つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2014年12月

 まさかもう年末年始休みに入ってるとかいう方も・・・いるのでしょうね。ノンビリした年末の日曜日だから昨日の続きの話でも。

 今朝は八時から仕事(と言っても1時間だけど)だったので六時半に起きて、寝ぼけたまま着替えしながら「昨日の事は夢だったんだろうか?」と思って枕元を見ると「紫電改」と「零戦」の箱があったので、やっぱり夢じゃなかったんだな・・・ボンヤリ喜びに浸った。

 気になるのはこの零戦はいつごろ発売されたか? ということ。
 まずは、今年ゆーぼうさんから頂いた、1973年版ハセガワカタログを開く。これにはすでに掲載されている。ということは、1973年以前に発売されたということになる。
 で、偶然持っている(古本屋で買ったのか誰かに頂いたのか忘れてしまった)1972年2月号の航空ファンを開く。

 新製品紹介のコーナーにイキナリ発見~!!

 この前のページにはエアフィックス1/24のBf109Eが二ページに渡って紹介されていて、こちらの零戦はわりと地味な紹介である。ちなみに右側のページはタミヤの疾風(1/48) 確か48の零戦21型や雷電なんかもこの時代なのでは。48の大戦機を作るのはタミヤのほうが早かったのでしょうか。

 この紹介文の中に「第二風防の天井に縦のわくがついているのは良い」と書いてあるけど、縦の「わく」って・・・えっ、昔はそれがついてなかったの? 当時はそんなものだったんだねー。

 それと、カウリングにスジ彫がないことを残念だと書いてあるけど・・・私もカウリング見て「ノッペラボー」なのでびっくり。一発抜き(いやーん)というのかな? カウリングはまるごと成型してあるんだけど、当時はスライド金型ではなかったからスジ彫りができなかったのでは? と推理してみた。違うかなあ。
 そのかわりエンジンの再現が素晴らしい、と褒めている。どうなのでしょうか、なんかドキドキしてきたぞ。作ってみてのお楽しみだ。
 実はタミヤの52型(もちろん32)も持っているので楽しい作り比べができそう。

 掲載されていたハセガワの広告。

 こんな飛行艇知らないなー。今ではもう絶版なのかな? 展示会でも見たことがないような気がする。当時は飛行艇とか水上機とか人気があったようですね。私と同年代の方々は今でも好きみたいだけど。
 それにしても、当時はものすごくたくさんのメーカーがあったんだね!! それに飛行機ってモノグラム、レベル、エアフィックスなどなど、外国のメーカーのが半分以上を占めている感じ。そういうメーカーがむしろ主流で、日本のメーカーはそれを追いかけていたような感じだったのかな?

 ついでに、こちらはモデルアート1973年8月号。残念ながらハセガワの新製品作例はこの号には載っていない。

 ただ、水中翼船(トミーアクションモデル)とかホバークラフト(ナカムラ)のキットがあって、驚き。
 水中翼船は60年代の終わりに乗ったことがあるよ。瀬戸内海の家島に行くときだったと思う。ホバークラフトは、大分市から国東空港まで、つい最近まで運航していた。
 プラモデルは時代を映しているのですね。

 裏表紙の広告。

 32のコメートは700円。ちなみにモデルアートは330円。当時の330円はやはり子供には高かっただろうな。

 私も作った1/32のムスタングを読者が投稿していた。北海道の長谷川公義さんて方の作品。

 モノクロ写真だからわかりにくいですが、銀塗装がいい感じです。チェッカー模様も塗装しているように見える。
 今でこそ安くていい塗料があるけど、当時の銀色ってどうだったんだろう。苦労して塗装してたんだろうなあ。

 キットのことならハセガワの人に聞いてみれば?と思うかもしれませんが、1972年といえば長谷川専務でもまだ13歳、中坊真っ盛り。商品の特徴とかラインナップのことは知っていても、そのキットが発売された当時のこと・・・どういう経緯で開発したか、誰が木型を作ったか、金型代はどれくらいでどんな苦労があって、売れ行きはどうだったか・・・を知っている人は、もうハゼカワの中にも少ないのでは、と邪推します。

