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 そろそろクリヤをかけようと思うけれども、なかなか小物工作が終わらない。そしてそれが楽しい。

 ネットで拾った写真を見ながら、それらしく伸ばしランナーを這わしたりする。
 72はパーツが小さくて作りにくいという人もいるけれど、そりゃあ超人的な作品みたいなのを目指すなら別だけど、私程度のモデラーにとっては、胡麻化しやすい、省略もしやすいという利点がある。
 伸ばしランナーでそれらしくディテールアップできるのが楽しい。

 ネットの写真見てると、操縦席の周りに装甲板を追加した個体の写真が出てくる。これがまたいかにも攻撃ヘリ、って感じでものものしくてカッチョいいんだけどね。あちこち手を入れることになるので私には無理。

 スタブウイングの後端がわりと分厚いけど、実機もけっこう分厚いので、これはそのままにしている。固定翼機と違ってそんなに高速で飛ばないので、薄くする必要がないんだろうね、むしろ強度のため分厚いのかな。

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 ちょい悲しい画像ですが・・・まだもう少しタッチアップする予定。下地を白と黒で塗り分けてハセガワのフィニッシュを貼ったところ。この手のやつは今は売ってない気がする。一度買っておけば一生使えるくらいある。

 これはローターマスト上についてるレーダー。赤外線暗視装置その他だそうです。この機体は、機首にも前席用の小さな赤外線暗視装置がついてる。
 最初見たとき、このレーダーがちょい、お間抜けに見えたけど、慣れればまあ我慢できる範囲内。 アパッチロングボウなんかもっとデカイのがついてるしね。

老人と海
 「老人と海」(アーネスト・ヘミングウェイ/新潮社/福田 恒存訳)

 「この男に関するかぎり、なにもかも古かった。ただ眼だけがちがう。それは海とおなじ色をたたえ、不屈な生気をみなぎらせていた」(「老人と海」より)

 私は、本屋に行ってほしい本が見つからなかったときは、名作の文庫を買ったりする。これもそういうときに買っておいたやつ。
 夏だしなあと思ってページをめくって、おおっ!!と思った。

 これこんなにカッチョいい本だったっけ? 若いころ読んだときは、退屈だとしか思わなかった。何を言いたいのかわからなかった。でも今読むと・・・心にずしんと来るぞ。私が老人の年齢に近くなってきたからだろうか。福田恒存さんの訳も独特の癖があるけれど、なかなか味わい深い。

 話の筋は知ってる人も多いと思う。でも実は話の筋そのものはそんなに問題ではない。
 この本は、ハードボイルドの原型みたいな話なんだよ、多分。ハードボイルド小説で大切なのは、ある状況において主人公がどう考えどう行動するか。
 今読んでものすごく感動したのは、自分なりに人生の経験を積んできたからだろうね。私はこんな「戦う」人生は送ってきてはないけど。

 「闘ったらいいじゃないか」とかれははっきりいった。「おれは死ぬまで闘ってやるぞ」(「老人と海」より)