つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2014年04月

 五式戦は飛燕より優秀と聞いて妙に腹立たしく(飛燕が好きなので)ついアオシマの五式戦1/72を作ってみたという制作記。

 ゴールデンウイークなので仕事が休みの人もいるかもしれませんが、私は例によって普段と変わらず、特に忙しくもなければ特にヒマでもない。
 歯根の治療はいまだ続いていて、今日からまた抗生物質の薬を飲んでいるのでお酒も飲めないし(飲まないほうがいい、と薬局の人に言われた。飲まないほうがいいというのは微妙な表現だな)、夜が長くてしょうがない。
 静岡の用意もしなくちゃなんだけど、とにかく梱包どうしようと頭を抱えたまま進んでいない。図体だけはデカイもんねP-51D。

 キャノピーの枠は、筆塗りしました。零戦よりは若干マシだけど、枠だらけ。
 黒を塗って、銀色を塗って、最後に機体色。
 かなり適当にハミダシている。でもハセガワの熊野筆があるから大丈夫。

 ハミダシた部分は、熊野筆にシンナーを含ませて拭いていきます。
 筆で吸いとる感じ。お化粧してるような感じで気持ちいい。

 肉眼では「いいセンいってる」はずだったけど、写真で見るといまいち・・・でもこれでいいんです。

 スミ入れは黒でしてみたけど、わざとらしいので、グレーでもう一度やり直し。あーあ、いつもこういう迷った末の無駄が多い。

 運河彫りのせいで、面白いくらいスミがすーっと入っていく。

 初めて、脚出し指示棒を伸ばしランナーで作ってみた。あたしって棒が好きなのよね・・・うふん。なんて思いながら作っていたら、ふと、高知で聞いた下ネタ話を思い出した。
 高知では「お前」のことを「おまん」と言います・・・・もう「おまん」という時点でだいたいどういう話か見当がつくと思うけどね。ヤバそうでしょ。ようするに「金太の大冒険」みたいな話。「金太マカオに着いた」的な。

 その話をフランクザッパさんからお酒の席で聞きましたが、ほかの男性は私がいたからいまひとつ大笑いできなかったような雰囲気があった。
 申し訳ない気がした。下ネタしてる最中に男性に申し訳ない気分になるっていうのも気を使いすぎかな。


 塗装面をこすって剥がれを表現してみる。

 あまり尖ったものでやると傷つきそうだし、爪楊枝でしてみたけど、なかなか剥がれない。
 で、剥がれるときは思ったより広くポロッと剥がれたりするので、思ったような繊細な剥がれにならない・・・
 72なので、剥がれた面積が細かくないと雰囲気よくない気がして。

 基本的に、左側から乗り降りするしたくさん剥げているかなあと思ってこちら側をたくさん剥がした。
 けどまだ、自分のイメージする剥げた雰囲気とは程遠い。

 資料みると、ものすごく派手に剥げてるのもある。ウェザリングというか、こういう「演出」って難しいなあ~
 

 実は高知のレポートを書いたりしているうちに、アオシマの五式戦はどんどん進んでいたのだよ。ふふふ。

 五式戦は、黄緑7号とかいうオリーブドラブみたいな色で内側も外側も塗装されていたという・・・んじゃオリーブドラブで塗っちゃえ!!

 国籍マークと白帯などをマスキングして、自分で調合しておいたオリーブドラブを吹いて、その上から白や黄色で微妙に色調を変えた色を吹き色褪せた雰囲気にしたつもり。
 72は変化をつけるのも手加減が難しい。

 今回も排気の熱で焼けた感じを塗装してみました。

 オリーブドラブが焼けたらどんな色になるのか、実はわかってない。
 だけど、黒っぽい色と茶色っぽい色を適当に吹いてみた。

 ちなみに、機体下側は銀色(無塗装)です。


 で、待ちきれずにマスキングを剥がすと・・・。
 なかなか男らしくて、いい感じ~。やっぱマーキングをすると急に「それらしく」なるなあ。

 これから、いちばん大事な「剥げちょろ」工作をするんだよ。
 工作っていうか、何かでこすって、下地の銀色がでてくるようにするの。筆で描く方法もあるけど、今回は剥がすほうに挑戦。

 あ、その前にスミ入れかぁ。

 高知AFVの会で何か書き忘れているんじゃないかと、お気づきの方もいたと思いますが・・・。
 AFVの会では(少なくとも私が行ったことのある会では)毎回、ゲストによるトークショーがあります。