 そういえば、女性の友人に60年代や70年代初頭のキットがまだ売られていて、じゅうぶん作って楽しめるんだよと話したら「ええええーーーっ」と驚いていた。
 確かに、ほかのモノだととっくの昔にリニューアルされてるのかもしれない。
 人間だって、まだ硬くて食べられない木の実だったような少女が、熟しすぎて枝から落ちて怪しい芳香を放つ中年になっているのですから。


 (「Does It Relly Happen?(夢の出来事)」/イエス) 最近じゃあ、プログレなんてもうないんだろうなあ・・・プログレって、プログレッシブロックの略です。久しぶりに思い出したよ、そんな言葉。 

 25,26日の二日間帰省していました。訪問してくれた方々には申し訳ないです。でも私も疲れました。

 25日の夜、親子連れや高校生などで満員のファミレスで友人としゃべりながら「そっかぁ、今夜はクリスマスか」と気づく。
 去年の25日は歯の検査でMRI撮ったりしたんだっけ・・・そして今年は両親の老人ホームと通院リハビリの往復・・・。

 すみませぬ、またまたグチが始まりそうなのでやめとくね。
 で、昨晩何も考える余裕のない状態でうちに帰ると郵便受けに宅急便の不在票が入っていた。

 送り主は「ハセガワ」と買いてある。なんだろう、部品請求した覚えはないけど。

 で、本日再度配達してもらったら・・・なんかやたらと箱が大きい(驚愕
 おそるおそる開けてみると、大きなプラモ(1/32)が二個も入っていた。
 新しいキットと古いキットという組み合わせが憎い。

 早速お礼のメールを書き始めて気が付く、そうだ、こういうときは電話すればいいんだ。
 というわけで、ハセガワは今日までの営業のようでしたが、どうにか電話は間に合いました。

 昨日の疲れが残ってぐったりしていたけれど、プラモを眺めていると心が和んでくる。ほんと、人生って悪いことばかりじゃないよ。



 我が最強1/72ヘリ軍団。Ka-50(イタレリ)、Ka-52(レベル)、AH-1S(ハセガワ)

 ちょっぴり悦に入る。こうやって一機ずつ増えていくのも楽しいな。
 次はAH-64アパッチをA型とD型と両方作ろうっと。ほかにはタイガーとかも。
 ああーやっぱりガラスケース買って並べてみたいなぁ・・・(今は箱に入れてしまっている)。

 そこまで考えて、気がついた。

 今まで「並べて楽しむ」とか「違う型を並べる」とかいうコレクション的な楽しみなんて私には無縁と思っていたのに。
 もしかすると発想もすでにオッサン化・・・。

 でも仕方ないよね。余暇でお会いする人、メールやりとりする人、9割以上は男の人たちになってしまった(しかもモデラー)。
 これだけ一年中おつきあいしてると、洗脳されてきて当たり前だよ。

 先日は、拙ブログのコメントの話題が何故か紫電改のエンジン・誉の話から富士重工の話になってましたが、言葉は知ってるけど水平対向エンジンってよくわかりませんと言いますと、ある人が「普通のエンジンが騎乗位だとすると、水平対向エンジンはバックなんですよ、これならわかりやすいでしょう」と教えてくれました(すまぬ>富士重工)。
 なるほど~、そういう説明ならば私にもわかりやすいです!!

 じゃ星形エンジンは譬えて言えば何なんだろうね、ということになりましたが・・・。
 あれかなーと思うのはあるけど、ちょっとここには書けない。クリスマスイブだし(汗)



 先日もチラッと書きましたが、すでに作り始めているモノグラム1/48 AH-1S(金角さんからの頂きもの)。
 パーツは少なく、試しにちょっとランナーからプチンプチンはずして組み立て始めると・・・
 おおっ!! なんか楽しい。作りやすいし。くっきりした表現、これがモノグラムというものなのか!!

