファントムじゃないの? バイセンってなんだろう!? 飛行機の名前って難しいなあ。

 よくみなさん言うけれど、この機首のカタチがハセガワのはマッチョでいい(人によっては「おっぱい」)らしい。
 私もF-4のキットをもらったので、もしかしてそのうち作るかもしれないということで、フェニックスさんのF-4作品をいろいろ観察させてもらった。

 前縁スラットが不思議な角度で動いているね。うーん、ファントムってほんと格好いいカタチしてる。やっぱNAVYがいいなあ。

 明石模型クラブの小市さん作品、「大艇再び還らず」

 有名な松本零士「戦場ロマンシリーズ」ですよね? 下に沈んでるのはB-17? すごいシーンですね。 

 明石模型クラブの方々とも隣合わせになって楽しかったです。初日、到着してすぐ自分の作品を並べながら、144の富嶽とB29を並べている隣の人(小市さん)を見てホッとした。優しそうな人でよかった~と(クラス替えを思い出すなあ)。
 今回は南北東西、いろいろな地域の人をわざとランダムに配置されたということで、みなさん思いもかけない出会いがあったのではないでしょうか。

 えーっと、「ラブ・ライナーズ」の本橋さん作品。1/144 ドイツレベル スターシップですよね?
 宇宙に行く飛行機、ですよね?
 スゲー。だけど結構飛行機らしいカタチでもあり、本当にこんなんで宇宙に行けるのか!? という気もする。

 次の時代は「私こないだ宇宙に行ってきました」という人が増えているのだろうなあ。
 想像もつかないけど。

 同じクラブの和田拓さん作品。そう、スケビの「夢見る翼」などでおなじみの和田さんです。

 ファインモールド 1/200のMRJ。というわけでファインモールドの鈴木社長がいらしてました。去年の土佐以来、ゆっくりお話しできてよかった(静岡ホビーショー会場はゆっくり話ができないので)
 「ハセガワじゃなくてファインモールドがMRJ作ったので悔しかったです」と言いますと
 「そりゃー、静岡のメーカーなんかに作らせるわけにはいきませんよ!! ウチが作らなくちゃ~!!」いきなり叫ぶ鈴木社長。
 「それにね」と少し声を落として
 「これ実は『三菱重工のキット』なんだよね」

 何と言ってもYS-11以来の国産旅客機、もちろん企業秘密、明日の航空産業を担う大切な機体でしょうから、パネルラインひとつ違ってたりしたら日本経済全体を揺るがす大問題となるのでしょう。
 ちと悔しそうな様子でもありましたが、昔の軍用機をキット化するのとはわけが違うんですねぇ。
 でも宣伝になると思うんだけど、三菱重工はうれしくないのかなあ。まぁせいぜい売れても1万個程度の商品なんかなんとも思ってないって? そうなのだとしたら悲しい。

 同じ方の作品。ハセガワ1/200 DC-3 全日本空輸。

 小さい旅客機、それもやはりプロペラがついているのがノスタルジックで琴線に触れます。そしてこのふっくらした胴体に癒される。
 DC-3大好き。作りたいなー。



 広島乱流会のけんさん作品。アーリーキャット1/32 飛燕II型。

 あれっ、飛燕の水滴型風防てあったっけ(汗 何となく飛燕ってファストバックだけかと思ってた。

 突出型も綺麗でいいですね。やはり男なら、なんでも突出させないとね。
 ただ、主翼の機銃は引っ込んでますね。私の�U型丙は突き出してるけど。それにピトー管の位置もなんか違うなあ。



 同じく乱流会の方の作品。お名前を覚えられなくてすみません。32のホーネット。作品カードがなかったような気がするのです。

 AFVぽい塗装が、ピカピかの飛行機の中で逆に目立ちます。
 いい雰囲気だなあと思いました。やはり油絵具等でウォッシングしているようです。

 月並みな表現だけれど、絵画のような塗装の仕方といいますか。

 同じく乱流会のF/A-14さんの作品(部分ですみません) メーカーわからないけど、32のホーネット。

 しかし、じっくり見ていると、「いわゆる飛行機モデラーの作品」と思ってたF/A-14さんの塗装は、やはり実機ぽいんですよね。雑誌なんかで見る実機の塗装。あの雰囲気です。
 上記のAFVぽい塗装が「どこかにありそうな、なさそうな、いい雰囲気の塗装」だとしたら、こちらは「実機を観察して再現した塗装」
 たぶんレジン!?などを惜しげもなくつぎ込んだコクピット!!

 人形は面倒くさくて塗装しない私ですが、こうやって丁寧に人形も塗装してるのを見ると「やはりいいなあ」とも思います。

 会場風景(未完成チームのGENさん撮影)。

 横浜サンダウナーズのかみたにさん、私を熱いまなざしでじっと見つめながら
 「モノグラム(AH-1S)作ってみて、どうでした!?」

 ・・・ほかに聞くことないんですかい!? わざわざ横浜からやってきて、そこですかい!?
 とは思いましたが、単刀直入なんだよね、そこが男の人たちのいいところ。イキナリ核心を突く。

