つれづれプラモ製作記

自称飛行機モデラー・きららのプラモ製作とプラモの活動記録

2014年10月

ある飛行機の物語(零式戦闘機/吉村昭著)

  「かれらは、恍惚とした眼で、その新戦闘機を見つめた。
 九六式艦上戦闘機を初めて見た時もそのスマートさに驚いたが、眼前の機は、とくに優美にみえるほどの瀟洒な姿をしている。機体は大きくなってはいるが、その姿態は、敏捷さにあふれているようにみえた。
 かれらは、引込み脚にふれてみた。・・・」(「零式戦闘機」吉村昭/新潮文庫)


 横山保大尉が横須賀航空隊に着任し、中国戦線にこの新戦闘機で進出せよという任務が伝えられ、大尉以下操縦員たちが零戦に初めて「会った」シーン。

 漢字のなかに平仮名が印象深く使用されているのも味わいながらこの文章を堪能してほしい。

  「そうしたかれらの前に、忽然とあらわれたのが零式戦闘機だった。かれらは傲岸な自信をもって、そのほっそりとした奇怪な戦闘機と対決した。・・・(中略)そして空戦に入った一瞬後には、その戦闘機が呆れるほどの上昇力と旋回性能をもって自分の機の後尾についてしまっているのに気づく。そして、その戦闘機から発射される銃撃は、ひ弱そうなその戦闘機の姿態からは想像もつかぬような強大なものであることを味わわされる。」(同上)

 主人公は零式戦闘機であり、あの堀越二郎ですら、彼女の体のうえを通り過ぎていった男に過ぎない。
 彼女はどんな運命を辿ったのか。

 人間にたとえると、没落貴族のお嬢様?
 才気あふれる美女である彼女を待っていたのは、あまりにも過酷な運命だった・・・。

 戦後、博物館で老後を過ごす彼女のもとに、記者がインタビューに訪れる。
 「あなたは素晴らしい戦果を収めましたね」と記者がほめたたえると
 「いいえ私ひとりでしたことではありません、皆様のおかげです」

 彼女は必ずそんなふうに謙虚にこたえるでしょう、上品に微笑みながら。

 さて、牛車で飛行機を運ぶ印象的なシーンで幕を開けるけれど、なぜ牛車で運んだか。
 それは、工場から飛行場への道が悪路だったから。
 その悪路は戦時中を通じて、ついに整備されることはなかった。
 恐るべき非合理性。

 それがあの戦争を象徴している。
 先日読んだ「戦艦武蔵」もそうだったけれど、この本のラストも哀しい。哀しすぎる。
 ・・・泣いていいよ。本当にやるせない。とほうもない疲れと哀しみ。

 そして・・・モデラーは、涙をふきつつ在庫の山に向かう。
 さて、ひさびさに零戦作ってみるか。人生何個目の零戦になるかなあ、などとボンヤリ考えながら。

 先日、BSで放送されたドラマ「撃墜」を人に勧められて見てみました(うちはBS契約していないので、録画をくりさんにお願いしました。ありがとう)。

 日米中の三人のパイロットの不思議な縁を描いており面白かったんですが、そのドラマとこの本が繋がっているんですね。色んなことは不思議な因縁で繋がっているとつねづね思っているんですが、本当に不思議。
 この本もあわせて読むことを勧められたんですが・・・どうでもいいけどものすごく分厚い!! 手に持って読めないくらい。
 紫電改なんて「不格好な飛行機だ」くらいにしか思ってなかったけど、ドラマを見て自分のあやまりに気が付きました。すみません。
 じつはすごく高性能機だったんですね!!

