つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです



 ノモンハン。TMC(徳島モデラーズクラブ)の森男さん作品。

 平原を風が吹き渡るような情景。
 モンゴルの平原を、椎名誠は「草の海」と書いていたけれど、まさにそんな感じなのだと、ファインモールドの鈴木社長は話していた。
 鈴木社長は何度もノモンハンに取材に出かけたことがあり、そういった話も今回聞かせてもらった。

 鈴木社長のミニトークショー。話の聞き手は未完成チームのけんけんさん。話を聞きだすのがとても上手い。インタビューの仕方も勉強させてもらった。(くりさん撮影)

 「みんなの欲しいものをマーケッティングするのが普通のやり方なんだろうけど、うちはみんなの知らないだろうものを「どーだぁ、これ知らないだろうが!!」って作るんだよ」
 それがファインモールドなんだそうです。
 まるでロックバンドのボーカリストみたいに観客を煽ってきますね、こっちも血圧上がってくるぜ!!

 「(起業した頃の話)ファインモールド立ち上げたとき、もう手元に10万円しかなかった。それでも作りたいものがあったから作った。
 そもそも、金貯まったらやろうとか、何々ができたらやろうとか、そういうのではできないんだよ。そのときやらなきゃ絶対できない。まわりは「やめとけ」とかって言うけど、「じゃお前やってみたことあるのか」って。やってみてダメならわかるけど、やったこともないのに「できない」と言うのがわからない。オレはそれくらいであきらめる人間じゃない!!」

 「飛行機はね、0.1ミリ変わってもカタチが全然違ってくる。戦車は面が多いからそんなにわからないんだけど。以前実車を取材して計測したがゆえに、長さを読み間違って製品のカタチが違っててあわてて修正した・・・ということがあった」(鈴木社長の話)

 金型を修正するというのは、言うのは簡単だけど、場合によっては数百万円もかかることがあり、やはり常にできることではないようです。そういう「あ、しまった」ということは何の世界にもあるんだなあ。

 ちなみに皆さんご存じのように、金型を自社で作っているのは国内でバンダイ、タミヤ、ファインモールドだけ、それは確かにすごいと思う。自分のところで作ってるんだぞ、というプライドをありありと感じた。

 ノモンハンの取材話を聞きながら昼食。ノモンハンに同行した方も来場しており、写真もたくさん見せてもらった。(フランクザッパさん撮影)

 話を聞きながら私、「ノモンハンって・・・九七戦ですね!!」
 と叫んだけれど、同席した方々は決して笑ったりせず、「そうですよ、よく知ってますね」と微笑んでいた。その雰囲気がとてもよかった。
 同じ趣味を持つっていいことだね。しみじみ。

 これはトークショーではなくて私と話しているときに言われたことだったと思うけど
 「プラモデルって半分はメーカーが作ってそれをモデラーが完成させる・・・そういう特異性を持ったホビーだよね」
 私もつねづね思ってることです。そこから逃れられない。そしてそこが同時に、プラモデルの魅力でもあるんじゃないかなと思う。

 鈴木社長「作例の文章に「この部分に1ミリのスキマができる・・・」なんて書いてあると、お前ちゃんと測って書いてるのかと!!(会場爆笑) 1ミリもないだろうが、0.2ミリの間違いだろうがと。0.2ミリでもプラモデルでは大きく見えますよ」

 模型雑誌に文章で書かれてしまうと、それはモデラーにとってはスタンダードになってしまう場合もある。
 メーカーはいちいち反論できないから、悔しい思いで読むこともあるんだろうな。
 まあ、それで一層いい製品を作ろうということもあるかもしれないけど、プラモデル(製品)をどうやって作っているかをよくわからない人間がプラモデル製品についてさもわかったような顔で「これはこうだ」と書いてあると、確かに悔しいだろうね。

 プラモをどうやって製品にしているのか、私ももっともっと知りたい。
 なかなか難しいけれど、少しずつ理解していきたいと思う。そして知り得たことは、できるだけ伝えていきたい。書いていきたいと思う。

 模型メーカーの人の率直な気持ち、正しい情報(とはいえ、あくまでもファインモールドの、ということですが)を今回会場で聞けた人は、とても楽しく有意義だったと思う。

 私は残念ながらレコーダーを持っていず、帰りの新幹線の中で想い出しながらメモしたことを基に書いています。
 断片的ですみません。

 そもそも今回のテーマがファインモールドだというのは、その製品作りの姿勢に意気を感じ応援していきたい・・・ということだったと聞いています。そういう思いがメーカーにも通じると思う。
 いい関係ってそういうことですよね。うらやましいな。



 ハセガワ1/48 九五式水上偵察機 TMCのP-斎藤さん作品。
 銀色がとても美しく、こういうアングルで見ると、もうめっちゃ美人。零戦なんかよりある意味美人なんじゃない?

