つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2014年08月

 二冊目のハセガワカタログがある人から届きました。

 先日入手した1975年版とはまた違い、表紙もより一層格好よくなっています。

 1989年、私は27歳、嗚呼、怒涛の独身生活を送っていました。愛と涙の日々。辛かったなあ。
 この世にプラモデルが存在するということなんてほとんど意識していなかった。

 ちなみに私が現在作っているD-9は現役です。

 巻頭には48の製品。
 80年代になると、飛行機の主流は48になっていくんでしょうか。

 当時はF-14トムキャットの時代だったんですねぇ!!

 トムキャット物語、という後藤仁さんという方の記事が何ページにもわたって掲載されています。まるで航空雑誌みたい。

 ほかにも黒須吉人氏の記事もある。

 長い間ハセガワの箱絵を描いた画家、小池繁夫さんの記事。

 ちょっとした模型雑誌みたいな読み物もあって、本当に「お買い得」だったんですね。
 今回のカタログも、寝る前にゆっくり楽しませてもらいます。
 なんだかもっともっとカタログをたくさん集めたくなってきたぞ(汗

 今後も探していきたいと思ってます。もしお宅に眠っているハセガワのカタログがありましたら、ぜひおゆずりください。
 適当な価格で買い取らせていただきます。

 ところで、「ひとりハセガワファンクラブ」からのお知らせですが、
 去る8/14に「ピエール瀧のしょんないTV」という番組で、焼津のハセガワが紹介されたそうです。

 すっかり忘れて、今日慌ててYouTubeで見ました。
 私も去年ハセガワには行きましたが、自分の聞けなかったことを取材されてて悔しい。なんで私はああいう取材ができないのかなぁ。
 それに、私が苦労して行ってきたハセガワ内部のことがテレビで簡単に見られたなんて悔しい。ああーもう、色々悔しいことばかり。

 さらに、極めつけは女子アナが作ってもらってる箱・・・くくくくぅ~私も欲しいっ!! でも無理かなぁ・・・テレビは特別かなあ・・・
 もう一度ハセガワに行って、お願いしてみようっ!! よし、もう一度行くぞ←そこかい

 ただ、テレビの人は見てないものも私は見たんだなぁ~ということがわかり、フフフ、ちょっぴり優越感。

 
 仕事先で、「大掃除してたらこんなプラモデルが出てきたのよ~息子(40代)が30年前に作ってたらしいの」
 と見せていただいた、ガンプラ。

 ご本人はもう興味ない、いらないとおっしゃってるそうなので、遠慮なく頂くことにした。
 箱絵がなかなかいい感じね。

 「出来上がったら、見せてね」
 「はいっ!!」と、元気に答えたけど・・・大丈夫か私。
 でも、このバラバラのパーツを組み立てて色を塗ったらどうなるか、やはり普通の人は想像もつかないだろうな。

 ※「押入れモデラー」・・・新製品は買わず、他人の押入れから出てきたキット(自宅の押し入れも含む)ばかりを有り難がって作っているモデラーのこと。模型業界を先細りさせる原因のひとつと言われている



 中身。1985年9月の刻印。29年前でした。
 武器など一部は色が塗ってある。筆塗りだけど、丁寧に塗装しています。
 見たところ、パーツは揃ってるらしい。だけど・・・

 何かが足りない。ほら、大切なアレがないでしょ。
 インスト。押入れキットには必ず何か「ないもの」がある。
 最近のキットに比べると簡単そうに見えるけど、やっぱりインストないと不安だあ。

 ダメ元でバンダイにインストを部品請求できるか問い合わせてみた。現在お盆休み中なので返事は18日以降になりそう。
 こないだハセガワのP-51Dのときもそうだったけど、こんなのばかり請求して申し訳ないね。
 ガンプラはもう金輪際作らないと思ってたんだけど(人生の残り時間のことを考えて)、これを最後に作ることにしようか。

