つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

2012年11月



 東京でJMCが開催されていた頃、静岡ではタミヤフェアが開催されていたらしい。
 タミヤフェアでもクラブ展示があるそうで、富士ウイング8の高井さんから出品した作品の写真を頂いた。

 タミヤ1/48 IL-2。実機はこういう構造になっているそうです。
 ただしこういう作例は、すでに外国?かどこかにあったそうなので、高井さんオリジナルではないと書いといてね、といわれました(正直だなあ)。

 綺麗ですよね。
 「箸洗い」と言いますか、会席料理などで料理と料理の間に出てくる吸い物がありますが、そんな感じ。

 お口直しをしていただいたあとで、次は地元の展示会のレポートに行きます。
 それと、神保町に行った話は別ブログに書きますので、それもあまり期待なさらずにお待ちください。

 で、ここのところ肩凝りがひどいのですが、つい・・・我慢できなくて・・・しちゃいました。

 日曜日、地元の展示会であべさんからもらった、ハセガワ1/72 P-40N
 ピトー管やアンテナ柱がキットのパーツにくっついてるので、扱いにドキドキする。
 あべさんは70年代のキットと言ってたけど、インストは1988年って書いてあるよ。どうなんだろう。

 P-40って結構格好いいなあ。手にしてみて初めてわかる。

 フィレットと主翼に段差があるように見えますが、私の仮組みが下手なせいです。
 まあ、なんとかなるでしょ。

 会場の様子。

 JMCレポートも今日が最後になります。
 今回面白かったのは、ハセガワグッズを売っていたこと。あらかじめ公式HPで知っていたので楽しみにしていました。

 写真手前に写っている方が着ている赤いTシャツが、ハセガワのTシャツです(私は白いのを一枚買いました)。
 今回は、スタッフの方々もこんなふうなラフな格好で、ずいぶんいつもと雰囲気が違いました。
 私はイベントらしくていいなと思いました。

 缶バッジも売っていて、お土産にいくつか買いました。
 以前から、お土産にできるし、オリジナルグッズがあるといいなと思っていたのですが(今回たぶん初めての試みだったと思われます)、実現されたのでうれしかったです。
 もちろん、いつものジャンクパーツやキットも売っていました。

 最新キットもいくつか展示してありました。

 この女の子座りは結構気になっているのですが(たぶんガンプラのリアルグレード並みの関節可動!?)、バーチャロンの「フェイ・イェン」ですが・・・可愛いので、自分の好きな色に塗装してみたいなあと思ってしまいます。

 これは私もよく知らないんですが、モーレツ宇宙海賊弁天丸っていうんですが・・・何なんだろう。
 最近は、アニメだけじゃなくてゲームキャラが多く、中年はついていけません。

 でもいいよねぇ、多色成形で心が躍ります。
 ハセガワの作ってるキャラクターものって興味しんしん。ヴァルキリーは今作りかけですが(汗)、あれはスケールモデルに近いのかも。ほかのキャラクターものを作ってみたい。

 私は、年齢的には零戦の時代の人なんですが、子供の頃作ってたわけじゃないし、プラモデルとしてはキャラクターとかスケールとかあまり関係ないんです。

 たまたま初めてのお相手が零戦だったのでこっち(スケール)に来てしまっただけで、もしあのときガンプラを作っていれば今頃は・・・そう思うと人生は不思議。
 逆に言うと、「自分はスケールひとすじで行こう」なんて決めないで、あれこれ楽しみつつ人生を送りたい。

 どう考えても、私はひとつのことを追及するタイプじゃないから。

 こちらはVANSHIPっていうんだね。空想の飛ぶ機械? 無駄にお洒落というか格好いいというか、なんだか面白いよね。

 写真じゃなくて目の前で完成見本を見ると、なるほどーこういうものなのか・・・ってわかります。

 Ma.K.の新製品はキャメル。

 思ってたよりこれもずっと格好いい。
 やっぱり三次元の力ってすごいよね。

 私の写真ではあまりよく伝わらないと思うけど、実際見ると納得できます。

 恒例のハセガワ社員の作品。

 戸部さんのサンタクルス改。スピットMK.9のスピナー、プロペラ、マッキC202の脚、タイヤなどを使っているそうです。
 完全にイギリス機になってる。

 戸部さんはハセガワの完成見本を作っている人ですが(この作品は見本ではなくて、純粋なお遊び)、完成見本を作るのって思ったより大変だということを教えてもらいました。
 完成見本なんかストレートに組んで塗るだけだろって? それが違うんです。
 テストショットというのはまだ製品になっていないから、あちこち製品とは違う部分がたくさんあるらしいけど、それを製品であるかのように作らないといけないそうです。

 で、話してるうちに私の息子は二十歳だと言いますと
 戸部さん「えっ、きららさんて一体いくつ!?」
 私「あら、私、戸部さんと年齢近いですよ。ハセガワのキットで言えば凸モールド(笑)」
 戸部さん「ええ~っ、もっと若いと思ってた」

 うれしいなあ、なんかアラフォーくらいと思ってたらしい。ふふふ。
 今回の東京旅行で一番うれしかったですね。

 これも社員の人の作品なんですが、72のP-38。

 この銀色は筆塗りなのかなあ。
 面白い塗装だと思いました。
 銀塗装は難しいけど、それだけ個性を出せる塗装かなと思います。

 ほかにも上手い作品がいろいろありました。

 今回は、ハセガワの社員の方々とも話すことができて楽しかったです。
 キットを作っている側の人たちの想い・・・もっともっと聞いてみたくなった。面白いです。

 よし、次の攻撃目標は焼津だな。私は心の中でつぶやいた。

 私のボイジャー2号を長谷川専務に見ていただきました(トリトリさん撮影)。

 ボイジャーのトラスの部分、
 専務「ここは抜きたかったんだけどね。無理でした」
 私「それ抜くのはちょっと無理でしょう(汗)。でも抜いたらすごいですよね」

 このトラス話は天プラに続いているのだった、お楽しみに。

 アートボックスの本屋さんで立ち読みしている人たち。

 最後になりましたが、クラブ展示を。

 JMC展示会のそばで、クラブ展示会も開かれます。
 10くらいのサークルが出展していたでしょうか。結構たくさんのモデラーがこちらにも来ていました。

 みんな顔見知りのようで、初めての私はちょっと入っていきにくい雰囲気。
 トリトリさんにお願いして「ノンストック」さんに作品を置かせていただきました。ありがとうございました。
 愛想なくてすみません。JMCの写真を撮るだけでいっぱいいっぱいでした。

 実は、今回何かひとつ心に残った作品を、と言われれば、もしかするとこれなのかもしれない。

 和田拓さんの作品。たぶんスクラッチだと思います。
 まるでたまごひこーきみたいですが、ちょっと大きめ。

 ぼよよーーん、と動きます。
 その動きがとっても可愛くて、なぜか忘れられない。他人と思えない。

 横山宏さんか話してたけど、女性は本能的に尖ったものが嫌いなんだそうですね。丸いものが好きなんですって。
 だから私もヒューイが好きなのかなあ。

 丸いものというのは、「カワイイ」デザインだから、誰でもが好きなのかなあとは思ってました。
 男性はどうなんでしょうね。先端が尖ってるのが好きですか?