 「コクピットをそのままストレートに組んで色をちょっと塗っただけで、すごく格好いいんですよ、びっくりしました」
 「うんうん、でしょうでしょう」

 満足そうにうなずくと、そのままどこへともなく去っていったのだった。(終) ・・・・って、もう終わりかよ!!(汗

 冗談はともかく、かみたにさんの素晴らしいサンダーバーズ作品は、二日目の午後かみたにさんがさっさと帰ってしまい、ぜんぜん撮影できなかったのである(涙



 続きまして、乱流会の堀田さん作品 ハセガワ1/48 F-15DJ アグレッサー2009。

 胴体と主翼、機首の継ぎ目に苦労したそうです。でも綺麗な塗装だなあ。
 アグレッサーって悪役ということですが、面白い塗装でぱっと目をひきます、魅力的だよね。女って悪い男に惹かれるの(意味不明



 同じく乱流会の西村さん作品。スペシャルホビー1/32 F-80シューティグスター

 製作は大変だったようですが・・・この方の塗装は好きです。
 それと機首の面白いノーズアートも洒落てます。機体のカタチにシャークマウスがあまりにもピッタリですよね。

 会場風景その2。

 GENさん「きららさ~ん、こっち向いてぇ~」
 私「はぁ~い」

 GENさんだけですよ、写真撮ってくれるのは。いつもありがとうございます。
 周りのモデラー共が誰一人私のほうを見ていないのがすごい。
 この情熱が日本のプラモデル業界を支えているのだ。

 展示会を見て、「モチベーションあがったぁ~」と言ってる人がたくさんいた。さあガソリン満タンにして帰ったモデラー共は、今頃なにを作っているのだろう・・・・。明日に続く。



 徳島で開催された第六回UAMC(飛行機大展示会)の様子、まだまだ続きます。

 WINDSの櫟(あららぎ)さん作品。ハセガワ1/32 Bf109G-6 フィギュアはスクラッチ。
 カメラ目線でポーズをとっているのはバルクホルン少佐。総撃墜数301機、ハルトマンに次ぐ堂々たる撃墜王であります。

 飛行機といい、飛行服といい、ドイツ軍は本当にかっちょええですねぇ。
 おまけに、ふざけたノーズアートなんかじゃなくて、妻の名前を書いて敵と戦っていたんですよ。

 今回、会場でいちばん目についたのはどの作品ですか? と聞いたら、たいていの人はこの作品を挙げました。

 徳島モデラーズ倶楽部 岸本さん作品。レベル1/72 B-52D
 スケビの編集長も気に入ったらしいので、もしかしてスケビに掲載されるのかも。



 往年の、嘴頼さんの作品を思い出すような作り込み。
 とはいえ、私は実機を知りもせずに言ってるので、お恥ずかしいですが。



 この点々のようなもの・・・えーと、何ていうんだっけ(何度聞いても忘れるなあ) プラバン?を貼りつけたらしいけど、きれいに並んでいるよねぇ。
 その隣の櫛の歯みたいな部分も・・・すべては気長い作業によるものでしょう。

 それと工作ももちろん凄いけど、塗装も丹念にされているので隙がない。



 同じ方のB-1 ランサー。どこのキットか撮影していないんです、すみません。しかも部分写真だけなんで申し訳ないです。

 なんかすごそうなので写真撮影して、うちに帰ってパソコンで見て二度びっくり(汗。綺麗だなあ。
 老眼鏡をかけて必死に見ているんだけど会場では細部まで見えていなくて、パソコンで見てびっくり・・・というのが最近多い。

 確か作品カードに書いてあったけど、この部分が作りたかったそうです。



 徳島モデラーズ倶楽部のP-斎藤さん作品、ハセガワ1/48 一式戦 隼 II型後期型

 木内貴司大尉乗機(徳島出身) 昭和20年3月、ジャワでB-24を邀撃し被弾、この機体とともに散華したそうです。
 P-斎藤さんは徳島県人の乗機には特に詳しく、想いが伝わってきます。

 こういうぐちゃぐちゃの蛇行迷彩って一気に吹くのだろうけれど、息がつまりそう。



 徳島モデラーズ倶楽部の松本さん作品。中四国AFVの会のマスコット「せんしゃん」の作者でもあります。
 アリイ 1/48 F-4U-1Aコルセア。

 やっぱりコルセアは絵になるなあ。見るからに強そう。実際に活躍したのはヘルキャットあたりなんだろうけど、あんな「ビア樽」体型の飛行機達とは違って格好いいもんね。私が初めて好きになった米軍機です。

 しかしコルセアを日本機に仕立て上げた人なんてあまり見たことない。
 似合うかどうか・・・飛行機モデラー的感覚では何となく変な気もするけど、このお姐さんノーズアートがすごくいいです。

 たいばーん・ヘルミ。空の真珠。

 同じ方の作品。アオシマ 1/72のバッファローをB239に改造。マーキングは手書き。

 このキットが好きだということでギミックやモールドをなるべく生かしているそうです。
 いい雰囲気~。私もフィン空ものが大好きで、いろいろ作ったけれど、実はバッファローを作っていない。アオシマのバッファローというと、その昔のモデルグラフィックスを思い出す人も多いかも。

 AFV的なアプローチと言いますか、ボロボロ・剥げ剥げの作風は、綺麗な飛行機の中で目立っていました。



 映画「ライトスタッフ」の世界を表現した作品群。齊藤さん作品。

 三人くらいの共作かと思いきや、一人で全部作っているので驚き。こうやって、一人で何かの世界を表現するのってモデラーとして非常にうらやましい。
 いつの日かこういうのをやってみたい、と思った人も多いのでは。



 土佐模型クラブの小松さん作品。ハセガワ1/48 F-4Gスターファイター。

 あべさんお勧めの、小松さん作品群。
 確かに丁寧な塗装で目をひきますが、この明るい銀色は、下地が白なのだそうです。
 最近、銀の下地は黒がいいよと聞きまして、黒を塗装しているのですが、何と白とはね。意外。