 昨日の夕焼け空。そこはかとなく秋の気配。

 スケビが届く。毎年スケビが届いてお盆になって、それで夏が少しずつ去ってゆく。
 あっ、次号特集はロシアのヘリ!! いよいよ時代はヘリなのだ。

 最近寝る前の読書は「戦艦武蔵」(吉村昭/新潮文庫)、ものすごく面白いけど、人の名前や数字がいっぱい出てくるので私の頭には非常に負担(恥)、だから本当に少しずつしか読めない。武蔵建造の秘密が少しずつ解き明かされていく、ミステリを読むような面白さ。でもまだ全部読んでいないので、結論は言えませんが。
 実はほかにも「蠅の帝国~軍医たちの黙示録」(帚木蓬生/新潮文庫)も読んでいたりして、いよいよ読み進まない。こちらは題名の通り、大戦中の軍医を題材とした小説(たぶん事実を取材しているのだろう)で、凄惨なシーンもあって夜読んでいると恐い←小心者

 絵に描いたような単純人間で恥ずかしいけど、夏になると何となく大戦ものを読みたくなってしまう。私なんか年中戦争の道具を作ってるし、ニュースで海外の紛争地帯が出るとどうしても兵器に目が釘づけ。それでも、やっぱり夏は日本人にとって特別な季節だと思う。

 最近の心境の変化としては、以前は憎いB29なんか冗談じゃねえ、特攻機は作る気がしない、と思ってたけれど、今はそういうものも含めてむしろ作ってみたい。
 ひとつでも、色々な機体を作ってみたいと思う。


 金曜日から急にこちらは涼しくなって、昼間でも25度とか(湿度は高いけど)考えられない涼しさ。いやもう、台風のやることは想像もつかない。人間にはどうすることもできないよね。おかげさまで模型がはかどる・・・かと思いきや、急な気温変化についていけず体がだるくて、何もやる気が起こらない。明日からまた暑くなって35度とかになったら・・・何もやる気が起こらないんだろうな(汗。

 昼寝ばっかりしてないで、面倒くさいモットリング塗装をしなくては。
 いつまでもとりかからないと完成しないし、完成しないと次のキット作れないから。よし、やるぞー。

 ドイツ軍のモットリングのイメージは、かなり「ふわーん」とした「モワモワっ」とした感じだけど、72なのでスケール考えると、あまりにフンワリもおかしいかなと思う。

 ダークグリーンで、ハセガワの熊野筆のぼかし筆(中)を使って、例によって塗料をほとんど落とした状態にして、「とんとん」と当てるように触れていく(昭和のキット、古いほうのハセガワ1/72 Fw190D-9)。
 このときシンナーが多いと(塗料が薄いと)、相手を溶かしてしまう。ウフフ。

 とりあえずお約束の失敗もやってます。
 なんでいつも私の指にはシンナーがついているんかなあ。ほんとにもう。

 ほかにも裏側とか、触るたびにどこかが汚れていく。あああ~
 こりゃ早く塗装してしまわないと。


 二度目塗装したところ。斑点の数が増えているのがおわかりでしょうか。
 まだまだそれらしい感じがしないね。うーん、どうすればいいかなあ~

 こちらのキットのほうが少し迷彩が簡単なので早く完成しそう。胴体上はダークグリーン一色なんです。

 あ、胴体の塗り分けはあまりにも「くっきり」してたので、気になって少しぼかし筆でなでてボカシているところ。
 くっきりついた塗り分けを見ていると、昔七三分けという髪型があったけれど、あれを連想する。へんな連想? だけど人間ってそれぞれの連想があるのかも。

 さて、昭和の人間のせいか、昭和のキットはどんどん進む。写真もこちらのほうがたくさん撮っている。
 カタチ的にはこちらは違うんだろうけど、見ていたらこれはこれで可愛く思えてくる。

 ところで平成のキットはちょい大変なことになってます。それはまた明日。

 わたしの三式戦 飛燕I型丙。ハセガワ1/48
 会場に置かせてもらいました。見てくださった方々、ありがとうございます。
 モデラーの名刺は作品だものね。初めて訪問した展示会に作品を置くときは少々緊張するけれど、作品を持って行くのが何よりです。

 この作品を置いて作品カードを書いていると、誰かが私の肩をトントンと突っつくので振り向くと、見知らぬ人が飛燕を指さし、「これは貴女が作ったのか」と身振りで聞いてくる。
 私が「そうです」と言いながら大きくうなづくと、今度は作品カードの「ハセガワ」という文字を指さし、「グッド」と親指を立ててみせるではありませんか。