 私は突起物も好きなんだけど。

 和田さんが作品を置いていたパッセンジャーウイングス。

 和田さんはスケビの作例でもお馴染みですが
 「まるで江戸の落語みたいな作風ですね」と失礼ながら話しますと、
 「そう言ってもらって、うれしいです」と謙虚なお言葉。とても感じのいい方でした。

 「テティス」というサークルは、アンドレア製のUボートを置いてました。ええーっと何分の一でしたっけ。

 これって普段どうやって収納してるんでしょうか・・・数人がかりで、何年もかけて作る予定だそうですが。
 先が長そう。

 まぁ、九州には29年間ファントム作ってる人がいますけどね。
 それ考えたら、Uボートに何年かかってもびっくりしません。

 中田正治さんの作品。

 筆塗りの美しさがあります。
 ただし、胴体のモットリングはエアブラシだとのこと。
 筆塗にこだわらず、臨機応変なのは親しみがわきました。

 私「中田さんってハセガワのファンなんですか?」
 中田さん「いやその・・・ファンというわけではないですが」

 うーん、怪しい。

 中田さんは安い筆をお使いとのことでしたが、
 「ハセガワの熊野筆はご存じですか」と聞きますと、「知らない」というではありませんか。
 「ぜひ使って見てください」とはおすすめしましたが。ああ~持ってくればよかったよ。

 まだまだいい作品がたくさんありまして、ご紹介しきれないのですが、このへんでいったん浜松町からはお別れしたいと思います。

 本当は全JMC作品を紹介したいくらいです。
 二日間でお会いした方々、お世話になった方々、お土産くださった方、本当にありがとうございました。
 そして、JMC参加のモデラー諸氏には、いいものを見せてくれてありがとうと心からお礼を言いたいです。

 外に出ると、美しい夕暮れ。
 あっ、あそこに見えるのはもしかして、東京タワー!?
 東京に来たというのに、神保町と浜松町だけしか行かなかった私ですが、おかげさまで東京らしいものをひとつ見ることができました。

 というわけで、JMCレポートはひとまずこれにて終了です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 
 
 

 こんなとこを見るのが好き。

 今年のJMCは、応募総数321点、実際に送られてきた作品は289点だったそうです(応募しても実際に送って来ない人が毎年1割くらいいるとのこと)。
 例年(多いときで)の作品数は250から260くらいだそうですから、30点近く多かったんですね。

 また、今年の傾向をお聞きしますと、
 「架空機、架空設定が多かった」ということでした。

 スケールモデルファン賞の藤田徹さん作品。「F-14Jトムキャット戦競20xx仕様」 1/48 ハセガワ F-14D
 
 空自の主力戦闘機がもしF-14だったら・・・という架空モデリング。

 「当然ながら日本仕様として・・・中略・・・エンジン、レーダー等に国産の最新機器を導入することにより、大幅な性能向上に成功している、ということにしてください(笑)」

 (笑)というところがいいですね。へっへっへ、こんなの作っちゃったよ~という楽しい気分が伝わってきます。
 ・・・と言いつつも鏡プレイだし、エンジンパイピングとかも当然のようにしてるし、やるときゃやるぜ!!的なとこが好きです。

 エアワールド賞の難波徹さん作品。「P-40F-5」 1/32ハセガワ P-40Mウォーホーク

 アフリカ戦線の機体を見て作ろうとしたところ、F型だったので往生したそうです。
 ちょっと大げさなくらい濃淡というか退色感というか、強そうな雰囲気に仕上げてあります。
 痛快です。

 同作品。

 この女性は、下着を脱いだとこなんでしょうか。それとも今から履くところ? どっちだと思う? いや~ん。

 コメントに「パーソナルマークがエロカッコ良かったので」と書いてありましたが、単にエロいだけでしょ!!とツッコミたくなりますね。ある意味すっごくエロいよね。だって、モロ出しよりも脱いでるとこを見られるのって恥ずかしいもん。
 しかも、これってデカールじゃなくて描いてるのかな~って感じするんですが・・・もしご自分で描いてるのならすごいなあ。すっごく上手。今回のきららエロ賞を贈呈したいです。

 JMCってあんまりエロい作品がないのが残念なんだよね←実は不満

 Jウイング賞の蛇谷卓史さん作品。「ENGINNER SPIRIT 8 & US NAVY INCHITOSE」 1/48 ハセガワ F-18F

 在日米軍の機体。エンジントラブルで日米の整備員が協力して整備している・・・という場面だそうです。

 エンジンを作って組み込んであるらしい。コクピットも作りこんでいる・・・とコメントに書いてあるんですが、もうヘトヘトになっていて写真を細かい部分まで撮っていなかった。
 申し訳ないです。
 でも、こうしてざっと見ただけでも、何かその良さは伝わってくるでしょう?
 手を入れれば入れるほど、リアルになっていく模型というものの面白さを感じます。
 最近は「情報量が多い」とかも言われますけど。

 F-18好きです。

 エアライン賞。小野一也さん作品。「Globemaster」1/144 レベル C-17A

 水溜り(鏡あるいは金属板?)がとても効果的。
 機体の良さが伝わってくるような綺麗な塗装。

 コメントによると、これが初レベルキットだったそうで、インストの解読にも苦労したらしい。
 「でも今後もレベルキットに挑戦したい」・・・のだそうです。ハセガワのキットじゃないんかい!? とツッコミたくなりますが、そんな正直な思いを書いたコメント、こうして読んでいると作者の想いがいろいろ伝わってきて楽しいんですよね。

 気のせいかもしれませんが、受賞作はたいてい心のこもった(読み応えのある)コメントがついています。
 コメントで受賞が決まるわけではないでしょうが、やはり溢れる思いは、作品にも表現されているのかも。

 ネイビーヤード賞 浜田晃司さん作品。「とりかじいっぱいー」 1/350ハセガワ 陽炎

 初めてのジオラマ挑戦だそうです。幾つになっても初体験っていいことですね。
 これも知り合いの作品でした。

 「帝国海軍の駆逐艦は美しいですね。自分で作って言うのも変ですが、日本刀のような切れ味があってほれぼれとします」とコメントにありますが、変じゃないですよ、どんどん言ってください。ハセガワのキットですから(汗