 ご本人に聞いたら、偶然に白で塗装してみたのですよということでしたが・・・。私のムスタングも見てもらいました。うれし恥ずかし、でしたよ。

 明るい銀色が、スターファイターの雰囲気によく合ってるような気がする。

 どうも写真ではいまひとつ伝わらないのがもどかしい。



 ほらぶろわ~ずの、ひげオヤジさん作品、C-47ダコタ。初代エアフィックス 1/72

 小さい旅客機なので、72でも手頃な大きさ。
 可愛い、ぽっちゃりさんです。
 文字などはカッティングマシーンでマスキングしたとのこと。ところでカッティングマシーンって、すごいらしいですね。

 ハセガワ愛、見つけた。

 同じくひげオヤジさんの作品。ハセガワたまごひこーき、オスプレイ。

 私がお願いしたせいか!? 作品カードに大きな字で書いてきてくれてうれしい。



 フランクザッパさん作品。トランペッター 1/48 ホワールウインド。タミヤ 1/48 ティリー。
 飛行機と軍用車の情景、ほかにもドイツ、日本のがあったけれど、このイギリス編がいちばんお洒落な感じがした。

 よく見るとヘンテコな飛行機なんですが、情景になるとしっくりくる。漫画ちっくな飛行機なので、全然違う色で塗装したら可愛いかも。
 ううむ。すべてのキット、生かすも殺すもモデラー次第なのか。



 大分我流会のあべさん作品。ハセガワ 1/32 Fw190D-9

 リベット打ってます。なぜか鹵獲機・・・というか、終戦によって工場がロシアの手に落ちて、ということらしいです。
 みなさん本当に、いろいろ詳しいですよね。飛行機にまつわる話をいろいろ聴きました。
 忘れないうちに書かないといかん(すでにかなり忘れている、もったいないなあ)

 ハセガワの久保山さん設計のドーラですが、せっかくフラップを下げた状態で作るようになっているのに、わざわざ苦労して閉じたそうです。本当にもう、モデラーって人種は。



 シリウスの原田さん作品。ハセガワ1/72 鍾馗。
 実はスウォードの新しい鍾馗を作ってられて、その比較のために作ったということのようでした。こちらは「少し太目か」と書いてありましたが、いいじゃないですか。太目なのが強そうで格好いいと思う。特に72だしディフォルメ気味のほうがいい。

 ほかにもハセガワの48も作ってられましたが、どれもお上手。
 だけど、この72、エエでしょ~こういうの見ると作りたくなるよねぇ!!

 夜の懇親会では、恒例の抽選会がありました。そのとき当たったキットを私に譲ってくれた方が二人いまして、これはそのキットのうちのひとつ。

 ハセガワ48のF-4GファントムIIです。わーいわーい、うれしいなあ。くださった方、ありがとうございました。
 写真は二日目終了間際、疲れてへろへろになった私。

 If there’s anything that you want,
 If there’s anything I can do,
 Just call on me and I’ll send it along
 With love from me to you

 もし欲しいものがあれば
 もしできることがあれば
 いつでも教えてほしい、すぐに送り届けるから
 僕から君へ、愛と一緒に


 (“From Me To You”/ビートルズ)



 プラモデルの大きな楽しみの一つは、作り比べではないだろうか。最近そのことに気が付いたので自分でも少しずつ作り比べをやってるけれど、今回もやはり「作り比べて楽しんでいる人」がたくさんいたぜ!! さあ、どいつもこいつも、並べてみやがれ!!
 というわけで、まずはスカイホークの競作。

 松山エアモデラーズクラプ杉本さん作品、エッシー1/72 A-4Fスカイホーク。

 30年以上前の古いキットで胴体が細すぎる・・・と作品カードには書いてありましたが、古いキットもなんのその、美しく塗装すれば関係ない。
 「普通の人は作らないんでしょうけれど」と謙遜なさってましたが、作り比べてみたくなるのはモデラーのサガではないでしょうか。

 どちらかというと、「より新しいキット」「より改良されたものを」という方向に行くのがモデラーの主流ですが、古いものは古いものとして楽しむというのも、オトナ~!! だし、そもそもプラモはキットそのものを作ってるのはメーカーなので、自分一人で作ってるわけじゃないと思うんです。中には原型がわかんないくらい切り刻むという人もいるかもしれませんが、そういうことのできる人を除いて普通の人間はそのキットのパーツをいかに生かして作るか、というのがプラモデルの醍醐味だと思います。
 だからこうやって比較するのが意味があるし面白い。

 前縁スラットの取り付け位置も失敗、と正直に書いてありましたが、へえーそうなの←知らない



 同じ方の作品。ハセガワ1/48 A-4Eスカイホーク。
 比較とはいえ、こちらは48ですけど。ほかにはエアフィックスの72も作ってられました。
 繊細で綺麗な作風ですよね。きっと作業机の上もきれいに整頓してるんだろうな。

 部分的に合いが悪いところがあり繊細なモールドを潰すことがあって悲しかった・・・と書いてありました。そして最後に
 「ピッタリ組めた頃のハセガワはもうないのでしょうか」

 ・・・・・涙。
 いうなれば金型屋の問題だとは思うのですが、繊細なスジ彫りというのはピッタリ合ってることが前提になっているわけで、それが合わずに合わせ目を消すことになると、そこで苦労する。
 モデラー共の話を聞いていると、ハセガワ製品を作るときの苦労の筆頭のように感じます。