 その様子を今回も録音させてもらったので、テープ起こししようと張り切ってはいたんですが、いろいろありまして(理由は後日書きます)根気が続かず、そのままになっています。声を聞いているとあのときを思い出して懐かしいのですけど。

 今回世話してもらって泊まったビジネスホテルですが、一階のロビーはちょっとお洒落な雰囲気で、建物に沿って植えられた植栽も目にすがすがしく、洒落たカフェに行った気分。
 ここを借りて、前日土曜日には準備作業もしました。このときが楽しかったなぁ。私も主催者の端っこに加えてもらった気分。

 いよいよ明日はAFVの会・・・高まる期待の中、うきうきする午後を何となくおしゃべりしながらゆっくりと過ごす。あたたかいお湯に浸かっているような心地よさ。外は少し冷たい小雨模様だったのですが。

 トークショーの様子。

 田宮俊作会長、海洋堂宮脇社長、ファインモールド鈴木社長というメーカーを代表する方々と、プロモデラーの山田卓司さん、金子辰也さん、土居雅博さん。

 さて、この中で、プロモデラー三人と鈴木社長は私と同じホテルに宿泊してました。次の朝、上の写真の場所でパンにゆで卵、飲み物などの簡単な朝食が用意されており、食事してると鈴木社長も「おはよう」と言いながら私の向かいに座りました。
 ゆで卵をむきながら、朝から熱くプラモデルを語る鈴木社長。

 鈴木社長「飛行機プラモってのはさ、美人コンテストなんだよね、並べて比べるとすぐわかるでしょ」
 私「ああーっ!!それわかりやすいたとえですね」
 鈴木社長「上反角がちょっと違ってたりするだけで“んっ? これはおかしいぞ”ってすぐにわかっちゃう」
 私「機番の位置がずれてるだけで違和感・・・っていう人もいますね」

 鈴木社長「それに、設計した人の個性がすごく出るよね。戦車はお国柄っていうのはあるけれど、設計者の個性までは感じられないなぁ」
 私「飛行機って、プラモでも設計者の個性が大きく出ませんか!?」
 鈴木社長「そうそう!! プラモでもそうだよね、タミヤなら、これ徳永さんの設計だなとか、ハセガワなら、これ久保山さんの設計だぁ~!!とかわかるよね」
 私「わたし最近それが少しわかる気がするんです!! それわかるとすっごく楽しいです!!」

 鈴木社長「だからね、戦車作る(製造)ときと飛行機作るときでは、我々も気持ちが違いますよ。スイッチが切り替わる」

 トークショーの話も面白かったけど、思わぬ楽しい話を聞かせてもらえて得しました。

 桂浜。

 私がなぜAFVの会に行くのか不思議に思う人もいるかもしれない。自分でもよくわからない(汗
 実はそんなにAFVに興味があるわけではない。他人の作品を見るのは楽しいけど、自分ではあんまり作ろうとは思わない。
 ようするにAFVモデラーとお酒を飲むのが好きなんだ(本音)

 鈴木社長が話したような、飛行機とAFVの違いがつまりは色んなことを物語っているのだと思う。
 飛行機を作る人は、これからもずっと、「美人コンテスト」で神経をすり減らしていくことになるのでしょう。でもそれが定めなのね。美を追求するものの運命。
 

 人は誰もただ一人 旅に出て
 人は誰もふるさとを 振りかえる
 ちょっぴりさみしくて 振りかえっても
 そこにはただ風が 吹いているだけ 


 「風」(はしだのりひことシューベルツ)

 いい歌詞だよねぇ。大好きです。


 毎回、中四国AFVの会の翌日は大人の遠足が行われる。オヤツは500円以内。帰りの時間はそれぞれのスケジュールに合わせて自由。実はこの遠足がAFVの会の何よりの楽しみでもある。
 
 高知、桂浜に立つ、坂本龍馬記念館。
 入口には龍馬が「握手」を求めてくる銅像が立っている。

 で、銅像でこんなことして遊ぶイケナイ大人(一同爆笑)。

 良い子は真似しないように。

 素晴らしい天気。ココロも体も弛緩してしまった、大人たち。

 四台に分乗して出かけたのに、残る二台がやってこない。連絡とると「先に桂浜歩いてますから」
 大人の遠足は、テキトーなのだ。

 空は青く、新緑が目にまぶしい。


 坂本龍馬の激烈な人生に思いを馳せ、記念館最上階に登るとそこは太平洋。

 風の静かなおだやかな日で、「いつも頑張って模型作ってるからね、今日はゆっくり休みなさい」という模型の神様の暖かい声が聴こえてくるようだった。


 おおっ、島が見えない!! 水平線のみ!! 海が広いぞ、広すぎる!!