 ・・・コメントにツッコミいれてすみません。受賞おめでとうございます。

 会場の様子。

 特別賞、努力賞あたりに、毎年いい作品がひしめいています。

 そういう意味では、いつも見るのが楽しみなんです。
 普通の展示会でも力作はたくさんありますが、こういうコンテストではやはり力の入り方が違う。
 みんな頑張って作ってるなあっていうオーラが漂っているの。
 見るほうもそのオーラを受け止めつつ、拝見する。気が抜けない。そこがいい。

 努力賞 溝辺正明さん作品。「ASF-X Plan“D”」 1/72 ハセバワ 震電II

 エルロン、フラッペロンを追加、主翼の向きを変え、リベット表現も追加してあります。
 結果的に、「あれ、これなんだろう・・・どこかで見たような・・・でもどこにもない機体」になってます。

 架空機の架空設定ですから、不思議な世界です。

 新海学さん作品。1/72 ハセガワ プーマ

 迷彩に、熊野筆のぼかし筆とブラシを併用したそうです。
 これも知り合いの作品でした。
 みんな頑張ってるよなぁ~

 努力賞、佐藤洋一さん作品。「F-22 アイドルマスター天海春香」 1/48 ハセガワ F-22

 アイマス機体はこれだけしかなかったような・・・でもこの方、ピンク色を自分で作ってるみたいなんですが、いい色だと思います、センスいい。いわゆるベビーピンクみたいな色じゃなくて、少しシックな桜色になっている。
 私の感覚で言うと、この色が好き。

 コメントによると、F-22は従来の飛行機より作りやすい構造になっているそうです。
 まあね~アイマスって初めて見たときは「なんじゃこれ」と思ったけど、だんだん見慣れてきたらそう思わなくなった。

 堂々と大手を振ってピンク色の戦闘機を作れるわけだから、いいじゃありませんか。

 努力賞、野口清太郎さん作品。アメリカ海兵隊 VMA-311 1/48ハセガワ AV-8B ハリアーII

 ハリアーってやっぱり好きだな。わけもなく格好いいというか。
 トビウオみたい。

 トビウオはなぜ飛ぶのか知らないけど、わけもなく格好いいでしょ。
 垂直離着陸機ってどれもいいよねぇ。

 「パーツの分割が多かったが、仮組とすりあわせを繰り返すことによりパテの使用は最小限に抑えられた」とコメントに書いてあるけど・・・手ごわそうだな(ドキドキ。


 努力賞 井上正勝さん作品。「P-38ドイツ仕様」 1/48 ハセガワ P-38ライトニング

 リベットを打っています。

 ドイツ塗装にすると格好いいというか、ワルっぽくなるというか、秘密兵器っぽくなるというか。
 すごく似合ってるよね。こんなに似合うとは思わなかった。

 さて、長い間お送りしてきたJMCレポートもたぶん明日で最終回になると思います。ここまで読んでいただきありがとうございます。



 
 
 
 

 1//17,18に東京・浜松町で行われました、JMC東京からのレポートの後半をいきます。感動を忘れないうちに。

 シニア賞 真島正さん作品。「スバル360モンテカルロラリー」1/24 スバル360 ハセガワ

 スバル360がモンテカルロに出場したら・・・というワンシーンですが、洒落とユーモアきいてて、楽しい作品です。
 ユーモアを支えるのは確かな腕前。
 こういう作品こそ、塗装がキマっていて、土台も上手く作っていてこそ説得力があります。

 実は以前から「長谷川専務フィギュア使った作品作りますよ」とご本人が話していたので、見るのが楽しみでした。もちろんフィギュアは作者のスクラッチ。
 私はスバル360ってよく知りませんでしたが、可愛いクルマなんですねぇ~

 マスターズ賞 水口貴之さん作品。「TOKORO'S コポルシェ2012Ver.」1/24 スバル360 ハセガワ。

 こちらも同じクルマですがこの方は単体で内部を作りこんでいます。
 綺麗に丁寧に。

 細かく作りこんであると、対象物のことはあんまり知らなくても、見応えがあって拝見するのが楽しいです。
「所ジョージさんが2012年にコポルシェを作ったとしたら」というコンセプトらしいですが、コポルシェって何のことがわかりません私にはチンプンカンプンです。まぁそれはともかく作品を楽しみました。

 実は、長谷川専務にお話しを伺ったんですが
 専務「この方は、梱包にとても気を使っていたようで「壊れてないといいんですが」という手紙が同封してあったんです。それで、こちらから「あの~ハセガワの専務の長谷川ですが」って電話したら「はぁ!?」ってびっくりして絶句されてたんですよ」
 私「ええっ、専務が自分で電話したんですか!? そりゃ驚きますよ~(汗)イタズラ電話かと思ったんじゃないですか(笑)」

 F1モデリング賞の岩岡浩文さん作品。「グリフォンフェラーリカラー」1/20ハセガワ グリフォン

 綺麗なものはやっぱりいいです。
 マシーネン30周年だからゼッケンも30だそうです。
 赤は私の大好きな色なので、どうしても目が行ってしまいます。

 サビたマシーネンもいいけど、綺麗に塗装してもいいもんですね。

 それにしても以前から思うんですが、塗料のたとえば「赤」は、どうやって決めるのか。
 塗料メーカーの人は「これが赤なのだ!!」とどうやって決めるんだろう。

 本当はクレオスの人にそこんとこ聞いてみたいんだけど、静岡ホビーショーに出展していないみたいなので、聞けないんだよね、残念。

 鴨井一彦さん作品。ラファールB レベル1/48

 現用機のキャノピーってこんな色なのですか? 初めて知りました。ラファールも好きです。

 今回もすごい数の飛行機の単体作品が出品されていました。
 全体の半分は飛行機というイメージかなあ。
 「やっぱりヒコーキのハセガワなんですねぇ」と何人かの方と同じ話をしました。

 でもこのラファールはレベルやん!!
 ハセガワのラファールってないのだろうか。

 子供が小さい頃、子どもと見ていたアニメにラファールが出てて、「あの戦闘機は実在するのだろうか」と疑問に感じ、調べようとしたんだけど、その頃はネットをやってなかったので「ラファール」というものを探し当てるのに一苦労したなあ。

 鳥巣康行さん作品。1/48 ドラケン フィンランド空軍。

 黄色って塗装するのが大変だと思います。
 ハセガワからは、なにげにフィン空アイテムが出ていたりするのがうれしいです。
 今度はG-2も発売されたしね。

 ハセガワの人も「なぜかモラヌソルニエがあったりするのがすごいですよね」と自画自賛!?