 こんなふうに並べている人もいました。
 ちょっとした土台を作って置いているだけで、見やすく作品が格好よくなるなあ、と思う。

 「トムキャッツ」というのは岩国所属の海兵隊311攻撃飛行隊のことだそうで、このハリアーとスカイホークは全部その飛行隊のようです。



 杉本さん作品。ハセガワ1/48 A-4Eスカイホーク。上の写真の作品もすべてハセガワ製品です。
 こういうツヤ消しも軍用機らしくてカッチョいい。

 この方の場合、他メーカーと比較するのではなくて、同じ部隊の別の機体を比較しています。
 作品カードには各機体のデータが書いてあるだけで、キットのどこが違ってるとかどこが苦労したとか何も書いていない男らしい展示。

 スカイホークが目をひくのは、まずは最近のロービジにはないカラーリングでしょうか、魅力的だよね。
 残念ながら作者とは話をしてませんが、海兵隊愛とハセガワ愛の融合を感じます。



 岡山未完成チームのTSAMさん作品。モノグラム1/48 A-4Eスカイホーク。
 この方は何機も並べていたわけではありませんけどA-4Eなので。

 ハセガワみたいな繊細なスジ彫り表現ではないけれど、何かこう存在感があってカッチョエエではありませんか。
 いい意味でマンガ的というか。マンガをバカにしてるわけではありません、絵の描き方のひとつのテクニックという意味です。

 ううーむ、何となくモノグラムの良さが私にもわかりかけてきたような気がする。



 土佐模型クラブの小松さん作品。たぶんハセガワ? 1/48 A-4Eスカイホーク。

 この方は、あべさんオススメの綺麗な作風で、見ていると心が洗われるようです。
 きっと作業机の上とか綺麗にしてるんだろうなぁ・・・。脱いだあとの服もきちんと畳むかもしれない。
 綺麗好き、というのは色々なところに出てしまうものです。
 かくありたい、と思うけれど、人生も模型部屋も片付けられない私。だめじゃん。

 同作品。

 綺麗に作ってる作品は細部を拡大しても全然平気というか、より一層綺麗で、ため息。

 この方の作品はほかにも後でご紹介します。



 銀翼会の中川さん作品。ハセガワ1/48 A-4Eスカイホーク。

 中川さんもマーキング違いで二機作っていて、もう一機はツヤ消し、こちらはツヤあり。
 やはり中川さんらしいツヤのある機体が格好いいと感じた。岩国のジェット機の爆音を子守唄にして育った人だから。

 実は、隣の部屋からずっと写真を撮っていて、こちらのテーブルまでようやくたどり着いたときには、もう終了寸前。
 嗚呼。なんと楽しい時間は短いのでしょう。なんと作品機数が多いのでしょう。

 どうしても「九州のモデラーの作品は後回し」になってしまった(また後日展示会で見られるかも、と思って)。悲しいけどそういうふうに割り切っていかないと見て回るのが難しかったんですよ。
 ムスタングを並べている男共を発見。

 日本機はどうしても地味になってしまうけど、ムスタングは派手で並べ甲斐があるのかも。
 去年、私も初めてP-51を作って、すっかり虜になってしまった。自分の作った機体は目につきますよね。



 静岡コクピットの会の森さん作品。タミヤ1/48 P-51B ムスタング。

 マーキングは塗装。しっとりと馴染んでしかもジオラマなので、いい雰囲気。
 やはりタミヤはスジ彫がハセガワよりははっきりしている感じ。そこは好みですが。

 飛行機はジオラマにしにくい、と言うけれど、逆に言うと、こんなふうにパイロットをそばに置くだけで(建物などはなくても)絵になる、という意味では簡単かもしれない。ぬかるみの道を作ったり木の枝を作る必要もない・・・とはいっても、なかなかその人形すら面倒がって作らないんだけど。
 鉄十字をつけると、何となく「マジメ」そうに見えるのが不思議。

 そういえば、初めて神戸のUAMC(2006年)に参加したとき、マーキングを塗装でしている人が多いのに圧倒されたなあ・・・飛行機モデラー業界では、アンテナ線とかマーキングは塗装とかエンジンパイピングとか凸線彫り直しとか、そんなの当たり前の風潮があって、心底ビビリました。

 今回もファインモールドの鈴木社長が「ここにいる人はみんな職人なんだよ」と言っていたのが印象的だった。

 さてこちらにももう一人・・・ムスタングがいろいろ。上記の森さんの作品もそうですが、どれもみんな綺麗に作ってある。



 徳島モデラーズ倶楽部の横田さん作品。モノグラム1/48 P-51B ムスタング。

 少しくたびれた感じに汚した機体がかっちょいい。機首の穴から出たオイルで汚れてたり、オリーブドラブの剥げかけた雰囲気。
 B型もいいなあ~作ってみたい。そして、これがモノグラムなのか。ううむ。

 ほかにはニチモやフジミも作っています。



 同じ方の作品。ハセガワ1/48 P-51D ムスタング。

 “ミス アメリカ”ピカピカのレーサー機。
 米国人は、星条旗を色んな身の回りのものにデザインするのが好きだよね。日本では考えられない(日の丸だもん・・・右翼か!?とか思われちゃう。でも自分の国の国旗をそんなふうにしか思えない国って哀しいね)

