つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです



 窓枠の塗装がいい加減だったので、どうもびしっとキマらない。
 手抜きはダメだね。

 キャノピーは塗料で接着し隙間には少し水で溶いた木工ボンドを流し込んだ。
 水で溶くほうが流し込みやすい気がした。

 インテークのフチのデカールですが、思いっきりいい加減だよね。これを馴染ませるって、そもそも無理でしょう。おじちゃん達は一体どうやっているのでしょうね。不思議です。



 方向舵の骨みたいな部分は、筆塗り(それ以外はデカール)。赤がはみ出していた部分をタッチアップした。
 こういうのも72って誤魔化しがきく。誤魔化すなんていうと嫌だけど、筆でタッチアップできる場合が多いので私にはうれしい。

 なんだってそうだけど、いい部分と悪い部分とがある。72は小さくて大変そうに見えるかもしれないけど、やりやすい部分もたくさんある。



 この部分は・・・ボーテックスジェネレーターっていうんだっけ?

 無理だよね。そもそも・・・こんなブツブツした突起物の上にデカール貼るって無理でしょう。
 何? 主翼表面があちこち汚い? 整形がいい加減? スジ彫りが下手? ほっといてください(笑

 つくづく、マーキングは筆塗りできたら楽だなあと思った。下手なデカール貼りと下手な筆塗り、どっちがマシだろう。

 以前から、ネットでラジオ聴けるということは知っていた。

 ダイニングにはアンプとCDプレーヤーとスピーカーという昔ながらのシンプルなオーディオシステムでいつも音楽を聴いているんだけど(特に料理するときは必須)、それ以外の部屋では音楽が聴けない。常に何か聴いているのが好きなので、いつも寂しく思っていた。

 パソコンを小さなスピーカーに繋いでも、どうせショボイ音だろうしなあ。もしかしたら・・・昔で言うラジカセくらいの音は出るのかな?

 もともと私はかなり保守的なタイプであんまり新しいものには乗り気ではない。でも最近、年齢のせいか「今のうちに試せるものは試しておきたい」という気持ちになってきている。
 先日の「SUGOCA」(福岡中心に乗り物に使えるカード)もそう。スマホはもう少し安ければ試すんだけどね(だから、いまだガラケー)。

 というわけで、電器屋に行って見た。まぁ2000円以内だし、もしショボイ音でがっかりして捨てたとしても我慢できる範囲内かな(写真は一個しか写ってないけどもちろん左右二個一組)。

 するとこれが・・・小さい音で聴くわけだし、そこそこ聴ける。思ったよりいい音だった(もっといい音で聴きたい人は有料放送もある)。
 というわけで、ほんのちょっぴりの投資で、家中どこでもジャズ聴きながらパソコン使えるようになった。あっというまに人生の質が上がった。

 やってみると簡単だったなあ、ということって案外多いね。命短し、試せよ中年。



 おおー!!

 まるでスカイホーク!! っていうか、ほぼスカイホーク!!(ハセガワ1/72 A-4F) 
 他人が作ってるのはさんざん見てきたけれど、米軍のマーキングって格好ええ~!! 天下無敵~!!

 プラモデルってデカール貼ると急にそれらしくなってきてうれしい。お化粧と同じくらい変わるね。
 今までくよくよ悩んだのは一体なんだったんだろう。
 細かいことは、もういい←いいのか?
 まだキャノピーを接着して、脚も作らないといけないんだけど、とりあえず今はそれを忘れてだ←いいのか?

 それにしても、72って小さいね。作業中は気が付かないけど、少し引いて写真撮ると、たったこれだけの大きさなんだって改めて愕然とする。

 しかしあれですね、モデラーって、こんな小さなプラスチックのカケラのようなものを毎日撫でたりさすったりして一喜一憂してるなんて、どんだけ幸せ者なんだろう。幸せを計測することは難しい。超絶な工作をしたほうがより多く幸せを感じているとも限らない。ものすごく低レベルの工作でも本人は莫大な量の幸せを感じていることもある。

 あっ、よく見ると敏感な突起物が右曲りになってる(汗 ああもうー。

 A-4F「右に曲がってるほうがいいって言ってたじゃん」

 私そんなこと言ったっけ。

 実はすでに一度折ってしまって作り直した(汗。
 プラバンだから斜めになってるのを元通りに・・・なんてやってると折れてしまいます。

 この写真撮ったあと、なんとか元通りの位置に起こしたけど、今のところ折れていない(ドキドキ
 なんとか持ちこたえてくれよ。



 こんな写真が送られてきた!!