 この方は関東の方なので、実際に自分の参加作品を会場に見に行くこともでき、JMCが身近でいいなあって思います。
 参加している人は、実際に会場に見に行きたいですよね。

 鳥巣さんには、今回作品を置かせていただいたり、大変お世話になりました。

 伊奈学さん作品。「またマルヨン」 1/48 F-104J ハセガワ

 戦競の塗装だそうです。
 艶消しで、かなり汚れた感じに塗装されていますが、こういうのもいいなと思います。
 加減が難しいだろうけど・・・飛行機艶消しって自分ではまだやったことがないです。

 「またマルヨン」っていうから、去年も作ったのかなあ。
 よほど好きなんでしょうね。私もまた作りたいです。

 最近、「何度も作りたくなるキットが良いキット」じゃないかなと思う。

 川田眞嗣さん作品。「横空の夏」1/48雷電21型

 塗装がいい感じ。
 雷電・・・に限らないけど、日本機ってよれよれ、退色、銀ハゲが似合いますね。

 小野庄一郎さん作品。1/48 ハセガワ ホーカータイフーンMk.1B

 またまた知人の作品。
 「おっ、今年も出していたのね」なんて思いながら写真を撮りました。

 本人には会えなくても、作品に会えるとうれしい。

 玉井猛夫さん作品。第47戦隊「震天隊」鍾馗  1/32 鍾馗

 強そうで格好いい鍾馗ですが、よく見るとイイ男が座ってるじゃないですか。
 パイロットってかっちょよく見えますよね(実際かっちょええ人が多かったみたいですが)

 昨日も話したんですが、制服って格好よく見えるものらしい。
 着てるものって大事なんですよ。
 だから、着るものに無頓着な人ってもったいないことだと思います。

 話がそれましたが、リベット打って綺麗に仕上げている作品です。

 中澤新さん作品。「北欧のメルス」1/32 Bf109G-2

 この方は筆塗りで、ブラシ塗装にはない不思議なボカシが楽しい作品です。
 ピカピカなのは、研ぎ出しをしているんでしょうか。
 ステキな作品です。

 池田睦郎さん作品。1/32 鍾馗

 鍾馗の塗装やマーキングもいろいろありますが、私はこういうふうに前縁が剥げているのが好きです。
 いかにも品質の悪い塗料で塗りましたって感じで、日本機の悲哀を感じます。

 まぁでも、ジーンズは破けてるほうが格好いい、というのにも通じるような気がします。
 このヨレヨレ塗装の下には太くてかっちょいい機体があるわけですし。

 モデルアート賞 星野聖史さん作品。「ベアメタル」 1/200ハセガワ MD-11

 このメタル色にまず目が行きます。迫力ある黒っぽい銀色。
 ベアメタルって無塗装ってことでしょうか? でも旅客機だから銀塗装してるよね???

 すみません、言葉の意味もわかってなくて。
 コメントによると、銀色を先に塗装したようにもとれる。
 だとしたら大変だったろうなー。

 航空ファン賞 小森昇さん作品。「A Landed seagull」 1/72ハセガワ ネプチューン

 アフターパーツは使用せずに、OP-2Eへ改造しているそうです。
 スジ彫り、リベット打ちをしているそうですが・・・このキットも凸モールドなのかな?
 風防は絞りだしだそうです。

 シブイですね。実にシブイ。
 こういう塗装も好きです。

 スケールモデルファン賞の松丸明さん作品。「キ27乙 ノモンハン」97式戦闘機 1/48ハセガワ

 単体作品では、私のもっとも好きだった作品かも・・・
 遠くから見ても、パッと目につくんです。

 とてもきれいな塗装です。
 お化粧しなくても綺麗な女性って感じ・・・
 スッピンに浴衣姿でしょうか、手足の肌のきめの細かい美しさが、ドキッとするような。

 きらら飛行機賞です。でもなー、私の気に入るのはたいていほかの賞がついてるんですよね、やっぱり。

 戸谷昌幸さん作品。「三菱F-1対艦装備」 1/48 ハセガワ F-1

 ASM-1対艦ミサイルは自作だそうです。
 いい感じの色合いですよね。私は好きです。

 たぶん、ハセガワのキットはスジ彫りが細いので、きれいな感じに仕上がるのでしょうけど、飛行機の軽さみたいなものが感じられます。
 飛行機が重いと台無しだもんね。

 モデルアートが取材中。

 フラフラになりながら写真を撮っていると、ふと向こう側で写真撮ってるいい男が見えた。

 でも私の写真は撮ってくれないんだよね(汗。

 11/24,25の二日間、大分県日田市にて開催されました天領プラモデル大会は無事終了いたしました。
 参加の皆様、ご来場の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございます。

 JMCのレポートの半ばですが、今夜は少しだけご報告。

 初日の土曜日、恒例のマスコミ取材がやってきましたが、大分合同新聞の記者は若い女性。
 そりゃもう、飢えた釣り堀に餌を投げ込んだようなものです。

 死にかけた魚のような連中が急に息を吹き返して、一生懸命説明している姿。

 本日のメニュウ。

 「ヤナピーのフィールドキッチン」が今回も行われました。
 主に初日、元シェフ・ヤナピーが腕を振るいます。
 材料費だけで美味しい本格料理がいただけるとあって、毎年大変な人気。

 会場のギャラリー隣の会議室を借りて、ヤナピーの仕込んだ料理をいただきまーす。
 今回のチキンカレーもすごく胃に優しくて、おいしかったよ。

 今年のマスコミはなぜか女性記者ばかり・・・(汗

 今度はケーブルテレビの取材。

 まったく、どいつもこいつも・・・
 若い女性には優しいんだから・・・
 私になんか見向きもしないくせに・・・
 私には何も説明してくれないくせに・・・

 お前ら、覚えとけよ!!

 マッキさんの持ってきたリモコン戦車による、風船割りゲーム。

 来場した子供たちにあそんでもらました。

 カルコでリベット打ちの実演中の飛行機モデラー。
 なんとかいう名前の、特注ルーペを使っています。

 (お酒を)飲む、(リベットを)打つ、(キットを)買う。
 正しいモデラーのあり方です。

 「きららさん、ついに老眼鏡ですか??」(毛利さん撮影)

 ローガンで悪かったなー。
 若い女性にはあんなに優しいのに、私には容赦ない言葉が浴びせかけられるの図。

 というわけで、明日からはJMCレポートの後半をいきます。こちらの展示会のレポートはその後になりますので、ご了承ください。




←クラブ作品展を見ている長谷川専務。

 私が初めてJMCに行ったのは、2007年の大阪会場、そのときはアートボックスのローガン梅本氏に「せっかく行くなら長谷川常務(※当時)に話聞いてきなさい」とわけもわからず背中を押され、哀れ私は実戦経験もないままハセガワ中枢部への単独爆撃行に挑んだのだった。

 今思うと笑っちゃうような体当たり攻撃でしたが、それでかなり肝が据わったと思います。なんせ当時はまだハセガワ製品をほんの数個くらいしか作ったことがなかったもんなー。

 さて、ビジュアル的にはちょっと恐そう? 或いはカッチョよすぎて近寄りがたい? 長谷川専務ですが、実際に話してみるととんでもなく面白い人。
 今回もいきなり
 「昨日浜松町の駅でね~携帯で話しながら階段を転がり落ちてくる人がいてさ~びっくりして大丈夫かなぁって見てたら『すみません、今階段を落ちました』ってまだ携帯で話してるんだよね(笑)」
 とか、一体どうゆう前フリですか!?