 P-斎藤さん「きららさん、九五式買った?」

 うっ、痛いところを突かれたよ!!←買ってない奴
 とても作りやすく良いキットだったそうです。P-斎藤さん「これは素晴らしいよ」と、うれしそうな顔

 わー、飛行機モデラーがこんなにハセガワのキット褒めてるのは久しぶりに聞いた←おい!!
 なんだか自分のことのようにうれしい。



 モノグラム1/48 森さん作品

 私の大好きなDC-3。
 もうひとつのテーマが双発機だったと思う。でも悲しいくらいに双発機に興味のない私・・・ごめんなさい

 ただしDC-3だけは違うよ。愛らしくふっくらした、ファニーフェイスを見ると、思わず微笑みたくなる。あなたはとってもチャーミング。



 バンダイ 1/12。ストームトルーパーズ。

 筆塗りは楽しいね、とコメントに書いてあった。えっこれ筆塗り??
 すごいなあ。ストームトルーパーについては実はほとんど知らないんです。スターウォーズだよね? っていうくらい。
 でもこの塗装が格好いいしね、格好よければすべて良し、という私ですから。目が引き付けられるの。

 私の展示会レポートって、最近キャラものの写真が多いなって思う方いるかもしれませんが、そうですね。なんでかというと、違うジャンルからいろいろ刺激をもらうからかな。見ててすごく興味深いんです。新鮮なんです。面白い技法とかあるし。
 飛行機は基本的に好きなんだけど、好きな飛行機とか作風がどうしても固定してしまって、自分の感覚ですごく好きだと思えるものが狭まってる気がする。

 作品のご紹介はそんなわけで、これにてお終いです。
 未完成チームの半分も紹介出来ていなくてすみません。オールジャンルの展示会でとても楽しかったです。

 さて、明日は番外編をお送りします。
 
 
 




 未完成チームの展示会レポートの続き。会員以外の作品をご紹介していきます。
 実は、飛行機ジャンルは私の知ってる顔ぶれが次から次へと来場、まるで社交場と化していました。

 なんだか最近ドイツ機が気になる私。まあ飛行機モデラーの端くれとして、やはりいいなと思うよドイツ機。
 私が二番目に作ったのはメッサーシュミットBf109Eだったもん。ほんと精密メカっていう感じがしました。 

 アキュレイトミニチュア1/48 Fw190A-8 塾長さん作品。
 作り込んであるので48だけど32に見える。

 何と人生初フォッケらしいです。珍しいなあ。

 アフターパーツはほとんど使ってないと思います。別にアフターパーツを悪いとは言わないんだけど、自分でできるところは自分でやっちゃう、それが私には模型の楽しみなんです。もちろんこういった方々のようには作りこめないけど、自分のできることをやる、それが私にとっての模型です。



 同じく、今年の松山モデラーズクラブでお会いした木下さんの作品。

 ああーん、そんなとこに鏡なんか置いて・・・・エッチ!!
 もうダメっ・・・なんて私がもじもじしてると、そばで作者がハッチを開けたり閉めたりしてみせてくれます。すると、それを見ていたモデラーが「ああっ・・・そ、それイイですネ・・・」と思わず何か出そうな声。

 なんかみんな、体中から変な液体が出てきそうな雰囲気になってきてヤバイ(汗
 ハッチの開閉もすごいけど、特にキャノピーが開いたり閉まったりするのは実機と同じだから気持ちいい。
 みんなでこういう作品を「すげーなー」と言いながら鑑賞するのも展示会の楽しみだよね。

 お二人に再会できてほんと良かったと思います。楽しかったです。



 塾長さんのハセガワ1/48 マルヨン。
 
 実は、なんちゃってJMC参加作品は、完成画像は審査終わるまで外に出さないというレギュレーションなんですが、部分写真だからまぁいいだろうと。
 自分の作ったレギュレーションなので好きなように解釈してます(いいのかそれで

 せっかくだから、読者諸兄にも見てもらいたい。



 こちらも先日松山でお会いした香川進空会の前田さん作品。アオシマ1/45 DD51

 くくぅ~~やっぱかっちょええなあ。でもいいの、私は作るなら蒸気機関車、って決めてるから。
 そんなにディーゼル機関車愛なんかないもん。でも・・・ああー見てると、いいなあ~って思っちゃう。

 アオシマさんはすごいもの作ってしまいましたね。悔しいなあ。
 作者もずいぶん堪能したご様子。パーツ数1000点以上でしたっけ。


 
 同じく香川進空会の高橋さん作品。タミヤ48改造 Do635

 「またヘンタイ的なものを作ってしまいました(ふふふ)」
 と小さな声で私の耳元に囁く男がいたので、ドキっとして振り向くと、高橋さんでした・・・・。



 右を向いても左を向いてもヘンタイの編隊、助けてください・・・と隣にいる素朴な風貌のオジサマに助けを求めると、更にヘンタイの人でした。
 ハセガワ1/32 紫電改前期型 Windsの山根さん作品。

 アルミ板を貼っている。実は以前は、私の目指す方向とはあまりにかけ離れているので興味のなかった手法なんだけど、技術として学ぶべき部分もあると思う。これをそのまま真似できないし、しないけれど、何か取り入れることのできる部分もあるのではないか・・・それに紫電改だしね。