 なんと先週末、浜松の嘴頼さんが私の作業場上空を通過していたのだ。
 いやー油断大敵、恐るべし飛行機モデラー。
 そういえば、西の空から生暖か~い怪しい風が吹いてきたと思ったよ。

 この写真で見ると、いかに完璧な盆地であるかがよくわかるね。毎年五月ごろに全国に先駆けて「本日の気温日本一」を叩きだすのがこの地形だ。

 ヘリやU-125が私の上で旋回するのも・・・やはり目視しやすいからなのでしょう。この地形の上空を旋回したくなりませんか?



 阿蘇の噴煙。
 阿蘇は常にイキそうになっている。
 九州には常に興奮してる火山がいくつもあり、考えたら恐ろしくもあるし、それが九州人の普通の風景でもある。

 真ん中の噴火してる山の周りが巨大なカルデラで、その周り(手前)が外輪山です。
 すごいでしょ。でも阿蘇は熊本県なんだよね残念ながら・・・




 

 機首の防眩塗装のマスキング剥がしたら、お約束の吹き間違いがあったので、もう一度マスキングして吹いているところ。

 やれやれ。


 で、これでもういいかなと思ってマスキングを剥がすと・・・。

 まだ、だめやん!!
 あーあ、面倒くさいなあ。


 熊野筆で、ちょいちょい・・・とタッチアップしたところ。

 いまいち? もういいよ、面倒だし。

 老眼の素敵な飛行機モデラー(56歳)が1メートルくらい離れたところから見て、「きららさん、きれいに塗装できてるじゃないの」とお世辞で言うくらいのレベルになってる・・・と思うんだけど。



 もうどんどんデカール貼っちゃう。

 やっぱり新しいデカールはいいねぇ。小さいコーションデータだって貼りやすいよー。
 だけど・・・この垂直尾翼部分は最後まで塗装しようかどうか迷った部分。赤く塗装して、「SC」だけ切り抜いて貼ればいいんでしょうが、切り抜くの結構大変そうなんだもん。
 それにしても、左右を貼ったあと真ん中をどうするか。馴染ませるのが難しい。

 方向舵の骨が浮き出たような部分、この部分はさすがに切り抜いて、骨の部分だけ熊野筆の面相筆で塗装。
 息を詰めて、そーっとなぞる。
 少しはみ出したのは後ほどタッチアップする予定。

 ここって、どうしてこんなカタチなんだろう。きっとこれにも何か深~い訳があるに違いない。どこかの展示会でまた誰かが教えてくれるかもね。

 息詰まる攻防に疲れた心を癒すのは、やっぱりお酒しかない。
 先日帰省した折に、大分駅で購入してきた「鷹来屋 特別純米酒」 冷蔵庫の野菜室で冷やしておいた温度でいただく。これからの季節は室温でもいいかもしれない。

 ああ!! 何とこの世にこんな美味しいものがあるとは!!
 気絶するほど・・・美味しい。

 飲みやすい、というのは果たして褒め言葉がどうかわからないけれど、驚くほど飲みやすく、いい意味でまるで美味しい水を飲んでいるような。粗末な食事をとても美味しくしてくれる。

 たとえて言えば・・・
 男の人が、こんな女を嫁さんにしたいと思うような。理想の妻。
 決して口答えをせず、いつも黙って寄り添ってくれる。

 ふと感じるほのかな香り、舌でその冷たい肌を味わい、すーっと喉を通っていく感触に身を震わせつつ、それでも指一本触れることのできない美女。

 計算してみると720mlって四合なんだね。一日一合ずつ飲むことにした(ああ、哀しい
 まっでも、一合だけで我慢しとくと、あんまり酔っぱらわないから模型作れるからいいんです←すごく言い訳

 
 

 


 再び戦場へ帰ってきた。
 そういえばA-4Fを作ってたんだなあ。

 夏の疲れが出たのか(九州の九月はまだ夏なんです)、最近いまひとつやる気がでなかったけど、「第三回なんちゃってJMC」もエントリー終わって責任重大、参加者のために私も頑張らなくちゃね。

 それでもまだ昼間は30度近い気温ながら、ようやく窓からの風が心地いい季節になった。
 どんどん作れそうな気がするぜ!!

 作業場で飲むコーヒーも美味しい←作業してないじゃん



 ご心配かけましたが、脚庫ハッチのへりの赤い色は、ラッカーを熊野筆でフリーハンド塗装。
 少しはみ出たのをタッチアップしましたが・・・できるだけタッチアップしないですめばそれに越したことはないけど、72ということもあり、そんなに面積は広くありません。これも48や32になると、マスキングするようになるんだろうね。

 最近のジェットはどうか知りませんが、昔のキットは「のりしろ」がなくて、えっ、このパーツどないせーちゅっうの!? 何べんインストを見ても無情な矢印「→」が「ここに接着しろ」と指示してあるだけで、あとは各自どうにかするしかない。