 さて話は前後しますが、11/16(金)、念願の審査会場に潜入。

 神田のアートボックス編集部を訪問し、ローガン梅本さんと二人「ボチボチ行きますか」と山手線に乗って会場へ。

 なんだか不思議な気分。
 こんなことが自分の人生に起きるなんてね。
 いまだに信じられません。

 到着した会場は、審査の終わったあとの安ど感というか、お互い顔見知り同士の気軽な雰囲気というか、いい感じでした。
 ハセガワの方々は忙しく会場設営に働いているのに、作品冷やかして遊んでいるのが申し訳なかったけど。

 審査員の金子辰也さん、山田卓司さん、横山宏さん、ライターの竹縄さんにご挨拶。
 知っている人の顔を見るとホッとします。だって東京は大都会、人間ばかり多くて不安になるんです。

 金子さんはいつもの通り、作品をじっくり見ているのであまりお話もできませんでしたが、ヤマタクさんには「どの作品がお気に入りですか」なんて聞いてみたりして、楽しかったです。

 横山さんとは今年の静岡で知り合ったばかりなのにエラソーに話しちゃう私。
 横山さん「やっぱりねぇ~女性は毎日お化粧もしてるでしょ、色の作り方なんか女性には勝てないよね」
 私「そうそう。女に勝つわけないんですから、あきらめたほうがいいですよ」←暴言

 おっ、毒舌も快調ですね私(汗。

 石塚編集長ともようやく会えた。

 私「作例書く人と文章書く人は分けたほうがいいと思うんです」
 横山さん「オレもずっとそれを言ってたんだよね。作例作るの上手くても文章も上手いとは限らないわけだから」
 石塚編集長「最近のスケビは、ほぼ全部の記事で別々になってます」
 私「えっ、そうなんですか(汗」(ちゃんと読んでないのがバレバレ、でもローガンで読みにくいんだもん)」

 ハセガワの社員の方々にもご挨拶。その話はまた後日


 スケビの「夢見る翼」の文章や、「勝人がゆく」などの連載でおなじみの竹縄さんには、著書にサインをいただきました。
 静岡ではなかなかゆっくり話す時間もないですが、今回はようやくお話できたなぁって感じでした。

 この本は、モデラーに限らず日本のモノづくりの話として読み応えあり、お勧めです。熱いです。

 「恵存」って言葉は初めて知りましたが(汗、保存してくだされば幸いですという意味で、贈り物に添える言葉だそうです(新明解国語辞典より)
 達筆で書いていただき、本当によい思い出となりました。
 
 竹縄さんは「勝人がゆく」の取材で、二か月に一度は必ず専務にお会いするんです。
 いいなぁ~うらやましいなぁ~私もついていきたい。

 「竹縄さんに聞かれると、つい、なんでもしゃべっちゃうんだよねぇ~」と専務。
 くくぅ~一体どういうふうに聞くのでしょうか。そこのところを知りたい。どんなコツがあるのだろうか・・・

 「専務のイケナイ秘密をいろいろ聞きだして下さい!!」とお願いしときましたが、少し困ったような優しい笑顔ではぐらかされてしまいました。さすがプロ。

 特別賞の河地丈裕さん作品。「サンタクルスガネットプロトタイプ」サンタクルス 1/72ハセガワ

 二重反転プロペラと垂直尾翼を追加されています。小さいけれど、美しい作品でした。

 長谷川専務に「審査員としてではなく、個人的にお気に入りの作品を教えてください」と聞きますと、少し考えて、この作品を教えてくれました。
 「二重反転ペラが格好いいしね・・・でもオレの好きなのはなかなか上に行かないんだよね」と苦笑。

 まぁでも、特別賞ですからそれなりに評価はされています。いつも思うんですが、毎年、特別賞あたりにすごくいい作品が多く、私にとって、このへんもJMCのひそかな楽しみです。

 ハセガワの方も言ってましたが、JMCは賞まで紙一重的作品が多いとのことです。


 こちらは親子受賞の鈴木さん作品。
 息子さんは、やはり「しんかい」をカラフルに塗装してて面白い。
 お父さんの作品は、まるでヨーロッパの磁器か何かのように、美しいですね~一体どうやって塗装したんだろ。地模様みたいのがあるんですよ。

 専務はいつも子供さんの作品をすごく評価していて、うれしそうに説明してくださいます。

 二日目午後の新製品発表の様子。

 猛獣のように眼をぎらぎらと光らせたモデラー共を前にして、発表されたのは「1/32の紫電改」でした。
 発表の瞬間、静かな拍手がありました。大阪会場では拍手を聞いたことがなかったので新鮮でした。

 私は、最前列でミニスカートはいて足を組んで座ろうと思ってたんですが、お昼ご飯食べてるうちに時間ギリギリになってしまい、会場に戻ってきたときにはすでにモデラーでいっぱい。
 残念だったな~

 この後、質疑応答があり、モデラーはいろいろな質問や要望を出し、専務は辛抱強く聞いてくださるんですが、「長谷川専務をいじめる男があったら許さない!!」という覚悟で私が睨みつけていたせいか、意地悪なことを言うモデラーは誰もいませんでした。

 さて、明日からは再びJMC作品の紹介に戻ります・・・といきたいところなんですが、土日は地元の展示会なので、更新はお休みすると思います。皆様もぜひ大分県日田市の展示会「天領プラモデル大会」へおいでください。天気もまずまずのようです。

 よい週末を。
 
 


 




 

 シニア賞の安斉剛志さん作品 「バイバイ スペースシャトル」 1/72レベル

 私が今まで見たスペースシャトルの中で、一番格好よく素敵な作品。
 文句なく「きらら宇宙賞」に決まりました。

 タイトルはもしかして「Bye Bye Blackbird」のもじりなんでしょうか。だとしたらうれしいけど。

 同作品。

 300近くの作品が並んでいても、自分の好きな作品は長い間眺めてしまいますね。
 どうしてもそこに目が行ってしまうのは、なぜだろう。

 機首のところの塗装がかっちょええ。

 同作品。

 人形を一体、配置しているんだけど、ここがまた憎い。
 お洒落ですよねぇ。

 ジオラマという概念の面白さ、奥深さを思わずにいられません。
 機体の大きさをわかってもらうため人間を配置した、というのがひとつの理由でしょうが、働いているというのが楽しい。

 パネルごとの色の変化など、細かい塗装ですが、裏を覗いてさらにびっくり。う、美しい~!!
 「耐熱タイル耐熱ブランケットを改修後の機体に合わせて根性でスジボリしました、エンジンノズルはヒートプレス」とコメントにありました。どひゃー。

