つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです



 10月18日の夜、晩御飯を食べながらテレビを見ていたら目が画面に釘付けになった。
 「三菱のMRJお披露目」
 なんと綺麗な飛行機だなあ。国産の旅客機はYS-11以来ですって。ん? ホンダジェットは旅客機じゃないのかな(たぶん三菱の旅客機は、という意味だったのでしょう)。
 最近読んだ「零式戦闘機」を思い出す。MRJはもう、牛車が引いてはいなかったよ。

 これプラモで作りたいなあ。ハセガワがキット化してくれないかな。いや多分もう発売が決まってるのかも。

 そう思っていたらモデラー共から「それはファインモールドが全日本ホビーショーで1/200製品化発表してたでしょ」と軽くいなされてしまった。
 ・・・知らなかったよ(汗
 ここだけの話、ハセガワ以外のメーカーの新製品ってほとんどチェックしていないんです。すみません。

 ファインモールドのキットが嫌だというわけじゃないけど、私はハセガワ製品を作りたい。
 よく調べてみると、ファインモールド製は試作1号機らしい。なるほどね。

 きっとハセガワにはハセガワの考えがあるのだろう。わざと時間をおいて・・・もっと大きいの♪を作ってくれるのかもしれない。モデラーは、じらされるほうが好きだもん。
 でなきゃそもそも、こんなわざとバラバラにした製品を苦労して組み立てるなんて趣味を続けられるわけがない。
 冷静に考えると、プラモデルってかなり変ですよ。

 などと話をわずかにそらしてみたりしたけど、ああーやっぱり悔しいな。ここ数か月でいちばん悔しかった。
 なんでファインモールドが先に・・・って思わずにはいられない。どんなキットにせよ一番乗りには間違いないから。
 鈴木社長に今度会ったら、いじめてやろうっと。ふふふ。



 面白い形の排気管。ヘリコプターの排気管はひとつひとつ違う形で面白い。
 いや、排気管に限らず、どんなものも機種によっていろいろ違うけども。

 作るのは下手でも、そんな部分は味わいながら作ることができる。それがプラモのいいところ。

 穴が開いているのは熱を逃がすためかな。
 排気管の中に入ってる板は端がちゃんと薄くなっているので、作り直さなくて大丈夫。結構いい感じのキットかもしれない。イタレリよりは。



 で、ロケット弾が束になってるやつ・・・ここにピンバイスで穴を開けてみたけど・・・

 崩壊するものが続出。こんなことなら開けなきゃよかったか!? 
 ほんとは真鍮パイプで作り直すほうがいいんだろうね。ただしその場合はきちんと場所を綺麗に配置しないといけない。至難の業だ。

 いずれにせよ、もういいや。
 小さいし、ドライブラシでもすれば誤魔化せるはず。己にできることとできないことの違いをわきまえるのも、モデラーの腕(すげえ理屈)

 SA(スケールアヴィエーション)は今号で100号となった。留守をしていてずいぶん読むのが遅くなってしまったけれど、一人ささやかに祝杯をあげる。

 2007年からコラムを書かせてもらって、ついに100号に自分の書いたものが掲載されているなんて、信じられない。いつもはあまり宣伝の類をしないけれども、編集部には心より感謝しています。

 表紙がめちゃくちゃ格好いい。ロシアのヘリ特集だなんてねえ。夢みたい。ずいぶん思い切った企画です。
 ちなみにKA-52の作例もある。恐る恐る見た。同じレベルのキットだったら・・・いやーん、どうしよう。

 だけど、ズベズダの1/72だった。ほっ。
 ズベズダって語感が嫌ですね。などと意味不明なことを言って一度も作ったことがない。キット入手できたら一度作ってみよう。

 ネットで拾った実機写真。
 ロケット弾の先端はやっぱりシャープだった(汗 機体はハンパない「ウォッシングして退色したような雰囲気」。

 いやですね、こういう現実を突きつけられるのって。
 あとHUDもどうやって作ろうかと悩み中。
 それと大変なことに気が付いた。FLIR(赤外線暗視装置)だと思うんだけど、このキットでは頭の上にコブみたいについてるのですが、最近の画像を見てると機体下面についてるんだよね(しかもそちらのほうが格好いい)。こんなの作れるか私。

 ネットで写真なんか見るもんじゃないね。目が痛くなるし衝撃の事実がいろいろ判明するし。

 なにはともあれ、絶好の模型日和が続く。活字もガンガン読んでいる。吉村昭「高熱隧道」(新潮文庫)も読み終わった、これまた衝撃的かつ面白かった。黒部ダム建設のための資材を運ぶ軌道車を通す隧道掘削の話。時まさに太平洋戦争開戦の寸前。こういう恐ろしくしんどい話を読んでると自分の辛いことなんてまるで大したことないよねって思えるので、ちょうどいい。
 秋、ヘリとくれば目達原の阿八(意味不明)、日本酒、「鬼平犯科帳」の続きとか。マイルス・デイビスのトランペットも聴きたい。「How Deep Is The Ocean?」(海がどれくらい深いかわかる? 私がどれだけアンタを想ってるか・・・わかりゃしないでしょうけど。海の深さなんて誰にもわからないよね・・・)