 聾唖者のひとでした。恐らく、難聴ではなくてほとんど聞こえない方なのではと思われました。
 しかし、下関に来ていきなりハセガワファンに出会うとは!! 普通のモデラーはなかなかここまで「ハセガワファン」であることをはっきりと“言わない”方が多いけれど、このひとはハッキリ自分の考えを表明してくれるのがうれしかった。

 それにしても改めて、手話ができたら!! と思わずにいられなかった。身振り手振りでも意思の疎通は何となくできたけど、細かい部分は話ができなくて残念。もっといろいろ聞いてみたいこともあったんだけど。

 最近ふしぎと障碍者の人と出会うことがあるのですが、こちらからどう声をかければいいのか戸惑うことも多いので、こうして向こうから声をかけてくれるのは非常にありがたいことです。
 世の中ほんとに色んな人がいるよね・・・そういう色んな人に出会うのが趣味という名の旅をする楽しみです。

 昨日紹介したペーパークラフト・ラファールの裏側。1/350

 ちっちゃいでしょ。カワイイでしょ。

 会場の片隅で行われた、体験コーナー。

 お客さんに恐竜のキットに色を塗ってもらっていました(キット代のみ参加者負担)。水性塗料の筆塗りです。
 夏休みなので親子連れの姿もありました。

 常に巌流会のメンバーが数人ついていないといけないので、それなりに大変そうでした。だけど、作ってる人は大人も子供も楽しそう、集中してるので軽く1時間以上は熱中してるんです。

 よく、地域の公民館なんかでお年寄に竹とんぼやコマ作りを習ったりする催しがあるけど、プラモデルもだんだんそういう遊びになっていってるのかもしれない(汗
 我々中高年は、伝えていく役割もあるのかもしれません。

 誰かが言ってたなあ。「これ(プラモデル)、作らなくちゃならないの? メンドクサイ」って子供に言われたって。

 なんだかなあって感じもするけど、誰かが「作ってみたら面白い」ことを伝えないと、わからないのかもしれない。
 一度、そう一度でいいんだよね、箱を開けて組み立てて、自分の作品が出来上がったらどんな気持ちがするのかを・・・・

 夜の懇親会も楽しく美味しい夜でした。
 海に囲まれた土地だけあって魚は美味しいですね。そして全体的に年齢層が若い(30~40代)ので、料理がどんどんなくなっていくのが感動的。食事は奪い合うようにして食べると美味しいんだよね。

 二日目は、午前中に撤収し、小倉の「ボストン美術館浮世絵名品展(葛飾北斎展)」へ。
 これがまた素晴らしかったですよ。感動しました。
 (写真は別府湾に沿って走る、別大マラソンで有名な国道10号線を汽車の中から眺める)

 今回の巌流会はずっと以前から一度行って見なくちゃと思っていたので、ようやく実現できてうれしかったです。巌流会の方々お世話になりました。
 ただ残念だったのは松山エアモデラーズ展示会とバッティングしたこと・・・そちらの方からもお誘い頂いてたのです。来年はぜひ行きたいと思います。

  
  背のびして見る 海峡を
  今日も汽笛が 遠ざかる
  あなたにあげた 夜をかえして
  みなと みなと 門司港 しものせき


 それでは、簡単でしたが、今回のレポートはこれでお終いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 (写真は別府湾)


 ハルトさん作品。中央の空母は、フランス海軍空母シャルルドゴール1/350(オリジナルペーパークラフト)です。

 静岡で作品を見た方も多いかもしれません。私も何度か見ているのですが静岡ではいつも時間がないので、今回はじっくり見られて楽しかったです。


 ダッソーラファールとシュペルエタンダールが並んでいます。いい感じ~

 ちなみにハルトさんは残念ながらプラモデルは作らないとのこと・・・「たまには作ってみてください。何かヒントがあるかも」と勧めておきました←いらん世話



 ひときわ目を引く「痛いフネ」強襲揚陸艦ミストラル 1/350

 同人作家さんに描いてもらったイラストだそうです。フネのカタチに上手くマッチしています。
 紙にプリントされているので、プラモみたいにデカール貼る必要はありません。すごくお手軽。

 ちなみに、ハルトさん本人ではないのですが、巌流会のメンバーが
 「静岡ホビーショーでこの作品を見た長谷川専務に『やられたなあ~!!これは思いつかなかった』と言われたんですよ。模型メーカーのてっぺんにいる人からそんなこと言われるなんて」と目を輝かして語っていました。