 今まで、スペースシャトルなんかダサイ、やっぱ探査機でなくちゃとか、知ったかぶりでほざいていた私ですが、何も知らない自分が恥ずかしい。

 シニア賞、佐藤晃さん作品。「エリア88 no3」 1/72A-10A ハセガワ

 地味な雰囲気にも見えますが、迷彩がしっとりした和菓子のような美しい塗装です。

 エリア88は、ご存じ新谷かおるさんの漫画で、私も全巻持っていますが(汗。グレッグの機体ってこういうのだったのかーと改めて認識しました。
 彼の最期がまた、なんとも哀しいんですよ。

 「男は夢に生き、女は愛に生きる」
 やっぱりそこが大事なんだよな。

 シニア賞 笹峯真一さん作品。「三菱T-2 第22飛行隊「108」」 1/48ハセガワ 三菱T-2初期型

 丁寧できれいな工作・・・というくらいしか私にはわかりませんが、シンプルな台がよくマッチしてますよね。
 土台をきちんと作っている人には、愛を感じて、ますます好感度増しますね。
 審査員も、まさか土台を見て賞を出してるわけでもないんでしょうが、300ある中から選ばれるためには、やはり「好感度」って大事かもしれません。


 シニア賞の安部英治さん作品。「射出!!」 1/48 零式水上観測機

 おやっ、この方は大分県の人ですね。
 土台に苦労を感じさせます。ずいぶん考えたんでしょうね・・・
 迫力ある射出シーンになっています。

 シニア賞、道端秀範さんの「VF-19A デジタル迷彩」 1/48YF-19 ハセガワ

 とにかくとても綺麗な塗装。
 デジタル迷彩はひとつひとつマスキングしたそうです。大変だろうなぁ・・・

 細かい部分写真もたくさん撮ってみましたが、当然どこも綺麗に仕上げてあって、キットの繊細なモールドがよくわかり、メーカーの人も自社製品を丁寧に作ってくれてうれしいだろうな・・・という感じでした。

 成瀬和人さん作品。P-2V7“USA” ハセガワ1/72

 パネルラインの全面スジ彫り・・・ってコメントにありました、ってことはこれも凸モールド!?
 結構ハセガワのキットって凸モールドがありますね(汗
 といいますか、それだけ昔のキットをモデラーは作っているってことか。愛だなあ。

 綺麗に作ってあっていいなぁ~って思いました。
 実は今年、鹿屋で見たから余計親近感を感じたかも。

 こちらが、今年の五月に鹿屋で撮った写真。
 これは自衛隊鹿屋基地の資料館の屋外に展示しているんですが・・・

 こうやって下から見上げると、すごい迫力でしょ。
 かっちょええでしょ。

 それから、もう一度作品を見てください。
 実機もいいけど、模型もいいよね。
 ただし、本物をこんな空から見たような角度で見ることはなかなかできないけど。

 エースコンバット特別賞 平子了一さん作品。「可変試作機」1/72ハセガワ 震電II

 もちろん私はエースコンバットなんて見たこともないんですが、こうやって工夫を凝らした塗装の機体をいろいろ見てたら、なかなか格好いいやんと思いました。

 特に、この受賞作がお気に入り。
 なんだか今にも動きそうな・・・不思議なカタチになっていて面白い。

 作品カードの隣に、何か小さな紙に書いてあるメモが見えますよね? 菅野さんという方のサインが入っています。

 長谷川専務からお聞きしたんですが、これはエースコンバットチーム(エースコンバットというゲームの開発チーム)が、審査に来たときに書いてくれたコメントだそうです。

 審査そのものも、ものすごく念入りに時間をかけてしてくれた上に、この熱いコメントを残してくれたんですよ、と専務。
 いやー、これは制作者にとってかけがえのない、宝物になったことでしょう。
 こういう話、大好き!!

 そして、エースコンバットチームとハセガワのコラボの関係もいい感じなんだろうなと、勝手に邪推してしまいました。

 モデルグラフィックス賞 河原徹さん作品「国連極地観測機」 1/72ハセガワ ジェットビートル

 東宝映画「妖星ゴラス」より国連極地観測機を作ってみました。とコメント。

 河原さん、作品見るのも久しぶり。やっぱりまだこういうの作ってたのね~。
 でも上手ですよね、とても丁寧な作風です。失礼ながら、こういうアイテムって下手に作ると単にオモチャにしか見えないもん。

 いつか中国AFVの会でお会いしたんですよ。知ってる人の作品は、なんか心温まるというか、うれしい。
 受賞おめでとうございます。

 桜井健さん作品。「SW-190 大山トチロー機」 1/72 スペースウルフSW-190 ハセガワ

 申し訳ないことに、私、キャプテンハーロックも大山トチローも知らないんですが、目の前で作品みると、こりゃ~かっちょええなあ~と思いました。
 ヤバいっす。

 ハセガワは案外キャラクターものを色々と作っていまして、こういう展示会でいろいろと上手に策ってる作品を見ると、「いいなあ」って思います。

 ホビーショーで完成見本だけ見てるとそこまでやる気が出ないんですが(暴言御免なさい)、モデラーが工夫を凝らしている作品はどれも面白く、モチベーション高めてくれますよね・・・

 モデルグラフィックス賞の北山三樹夫さん作品。「ミンメイガード」 VF-1Sストライク ミンメイガード 1/72ハセガワ

 ガウォーク形態というのは、変身途中の形でありまして、ダサかっちょええというか、不思議なカタチなのであります。
 トランスフォーム!!するロボで遊んだことがあるので、私はこんなことも知っているのだ(謎

 もちろんこういうキットがあるわけではなくて(愛好者が少ないのか!?)、飛行機とバトロイドから作ったそうです。
 すげぇ。
 マクロス関係を作ってる人ってみんな上手です。

 やはり愛ですか?

 JMC大賞、前川環さん作品。「Please」1/20グローサーフント。

 物語をしっかりと構築されている作品。
 なんか、プロの人の作品!?
 って雰囲気ですが、まだ模型を初めて日の浅い女性の作品、ってんで、もうびっくりするやら、悔しいやら。

 いやはや。

 同作品。

 「戦闘能力をなくした兵器に心を通わせようとする少女と、そんな少女の期待に応えることができず、泣くこともできない、追いやられたままの兵器、というイメージで作成」

 とコメントにありました。
 ううーーん、この抒情性は、きちんとした場面設定のイメージから出てくるものなんでしょうね。
 男性はどう思うかわかりませんが、女のココロにはグッとくる場面設定だなあ。

 こういうのに、弱いの。

 北村昌裕さん作品。1/48 VF-1J/A ヴァルキリー「のらくろじゃないのか?」

 うーん、綺麗な塗装だなあ。
 マスターズクラスの方々の作品はさすが!!って感じですね。
 でもこれ、のらくろの絵じゃないよね。作品のタイトルがイマイチわかりません。

 VF-1って、こんなに格好いいのに、みんなどうして作らないんだろう。
 単に架空というだけで作らないんだとしたら、もったいない話だと思うけどね。

 林親方のセイバードッグ(っていうんだよね?)

