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 まだそう簡単には諦めてませんよ、モデラーだもの。

 裏側にはコードを這わせている(というか垂れ下がっている)ところ。これも伸ばしランナーです。
 飛んでる写真なんか見るとすごく目立つ、カッチョいい部分。これをやったあとに、最後に胴体横のアンテナを伸ばしランナーで接着して完成となる予定。

 小さな灯火はUVレジンにしよう、と思ったとたんに雨が降る(モデラーあるある
 しかも週間天気予報、ずっと雨やん!! どーなってんの!! 嫌がらせかい!! 週末に間に合わんやん!!
 そこで、いちばん大きいところには瞬間接着剤を盛ってみた。アロンアルファのゼリー状のはどうしても流れてしまって、盛った瞬間はいいんだけど、次の日見たらなくなってるんだよね。今回はタミヤのゼリー状を盛ってみた(写真左端のアンテナが二本立っているところの右下)うまくいきますように。翼端灯みたいなやつはものすごく小さいのでUVレジンでやりたいんだけど。

本12
 「戦争の記憶」(キャロル・グラック 講談社現代新書)

 翻訳調なのでやや理解しにくかったけど面白い内容だった。歴史と記憶の違い。この本の戦争とは、第二次大戦のこと。それが各国で違うように語られていくのだとしたら、どれが正しい歴史なんだろう。歴史と記憶という切り口は新鮮に感じた。戦後80年近くたっているのに、まだ国と国の間の溝は埋まりそうにない。

 そもそも、人間って同じ本や同じ教育を受けても「理解の仕方」や「感じ方」は一人ずつ違っている。ましてや世界中の人が同じ歴史を共有するなんて夢物語だよね。それでも、そのような溝を埋めていく気の遠くなるような仕事が学問というものなんだろう。たとえば右翼とか左翼とか、同じ国の中でもまったく正反対の考え方もあるし、人間って面白い。

 そういえば、数日前、NHKスペシャルで昭和天皇の言葉が放送されてましたね、見ましたか? 私はじっくり見たけど、なかなか興味深かった。昭和天皇に対する見方が少し変わった。やはり令和になったからこういうものが公にできるようになったのかと思う。これから、令和の司馬遼太郎や吉村昭のような碩学が現れて、面白い歴史の本を書いてくれるんじゃないかと期待しちゃうね。