 もちろん凸モールドなんだけど、彫りなおしたりはしない(というかできない)。


 ※お知らせ・・・「第二回なんちゃってJMC」では現在作品審査中!!
 トップページでまたまたバカなアンケート実施中ですので、ぜひお答えくださいね。



 さっさとテキトーに作るつもりが結構長い時間、肌を合わせていたKa-52ですが、お別れのときが来ました。
 前に作ったKa-50よりは頑張って丁寧に工作したつもりだけど、合わせ目もちゃんと消えてないし(いつもこれが苦手)、右脚の角度がどうもイマイチだし、あれこれ怪しい出来に終わりましたが、もういいのだ、これで。

 ロケット弾がショボすぎるなー。でも脚のブレーキパイプはいいでしょ。あと、キャノピーの上についてる取っ手も自慢です。

 こういう攻撃ヘリのキャノピーの開き方ってなかなか素敵。格好いい~ポイントだね。



 レベルのキットを作るのは二度目だけど、いい感じでした。何となくハセガワに似てるテイストかな?
 プチ・ディテールアップしたコクピットのチラ見えがそそるでしょ? ふふ。
 
 Ka-50は単座だったのですが、攻撃ヘリで単座って無理がある・・・というわけでKa-52は複座で、操縦手と射撃手が別々になっています。
 照準器がついてないのがマヌケ。だってどうやって作ればいいかわかんないんだもーん。

 しかしともかく、このゴツゴツした男っぽい感じ。たまらなくいいねぇ。やっぱヘリコプターはかっちょええ!!
 AH-64Dアパッチと一騎打ちするとこを見てみたい,よ!!


 カモフ独特の同軸反転ローター。テイルローターがないぶん、無駄のない設計のようにも見えるが(二つのローターが揚力を生み出すので機体を大きく設計できるそうです)、整備が難しい・・・なかなか両方いいことってないですね。

 ローターブレードは接着してから「あっ」と気が付いて、下に向けて無理矢理「しならせ」ました(荒技)。
 ローターブレードが重みでたわんでいるのが表現されてないと、いかにも「トーシローの作品」。

 ポキッと折れたらどうしよう、部品請求できねぇしな、とドキドキしながら思いながら曲げた。どうにか少したわんでるかな。



 スペック
 全長:13.47m エンジン:クリモフTV-3-117VMA-SB3 エンジン出力:1,838Kw×2 自重:7500Kg 最大離陸重量:11,300kg 最大速度:309km/h
 固定武装:2A42 30mm機関砲 その他兵装:80mmロケット弾、Vikhr対戦車ミサイル、lgla-v空対空ミサイル

 その後索敵・照準センサーを機首下に搭載した型に移行しているようです。ネットで検索するとわかりますが、迷彩塗装で、アンテナなどの位置も違ってたりします。
 キットのライト類は、機体下面にしかなかったんですが、ほんとにそうなのかなあ(疑)・・・編隊灯とか何か上にもついていそうな気がします。

 ともかく、面白いカタチしてるでしょ。キットを押入れの中に積んでる人は是非作ってみてね。私でもこのくらいは作れたんですから。読者諸兄ならばもっとうまく作れるはずです。

 ともかく祝杯。

 たまに飲む缶ビールはアサヒスーパードライを愛飲。でもちゃんとタミヤのグラスで色と泡を楽しむ。
 ビールはうちでは飲まない、そんなに好きじゃないとか言ってたけど、飲んでみるとこれがまたおいしいかったりして・・・。
 宴会では、最初の乾杯で飲むだけでじっくり味わうことのないビールだけど、一人しみじみ飲むとなかなか美味しい。
 考えてみると「とりあえずビールで乾杯」という“乾杯用の飲料”にされているのは、ビールにとっては不幸なことかもしれない。もっと評価してあげてもいいんじゃないだろうか。