 カッチリした作りでホレボレする。作者はあんなに怪しい男なのに、どうして作品はこんなに綺麗なんだろう←こんなこと書いていいのかなぁ、すみません親方。

 伊藤直之さん作品。Type95 small sedan(MODEL3)(くろがね四起) 1/48
 今回のきららカーモデル特別賞。マスターズ賞も受賞されてますから、こちらもダブル受賞です。

 「エンジンは、ロッカーアーム室、キャブレター、エアクリーナーなどの補器類を追加」と書いてありますが、何のこっちゃわかりません。

 美しき鏡プレイです。
 昔のクルマって、こういう塗装が似合いますよねぇ・・・
 もう陸軍の軍用車とはとても思えない。このまま乗せてもらってデートに行きたいです。

 写真が下手ですみませぬ。私の技術では綺麗に撮るのが難しい作品でした。背景がグレーとかだといいのかも。

 ジュニア大賞、須田孝徳さん作品、「愛機を語る」1/48 零戦52型甲

 この方、18歳です。それで「愛機を語る」ですよ!! シブすぎる。
 タイトル見たとき、てっきり戦前生まれの人が作った作品かと思いました。

 いやはや。
 全体的にJMCの作品はいやはや・・・・と言葉を失うものが多い。

 空戦を終えて還ってきて、愛機を見ながら戦友と語り合う。
 なんか、じーんとしてきますね。

 飛行機と人形をつい並べてしまいがちだけれど、こういうのも面白いなあと思いました。
 ありそうでない配置。

 ジュニア大賞、河地未侑さん作品「かわいいせんすいかん」 しんかい6500

 これまたジュニア大賞らしいというか・・・この人、っていうか、未侑ちゃんて5歳ですよ。
 かわいいせんすいかん、というタイトルもいいね。お父さんがつけてあげたのかな。

 組み立ては親がしてやったんだろうな、とか、意地悪な飛行機モデラー数人と話したりもしましたが、もしかすると自分で作ったのかもしれない。
 確かになぁ~「しんかい」の形ってサカナみたいだよねぇ。
 もうひとつ、しんかいをカラフルに塗装してる子供の作品があったけど、これは確かにカラフル塗装が似合うよなあ。

 全然関係ないけど、私の息子は中学に上がるくらいまで、「せんすいかん」じゃなくて「すいせんかん」と言っていた。そして、それを「くっくっく」とハラの中で笑いながら教えてあげなかった母がここにいる←悪い女だねぇ

 マスターズ賞、岩波正士さん作品。「ようこそ深海の世界へ」しんかい6500

 というわけで、オトナも頑張る。しんかい大人仕様。パイピングが格好いい。海底の色もいいよね。

 ガチャガチャでゲットした魚を配置してビネットふうにしています。
 一体何回くらいガチャガチャを回したのか。そこも書いてほしかった。

 JMC大賞、大崎元さん作品。「象徴」1/350陸奥

 コメントがまた泣けるのよ。
 「昨年出品しようとして間に合わず、約一年間部屋の片隅を占拠し続けました・・・嫁にはたいそう邪魔だったと思うのに、文句ひとつ言わず理解し、我慢し続け、尚且つ励ましてくれたことに感謝を贈ります」

 いいねえ。
 よく外国人の書いた本の献辞には「執筆中、ずっと支えてくれた妻へ」などと書いてあるけど、まさにそういう作品ですね。

 ハセガワの陸奥も素晴らしいキットかもしれないけれど、これを素晴らしい作品に仕上げた人はもっとすごく、さらにその人を支えた人は一番素晴らしいかもしれない。

 マスターズ賞、鈴木聡さん作品「Ein Wilder Hund(野良犬)」グローサーフント

 グローサーフントって、あまり気にしてなかったアイテムだけど、今回すっかり気に入りました。
 格好いいやん!!

 他人の作ったものを展示会で見ると、すごく作りたくなっちゃうことがあるよね。
 それと、こういうふうにビネットにするとますます格好いい。

 この方は、今回のきららサビサビ賞。

 マスターズ賞、小松憲史さん作品。「Moon Dog Altair」グローサーフント。

 「月面を闊歩する無人兵器」というイメージだそうです。
 この方の作品はねぇ~機体も格好いいし、この地面がまたすごくいいの。

 きらら地面賞です。
 人類の残したらしい痕跡がありますね。
 乗り物とか動力とか、そういうものをまとめて「マシン」と言うならば、私らモデラーはマシンが好きなんだね多分。
 なにこれ、どうやって動くんだろう、と思うとき、好奇心が動き出す。

 マスターズ賞、吉田昭さん作品。「飛行第47戦隊 震天制空隊」1/32 鍾馗II型丙

 リベットを打たれたラストサムライ・端正な鍾馗は、なんと80歳の方の作品。

 いやはや。
 もう私、写真撮りながら驚いてばかりですが、ほんとJMCって凄いんです。

 作品世界にいちいち引き込まれるので、ものすごく体力使います。
 フラフラになりながら写真を撮りました。

 ローガン×2(汗 (タカサキブライアンさん撮影)

 ローガン梅本氏は、アートボックスの本屋さんとして参加してました。
 私は別にお手伝いしたわけでもなんでもないですが、記念撮影。
 一応ハセガワエプロンをしてるの、気が付きました? 地味なので気が付かなかったかな。

 いやーーーー、今まで何度か展示会でエプロンしましたが、ハセガワの人の前でハセガワエプロンするのは、かなり恥ずかしかった。
 「コイツ何や」と思われただろうなあ・・・・汗

 せっかく東京来たんだからどっか行ってみたら、と言われたけど、結局二日間JMC会場にいました私。

 ハセガワ主催のJMC(コンベンションなので、あくまでもコンテストではなくモデラーが会員となりハセガワ作品を応募してそれを展示してくれるという催し。とはいえ「賞」はある、じゃあコンテストとどう違うのかと言えば、一番、二番・・・という順位ではない。そのへん苦労されてる様子がうかがわれる・汗)に出かけた。
 東京と大阪で毎年開かれているのだが、私は大阪会場しか行ったことがなく、東京でいつも一足早く発表される新製品発表の場に行ってみたいということと、お世話になっているアートボックス(スケビを作っている会社)を訪問したいということ、等々の理由で、今回は思い切って東京会場に飛んだ。
 九州の片田舎から羽田まで四時間半。案外近い。

 さて、いつものようにたくさんの作品を紹介していきます。
 あくまで私の気に入った作品を紹介していくので、必ずしも上手な作品を紹介するということではないし、正確なレポートとはなりませんので、お許しください。なるべく会場の雰囲気などもお伝えできればと思ってます。

 また、出品者のお名前は基本的に本名で書かせていただきます。作品カードに書いてあるお名前です。
 Aさん、Bさんみたいな書き方はかえって失礼かなと思うのです。
 参加作品にリスペクトの気持ちを込めて、お名前と作品名を書かせてもらいます、どうしても困るという方はご連絡ください。 

 土曜日は雨で若干来場者数が例年より少なかったようですが、それでも次々に見学者が訪れていました。
 JMCの展示台はこんなふうにかなり嵩上げしているので、写真が撮りやすい。

 というわけで、今回の「きらら特別賞」の発表です!!