 引き揚げられて愛媛県宇和島市に保存されている紫電改は、機体の損傷の様子から「腕のたつパイロットが乗っていた」ということがわかるそうです。へぇ~!!
 この紫電改を操縦していたのは誰なのか。
 歴史をひもとくのは、ミステリを読むのに似てますね。 

 というわけで、今夜はここまでたどり着いた。
 あ、零戦と紫電改で何も脈絡はないけど・・・しかもこの本はまだほんの少ししか読んでいないし。全部読んでからご紹介するのが私の鉄則なんですが、とりあえず今回はタイトルだけお伝えしたかったので。

 ドラマ「撃墜」は年末にNHK地上波で放映されるそうですから、皆様もよかったらご覧ください。
 武藤金義さんってこんな人だったのかって、興味深く拝見しましたよ。
 もう見た途端に、武藤金義の紫電改作りたくなっちゃったもん。ナイスガイです。

 今夜は少し脈絡ない話になってしまって申し訳ない。いろいろ書きたいこともたまって、脈絡つかなくなっています。
 神経も疲れています。だけどKA-52は少しずつ作ってたりして。煩悩だねぇ。

久々のローター(レベル1/72 KA-52)

 久々のローターもの。

 レシプロ機がけっこう続いたので、もう少しここで頑張れば腕が上がりそうな気がするんだけど、私には何かを専門にやってる時間がない。
 あれこれ作りたいものがありすぎるし、時間はものすごく限られている。

 来年二月、徳島でUAMCという三年に一度の飛行機模型の大展示会が開催されるので、今回は回転翼で行こうかなと思ってるのです。
 大きなものをひとつ作るか、小さいものを三つくらい作るか。

 迷ってるうちにどんどん時間は経過、ええいままよ、自分の作りたいものをとにかく作るのだぁ!! と、いつものように何の計画性もなく、単に手当り次第に何か作っていくことにする。

 レベルの1/72 カモフKA-52 アリゲーター。悪役ぽくて好き。ハインドみたいな仰々しさがなくて好き。
 一昨年だっけ、イタレリのKA-50を作った。KA-50は単座、KA-52は複座。攻撃ヘリで単座って大変だろうな(操縦と攻撃両方を一人でしなくちゃならない)と思ってたけど、やはり採用されたのは複座じゃないかと思われる。
 ネット上にもKA-52の写真はたくさんあるよ。



 ローター基部を綺麗に作るのが少し難しい(というか面倒くさい)。でも回転翼の命だから頑張らなくちゃ。
 前回はここがガタガタだったので、今回は慎重に接着していく。
 前回よりはうまく行ったような気がする。

 工作の得意な人は、ここに手をいれて、上下のローターが実機と同じように逆方向に回転するようにするんだろうね。



 機銃が胴体右側についている。この機銃は回転しないので、攻撃するときは全体の向きを変えなくちゃならないという、なんだかちょっぴりおマヌケな機動を余儀なくされるらしい。

 で、ネット上の写真見るとここにぐちゃぐちゃコードが入っているので、その雰囲気を再現することにした(もちろん適当です)。
 結構太いチューブのようなコードがついていて、見てると興奮する。
 柔らかいコードのようなものはないかと探したら、ラジオ買ったときについてたイヤホンのコードを二つに分けるとちょうど良さそう。

 少し頑張ります。

 コクピットは、ネットで探した写真とキットが全然違うので、がっかりした(かと言って、そんな写真見てその通り作れるほどの腕もないけどさ)。
 それと、照準器を作るかどうかで悩んでいる。難しそうだしね・・・私には無理かな。
 でも、無理かなどうしようかな、なんて悩んでる時間がすでにムダなんだよね。とりあえずやってみて出来なかったら捨てるくらいの覚悟で、常に突撃するのが正しいのかもしれない。

 あっ、でもこれ確か2000円以上したんじゃなかったっけ(汗 とりあえず捨てずに完成する方向で・・・頑張ろう!!

どちらがお好き?(ハセガワ1/72 Fw190D-9新旧製作記)



 ようやくゴールしました(ハセガワ1/72 Fw190D-9)。

 苦労した甲斐があって、二機とも立派に育ちました←苦労してねぇよ!!
 悪いけどD-9については全然知らないし、興味もなかったんですが(失礼)、たまたま昭和のキットを頂いて作ってみることにしただけ・・・とにかくキットそのまま、インストの通りに作って、何か違っていてもすべてハセガワのせいにしちゃう作戦です。

 意外なことに、昭和生まれを作ってるときが面白かったですよ。「いったいどんなキットなんだろう」という興味で。
 昔のキットだから、何かトンデモナイ落とし穴があるかも~と、ドキドキ期待しながら作りました。残念ながら落とし穴はなかったけど。