 そうですか。びっくりしたでしょうね。「やったぜ!!」と、さぞや気分が良かったことでしょう。

 だけど長谷川専務はタミヤのキットだって絶賛する人なんですよ。だから私はあまり驚きませんでした。

 ユーロコプター・タイガー。

 かっちょええですね。攻撃ヘリ。
 これ作りたいなーと言ったら、かなり難しくてイライラしますよ、と言われました。でも作りたい。

 頼み込んでデータを送っていただいたので、後日トライします。インストなしで組み立てられるか!?(ドキドキ)

 というわけで、シュペルエタンダールの印刷したものが展示してあったので、「ねぇねぇ、おじさん、いいでしょ?これもう腐りかけてるしさ~おマケしといてよ」と、厚かましいオバチャン丸出しで、頂いてきました(こういうの、男性は絶対にできないだろうな)。

 さてインスト無しで作れるか!? 飛行機モデラーの意地だ。

 昨晩、ちょちょいのちょい・・・で作った(嘘

 すぐに尻餅ついてしまう。オモリ入れないとダメですね。遠目にはシュペルエタンダール風? 近くから見ると単に下手くそです。
 のりしろがあると分厚くなるからでしょう、のりしろはあまりありません。木工ボンドで接着します。紙はけっこう分厚い。丸みはピンバイスの芯などでつけ、金属定規やハセガワのピンセットなどで折り目を付けました。

 なんか尾翼の角度が変かも。増槽が細いのでうまく丸まっていません。
 あと3機くらい作ったら上手くなるかもなー。
 ただしインストさえあれば、小さいけど工程は少なくて簡単です。折り紙のバラのほうがずっと難しい。

 ハルトさん曰く「プラも金属もたかだか数年から数十年で腐食してしまう。でも紙は違います、古文書は何百年も残っているでしょ?」

 記憶媒体だってそうだよね。デジタルなんてそれを再生する機械がなくなったらもう見ることはできない。
 紙は、どこにいても見ることができる。紙は強い。人は去っても紙は残る。

 ただ、一機作って感じたのはプラモデルのほうがずっとずっと楽しいってこと。
 塗装を考え、工程を考え、切り出し組み立て整形し、色を塗る。単純に比較はできないけれど、全くの別物であって、作る工程をいかに楽しめるか、さすがにプラモデルは長年にわたって考え抜かれたものだけのことはある。
 自分の指先で小さいものを触っているときの気持ちよさっていいもんです。プラも悪くはないけど、紙はもう少し指になじんでくる気がする。

 たぶんペーパーモデルは自作しないと面白さ半減じゃないかと感じた。自分で展開図を考え、印刷して艦隊を作り上げる。そうすることで深い満足を感じることができそうです。


 今回の展示会で何が印象に残ったかというと、やはりガンプラです。
 飛行機が好きな(スケールが好き、とは言わない)私には、飛行機が少ないのは若干残念ではあったけれど、そのかわり、ガンプラなどのキャラクターものをじっくり見られたし、若い製作者ともお話させてもらって楽しかったです。

 グリーンさん作品。HGUCジム、パワードジム、1/144

 HGは144だから小さいですよ。でも塗装でこんなに存在感出るんだなあと思いました。

 背後のビルの壁や土台はダイソーの発泡スチロールと紙粘土だそうです。いいなあ、こういうの作れると。
 それにしてもモビルスーツってビルより大きいんですよね。
 息子が幼い頃、「ゴジラとガンダムはどちらが大きいでしょ~か!?」とか急にクイズを出してくるので困りましたね。・・・・知るかい!!


 馬関のとらさん作品。MS06Rザク と ジムキャノン2 1/144

 AFVモデラーならではの技法を駆使して、存在感ある塗装。
 ただ、ガンプラ作ってみるとわかるんだけど、ガンプラの汚しは非常に難しいです。

 今回思ったのは、ガンプラは土台をつけている人が多い。土台というか「置台」みたいなものも多いんだけど、キットそのものが、この作品みたいに股間(汗)を固定できるようになっているのだそうです(自分で穴を開けずにすむ)。さすがバンダイだなあ。