 ついにここに来たのだ!!
 九州、本州、そして四国へと・・・旅の終わりは遥か太平洋。AFVの夜明けを信じ、明日からもまた、模型を作る元気がふつふつとわいてくる。

 高知でのAFVの会は大成功、今日は仕事も(自主的に)休みだし、心地よい潮風に身を任せ、すっかり命の洗濯をした面々。

 幸せってこういうこと?
 不思議なご縁に導かれ、今この瞬間を共にしているということ。
 模型の神様ありがとう。


 お昼ご飯はこの近くの食堂でとり、帰りの時間が迫っている人から「お先に」と別れていく。

 「じゃ、自分たちは別のルートて帰りますから」と別れようとする男共に
 「えっ、もうお別れ? そんなの寂しいよ!!」と聞き分けのない子供のようなことを言う私に
 「やっぱり、きららさんて女だなあ」と、ヤマタク(山田卓司)さんや土居さんに笑われる。

 「それじゃあ、途中のサービスエリアに立ち寄ることにしましょう、うまくいけばもう一度会えるかも」

 誰ともなく、そんなことを言うと「では、とりあえずここでお別れですね」


 高知から香川に抜ける高速道の途中、「豊浜サービスエリア」で私が乗せてもらったクルマの四人がコーヒー飲みながらくつろいでいると、次々に他のクルマが到着し、みんな思わず大笑い。
 「やっぱり、また会いましたね」

 陽のあたるベンチに腰かけておしゃべり。頭の上は、雲一つない快晴。
 モデラー同士の話は尽きない、話しているとあっというまに30分くらいは過ぎていく。「来年のAFVの会は竹島上陸!!とか」(一同爆笑)などと、アホなジョークも飛び出す。

 名残惜しいけれど、いよいよ本当の別れを告げクルマに乗り込んで、瀬戸大橋を渡る。
 荒ぶる太平洋を見たあとでは、こちらは美女の午睡のように穏やかで優しい。
 やはり瀬戸内海もいいよなぁ。

 そうそう、高知でいただいたカツオのたたきも美味しかったけれども、やはり私には白身の魚のほうがあってるようです。
 今から九州に帰らなくちゃと思うと少しウンザリするが、いやいやうちに帰って早く五式戦も仕上げたいしな。

 ここだけの話、飛行機模型を見たくてしょうがない気持ちになっていたんだよ。これは、優しくしてくれたAFVモデラーの前では決して言えなかったけれど。

 さて戦いすんで日は暮れて、拙い「2014中四国AFVの会レポート」ですが、これにてお終い。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。


 去る4/13に、高知市で開催された中四国AFVの会のレポートの続き。

 AFVの会のエントリー出品以外にも、土佐模型クラブを初めとするクラブ展示などがたくさんありました。
 これはM60E3機関銃。
 確かベトナム仕様のOH-6を作ったときにこういうのを搭載したような気がします。

 美術品みたいな存在感ですね。


 こちらは三座水偵というのかな? 何分の一なのかな、かなり巨大です。
 作者は模型グライダー(ラジコン)の会社をなさっていまして、陸王(戦後製造されたもの)のオーナーでもあり、前夜祭でお話させてもらいました。

 陸王は当然自分でメンテナンスをすべてしなくちゃならないそうなんですが、「もし走ってる途中で故障したとしても、自分でどうにかして動かせる、そう思うとものすごく痛快ですね、これはたまりませんよ」とうれしそうに話してくれました。
 うーーむ、確かにそうだろうなあ。「自分で何とかできる感」、これは究極の趣味かも。

 なんか、土佐にはすごい方がいっぱいいるんですよね。

 元アーマーモデリング編集長などを経て、土居雅博氏は現在フリーのモデラーとして活動しています。

 「ミリタリーミニチュアベーシックマニュアル」(イカロス出版)第三弾が5/16に発売されるんですが、その宣伝ブース。
 この本ちらっと見ただけですけど、AFVはほとんど知らない私でも思わずほしくなるような・・・初心者にも優しい作りになってるみたいです。
 飛行機でもこういうのほしいな。