 うーん、綺麗で強くて完璧、それがムスタング。



 明石模型クラブの山田さん作品。タミヤ1/48 P-51D ムスタング。チャック・イエーガー乗機。

 チャック・イエーガーさんてテストパイロットだよね? 大戦中はムスタングのパイロットだったってこと?
 へぇ~そうだったんだ~。

 明石模型クラブの山田さんには、三月に「むなかた模型作品展示会」のお誘いを受けた。むなかた、というのは福岡県宗像市のこと。詳しくは、「むなかた模型作品展示会」で検索してみてください。フェイスブックのページがあるようです。
 明石プラモデル甲子園という催しを聞いたことがある人もいるのでは? 特徴としては入場者による人気投票があるということで、そのおかげでとても盛り上がるらしい。参加は誰でもオッケーだと思います。

 作品を出して並べているところ。左隣の人はいまだ到着せず・・・会場配置図を見て予感的中、げげっ、徳島まで来てあべさんの隣かい!? 浅からぬ因縁の「宿敵・あべ」なのだった・・・(ごめんね>あべさん)

 ムスタング(ハセガワ1/32)は右側の増槽は落下してるわ、スピナの先端に「ハゲ」が出来てるわ(汗 あべさんのタタリか!?
 「円形脱毛症かよ(笑)」と笑われましたが、「飛行機の塗装は先端部分が一番に剥がれてくるんだよ、だから実機ぽくていいよ」と慰めてくれる人もあり。

 会場は恐らく白い布が敷いてあるだろうと推測したので、黒い布を持参した。銀塗装(ムスタングと飛燕)には背景が黒いほうが映えるから。
 それと、自分のプロフィールを簡単に書いたものを写真立てに入れて展示。女の名前を見て「コイツ何者だ」と思う人もいるだろうから。

 自分の作品を出して並べるのにも数十分を要する。というか、単に要領が悪くて遅いだけですが・・・帰りも、ほかの参加者はさっさと撤収するのに私は最後まで取り残され冷や汗・・・やはり悪夢は再現されたのだった(徳島の方々は「ゆっくりしてくださいよ」と優しく言ってくれたけど)。

 いつものように、私がスケビに駄文(コラム)を書いているということを知っている方々から、声をかけてもらいました。読んでいただき、ありがとうございます。ブログやコラムを読んでますよ、と言われるのは本当に光栄です。
 もちろん作品を見てもらうのもうれしいし、ドキドキする。

 ただ、場数を踏んだせいか、以前みたいに緊張することはなくなった。むしろ、この場を楽しみたいという気持ちが先に立つ。自分は自分なんだから、ありのままを見てもらうしかない。そう思えるようになった。



 先週末、2015年2/14,15に徳島市で開催された飛行機大展示会UAMCのレポートの続き、どんどんいきます。

 さて、昨日思わせぶりにお尻を見せていたF-14Dです、トランペッター1/32 藤田さん作品。

 手のかかる子ほどかわいい、と作品カードに書いてありましたが、じゃじゃ馬を乗りこなすのが男の愉しみってやつでしょうか。
 機首プローブ以外は自作パーツでディテールアップされてるそうです。凄いです。そしてそういう作風が好きですね。

 バルカン砲が入ってる部分って好きだなぁ。ちゃんと奥まで入ってるのが好き・・・なんです、ふふ。

 全体像。どれもこれも写真が下手ですみません。どの作品も本物はこの数十倍は素晴らしいんです。その良さを伝えきれなくてもどかしい。

 妄想で補って見てください。



 同じ方の作品。ハセガワ1/48 F-18Eホーネット。昨日のF-18もいいけど、こちらもいいですねぇ~。

 作品カードがまた泣ける。
 「2013JMC入賞予定作品でしたが(笑)、あんなこと(苦笑)になってしまいましたので・・・(以下略)」
 今回、ハセガワの人は誰も来てくれませんでしたが、この作品カードを見てほしかった。

 この方、何となく名前と作風に憶えがあるなあと思って、2012年JMC東京会場の写真をもう一度見てみたら、スケールモデルファン賞を受賞したF-14(架空自衛隊仕様)を作った人と同一人物かも!?
 模型の世界って狭い世界です。逆に言うと、同じ人の作品をあちこちで拝見できる楽しみもある。
 それにしても、やっぱり同じ人の作品に目が留まるんですね。



 築城のマーキングだ!! 翔パナイカイの野田さん作品。ハセガワ1/48 F-4EJ PhantomII

 美しく仕上げていることにまず目が行きますが、もちろん、コクピット、エンジンノズル内部、パイロン・エルロン、脚収納庫などあちこち手が入っています。



 同作品の主脚収納庫。
 こういうところを見せてもらえるのもうれしいですね。
 飛行機って表面は流麗で裏側にゴチャゴチャしてる部分があって・・・もう言うまでもなく、何かに似てるなあっていうのが男心を誘ってやまないのでしょう。だからついつい、こんなところをこんなに弄ってしまうんでしょう。もうっ・・・。



 翔バナイカイの丸山さん作品。レアプレーン 1/72 スーパーマリン タイプ224(バキュームキット)

 ファースト・スピットファイアだそうです。
 主翼前縁のモールドがつぶれていたので、細切り紙テープを貼り付け瞬間接着剤を染み込ませて再生した、と作品カードに書いてありました。

 この機体はどこかで見たことがあるような気がする。もしかすると長崎かな。
 逆ガル翼で、胴体に比して主翼が分厚い感じが何とも力強い。銀色も好き。

 同じ方の作品。レベル1/72 モランソルニエ タイプN

 「1916年夏、英軍サーベル騎兵隊の突撃演習に超低空で乱入、演習はメチャクチャ、騎兵隊司令官は激怒、しかし「戦場の花形」の新旧交代をアピールした一幕」と、作品カードにあり、まるで豪快な映画のワンシーンのようですね。
 飛行機と馬という取り合わせがお洒落でカッコよくて、目を引きました。