 ゆっくり飲むような飲み物ではないかもしれないけれど、一人、味を確かめながら飲んでいるとこれはこれでいい。

 明後日はクリスマスですが、対戦車ミサイルとか作ってていいのか自分!!っていう気もするが・・・神様お慈悲を。



 見るからにアメリカ人? ロシアのパイロットってどんな服着てたっけ・・・思いつかないなあ。
 まっいいじゃん、たぶん72だと思うんだけど・・・ちと大きいかな?
 人間を置くと情景に動きが感じられます。

 昔、ある人からいただいた人形。出来のいい人形です。きれいに塗装してあるし。
 ふと思ったのは、誰かが人形作ってくれたら楽だろうなあ・・・でもそんなことを思うこと自体、罪悪なんだろうね。



 ああーっ、キャノピーのいちばん前の部分が白くなってるー。

 でも今、前回の画像みたら、すでにそうなっていたのだった(汗
 見てるつもりで見ていないものですね。自分にとって気になるところばかり見ていて、全然気が付かなかった。
 もういいや、こういうものだと思って諦める。

 プラバンは斜めにけがいて、こんな色に塗装した。角部分を切り欠いているところには、草を貼る予定。
 写真は少し青みがかって写っているのでグレーに見えるけど、かなりベージュっぽい色。アスファルトではなくて、コンクリートの色。
 ネットで拾った写真では、駐機している写真(航空祭か何か)はいつもこういう色なんです。滑走路とか、空母の甲板なんかはグレーですが。

 奥に、怪しいヘリが写り込んでいるのが見えますね・・・
 これ、なーんだ。わかる?

 今作ってるものより少し大きい・・・そう、48のAH-1Sでぇーす。72作ったあとで48見ると巨大に見えてとても楽ちん。
 しかも、人生初モノグラム。ほんとはヒューイを先に作ろうと思ってスタンバッているんだけど、そのまま早や三年の月日が流れ・・・月日が流れるのは早い。河の流れは絶えずして、しかも元の流れにあらず。

 河は確かに流れているんだけど、その流れは同じように見えて実は同じではなく、昔好きだった人も、今はそうでなくなってたりして(汗
 リクツなんて幾らでもつけられる。そんな変幻自在に言い抜けられる、文章を書くという行為は無責任の最たるもの・・・眉に唾つけて読んでください。
 
 一応完成したKa-52は明日にでも写真撮ります。



 キャノピーを開けたときに支える「つっかい棒」というか、支えの部分を作った。もちろん開いてるほうだけ。
 前後に二か所ついている(拾った写真などを見ているとそんなふうに見える)

 ま、こんな機体、知ってる人が少ないから、デッチアップやりたい放題。
 あと、機首のスジ彫りの位置・・・小さいアンテナがついてるあたりの線ね、この位置がどうも違うような気がしてならない。
 もう少し前部風防に近いような気がする。で、その部分から前は機体と素材が違うというか、塗装の感じがわずかに違ってるように見える。ネットで拾った写真に基づいた私の想像に過ぎませんが・・・。

 展示機という設定なのであまり汚さない。右側の機関砲を発射したときに胴体右側が派手に汚れてる(焼けている)機体もあるので、そうしてみたかったけど。

 ハセガワのフィニッシュをもう一度貼り直し。
 前回よりはマシになったか!? ううーむ。

 この部分には実際は六ヶ所くらいレンズ(のようなもの)が見える。でもそんなに小さなものは貼れないので二枚で勘弁してください。

 で、まだ何やってるかというと、ささやかな駐機場を作ろうかなぁ~と思ってるところ。

 変色したタミヤのプラバンを切り出す。厚み3ミリくらいのやつ。
 滅多に使わないので、置いてるうちにプラが劣化しそう。

 今日はハセガワのガウォークが出荷される日なので、模型屋に出かけていって予約した。
 年賀状も購入。
 「なんちゃってJMCって今年もやってるの?」と聞かれる。
 「うん」と答えると、
 「オレでも・・・模型屋でも参加できる?」と聞いてくるので、どういう意味だろうと思いながら
 「うん参加できるよ。でも今年は今審査してる段階だから」
 「うんうん、わかった。で、そういうの主催するのって大変じゃないの? トラブルとかあるやろ」
 「それがねぇ、トラブルがないのよ不思議と」
 「ああー、わかった、きららさんが女王様だからだな」