 土台があると、自分の家に飾るときなんかも便利ですよね。

 
 
 jamさん作品。MG マラサイ 1/100

 ガンプラのスケールは、HGが1/144で、MGが1/100なのです。

 格好いい塗装です。
 手にした巨大な武器は“根性棒”というそうです。

 ドラドラさん作品。MG42 ドラゴン1/4

 いいですねー、武器はこれくらい大きいのを作ってみたい気がする。こないだ作ったマキシム重機関銃が小さくてイライラした(48だったので)

 いつもちっちゃな照準器や機関銃を作ってるけど、たまにはこれくらいのを作ったら気持ちいいかも。
 ついにドラドラさんともご対面!!したぞ。エアブラシのこと色々教えていただきありがとうございました。

  ケースに入っていたので写真がわかり難くてすみません。

 高雄型重巡愛宕と、海自の護衛艦あたごのツーショット。「新旧」というテーマの展示です。greenさん作品。

 なんというアイテムか知らないけれど、やたらと格好いいポーズをとっているし、めちゃシブい。
 土曜だけの参加で、もう撤収を始めていた作者に頼んで写真撮らせてもらった。ふぅ、セーフ!!

 キットの関節にさらに手を入れて可動させてるそうです。
 作者を見た瞬間、中津マークIIのアーチャーさんかと一瞬思いました。雰囲気が似てるんですもん。
 しかも、筆塗りをされるとのことで・・・この作品ももしかすると筆塗り? いや基本塗装はブラシで上から筆でウォッシングみたいなのをしてるのかな。ほかの作品も独特の塗装でした。非常に興味深いです。

 拙作・飛燕についても「どうやって迷彩を塗装したのですか」と聞かれました。チェックされてたのはうれしかった。お互い相手の作品に目をとめる。そこからまた何かを汲み上げて、感じて、自分の製作にフィードバックする。そこが展示会の面白さ。

 同じ方の作品。きれいな大理石っぽい塗装で、すごく目立ちました。

 こういうの好き。

 で、日曜日、今度は本当に中津マークIIのアーチャーさんがやってきたので、うれしいオドロキ!!

 1/100 ガンダム RX-78-2 Ver.3.0 最終決戦仕様。「最終決戦」という言葉の響きがエエですね。
 この方も独特の筆塗りをする人なので、作品見るのがいつも楽しみなんです。

 この白はガイアノーツのEXホワイト。ほかの作品はフィニッシャーズのファンデーションホワイトや、クレオス316番のホワイトなどをそれぞれ使い分けてました。特にクレオス316番は気になる白でした。使ってみたいなぁ。
 艶消しを最後に吹いているのでしっとりした感じ、筆塗り独特の質感が面白いです。

 あえてキャラクターものを筆塗りする理由は?と聞くと、
 「質感です」という答えでした。やっぱりそうなんだな。

 話ばかりしていて、写真の撮り方が甘く、いい写真が撮れませんでした。悔しい。本物の良さは全く伝えきれていません

 こちらは、さきほどの関節技!?の作者が属している、山口県はCYMAというクラブのSE-Ziさん作品。1/144 HGUCガーベラテトラ

 コメントに「ガンダムビルドファイターズのキララ機風・・・云々」と書いてあり、おおっ、キララ機というのがあるらしいぞ!!
 それは作らないといかん。

 たぶん男性の方だとは思うんだけど、こんなピンク色に塗装する人もいるのねーすごく綺麗です。参りました。塗装技術はともかくおいといて、私こんな色合いには塗装できないかも・・・自信ない。

 今回ガンプラモデラーと話していて思ったんだけど、モビルスーツって一人乗りなんですよね。つまり「鎧」のようなものなんでしょう。騎士の一騎打ち。これは、昔も今も変わらない男の戦いの王道でしょう。
 あとはいかに己を強く高めていけるか。それにはまず強い武器が必要。あんなデカイ武器を振り回せるのか!? って思うくらいガンプラの武器って大きいけれど、それは大事な部分なんですよね・・・きっと。

 トールどんが来てました。

 ハセガワのたまごひこーきムスタングをツインムスタングに改造・・・面倒くさい工作ですよね、かなり。

 機体中央に誇らしげに突き出たレーダーレドームは、あえてデフォルメしていないそうです。
 それにしても、これって恥ずかしいカタチだよなぁ。 

 トールどんを初め、今回も意外な人にお会いできて楽しかったです。これも遠征の楽しみ。
 



 先週末8/2,3に山口県下関市で開催された、下関巌流会の展示会レポート。

 以前から、巌流会のメンバーは大分県日田市での展示会(天プラ)に何度も参加してくれているので、訪問したいとここ数年思っていた。しかし去年の夏は二か月間にわたって資格をとるため講習を受けており展示会はすべて断念していたので、今年ようやく訪問することができました。