 翔バナイカイの藤谷さん作品。1/72 Su-33 フランカーD
 美しい仕上がりです。

 「表面彫刻が素晴らしいのでマジメにスミ入れしました・・・(中略) それにしても最近のハセガワ・・・しっかりせんかい!」

 「最近のハセガワ・・・しっかりせんかい」の部分は太文字で書いてあり、読みながら思わず男泣き(男じゃないけど)。
 みんなそう思ってるんですよね。それをちゃんと書いてくれているのは偉いと思います。
 模型部屋で一人、マジメにスミ入れしながら、思わず、ふっとため息、「それにしても・・・」

 この思いが焼津に届きますように。



 高松ニッパーズの三木さん作品。ハセガワ1/48 雷電21型

 実に強そうな雷電!!
 ぬめぬめと黒光りする逞しい胴体、男らしいべこつき表現した主翼・・・思わず目が釘付けになってしまいます。

 写真撮りながら、じっとりと汗をかいているのを誰にも悟られていないといいけれど・・・と、ドキドキしました。



 同じ方の作品。High Plains 1/48 P-51Aムスタング プレシャスメタルII

 くくぅ~!! かっちょええ~いぶし銀。まるで本物の金属みたい。
 レーサーなんですが、あまり派手すぎず私好み。

 簡易インジェクション? どういうキットでしょう。作り難いキットでしたと書いてありますが・・・。

 池田さん作品。タミヤ1/32 ヴォート F4U-1コルセア。

 ラバウルで零戦と闘った米海兵隊 第213戦闘飛行隊所属機だそうです。
 コルセアはツヤありもいいけれど、退色しまくった完全ツヤ無しも格好いいですよねぇ・・・じつにシブイ塗装。



 同じ方の作品。ホビークラフトカナダ改造 1/144 コンベアNB-36H

 コルセアの写真を撮っていると、近くでこの作品を見ている一般客のオバサマが、
 「あらこの飛行機変わってるわ。プロペラが後ろについてる・・・」と叫びました。

 確かに・・・なんか間違ったんじゃないの!? っていうような気がしますが、これでちゃんと前に飛ぶのでしょうね。それに、翼の下にはエンジンのようなものもついてるけど。何なのかなあ。
 「空飛ぶ原子炉」とか恐いことが書いてあります。

 機体については何も知りませんが、じつにシブイ素敵な塗装です。



 熊本トムキャッツのモリモリさん作品。HKモデル 1/32 ボーイングPB-1G

 B-17を改造したものなんですよね? 作品カードには熊本の男らしく、潔く何も書いてなかったのでどういうものなのかわかりませんが、コーストガードって書いてあるので沿岸警備隊? 
 とにかくハミルトンのプロペラが強そうで、銀塗装が格好ええです。

 もしかして、これ一機だけ持ってきたのかな? こういう展示会に一機だけ持ってくるって格好ええ~


 変な人、その2。

 ロシアの被り物です。
 「これ、戦車兵って言ってもイケますよね」などと国江先生があれこれ周りの人に説明してるんだけど、

 「く、苦しい・・・早く脱がしてくれい・・・」という感じでした。
 隣に立っている人形は、ドイツ空軍の格好してるのがバレバレですが、まだネット公開できないということで、モザイクかけております。



 これくらいの大きな展示会になると、作品を全部見て写真を撮るのも一苦労。
 初日は全体をぐるぐる見て回って、好きな作品をチェック。二日目には、それらを中心に片端から写真を撮っていった。

 基本的に私の好きなものしか写真は撮っていない。上手とか手が入ってるとか、そういうことではなくて「私の好きな作品」なのでご了承ください。知り合いの方の作品だからと言って撮影しているわけではないのでお許しを。素人のつたない写真で、作品の良さを伝えきれない場合もあると思うけどそれもまたお許しください。

 今回も作品カードに書いてあったお名前をそのまま書いています(ハンドルネームを知っている方はハンドルネームで記載)、作者に対する敬意を表しているつもりです。もしお名前を書くことに問題がありましたら教えてください。飛行機やプラモに対する知識の不足から間違いがあると思いますが、そのときはぜひご指摘いただければ幸いです。

 松山エアモデラーズクラブの木下さん作品、ハセガワ1/48 F-18Cホーネット。

 さまざまなハッチや動翼が動きます。もちろんラダーやプローブも。とはいえ画像ではその面白さは伝わらないですね。
 電装庫の機器類はレジンを見ながら作ったって言ったっけ・・・同じような話を色んな人に聞いたのでもうきちんと覚えていられないんですね。申し訳ありません。ハッチや配線等は、基本的に金属で作っているそうです。動翼はピアノ線と真鍮パイプ(?)で可動にしています。

 同作品。

 「気が付いたら、ここを切り取ってました。ふふふふふ」とご本人。
 その笑いには、二割くらい危ないものが混じっているのを私は聞き逃さなかった。そして八割の満足感。
 「本当に作れるのかなと思いながら作りました」そのときは無我夢中だったんだろうな。
 「やりたい事をやり切った感があります」と作品カードに書いてありました。

 プローブの素材は何だったっけ。



 細部を見てると飽きませんね。
 と言っても、F-18の細部を知ってるわけじゃないけど。たはは。

 おおー、ここも動くのか!! とか、見てる人も楽しく拝見します。
 こういう人って、きっと子供のとき、家中のモノを分解したりして遊んでたんだろうなあ。
 この中は一体どうなっているのか知りたい・・・・そこが出発点ですよね。