 ここをお読みの方の多くは子どもの頃、このキットを作ったことがあると思うんですが、私は作ったこともなければ見たこともない。
 そういう意味では私にとってはどちらも「新製品」でした。

 言うまでもなく右側が昭和、左側が平成生まれ



 昭和のキット(右側)は、風防の前、機首が太くて逞しい。
 女としては、好ましいカタチをしてます。もとい、「デフォルメ」されて迫力あふれる強そうな感じが好きです。
 でも、スピナは貧乳ですね・・・汗

 やはり平成の娘はシャープできれいです。だけどさ、人生いろいろ辛いことをくぐりぬけてきた昭和の年増もいいものよ。久しぶりに抱いてみない?

 古い方のキットも90年代までは売られていたようですね。今では絶版のようですけど。

 ところで、五式戦や零戦などを作ったあとでこれを作って感じたのは、曲線というか曲面が、日本機とは全然違うよなー!?ってこと。
 更に何ていうか、全体が兵器!!って感じ。日本機は、とにかく飛行機のカタチをしたものに武器を搭載したって感じ。

 そんな気がしました。



 最後にもう一度、1976年生まれのD-9。

 主翼のタブはバリかと思って私が削り落としてしまったんだと思う(すみません)。

 ところで、新旧作り比べも味わいはあったけど、緊張感と言う意味ではやっぱり他メーカーとの作り比べかなあ・・・
 なんたって、天秤にかけるのは女の楽しみ、一度やったらやめられないの。ぞくぞくしちゃう。次は何を作ろうかなあ。

青い鳥(1/72ハセガワFw190D-9 新旧製作記)



 新しいほうのドーラ(たぶん1990年代のキット)がようやく完成。脚もちゃんと接着できた。
 第26戦闘航空団第14中隊 中隊長ハンス・ドルテンマン中尉機 1945年3月 ドイツ・・・・を再現したマーキングだそうです。

 主翼の迷彩塗装は本当はもっとクッキリしてるのが本当なんだろうけど、色に変化を持たせたくて上からいろいろ吹いていたらどんどん境界が曖昧になってきてしまった。


 ハセガワの綺麗なモールドと私の下手くそな工作が混然一体となっている様子(汗

 キャノピーは木工用ボンドで接着したんだけど、ちょいハミ出して汚くなってしまった。

 ラッカーをブラシ塗装だけど、モットリングだけは筆を併用して塗装。筆はハセガワの熊野筆、ぼかし筆(小)。

 男性は「俺は筆塗りを極めるんだ!!」とか「自分はブラシ派だ」というように、何かやるにはトコトンやっちゃいますが、私は平気でブラシと筆を併用する。何でも受け入れちゃうの・・・・

 渦巻きは先に黒く塗装した上から、白はエナメル塗料で。

 何度かやり直して上手く描けたつもりだったけど、まだまだですなー。
 太く逞しいプロペラがステキです。



 しかし、本当に気絶するほど美しい。自分が作ったなんて信じられないくらい。
 D-9もいいもんですね。作るとなんでも好きになっちゃう。
 細部の下手くそな工作とか、そういうの、どうでもいい←よくないぞ

 最近あれこれ私事で大変なことがあったりして、ここ数か月食欲もあんまりないけど、一人で作業場にいるときは模型と二人っきり、何もかも忘れられる時間。大好きなハセガワのキットの中から、作りたいものをゆっくり作る、その幸せ。
 どんなにエッチなことを考えようが、どんなに許されざる行為を頭に描こうが、誰にも咎められることもない。

 これが幸せと言わずして、何を幸せと言えばいいのだろう。



 こうしてみるのも、迫力あっていいね。

 青い鳥はたぶん、作業場にいる。



 背中の「穴」は、一度埋めたけどまた開口しておいた。
 だってぇ~インストには穴がないんだもん・・・ひどいよ!! ハセガワのバカバカっ。

 まあでも、キットとインストが違ってる場合、キットのほうを信じないといけないよね、普通。すまぬ>設計者
 明日は、二機並べた写真を公開します。
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