 下関は河豚で有名ですが、もちろん海産物はなんでも新鮮。私にとっては極楽です。
 今回も到着してすぐに、くりさん&はるのんさんと行った会場近くのフツーの店で食べた和定食(880円)の美味しかったこと!! さすが下関。
 赤魚? カサゴ?(←よくわかっていない)の煮付けが美味しくて、ひたすら身をほぐして食べ続ける。ピンセットでやったらいいんじゃないのと、くりさんがツッコミ入れるのも聞き流し、ひたすら食べ続ける。もう止まらない。目玉までしゃぶり尽くし、はぁ~幸せ。
 いいなあ、下関の人はこんなにおいしい魚をこんなに安く食べられるなんて。毎日でも食べに来たい。

 さて会長の馬関のとらさんの作品。D8装甲車 1/35 M社 ウクライナ

 M社ってなんだ? コメントには「マニアが自主開発したとの噂あり。簡易インジェクション。半透明の飴のようだったプラからひたすら正しい形に整形しました」と書いてある。かなり苦労したもよう。

 フィンランドで使用されたBf109はメルスと呼ばれた。ハセガワ1/32 Bf109G-2 同じく馬関のとらさん作品。

 いつも展示会でお会いしても、何かとても遠慮していてろくに話をしたことがなかったんだけど、今回はゆっくりと作品のこと、プラモデルのこと、お聞きすることができた。

 そもそもAFVのヒトなので、基本塗装の上から油絵具その他さまざまな塗料を使って色に深みを出しているので、絵画のような不思議な世界を醸し出している。自分のイメージする色を塗装することに楽しみを見出しているようす。

 ただし、ハセガワのキットの表面のディテールはアッサリしすぎでお気に召さないとのこと。
 「僕はタミヤのほうが好きですね・・・これはリベットもあんまりないでしょ?」
 「そうですねぇ、ハセガワは自分でリベット打ってくれということかも」

 ハセガワキットの「よかった部分」もお聞きしたんだけど、そちらは忘れてしまった←おい!!
 陰影のつけ方など色々と参考になります(自分でできるかは別の話)。また、いつもスケビの拙コラムに暖かい励ましのお言葉をくれるのが何よりうれしい。

 ルノーF117 モンモデル1/35 イノチェンコさん作品。

 砲塔がプリンに見えたのは私だけですか? すみません・・・オヤツの時間だったもので。
 メリハリのあるドライブラシが格好いい作品。
 いつも日田に遠征してくれるので作品はよく拝見してるのですが、とにかくこの方はものすごい量産体制でしかも高品質。まさにニッポンのものづくりという感じです。
 基本的に「外に出て遊んでるヒマなんかあったら、うちでプラモ作ってるほうが楽しい」という、模型業界を清く正しく支えるモデラー。

 で、そんな作品を見ながら、模型業界を干上がらせる「押入れモデラー」数名が
 「モンモデル、って聞くと、なんか悶々としてきませんか」
 「あっそうなんです、私も」などと意味不明な会話をしてたのは秘密。

 牛のおっぱいを絞っている、怪しい兵士たち。

 「センパイ!! じ、自分もやってみたいでありますっ!!」
 「まぁ待て、こういうことは、オッ●イに慣れている人間でなければ手間取るぞ」
 「や、やはり女性のオッ●イと同じでありますか!?」
 「ま、基本は同じだな」



 motoさん作品。1/35 タミヤ他、「一色即発」

 全体はこんな感じで、急いで牛の乳をいただこうとしている兵士たちが、農場の女の子に見つかって焦ってるところ・・・らしいですが・・・
 向こうの上半身裸のお兄さんも気になります←おい!!