 別に私は女王様になりたいわけじゃないんだけど、お仕置きを楽しみにしてる人がいるだけなんだけどね・・・。
 でも、「中折れ部門」なんてネーミングは、さすがにちょっと説明できなかった(汗



 あとはキャノピーを取り付けたら完成だ~!!
 このレベルのキットはキャノピーの合いもなかなかいいです。

 なんて思ってたんだけど、そこがローガンの哀しさ、接着して写真に撮ると・・・・
 ああ、隙間が開いている。ロシアの北風が入ってくるよ。寒い。寒すぎる。



 右側は閉めて、左側は開けておく作戦。お洒落でしょ(意味不明。
 いや、両方開けると中身が見えすぎるので。かといってせっかくコクピットの中多少作ったので見えるようにしたいし。 

 こちらにも怪しい隙間が開いていたので、木工用ボンドで少し埋めた。



 こんなはずじゃなかった。

 人生はそんなことの繰り返し。
 思い描いていたこととは違うことの繰り返し。

 もっと上手くいくはずだった。もっと順調に進んでいるはずだった。今度こそは模型雑誌の作例みたいに綺麗に作れるはずだった。
 しかし・・・

 うわー、なんじゃこれ。ひでえな・・・写真出すのかなり恥ずかしいんだけど、公開する。だって、ひどすぎて逆に面白い。こういう自虐がモデラーの神髄(意味不明
 ハセガワのフィニッシュ(下地が黒いとブラウン系に見えて、下地が白いと青く見えるタイプ)を丸く切り抜いて(丸く切り抜いたつもり)貼ったんだけど、全然丸くないやん。

 ポンチを持っていないから、そこらにあったステンレスパイプを使って抜いてみたんだけど・・・自分で抜くのはあんまり上手じゃないもので。ふふ。

 透明パーツは一応セラミックコンパウンドで磨いてポリマーも塗っておいたのに、いろいろいらんこと触ってるうちに傷がついてしまった。哀しい。
 こんなはずじゃなかった。

 ま、とりあえず竹鶴飲んで寝よう。



 このへんの黄色い丸や点々みたいな注意書き?も熊野筆でフリーハンド。ひしゃげてますが(汗 肉眼だと案外気にならないから、これでいいの。

 イキナリ描いたんだから勇気あるよねぇ。えっへん。あっ、そうか、エナメルで描けば消せるんだった・・・いつも忘れてる。

 全体は白っぽいグレーでスミ入れして、ツヤなしクリヤを吹いている。
 アミが張ってるように表現されてる部分は黒でスミ入れして銀色でドライブラシ。実機も金網なんだけど、ほんっと「カナアミ」って感じのが無造作に貼りつけてある。ヘリコプターのそういう無骨なところが好き。
 ディテールはなかなかいい感じだと思いませんか? 私は前に作ったイタレリ(Ka-50)よりずっと好きだな。



 機関砲装着部分のコード類は男らしく剥き出し。ちょっとしたチャームポイントでしょ。
 排気管がやたらと銀色でキラキラしてるやんか、と思うかもしれませんが、それは私の好みです(実機はもう少し白っぽい銀色)

 機体に穴が三個みえるでしょ、下二つはスタブウイングを接着するための穴なんだけど、上の穴は、ようするに単なる穴のようです。
 実機にもあるよ。アパッチにもあったけどAPU(補助動力装置)の排気口かな? これまた無骨。