 最近は土日も仕事を入れてもらってる。そのかわり平日に少し休みがあったりする。
 今日はさすがに先週の疲れが出て、そよそよ窓からの風に、久しぶりに午睡。

 不謹慎かもしれないけれど、災害や山岳遭難のニュースが流れると、救助するヘリが出てくるのではないかとテレビ画面に釘づけになってしまう。
 素人目にも危険そうな岩場でホバリングしつつラペリング降下を行うレスキューヘリは、私にとってはヒーローです。

 先日、御嶽山では突然の噴火と多大な犠牲者が出ましたが、同時に私は新聞に掲載された我らがヒーローの写真を思わず切り抜いた。その雄姿を毎日眺めている。
 私たちの税金を使っているからこそ、やはりこういう活動は広く知られるべきだと思う。
 仕事でやってるだけ、なんて言葉で片付けてほしくない。

 ところで、この遭難事故では最初は県警のヘリが報道されていたけれど、次第に自衛隊のヘリが中心を占めるようになってくる。
 自衛隊のヘリが出てくるということは・・・それだけ厳しい現場であるということか!? 毒ガスとか噴石とか恐い言葉が飛び交っているし・・・命の危険の度合いが高いということだろうか。

 ここのところを、福岡消防航空隊副隊長兼モデラーである、私のお知り合いにお聞きした。

 「御嶽山は標高3000m級で消防防災ヘリはまともにホバリングできないので、下で負傷者搬送やっています。自衛隊の60(SH-60)やチヌークはパワーは圧倒的に大きいですから、あの標高でホバリングも楽にできるようです。」

 ということでした。なるほど。もちろんほかにも色々と理由はあるのでしょうけれど、ヘリの性能そのものからくる制約ってあるんですね。
 逆に、消防航空隊がギリギリの高度で救出活動をしているということにすごいなあと感心してしまう。

 副隊長は普賢岳での救助を行った経験があるそうです。
 このような仕事を続けてこられた人にとっても、生きた心地がしなかったとのこと。
 
 「「怖いのか」と尋ねられれば、怖くないと言える人間はいないと思います。われわれの仕事の場合、それよりも任務・責任が優先されるだけです。
 意外に、一生懸命やってる時は恐怖は忘れていまして、終わってから怖くなったりしますよ。」

 こう話されましたが、非常に重みを感じます。
 レスキューという仕事、聞けば聞くほど興味が尽きません。またぜひ、じかに話を伺ってこようと思っています。
 自衛隊の救難任務を行ってる人にも話聞いてみたいなあ、と思う。こちらは軍事機密の壁があるかもしれないけど。

 こういうレスキューヘリの活動がもっと世の中に知られて、興味を持つ人が増えて、プラモを作りたい人が増えて、ハセガワがキットを作ってくれればいいな・・・そのために、とにかく書けるだけ書くぜ!!


 



 精神的にキツイことがいろいろあるので、元気ありません、ここ数か月は食欲がなくて少しやせました。
 でもこんなときこそ模型を作って嫌なことを忘れるようにすればいいよね。

 そう思って無理して作業場に行きました。
 作り始めると、模型だけに集中していく。あっというまに、嫌なことは数万光年の彼方へ。

 ご覧のとおり、ほんの数センチ四方の中に納まるようなものを作ってるんだけど、それだけで幸せになれるって・・・
 人間の幸せって一体なんでしょうと思わずにいられない。世間では誰も言わないけど、本当は小さければ小さいほど幸せになれるんだよ。
 つくづく不思議だよね。

 なんちゃってシートベルトはいつもの素材(板鉛より薄くて柔らかい。歯医者さんからいただいたもの)、座席についた「赤いモノ」を頑張って作りました。
 
 計器盤はのっぺらぼうで、デカール貼るようになっている。こういうの好きじゃないです。彫刻されてるほうが好き。
 座席横のレバーも省略されてる。ハセガワのキットだったらたぶん再現されるだろうな。

 ネットで拾った写真。

 この赤い取っ手のようなものは射出座席を射出させるためのものかな?
 ところで、「射出座席」というのは早口言葉みたいだよね。三べん言ってみてください。

 それにしてもヘリコプターのコクピットって格好ええねぇ~。しびれます。
 にしても、キットとずいぶん違うんですけど・・・
 こういうの見ると、さすがにガックリきてしまう。

 どうすればいいのか。参ります。

 で、とりあえず「赤く見えるところだけすこしでも再現しよう」ということで、赤い取っ手を作ってみたんです。
 赤い部分はキャノピーを閉じてもよく見えるかもしれない。
 そう思って頑張りました。プラバンと銅線で作ったんだよ。

 ネットで拾った写真。

 30ミリ機関砲の取り付け部分にぐちゃぐちゃと色々コードが詰まってる。
 まるで、エロい飛行機モデラーを誘うかのように、剥き出し丸見え状態。

 けっこう太いコードもあるでしょ?



 先日書いた、イヤホンのコードをふたつに分けたものなどを入れて、それらしく再現したつもり。
 あんまり似てないけど、まっいいや。誰も知らないだろうし。

 こんな横っちょに機関砲がついてて、反動とか大丈夫なんでしょうか。
 けど、これはこれで格好いいね。作ってるとなんでも好きになっちゃう。
 住めば都、寝たら恋人、って言うでしょ。・・・言わないか。

 コクピットはどうしたのって?
 ちょっと待ってくださいよ。そちらもネットで探した写真をもとに、作ってるところ。
 でもそれがあまりうまくいかなくて。大したことやってないのに時間かかってます。
  
 
 

 

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