 クラブ展示に置いてあった作品(轍の会)。1/35 AH-1W。
 たぶん私の持ってるフジミ(中身MRC)のキットと同じだと思います(まだ作っていない)。

 この方もかなりヘリが好きみたいで、少し話をさせてもらったんですが、ホーカムも作ってるというし、私と好みが似てるやん!!
 名前もお聞きしませんでしたが・・・このキットは仮組してみたら合いがアヤシイ気がするんですが「作るのはそんなに大変じゃなかったですよ」ということでした。

 集合写真を撮っているところ。

 どこの展示会でも見られる光景ですが、今回の高知がすごいなと思ったのは、この後すぐさま現像して、会場で実費を払えばすぐに渡してくれた迅速なサービス。
 集合写真って、あとで郵送するのも手間とお金がかかりますし、メール添付といっても人数が多いと大変。結局写真をもらえず終わる・・・ということもよくあります。その点、その場でお金も払えば明朗会計。ありがたかったです。
 そのときの写真をみながら、このレポートを書きました。

 打ち上げの様子。

 前夜祭、打ち上げと二日続きの飲み会だけど、みんなまったくペースは崩れず・・・。
 たまたま「焼きそば」が金子さんの前に置かれてたんだけど、みんなの分をつぎ分けてくださって(感涙)。なんともったいないことでしょう。ありがたやありがたや・・・と手を合わせつつ頂きました。あの焼きそばを食べた人は、きっとプラモが上手くなりますよ。

 ところで私は、田宮の営業の人と初めてお話しました。
 「いつも静岡ホビーショーの業者日(金曜)に行くんですぅ、すっごく楽しいです~」
 と言いますと、「ああ~金曜は営業にとっては正念場ですからね、その頃はちょうど大変な時間帯なんですよ(汗・笑)」
 そっかー、だから営業の人とは会ったことがないんだな。

 タミヤの人「ホビーショー行くとどこのメーカーの人も優しいでしょー?」
 えっ、ホビーショーだから優しいの!? 私には特別優しくしてくれるのかと思ってたのに。がっくり。でもこないだ焼津に行ったときハセガワの人は優しかったけどなぁ・・・気のせいかなあ。

 さてここで一番聞きたかった質問。
 私「ガルパンでずいぶんタミヤも儲かったんでしょ?」
 タミヤの人「いやぁ~~ハハハハハ」
 私「やだぁ~タミヤさんってば~ずる~い」

 これくらいは言わせてくれよ。
 ちなみにこの方は静岡出身で、もちろん子どもの頃から戦車を初めプラモが好きだったそうですが「子どもの頃から塗装してました!!」と自慢してました(塗装してたことを自慢できるってのは、外の世界の人にはわからないだろうなあ・汗)。
 プラモデルが好きでタミヤに入って・・・「自分は幸せですね」と一言。

 いいなあ。自分の好きな道をまっすぐ歩ける人はうらやましい。

 ハセガワ1/72 カール フランクザッパさん作品。

 今回のハセガワ賞です。このレポートでは何賞だか書かないようにしてたんですが、これだけは書かずにいられない。
 だって私プレゼンテーターしたんだもん!! えっへん。

 AFVの会には協賛メーカーがいくつもあります(それぞれのAFVの会によって協賛メーカーの数も違いますが)。もちろんメーカーの人が実際に来て賞品を手渡すのが基本です。今回ならば、たとえばタミヤやファインモールド、海洋堂は会場に来ていました。

 「きららさん、ハセガワ賞を選んでプレゼンテーターをしませんか」と、くりさんに言われたとき
 「やるやるぅ~!!」と飛びついた私。コメント求められたら「今日は長谷川専務の代理で来ました」って言ってやろう~、ウフフ。

 しかし・・・会場を見て回るも、ハセガワ製品を使った作品はほとんどない(寂
 フランクザッパさんのこの作品は、恐らく古いキットであろうカールを中心にしたジオラマで、古いキットも新しいキットも常に楽しむ雰囲気が感じられて、即座にハセガワ賞決定。

 賞品はICMのキットとハセガワエプロンでした。

 エプロンはフランクザッパさんに似合いそうです。私もエプロン持ってくればよかった、と後悔。

 結局、初プレゼンテーターはコメントは求められずに終わりました。
 「みなさん~これからはハセガワキットをもっともっと・・・いっぱい出してぇ~♪」とか言おうと思ってたのに。