 同じくmotoさん作品。 1/48 ハセガワ Me163 コメート。人間が一人いるだけで、作品に命が感じられる。

 松本零士作品「ザ・コクピットシリーズ」に登場するエルベの燈火バージョンだそうです。

 松本零士さんといえば、関門海峡を挟んで小倉の人。いつかテレビのインタビューで「宇宙に行くロケットに乗せてもらいたい、帰って来られなくてもいいから。宇宙がどうなってるか自分の目で見てみたい」と語っていました。

 帰ることができなくても行って見たいと思う、そういう想いって何なんだろう。
 そんな思いが人間を前に前にと推し進めるのかもしれない。



 残念ながら、巌流会は飛行機作品がとても少なかったです。
 そして、飛行機が少ないと寂しいと感じる私って、やっぱり飛行機モデラーなのね。

 48の零戦22型と52型のジオラマ。グリーンさん作品。
 わざと海面近くに機体を持ってきているんだけど、これはなかなか格好いいなと思いました。普通はもっと高いところを飛ばせるよね。

 スイッチ押すとプロペラが回りました。


 同作品。

 塗装の剥がれの雰囲気がいい感じです。

 ニャンチューさん作品。イタレリ1/72 ウエストランドウェセックスHAS

 大きく見えますが、これ72ですよ。とっても小さいです。
 ツートンカラーが可愛い。

 子育てに忙しいニャンチューさんですが、キッチリ作ってるのはさすが。
 だけど・・・

 「きららさん、このヘリなんていう名前だっけ、ねぇ~言ってみて」と、言わせようとするんですよね。
 まったくもう、中学生じゃあるまいし。

 けどちょっと恥ずかしいヘリの名前。

 イタレリだから機体もそれなりに大変だったかもしれないけど、この胴体横のアンテナどうやってつけてるんだろう。

 T字になってるとこには真鍮パイプをくっつけていて、そこにアンテナ線を通しているそうです。
 「こうやっとけば、すーっと入れられるからねぇ。まあ~オレ入れるのは得意じゃけどぉ」・・・エロトークが止まらない。



 同じくニャンチューさん作品。スカイホークOA-4M。1/32
 アフターパーツがついていて、もともとのキットをOA-4Mにする、というキット。

 このスカイホークは確か去年拝見してるんですが、そもそもキットは凸モールドだそうです。げげっ。
 で、新しいパーツは凹モールドになっているとのこと。
 あと、いろいろ削ったりしないと接着できないパーツとかあるそうで、綺麗に出来上がった作品からは想像できないけど、なかなか大変そうです。
 飛行機モデルは、キットのことを知らないとよくわからないことが多いですね。

 ちなみにニャンチューさんは、脚を接着してすぐに立たせてしまう、というすごい荒技を使うらしい・・・汗
 ふつうは接着して一晩くらいは寝かせるものですが・・・。せっかちなのねぇ、ウフン。

 キャノピーは閉めるのがお好きだとのこと。飛行機の美しいラインが途切れてしまうのが嫌だそうで、これは飛行機モデラーからはよく聞く話ですね。

 会場全景。

 一日目の終わりが近づいたところで、来場者が少ない状態。ちなみに、まわりはショッピングモールなので婦人服のブティックとか、プラモデルには全然関係ない環境(汗 それでも集客するなら大歓迎ということで、大きなポスターなどはモール側が用意してくれるそうです。

 ゆっくり見て回るのにちょうどよい作品数、というところかな。
 この「ちょうどよい作品数」というのは難しいところで、「多ければ多いほどよい」という考え方の主催者も多いんだけど、私はじっくり見たいタイプなのであまり多いと大変なんです。

 これくらいの数でも、じっくり見ていると座る間もなく足が痛くなってきました。 

 遅くなりましたが、どうにか今夜帰ってきました。お待たせしました、巌流会展示会のレポートはじまりです~。

 いやぁ~、なんつってもシモの関、というくらいだもんね、宿泊したホテルの裏側はいきなりソープ街、
 「日本一寂れたソープ街です」(巌流会関係者)

 小倉駅から乗り換えて、15分。こんなに九州から近いとは!!
 ちょうど静岡~焼津間と同じくらいじゃないですか!!