 でももうそんなことも、いちいち慌てないよ。
 落ちついて「のりしろ」をプラバンにて作ります。
 まっ、いいのよ、こんなのは適当で。大して見えないし。

 真ん中のパーツは、なぜかちゃんと「のりしろ」がついてたのに、バリかと思って削り落としてしまった私(汗 すまぬ>ハセガワ



 何この汚い機銃口は!? って怒らないでね。今からもう少し綺麗にしますから。多分。

 機銃口の上の板は、機銃を発射したときの排煙がインテークから入らないようにするためについているらしいけど、これは金属で作ろうかとちょい迷った。キットは胴体と一体化されている。
 迷ったけど、結局キットを少し削って薄くした。よく見るとダメダメだけど、真横から見ると少しは薄く見える、という程度。

 やっぱ作り直したほうがよかったかなあ。などと、うじうじ考えてる間に作ったほうが早いんだよね、ほんとは。



 そうだ、そろそろデカール貼っていいよね。もうマスキング剥がしていいよね、と思って剥がしてみた。
 おおー、なんとかスカイホークらしい雰囲気になってきたよ。うれしいなあ。
 他社からいろいろキットが出ているらしく、もう引退寸前、「いつ辞めてもらってもいいんだよ」的な窓際キットなんでしょうが(ひでえな)、私は昔のハセガワキットを知りたいので、これはこれで貴重な体験。

 デカール貼る前にシルバリングを防止するためのクリアーを吹いておいた。で、一日乾かします。
 

 昨日から面白い本に夢中になっていたので二日間更新できませんでした。訪問いただいた方々には申し訳ない。

 面白かったよ。「文系の壁」(PHP新書/養老孟司氏の対談集)
 少し前に出ている本なのですでに読まれた方もいるでしょう。

 私は言うまでもなく自分を文系のヒトだと思ってますが、文系のヒトって理系の人から見ると一体どうなのか。興味しんしん。
 母校は文系だけの大学だったので、学生時代も理系のヒトとはほとんど交流なかった。ロックやってたことがあるので、工学系の大学のバンドとは交流あったけど(汗、音楽の話しかしないしね。
 熱い期待をこめてページをめくる。

 最初の森博嗣氏(確か小説を一杯書いてますよね、本屋に置いてあるのは見たことがあるけど読んだことはない)との対話がいちばん刺激的で、文系のヒトにとっては腹立たしいこともいっぱい出てくるけど、「人を怒らせる」というのも活字にとっては大事なファクターなのでそれを楽しみつつ「気持ちよく怒りながら」読むと楽しい。

 面白い部分はたくさんあったけど、たとえば森氏が語る、
 「こちらが何かについて説明したとき、文系の人は「わからない」と言うけれど、それは「説明された意味がわからない」という意味ではなくて、「わかっているのだけれど、賛成できない」という意味なんですよね」というくだり(原文のままではない)。

 これは痛いところを突かれて気持ちいいくらいだった←おい!!
 確かにそういう言い方をすることがあるような気がする。相手の意見を全否定、シャットアウトする言い方ですよね。それじゃあ議論にならないよね。

 で、そこを読んでいるとき私は愛読書「徒然草」の中の一説を思い出した。

 「お互い言いたいことを話してみる中には「なるほど」と聞く価値のあるように思えることから、少々意見の違う人とは「私はそうは思わない」と時には議論し、「そういうわけだから、こうなのだ」などと大いに語り合えば、非常に精神的にも充実すると思うのだが・・・」(第12段、ちなみに私の意訳です、これが絶対正しいという解釈ではありません)

 この段の初めに、「おなじ心ならん人と」と書いてあり、「同じような心を持つ人と」という意味ですが、この「心」というのは単に気持ちというより精神(ベネッセ古語辞典)もしくは考え方というか・・・
 上記の文章のあとには、「自分とは考え方が違う人とはこういった話はできない」と嘆いている。
 吉田兼好が理系だったかはわからないけれど、それに近い思考のできる人だったのだろう。

 日本人はなかなか「私はそうは思わない」って言えないよね。だからきちんと議論でできないんだけど、議論するって難しい。言葉でコミュニケーションするのは本当に難しい。迷路ですよ。
 拙ブログのコメントやメール、お会いしたときの話などを聞くと、私の書いたものも時々全く違う方向に解釈してる人がいますが、がっかりすると同時に、いや待てよ、その人が読んでどう思うかは自由だから、私の意図とは違う解釈してもらうのも面白いのかなと思う。

 「文系の壁」に戻って、前述の森氏は「社会や人間などあやふやでとらえようがないものを、どうして文系の人は理屈で解釈してわかったような気になれるのか不思議でなりません」と言っている。
 ここ読んで、ああー河合隼雄先生が生きていたら、対談してほしかったなぁと思った。

 


  

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