 会場には今年もなぜか田宮会長が来ていました。いつ声をかけようかなんて思いながら他の方々と話をしていたら
 「コラコラ」と声を掛けられました。フフフ、妬いてるのね(違

 俊作様には前回挑発的な態度をとったので、今回の私は抑えめ。昼食もご一緒しましたが、なるべく大人しく話をお聞きすることにしました。
 俊作様「今度のホビーショーにはねぇ、ヒトマル式を展示するんだよ」
 同席したほかの方々「ほほーっ、それはすごい!! 楽しみですねぇ!!」
 私「あの~、以前から思ってたんですが、陸自もいいんですが民間車輛の展示もいいかと思うんです」
 俊作様「んっ?? 民間というと、たとえばどういうものかな」
 私「パトカーとか消防車とか。スポーツカーでもいいし」
 同席したほかの方々「きららさん、そういうのは普段見ることができるでしょう。自衛隊の車両は滅多に見られませんから。ね、ね」

 まあそれはそうなんだろうけれど。でもなー、陸自というのはタミヤMMとの関連かなあって私は思ってしまうんです。空自だっていいじゃん。たとえば射出座席持ってきてもらうとか。いくらでもほかのアイテムってあると思うんだよね・・・あ、それも言えばよかった。
 自衛隊はグッズの販売なんかもできるし、機動力があるからイベントに呼ぶのは呼びやすいというのはあるのかもしれないけど・・・けど・・・・

 私のソ連トラック(1/48 タミヤ)は、タミヤ賞を受賞。

 と言っても、(本当はイケナイことなんだけど)「頂いたトラック作ってきたんですよー」なんてタミヤ会長に言いましたから、「まぁ仕方ねぇなぁ」ということでくれたんだと思います。それでも、賞を頂いたことはうれしい。
 賞品はイタレリ製品の「1/72 ジャギュアE型」でした。

 レディス賞の賞品はグラス。

 とりあえずビール「和膳」を飲んでみました。
 ビール飲むのにちょうどいい大きさですね。泡もきれいにできました。350mlの缶ビールを一度にちょうど半分注ぐことができます。

 しかし、ハセガワの回し者なのにタミヤのグラスでビールなんか飲んでていいのか私!? 敵の軍門に下るということにならないか!?
 という思いもあったけど、まぁビールを飲むくらいなんだっていいよね。

 拙作。

 地味ではあるけれど、この紙創りさんのエッチングの花を、ちゃあんと金子辰也さんは見ていてくれて、あとで言われました。うれしかった。
 また、俊作様のお父様(タミヤを作った人)は戦時中トラックを使って仕事していたそうで、やはりこれからはトラックの時代なのだと確信しましたね。

 レディス賞その他で頂いたグッズ。

 ハンカチとペンはタミヤのグッズ。缶バッジはマスコット「せんしゃん」の日本戦車バージョンもあるよ。カモイのお洒落なマスキングテープ二個は参加賞。いつも何かしら参加した人にはお土産があるのもうれしい。
 あと、写真にはないけど、トランぺッターのカタログも。トランぺッターって、ハセガワやタミヤの敵じゃん!! もらったとたんに捨てようかとも思ったけど、待てよ・・・己を知り敵を知れば百戦危うからず、ともいうではないか。他人の言うことをうのみにせず一度くらいキットを作ってどういうものか知るべきではないのか!?
 特に、私の作りたいドーファンのキットがあるんだよね。とりあえずカタログは持って帰った(弱。

 というわけで、まだまだお会いした人とのこととか書ききれてないことがあるので(きりがないなあ)、明日に続く。

 可愛い~!! なんと手描きなんですよ。

 お上手ですよねぇ~ 飛行機に描いてもらいたいなぁ~


 で、その絵が描いてあった作品。タミヤ1/35 M4A3シャーマン。「Get Up Lucy」

 もちろん、絵だけじゃなくて作品もステキ。


 ドラゴン1/35 四号D型。

 めちゃシブの四号。塗装がかっちょええ。
 いちばん前の履帯にぶら下げてる汚い布みたいの(すみません)はティッシュで作ったのかな。
 そういう小物でカッチョ良さがアップ。