 橋本憲さん作品。HH-60G PAVE HAWK(キットはHH-60D) ハセガワ1/72
 米空軍第305救難飛行隊の機体で、アフガニスタンで340回の作戦に出撃、人員480名と軍用犬2匹を救出したそうです(コメントより)。

 この作品はシニア賞を受賞されていたから、ダブル受賞です。
 毎回、「自分的一等賞」を探すのがJMCの楽しみ。私には、審査員みたいな眼識はありませんが、好きな作品を選ぶのは楽しいです。

 同作品。

 かっちょええです。
 やっぱヘリはドアを開けて飛んでるのが好きだなぁ~

 作者から話を聞きたかったなぁ~

 右舷側。

 やっぱりヘリはいいねぇ。漢ですよ。
 救出作戦。しびれますね。
 いやー、ヘリの好きな人も全国的に見れば結構いるんだろうなぁ。会ってみたいなあ。

 ずいぶん色々とディテールアップしてるみたいだし、色も実にいい感じ。きっとヘリがすごく好きなんだろうなあ。
 それと、人形はどこのでしょうか。機体を作るだけでも大変なのに、人形がまた何体も・・・たぶんポーズとかあちこちいじってると思うけど、すごいです。

 さて、こちらはスーパーマスターズ金賞の山口隆司さん作品。「AIDA BELLA」レベル1/400 アイーダ

 いやはや。

 いやはや、の後に続く言葉がありません。

 同作品。

 コメントには「マスキングが大変でした。・・・楽しく制作させて頂きました」
 って書いてるけど・・・・本当に楽しかったんでしょうか!?←疑いの目
 このたくさんのテーブルとイスを作りながら「はぁ~楽しいなぁっ」と感じていたなんて・・・あぁ・・・モデラーってすごいよね。

 でも確かに、出来上がった作品はカラフルで楽しいですね。


 スーパーマスターズ銀賞の二宮敏男さん作品。雷電21型。1/32ハセガワ。

 金属感が実にナマナマしく格好いいです。
 かなり、よれよれで・・・今まで見た米軍鹵獲機の作品の中でいちばん好きです。かっちょいいと思う。

 ベコベコが少し大げさに表現してあるけど、32だし、雷電の太くて迫力ある機体によく似合ってる。す・て・き。

 金属の表現って、人それぞれなので、本当に興味深いです。

 スーパーマスターズ銅賞。清水栄治さん作品。1/32ハセガワ P-51Dムスタング

 もちろん私はムスタングのエンジンのことはわからないんですが、わかる人にはわかる作り込み・・・汗
 確か古いキットなんですよね? 「プロポーションはいいキットで、リベットとスジ彫りをした。外観はそのままでコクピットと補助翼に手を入れ小物類はスクラッチ」とコメントに書いてますが・・・
 まあコメントはさらっと書いてるけど、実際にやるのは大変だ。

 こちらの方は、銀色を綺麗に塗装しています。
 米軍機だからヨレヨレは似合わない・・・ピカピカの銀色です。

 JMC大賞 伊藤雅幸さん作品。F-15J白龍 1/48ハセガワ

 この方の作品は、見た瞬間心洗われるような、美しい塗装でした。
 私には、綺麗だってことしかわからなくてすみません。
 写真も下手でごめんなさい。

 白い龍は塗装しているそうです。

 矢萩登さん作品。ハセガワ1/700 赤城三段甲板 1930年(初期型)

 いやはや。

 矢萩さんは模型雑誌の作例などで有名な方ですけど、とにかくもう、なんか、すごい。
 着艦シーンの再現がされていて、八九式攻撃機は自作、とかコメントに書いてるけど・・・自作してるのはそこだけじゃないだろうと思います。


 同作品。
 船体はもちろんだけれど波の表現も上手いですね、と長谷川専務が話されてましたが、白い泡がしゅわしゅわーーとなった感じがとても繊細で本物みたい。

 きっと船が本当に好きなんだろうなあ、って感じが伝わります。
 こういう角度から見てても、何かこう、船と海のロマンを感じるような。海面のシックな色なんかも魅力的なんですよね。


 大阪会場よりずっと広くて、JMC作品展示とクラブ作品展が同じ会場の中で行われます。

 奥のほうでは、ハセガワの新製品や社員の作品展示(個人的にはこれを楽しみにしている)、それからハセガワキットやジャンクパーツの販売と、今回からオリジナルグッズも販売されていて・・・これについては後でご紹介します。

 和田拓さん作品。レベル1/144 エアバスA319「飛翔 Drukair」

 国民総幸福量を掲げる国・ブータンの航空会社の機体だそうです。

 これを最初に見たとき、「綿の上に飛行機載せて、どこのフザケタ男かい!?」と思ったんですが、和田さんでした(汗

 しかも鳥まで飛んでいる。
 こういうの、大好き。
 この日、九州から飛行機で飛んできた私でしたが、眼下に真っ白い雲が広がり、まさにこんな光景が見られました。
 神秘的・・・月並みですが、空の上は別世界です。

 和田さんのコメントには「幸せって何??」と、深淵な問いかけがありましたが、幸福というのは雲を飛び越えるようなことではないでしょうか。

 和田さんとはご挨拶させてもらってお話しましたが、作品通りの楽しい人でしたよ!!

 というわけで、夢見心地のまま明日に続く。


 

 山手線浜松町駅のホーム。田舎者にはこういう風景も新鮮なのだ。
 上京したのはなんと11年ぶり。都会は苦手、飛行機は苦手と逃げていたが、いつまでも逃げていちゃ人生が終わりそうで若干あせりを感じる今日この頃、
 というわけで、女五十の一人旅、袖すりあうも多生の縁、どうにか行ってまいりました。

 ハセガワ主催のJMCですが、今年はついに東京会場に行くことができました。
 私は過去に三度、大阪の会場に行ったことがあり、実はハセガワとのご縁ができたのはJMC会場に行ったことがきっかけなのです。
 これもまた模型の神様の配慮なのでしょう。

 JR浜松町駅北口を出て、まっすぐに7分ほど歩きます。

 右手に「産業貿易会館」が見えてきます。
 この5Fが会場でした。

 JMC東京会場にようこそ。

 さて、どんな作品が並んでるんでしょうね、お楽しみに。レポートは明日から始まります。




 

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