 小倉、門司そして長い海底のトンネルを抜けると、そこはシモ・・・もとい、下関だった。


 シーモール下関という、下関駅隣接の老舗ショッピングモール(確か私が学生時代からあった)の吹き抜け部分が会場で、とっても便利な場所です。
 夏休みなので親子連れなんかも多く、当然一般客が多い感じがしました。

 今回のテーマ。

 今回のテーマ「新旧」のわかりやすい展示。どなたの作品だったか写真を撮っていなくてわかりません。ごめんなさい。

 古いほうは1980年、新しいものは2013年。
 ここのところ、新旧作り比べや、古いキットを作ることに魅力を感じている私ですが、ガンダムもすでに33年の歳月が流れているんだなあ。

 新しいガンダム。

 もちろん、きれいなプロポーション、細部まで再現されたディテール、可動部分も驚異的。究極のキットなのでしょうけれど。

 この、古いキットの顔見たとき、「あ、息子と見たファーストガンダムのアニメの顔ってこんなんじゃなかったっけ」と思いました。

 なんだか懐かしい気がしました。

 「さわらないでね」の札。

 やっぱ潜水艦には手すりがあると密度感が違いますね。

 「さわらないでね」っていうのは建前、本音は「ちょっとくらいなら触ってもいいんだけどぉ」(マッキさん撮影)

 というわけで、今夜はこのへんで。また明日!!



 実は先週あたりから、あれこれ心が折れることが重なり、心身ともに疲れているのでここまでで模型は止まっています。Fw190D-9(ハセガワ1/72の旧版)
 ムスタングのデカールは、お盆休みにでもゆっくり貼るつもり。
 しかしすべてはレット・イット・ビーで行くしかないのかもしれない。気を揉んでも仕方ない。それに、どうせ揉むならほかの部分を・・・

 主翼を先に塗装して、胴体はあとからマスキングするという二度手間。アホでした。マスキングをすると、頭がいいかどうかがすぐわかるね。知能テストみたい。

 ドイツ機の迷彩を甘く見ていた私がバカでした。ムツカシー。

 それにしてもグリーン二色の迷彩ってじつに美しいね。ドイツの黒い森ってきっとこんな色なんだろうな。グリーンの濃淡だけで迷彩したドイツ人のセンスって大好き。

 先日、拙ブログで「ハセガワの古いカタログを譲っていただけませんかと書いたら、1975年版をゆーぼうさんから頂きました!!

 なんと1975年。残念ながら、先日作ったP-40Nも今作ってるFw190も掲載されていないけれど。

 こういうカタログを大事に保管している方は、そもそも手放す気のない人が多いだろうから、あまり期待はしていませんでした。
 わざわざ大事なものを人に譲る必要はないから。それだけにほんとに貴重だし、ありがたかったです。

 おおっ、32のP-51Dが載ってる~

 ピーシューターとか、この当時の人気機種ってシブイなー。

 驚きなのは、48がない!!
 この頃は48ってなかったの!?

 一体いつから48を作るようになったのだろう。 
 それと、飛行機はジェット機の比率が高い。

 私の持っている本(「HASEGAWA 飛行機プラモの世界」イカロス出版)に長谷川社長がインタビューの中で「当初からジェット機に力を入れた」と言っていたけど、その通りだったんですね。
 72のジェット機シリーズは1966年から始まったらしい。ということで、このカタログに掲載されてるマルヨンって、まさか私が作ったあのマルヨン!?
 ええーっ、そんな古いキットだったの!?

 この大和の箱絵なんて格好いいですね~
 当時の少年の胸を熱くしたんだろうな。

 左側に「モデラーの君が、創る喜びと同時に、名艦・名機と語り合うことができたら、私たちにとってこんなにうれしいことはありません」
 というハセガワからのメッセージが書いてある。

 うーん、紙媒体っていいなあ。なんか、こう・・・しみじみします。やっぱり私は活字が好きだなあ。
 レイアウトとか印刷技術とかは今とは比較にならないけれど、味わいがあるのね。70年代、「音楽専科」などをむさぼり読んで情報を得ていた、あの頃を思い出しますね。これ見ながらホテルカリフォルニアなど聴きながら夕暮れのワインでも飲もう。

 1975年の私は中学二年生。39年前ですよ。私いったい今何歳なんですかい。自分がこわい。

 時は流れて。
 私が持っていた唯一のハセガワカタログ。2013年版。
 残念ながら、現在ではカタログは昔のようには売れないらしい。
 紙だから、寝る前にウイスキーを飲みながらページをめくることができるのに。39年後に誰かがまたこれを手に入れて孤独な夜のお供にするかもしれないのに。

 こういう言い方は失礼かもしれないけれど、今もハセガワが生き残っていて良かったなあとつくづく思う。でないと、私は出会うことがなかったから。

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