 パンダモデル1/35 全地形対応対地雷軽装甲機動車

 こんなクルマ本当にあるの? 架空の車輛? 軽装甲機動車に似てるけど前部が違うよね。
 でもすごく格好いいです。今回のお気に入り。
 車輛について誰かに聞きたかったけど、誰も捕まえられなかった・・・・汗



 
 何もかも細部まで作り込んですべてを説明する長編小説のようなジオラマ作品よりも、最小限の舞台装置で瞬間を切り取る短編のようなビネットが好き。

 タミヤ1/35「伝令」

 ジオラマは初めてです、と作品カードには書いてあったけど、なかなかいい感じ。
 この板壁がいいですね。


 イタレリ1/35 WC54 ダッジ アンビュランス フィギュアはマスターボックス、ヘッドはホーネット

 いい感じ。とても好きな作品です。


 イタレリ1/35 マーダー3H 主砲・転輪はタミヤ、履帯はトライスター

 つい、手前の模型飛行機に目が行ってしまいます。


 作品カードの写真を撮ってなくてどこのキットかわかりません。ごめんなさい。四号戦車かな?

 人形の生き生きした動きがいいです。配置って大事だなあと改めて思いました。
 本当に働いてる感じがします。


 お待たせしました。

 今回、中四国AFVの会公式マスコットの「せんしゃん」キット開発が発表されました。
 開発は「せんしゃん」をデザインした森男さん(徳島モデラーズ倶楽部)。
 今回、かわいい缶バッヂも参加者には二個(でしたよね?)ずつ配られましたし、Tシャツも作ったようで主催者が着てました。次回は着ぐるみが登場するのか!?

 「他には、ぬいぐるみもいいかなぁ~」なんて話が出たので「ぬいぐるみ欲しい~!!」と叫んだら
 「自分で作りなさい」って誰かに言われました(ふえーん

 こういうの、飛行機でも誰かやらないかなぁ~

 せんしゃんインスト。
 私、ほんとパロディって大好きで、こういうの見るとたまりません。
  
 驚くべきことに、AFVの会公式HPで「せんしゃん」が発表されると同時に自分で作ってきた人もいました。
 このノリの良さ!! 素晴らしいですね。AFVモデラー。

 ところで私がなぜ中四国AFVの会に出かけてるかというと、以前から実行委員会代表のくりさんが私の地元の展示会などに来てくれていて、「ぜひ中四国にも」と誘われたのがきっかけです。
 2011年の震災のときには、いち早く「震災チャリティ」をすることに決め、みんなで力を合わせ強い友情を感じました。私、そういう男気に弱いんです。それ以来、この気持ちのいい仲間と飲むために、行ける限り出かけています。
 震災はあってはならない出来事ですが、そのことで絆が深まることもある。人間ってそう考えると素晴らしい気がします。

 というわけで、エントリー作品のご紹介は以上になります。明日はハラハラドキドキ~表彰式の様子などお伝えします。


 4/13に高知市で行われた中四国AFVの会レポートの続き。作品のご紹介をどんどんいきます。

 作品カードを撮影していなかったので、作品名がわかりません。すみません。

 この方は九州AFVの会でも必ずお会いするんですが、名前は知りません。でもまぁ、そういうのも面白いかも。「今回は来てるかな」といつもちょっぴり心待ちにしてるんですよね実は。


 「師匠」1/35

 作品カードによると「戦後に、敗戦国の青年が英軍のメカニックから機械工作のノウハウを学んでいる情景」
 写真ではうまく写っていないですが、右端の給水塔(というのでしょうか)だけを見ても見応えありました。

 「大埼玉事変 半機械人間」こんた1/16

 ワンフェスで入手したレジンキットだそうです。だから「こんた」とかいうメーカーなのね。
 色々ディテールを追加してるらしいですが(写真に写ってないけど、後ろ向きに顔が追加工作されててこれがまた不気味)、この気色悪い形状の持つ不思議な存在感というか・・・好みが分かれるでしょうけど、私はわけもなく好き。


 ドラゴン1/35 パイソン

 オープントップの車輛って実はあまり好きではない・・・というか、違和感があります。

 カットモデルでもないのに、なんで中身が見えるのだ!?
 という違和感なのだと思います。私ってば、やっぱり飛行機モデラーなのね。うふん。
 もうちょっとこう、隠してるほうがいいと思う。チラ見えのほうが好き・・・とか言いながら、つい見ちゃう。いやーん。