 細部まで作り込んでいる作品って、これまでも色々と拝見してきましたが、この方はエラソーでもなく実に淡々と楽しそうに製作している姿が思い浮かんでイイ感じでした。



 左側は松山エアモデラーズクラブ・ゴジティーさん作品、イタレリ1/72 B-2Aスピリット、右側は同じクラブの上岡さん作品、ハセガワ1/48 F-4EJ改

 しかしB-2って巨大だなあ。排気管に手をいれてるらしいんですが、写真がなくてすみません。

 ゴジティーさんは、土佐のフランクザッパさんの弟か!?と思わせるような気さくな方で、クラブの会長さん。
 「F-18見て行って。オススメですよ」と居酒屋の大将みたいに上記の作品を紹介してくれた。いい会長さんですね。



 同じく松山エアモデラーズクラブの杉本さん作品。エッシー1/72 F-15Cイーグル。

 おおっ、ハセガワか!? というような綺麗なモールド。
 古いキットなので色々と作るのは大変だったようですが、美しく仕上げていてステキです。

 この方、ほかにもいい作品がたくさんありましたので、また後ほどご紹介していきます。

 松山エアモデラーズクラブの方々の展示。

 見ていただけるとわかると思いますが、ここ見て話聞いてるだけで半日過ぎてしまいそう。 
 今年はぜひ松山に行くぞぉ~!!



 大阪レディーバートクラブの栗岡さん作品、コンドル1/72 Mig-25 BM

 プロポーションはいいけれど細部がイマイチ・・・ならぬイマニなキットだそうで、レジン製の機首・排気口などを使用、別売デカールも使っておられます。
 塗装が目をひきました。飛行機モデラーから見ると「汚い」と感じるのかもしれませんが、私はカッチョええと思いました。
 この機体の雰囲気に合ってますよね。



 富山サンダーバーズの若林さん作品。ファインモールド 1/72 九試単戦、左奥はフジミの九六艦戦、零戦は21型がタミヤで52型がファイン。

 手前真ん中の妄想実戦仕様が格好いいですね。フィン空仕様もハマり過ぎてる。似合うよね~。 
 この方と話してみたかったんだけど、叶わず。残念でした。

 確かに展示会の広い会場では72って不利なんだけど、小さいからって目につかないとか言ってるようなヤツはモデラーじゃないと私は密かに思ってる。(普段模型を見慣れていない一般のお客さんは別) 図体の大きい小さいではなくて、どう作っているか・・・細かいところまで気もちが入っていて作り込んでいるか・・・問題はそこですよね。



 静岡コクピットの会のMyuさん作品。イタレリ1/48 T-6テキサン エアロシェルアクロチーム#1

 さまざまな企業名のデカール自作は大変そうです。ご本人に話を伺いました。レーサーってなかなか作り難い、ある意味軍用機のほうがとっつきやすいかもしれない。
 プロペラはとても薄く削っていますと、ご本人。そのせいか機首がすごく格好いいです。



 同じくコクピットの会の高木さん作品。ハセガワ+エアフィックス 1/48 スピットファイアMk.XII

 スピットファイアの型式なんかたくさんあり過ぎて全く識別できませんが、筆塗りって独特だなあと思います。
 重量感を感じるんですよね。色に深みがあるというか。

 高木さんの展示方法。

 展示会は展示方法を拝見するのも勉強になります。
 このスペースだと、三機くらいが見やすいです、写真撮るのも撮りやすいし。作品カードを斜めにされてるのも目をひきます。

 写真撮影も上手な高木さんですが、鳥の写真撮るのも好きだと言ってました。やっぱり飛行機と鳥って似てるよね。



 無名会のガミラスさんの作品群。下に敷いた布の模様が乙女チックです。乙女チック、って死語でしょうか。

 さて、よく見ると飛行機かどうかわかんないものが混じってますが、それは何でしょう。

 同じくガミラスさんの作品、アオシマ 1/72 ファルコ。

 へぇ~これは可愛いですね。色んな色で塗装したくなっちゃうよね。
 ちょうど背景になってるF-14のお尻♪とのコラボがシュールです。
 今回ブースの位置は割とランダムになってまして、自分の両隣、背中合わせの方との出会いも楽しいものがありました。

 思わせぶりなF-14の写真はまた後ほど。

 「ええーと次はこれなんか如何でしょ、お客様にお似合いですよぉ~」

 と、百貨店の店員さんみたいに次から次に服を着せてくれる国江先生。
 (この日、希望者は誰でも着ることができたんですよ)

 レポートは明日に続きます。

 夕暮れの瀬戸大橋の景色は、息をのむほど美しい。

 三年に一度の邂逅となる、UAMC(飛行機大展示会)は今回、海を隔てた異国の地、徳島にての開催。
 期待に胸を膨らませ、瀬戸内海を渡る。

 いよいよ、決戦の朝を迎える。ついに来たぜ徳島へ。いざ勝負なのだ。

 背景に見える美しい山は眉山(びざん)だと思う。
 山の見える風景っていいね。背景に山の見えない場所は、私には不安でたまらない。

 会場となった「あわぎんホール(県郷土文化会館)」入口。
 なかなか立派な会場でした。

 会場入口。参加者160名前後と聞きましたが、これだけの人数が参加するとなると、かなりの広さのホールが必要となる。

 今回も、二部屋に分かれていた。
 一人に割り当てられたブースは基本的に450×900mmのスペース(会議机半分)で、参加費3000円をそれぞれ支払って参加する仕組み。