 機首のアンテナ四個は、イモ付けすると絶対に取れるに決まってるから、少し機体に穴を開けて、わざとパーツのゲートを残すようにしてその部分を穴に突っ込んで多少なりとも強度がでるようにした(アホなりに必死に考えるのである)。
 それにしても、穴に何かを差し込む作業って、どうしても気持ちが「あっち方向」に行きそうになるので必死に畳の目を数える・・・じゃなくて理性を保つようにしなくてはならない。それでどうにか今回はパーツを飛ばさずにすんだ。
 でも、機体下の穴にライト(同じものが二個)差し込むときは・・・ほんのわずかな心の緩みで、一個ブラックホールに吸い込まれていった。
 こういうときの常として、綺麗にできたほうのヤツが飛んでいくんだよね。お約束だなあ。

 そして、とうとうスタブウイングを接着しているところ。戦車などと違って飛行機やヘリは最後に接着するものが多く、最後の最後に接着剤ハミダシ・アンテナ類破損等の危険がひそむ。そして最大の難関のキャノピー接着も・・・でも、そこを乗り越えないと完成しない。頑張らなくちゃ。

 接着しながら「あ・・・金属線で補強したほうがよかったな」と気が付いた←気が付いたら今からやれよ
 あーあ、なんでこんな大事なことに気が付かなかったんだろう。

 ともかくもういいや、あと少しで完成だ。目が痛くならない程度に少しずつ作業してます。
 ハセガワ屋上のF-104Jの中から見える焼津の空(キャノピー閉じた状態)。

 実は、去年の12月10日に、ハセガワを訪問した。あれから一年。

 コクピットに座らせてもらって、喜んで写真を撮りまくっていると、いきなり「ばたん!!」と閉められた。えっ、ウソぉ~。
 突然外の世界と遮断される。外の音はあまり聞こえない。

 屋上に一緒に行った、専務と戸部さん(ハセガワの見本を作っている人)と熊野筆の担当者の三人が外で何か話している声がわずかに聞こえる。
 閉じ込められた不安と「マルヨン独り占め~」の喜びとで、複雑な気分。

 後で聞いた話では「きららさん、あのときコクピットの中でほほえんでいるからすごいって、専務と話してたんですよ」

 ・・・・って、もしかして私が泣いたり騒いだりするって期待してたんですかい!?
 まったくもう。

 それにしても、本当に孤独を感じた瞬間だった。
 一人ドキドキしながらハセガワ訪問して念願のマルヨンを見せてもらって大満足の瞬間のはずだったけれど、やっぱり私は限りなく寂しかった。
 よくアウェーっていう言い方するけど、まさにその通り。私はハセガワファンを自認する一人ではあるし、暖かい歓迎を受けたけれども、単なる闖入者にすぎない。ひとつの組織、ひとつの会社に属している方々がうらやましくてしょうがなかった。

 何度も書くけれど、マルヨンはハセガワにとって特別な飛行機なのである。たまたまマルヨンがここに置いてあるわけではない。
 初めてプラモデルとして製品化した飛行機がF-104J(1/90)とP-51D(1/70)だったという。
 もちろん、私がそこへ行ったのも全くの偶然ではない。そこには深い縁があるから・・・と思いたい・・・んだけどね。

 そうだ、ひとつ面白かったのは、この実機のいくつもあるハッチをどうやって開けるのかは戸部さんしかわからないそうで、実機もキットもやはり見本製作してる人がいちばんよく知ってるんだなあ~ということ。
 あの日、焼津の空は抜けるように青かった。

 いつまでも写真撮っていたら「そろそろ・・・・いいですか」と聞かれて、ハッと我にかえった。


 “Since I've Been Loving You(貴方を愛し続けて)”(レッド・ツェッペリン)



 バツ1ならぬバツ3。このペケ印は一体なんなんだろう。

 デカールをどんどん貼っていく。
 大した枚数じゃないし、新しいデカールはすいすい貼れるし、あっというまに終わる。

 黄色い●は、熊野筆の面相筆で、ちょいちょい・・・と。もちろん、大胆不敵にもいきなりテキトーな位置に描いた。下地を白くしたほうがいいかな、というのがチラっと頭をかすめたが、ま、いいや。黄色だけで塗装したけど、ちゃんと発色してるやん。
 筆塗りは度胸だ。