 この方、作品を10個くらい作ってました。独特の雰囲気を感じさせる丁寧な作風。バンダイ1/35 「対MS特技兵セット」

 MSというのは、モビルスーツのことなんでしょうね。地面のは石じゃなくて建物の崩壊した現場って感じかな。
 ただし1/35なので、ミリタリーモデルっぽいです。1/35というスケールがAFVっぽさを感じさせる・・・これはモデラーの感覚なのでしょうね。


 タミヤ1/35 JSU-122S 砲基部はドラゴン

 こうして見ていると、AFVモデラーはニコイチやってる人多いですね。合わせ目消したり整形したり角度とかスジ彫り復活とかに神経をすり減らす飛行機と違って、あっちこっちくっつけたり追加工作するヒマがあってうらやましい←ちょっとヒガミ

 履帯がだらーんとしてて重そうなのがいいね。


 「East Front 1941」(1/35 ドラゴンその他)

 東部戦線といえば、泥濘ですよね。
 子どもを見ていると、泥遊びが好きな子とそうでない子がいる。あれはどうしてなんだろう。
 私が幼い頃見た渇きかけた水溜りの泥は、溶けたチョコレートみたいで美味しそうだった。指で触ると暖かかった、あの感触が忘れられない。

 この方はどうやって作ったかわかりませんが、ちょっとした水溜りはダイソーの手芸用レジンでいけるそうです。よーし今度やってみよう。


 サイバーホビー1/35 オストヴィント

 東風なんて、風流な名前ですよねえ。
 
 しかし本当にみなさん汚しがお上手。ピカピカ綺麗に塗装するのも大変だけど、じゃあ「汚してみろ」と言われても難しいですよ。
 こういうウェザリングって相当に研究を重ねてるんだろうなあ。


 エレール1/35 AMX13

 大昔のキットだそうです。
 なんか砲身の横にミサイル四基積んでるのなんて初めてみました。色んな戦車があるんだなあ。


 タミヤ1/35 ウイリスジープ

 助手席にテディベアが載ってるので、てっきり女性の作品かと思ったんだけどなあ。あまりウェザリングもしていない綺麗な塗装ですし。
 だけど見事ハズレ。作者は若い男性でした。私も先入観が大きいんだなと反省。

 こういう荷物を載せられるのもAFVの良さかしら。飛行機に乗せる荷物って、武装くらいだもんね。
 荷物見ていると物語が生まれ、それがやがてフィギュアを作ってみたり情景にしたり・・・と膨らんでいきそうですね。

 入口受付。
 入口といっても、「オープントップ」と言いますか、半分くらい丸見え状態で、開放的なつくり。
 逆に常に人が出入りしてるので入場者の数を数えられなかった、という主催者側の苦労もあったらしい。

 作品エントリーした参加者は、90名くらいだったそうです。

 開場してしばらくするとどんどん混んできて、「お尻とお尻がお知り合い状態」。

 かがんで写真撮って、よっこらしょと立ち上がる瞬間、見知らぬモデラーとお尻がピッタリ、同時に思いっきりぎゅーっと押したことも何度か・・・・ああ~っ、普段ならこんなことありえねぇ~話ですが、意識が作品のほうに向いてるので、お尻の感覚なんかどこかにいっちゃってます。

 4/13に、高知市にて開催された今年の中四国AFVの会へ行ってきた。
 私は広島県福山で未完成チームの方々と合流、クルマで岡山県倉敷を経由、瀬戸大橋を渡り、四国に上陸する計画。
 瀬戸大橋は初めてなんです・・・と告げると「それなら前に乗りなよ」と助手席に乗せてくれた。優しいなぁ~岡山県の男って。

 瀬戸内海の景色もいいけれど、おおっ、「川崎重工」の文字を発見!!