 正面に見えているのは油絵のようでしたが、なかなか味わい深い絵でした。航空機の写真もいいけれど、絵もいいものですね。



 日曜日の様子。土曜日は参加者が全員そろうまで時間がかかり、見学者もボチボチという感じもしたけれど、二日目の日曜日は親子連れなども多く大盛況。

 画面中、モデラーの「エンドレスな解説」に捕まった獲物・・・もとい、和やかに談笑するモデラー達の姿が見える。

 徳島には不思議な人がいた。

 ・・・って、私ですよ(汗 コスプレしたんだよーん。
 スケビのグラビアに載せてくれないかなぁ(意味不明)・・・スケールアヴィエーション編集長と「みなみ嬢」が来ていまして、美しいみなみさんが会場に華を添えていました。

 酸素の供給されない酸素マスクが苦しかった。
 (コスプレ!?に使用したパイロットの装備等は国江隆夫氏所有)


 両日とも、国江隆夫氏によるドイツ機講座が開かれた(大展示場のほう。私のブースはこちら)

 濃ゆ~い話に聞き入る参加者たち。独空軍パイロットの装備の話をしてるらしい。
 国江先生の熱弁にもかかわらず爆睡する不届きものを発見。

 同好の仲間に囲まれて、日ごろの苦労を忘れ、心ゆくまでドイツ話に身を委ねる。男共の幸せな休日なんだなあ。思わず夢心地になっちゃう気持ちはわかるけどね。



 照準器のカタチが、ちゃんと照準器らしいので感動する。
 72だと照準器は再現されていないことも多い。

 とは言うものの・・・透明プラ二個で再現されている照準器のパーツ、インスト通りに接着したつもりだけど、これでいいんだよね!?
 角度間違ってないよね!?(なんか不安) 照準器のカタチをわかってないってことがバレたら・・・めちゃ恥ずかしい。 

 でももう知らない。間違っててももうキャノピー閉じちゃったもんね。



 全体にグリーンを吹いた。飛行機というよりは、やはり戦車を連想するようなグリーン。
 もちろん自分で作った色なので適当です。

 実は、やっぱりベージュ部分が少ない気がして、もう一度そーっと部分的にマスキング剥がすと・・・あれっなんでぇ~緑色が中まで吹き込んでるぅ・・・汗。で、ベージュ吹きなおしたりして、意味もなく時間が過ぎてゆく。
 ああ~ほんと疲れる作業。素敵な日曜日の午後、こんなことをしてていいのか。少し焦る。



 そうだキャノピーを接着しなくては。もっと早くしときゃよかったんだよね。接着は木工用ボンドにて。

 えっ、ズレてる?
 そう? 気のせいなんじゃない? やだなあ、目の錯覚ですよ。・・・ってことにしよう。

 一応すり合わせてプラバン挟んだりしてみたんだけど、ぜんぜんフィットしてない。
 無理矢理隙間に木工用ボンドを詰めまくる。



 こうしてみると、ほんと昆虫系ですね。

 こっち側もズレてるなあ。
 透明パーツが1/3と2/3に分かれてるんですよね。天井の部分と右側の窓二枚が一緒になってて、こちら側が別になっている。
 疲れる分割。いっぺんには抜けないのだろうか。ハセガワのキットは一体になってたけどなぁ。
 しかも、再び尻餅の予感。もう板鉛を入れられる場所はない気がする。

 こんなふうに、どんどんうまくいかなくなってくると「なんで趣味なのに、わざわざ苦労しなくちゃならねぇんだ」という気がしてくるけど、いや待てよ、趣味なんて無駄なことをやってるのは人間だけだよね。犬が趣味を持ってるって聞いたことがない。つまりは趣味をするっていうのは人間の証明なのだ。

 趣味をする人はより一層高度な人間生活を送っているということで、一見すると無駄な行為が人間的生活を支えているのだ。だからマスキングを剥がして吹きなおすなんてのは、趣味の中でも特に高度なことに違いない・・・とか話を少しずらして行って、辛さを忘れようとする。それもまた人間。



 数日前に、Fw190Aの作り比べをしようかなという記事を書きましたが、ある人から、「ドルテンマンコンボの、マンとコの間は開けて表記してください(くふふ)」というご指摘を頂いた。
 さらに「ハセガワの箱を確認してください」とも。

 箱を見てみると、おおっ。ほんとだー。マンとコの間はちゃんと、開いている。
 失礼しました(汗

 それにしても、全く気が付かなかったなぁ・・・。



 コピーを元にしてマスキングテープを切って貼った。
 実機はベージュの部分とグリーンの部分は同じくらいの面積に見えるんだけど、私のマスキングではベージュの部分のほうが狭く見えるので、マスキングをあちこち手直ししたりして・・・これじゃコピーした意味ないなあ。

 ほんとは、来週のUAMC徳島に持って行こうかと思ってたんだけど、とても間に合いそうにない。
 まぁいいや、これはこれでゆっくり作るとしよう。
 間に合わせるために辛いだけのモデリングになっちゃうと嫌だから。もうそういうのは体力的に、最近はできなくなってしまった。

 それよりも、体調を整えるのが第一。
 そして、何を着ていこうかなあ・・・今日も少し服や小物を買ってきた。
 えっ? 作品?(汗 さぁ~持って行けるようなものあったっけ・・・・それが一番困る(汗

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