 軍用機はデカール貼ると突然かっちょよくなる。
 それと、武装。まだ丸腰だからちょっと両脇がすーすーしている。
 あ、いや、丸腰じゃないな、機関砲が右側についてるんだった(いちばん最初に作った部分だからもう忘れている・汗

 スタブウイングをなぜまだ接着しないかというと、じらす作戦・・・・ではなくて、胴体に半ツヤクリアなどを吹いてから接着したほうがやりやすいので。

 本物の写真が背後に写ってますが、異様に黒光りしている。この機体は、航空ショーか見本市?というんですか、新しい機体のお披露目の状態で展示してあるものだと思う。だから尾翼にKa-52、なんて描いてあって、いまひとつカッチョ悪い。実戦部隊じゃないんです。
 それでツヤツヤしてるんだろうね。まあいろいろ深く考えず、完成させよう。

 ブレーキパイプが太すぎたので、やり直す。今回はハセガワのランナーを伸ばしてみた。

 そのへんにあったランナー・・・昔作ったハセガワ48のBf109G型ランナーの残り・・・部品請求したのでパーツを一個使ったあと、まるまるひとつ残ってたランナー、でも捨てられない・・・を使用してみた。

 何気なく、ゆっくりと伸ばすと、すうっと気持ちよく伸びていく。太さも自由自在。
 三本の伸ばしランナーのうち、一番上のがMRCの粗悪なランナー。下の二本がハセガワ製。

 やっぱり最初からハセガワのランナーを伸ばせばよかった。今回もほんの3センチほどで事足りる。

 まだ少し太すぎるかな。まっいいや。

 こっちから見るとそうでもないかな? これでよしとする。
 続いてキャノピーのマスキング、デカール貼りへと突入。

 ・・・でもなあ~何となく、こんなことやってる場合と違うんじゃなかったっけって気がするんだけど、気のせいか。

 いや、気のせいじゃない。「なんちゃってJMC」の審査会場を作らないといけないのだった。
 それにまだ左目が少し痛くて充血している。あまり長い間パソコンに向かってるわけにいかない。
 それでも時間は待ってくれない。できる範囲内で私のできることをしよう。

 実機はこんな感じなのですよ。存在感あるでしょ。(ネットで拾った写真、ちなみにこの塗装が格好いいんだけど、これはキットよりも新しい型なのです)

 タイヤも自重でずいぶん変形している。

 ところで、この夏にも一度衛星放送で放映がありました「撃墜」というドラマが再び放映されます。今回は地上波。

 「撃墜 3人のパイロット」

  NHK総合テレビ
  前篇 12月10日(水)22:00~22:49
  後篇 12月11日(木)22:00~22:49

 番組紹介のページ


 私の親しくしてる方が関わってられます。「考証」の方面で。

 見ると紫電改が大好きになるドラマです。豊後水道に行きたくなるし、四国の紫電改(実機)を見たくなる。
 そしてやはり、敵も味方も多くの若者の命を奪った戦争に、胸がしめつけられます。
 もちろん「こんなこと全部知ってるよ」という方も、ここを見ているひとの中にはたくさんいるのでしょうが、私は初めて知った戦史でした。

 夏に放映された衛星放送版よりかなり短くなって(編集されて)いるようです。
 大河ドラマもそうだけど、45分から1時間くらいっていう時間は「もう少し見ていたいなあ~」っていうくらいの絶妙な長さなのかもしれない。

 私はドラマや映画をあまり見ていないので、この出来がどうとかいうのはよくわかりません。
 でも、武藤金義役の役者はなかなかハマリ役だと思います。武藤金義ってこんな人だったんじゃないかなぁ~って感じ。魅力的な人物ですよね。

 特攻隊の話はもうたくさん、ときには、等身大のパイロットのことを描いた作品もいいと思います。
 よろしかったらご覧ください。

 (写真は「源田の剣」この本とドラマがリンクしています)

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