 私「川崎重工ってチヌーク(CH-47)やニンジャ(OH-1)も作ってるんだよね~。でもここじゃないんだろうなあ」
 岡山県の男「ここは造船所でしょう」
 私「川崎重工の人とお知り合いになりたぁ~い。チヌーク作ってるとこ見学したぁ~い」
 岡山県の男「(苦笑)」

 今回の会場はとても立派なところで、「高知市文化プラザかるぽーと」という巨大なビルの7Fのお洒落なスペース。

 ご覧のとおり天井の高い広々とした空間でした。
 (たたずむ人は土居雅博氏)

 ここに、机やいすを配置していきます。

 1/3は椅子(ゲストのトーク会場)、残り2/3が展示場という配分。

 というわけでレポート始まりますが、写真を撮った順番にご紹介していくので、あっちによろよろ、こっちによろよろという具合になりますがご了承ください。
 また、中四国AFVの会はエントリー作者名は伏せていますので(作品カードに書かない)、私も一切、今回は作者名は書きませんので、これもまたお許しください。どの作品が賞を取ったかということも書きません。推測して楽しんでくださいね。

 まずは、いきなりエントリー作品ではなくてクラブ展示の作品なんですが・・・フィンランド空軍ものなので。
 男前のエースパイロット。イルマリ・ユーティライネン中尉。メルス(Bf109G-2)は確かハセガワ1/32。

 以前も拝見した作品だけど、じっくり見せてもらいました。
 会場はお洒落なんだけど、唯一の欠点は、若干照明が暗いこと。
 老眼じゃない若者にとってはちょうどよい照明かもしれません。でも我々中高年には辛い。それと写真撮るとわかるんですが、撮りにくいです。

 ユニバーサルデザインって言いますけど、すべての人にとって使いやすいということは、なかなかわからないものですね。
 たとえば、女性にとってはトイレの場所が近いとありがたい。今回はその点は近くてよかったです。女はお化粧直しするにもトイレに行きますから。

 これもクラブ展示の中から。かっこいい塗装。

 自衛隊のヘリの迷彩もそうだけど、黒い模様が入ってるのはなぜですかとAFVモデラーに聞いてみたら
 「赤外線暗視装置で黒は認識できないので、カタチがわかりにくくなるからだろう」ということでした。
 AH-1Sなんかが、なぜベージュとグリーンだけではなくて、黒が入ってるかがわかりました。


 さて、ここからはエントリー作品です。「夕刻」(ドラゴン1/35)
 所謂、絵画のような塗装といいますか、メリハリのきいた塗装。
 地面が斜めになってるのもアクセントですよね。

 エントリー作品・・・ではなくて、本物の履帯。

 むちゃくちゃに重い。ダンベルがわりに毎日持ち上げたら、逞しくなれるかも。
 撤収のとき、慌てて持ち上げて「よろよろ」してるのを目撃。モデラーはハンドピースより重いものは持ったことがないからなあ。
 こんな重いものをいっぱいくっつけて動いてる戦車ってば、すごい力持ちなんですねぇ~。

 ただし現用戦車は鉄ではない素材なので、ここまで重くないそうです。


 イースタンエクスプレス1/35 GAZ66 機銃のみモンモデル。

 トラックなんだけど、対空砲? 格好いい機銃をのっけてますね。
 トラックのよれよれ具合と、対空砲の物騒さ加減の対比が面白いです。


 去年の九州AFVの会などでも見たことがあるけど、このオッサン何ていうんだっけ。タミヤ 1/35 マーダー2、「Kohlenklau」

 人形は自作って書いてあるけど、全部作ったのかなぁ。すごすぎ。
 装甲がわりに付けてる履帯の色とか、いろいろ参考になります。


 タミヤ1/35 セモベンテM40

 くたびれたオッサンみたいなセモベンテ。でも、そこに味わいがある。オッサンは一日にしてならず。

 昨晩ようやく高知から帰ってきた(だって帰りたくなかったんだもん・・・)

 今回の中四国AFVの会は、なんと高知で開催されたのだった。AFVの夜明けは来るのか!? 日本のプラモデルに明日はあるのか!?(どどーん!!←潮騒の音)

 桂浜を見下ろす、坂本龍馬の像。

 高知市内の某所にて。AFVの夜明けを信じて、秘策を練るメンバー達。

 会場では、AFVの夜明けを予感させる、こんな新製品も発表された。

 熱っぽく、AFVの夜明けについて語る、高知県知事、尾崎氏。昭和42年生まれのナイスガイ。

 会場では熱心に作品を見て回り、気さくに私の質問にも答えてくれた。

 知事「子供の頃プラモデルを作っていましたが、塗装はしたことなかったです(笑)。潜水艦や艦船などを池に浮かべて遊びましたよ」

 話を聞いている周りの人たちからも思わず笑いが。

 頼もしいモデラーがぞくぞくと高知に集結、AFVの夜明けは近いぞ!!

 というわけで、中四国AFVの会レポート本編をお楽しみに~。

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