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 全体を黒く塗装した。クレオスのウィノーブラックという黒です。GXというシリーズで、塗膜が強い、隠ぺい力が強い、というのが売り文句。クールホワイトは愛用しています。

 筋彫り? それなんのことですか? 機首の消えた筋彫りのことは考えない。

 実は、ここだけの話、これまでのところあんまり魅力的なカタチに思えなかった。普段は、最初大して乗り気でなくても、組み立ててカタチがわかってくると「おお、なかなか格好いいやん」ってなるんだけど、これは・・・なんか物足りない。

 しかしいや待てよ黒く塗ったらどうだろうと思って、黒くしたら少しはマシになった。
 やはり黒い飛行機は格好いいね。で、ここからの塗装なんですが、やはり初心貫徹!!で架空塗装してみようかな。いちかばちか。だってさーこのまま普通の塗装じゃ面白くもなんともない、一応コンテスト参加だもん。

蠅の帝国
 「蠅の帝国~軍医たちの黙示録」(帚木蓬生著/新潮文庫)

 軍医の話というと、エグい話があるんじゃないかと思って少しビビりながら読んだけど、実はそういう話はほとんどなくて、むしろ悲惨でありながらも、しみじみと味わい深い話が多かった。そこは作者の筆によるものだろうか。
 実際に軍医たちの書き残した記録(自叙伝)などを集め、小説という形で書いている。ノンフィクションにすることはできない種類の話ということ(20年をかけて世に送り出された著者のライフワーク)

 昨日の辺見じゅんさんの本はシベリア抑留でしたが、どれも「あの戦争」のひとつの姿であって、私たちが伝えていくべき事実だよね。ものすごく小さな力だけれど、モデラーも展示会で当時の飛行機を伝えていけるかなあと、そんなことを思っている。

 それにしても、どれもみな、色んな人間が出てくるけれど、日本人は頑張ったと思う。えらいよ。つまらぬ人間・責任を取らない人間ももちろんいるけど(特攻隊を送り出して「自分もあとから続く」などとほざきながらのうのうと戦後を生きた人とか)、ほとんどは信じられないような時代を懸命に生きたんだよね。どうしてそんなに頑張れたんだろう。
 尊敬の念と日本人ってすごいなという気持ちとともに・・・日本ってなんだろう、日本人って何だろう。もっともっと知りたくなる。