 凸リベットは、金属線を埋め込むという方法(さわるとボツボツしている)。伸ばしランナーですか?と聞くと「ハハハ違いますよ」と一蹴された、悔しい。
 アルミ板は、ホームセンター等で売ってるものを使用。それに薄く接着剤を塗布して接着するのだそうです。
 ハセガワのフィニッシュは使わないんですかと聞くと、微妙に接着剤がブツブツしてるのが貼ったあとにわかるそうです。そうかいな!?
 まあ使用感というのは、人それぞれだからね・・・。

 銀無垢、裸の紫電改もいいね。人間も飛行機も、裸で語れ!!←意味不明



 もう変態のオッサンの相手は勘弁してくれと、さらに隣にいた男に助けを求めると、そこには更にすごいモノが・・・

 嗚呼!! もはや飛行機モデラーにはまともな人間はいないのか。
 ニパ子バージョン イタレリ1/72 下関巌流会のマッキさん作品。

 えーと、これなんだっけ・・・ミラージュじゃないしタイフーン?ラファール?・・・
 マッキさん「ユーロファイターでしょーが!! 知らないの!?」

 あっそーか。ま、いいじゃん←よくねぇぞ
 白い機体に痛絵が映えています。痛機って簡単に言うけど色のセンスが問われるよね。部分的に使ってる金色がすごく綺麗で効いてます。



 ハセガワ1/72 F-16A ベルトロ 広島エアフォースの倉本さん作品。

 ベルトロってなんじゃい。国籍マーキングからするとフランスなのかな??

 格好いいマーキングですね。アクロチームかな?←何も知らない奴


 ハセガワ1/72 V-22オスプレイ OWLSの竹本さん

 やっぱ陸自ですよ!! 似合うなー。迷彩描いてるほうがぐっと引き締まって男らしくっていい。

 タカラ1/24 スコープドッグ 轍の山根さん作品。

 あちこちでこの方の作品見てるけど、格好いいんですよね。やはり同じ人の作品が目に留まる、というのはつまり私の好きな作風なんだろうな。
 スコープドッグというのは何のキャラなのかよくわからないんだけど、格好いいよね。

 1/700 うるめいわし(ガトー級) 金子さん作品。

 お皿のチョイスにもこだわった一品。
 地元・瀬戸内海の特産品でしょうか・・・・

 どうしてもメザシに見えて仕方ない(本人談)。


 「あのさー、先にボクの見せてあげるから~そしたら、次はきららちゃんがスカートまくって見せる番だからね」
「うん、いいよ~」(TSAMさん撮影) 

 と言ってるところ(いや違います

 上記メザシと同じ方。机の下に、ご自分の作品(クイーンエリザベス号)を置いて、電飾されてました。暗いほうがきれいに見える、ということで。
 なかなかリアルな電飾でしたが、写真が上手く撮れていませんでした・・・・すみません。



 同じ方の、作品群。説明も楽しかったです。
 宮島神社にガトリング銃をつけたやつは、外国人に人気だったそうです(静岡ホビーショーにて)。これは外国人向けのお土産にもいいかもしれない。アオシマさんとかが作らないかなあ。

 こういう作品は見る人によって好き嫌い別れるかもしれませんが、ご本人がとにかく楽しそうなのがいいです。
 いろいろ考えるのが面白いだろうなあ。
 ネタモデラーというか、こういうジャンルって飛行機はあんまり見たことがない。誰かやらないかなあ。



 フジミのちびまる艦船っていうんでしたっけ。
 可愛くまとめて作品に仕上げてられて、いいですね。

 しかしよく見ると、すごく作り込んであるのか、もともとこういうキットなのか・・・。手すりとかついてる~。
 ぜろせんと九七艦攻がカワイイ~

 まぁ私から見ると赤城は俺様の“赤城課長”なんですが、男性から見ると、こんなふうに可愛くデフォルメしちゃいたくなるんでしょうか。あああ、やっぱ男心ってわかんねぇ。

 またまた紙数が尽きてしまったよ。鈴木社長との決戦は・・・・以下次号!!



 2015年11/22,23、岡山市にて開催されました「未完成チーム展示会」の様子。

 キャラクター作品の中ではこれが一番好きでした。
 不思議なエロさ。

 バンダイ 1/35 「キャノンボール アメイジング!!」 辻さん作品。

 「目玉おやじをモチーフに作ってみましたが、「キモイ!!」「コワイ!!」と批判大。全裸に目玉はあかんかったですか?」と作者のコメント。

 いやアカンことないです、どんどんやってください、こういうの、私好き・・・・夢に出てきそうで。
 キモかっちょええ、というジャンルの出現ですね。

 作者とお話すればよかったなあと後悔してます。



 エイビス1/350 イギリス潜水艦 メティオライト GENさん作品。

 ドイツのU-ボートが敗戦で廃棄処分されたが、戦後イギリスが引き揚げて再就役させたもの、だそうです。

 作品ももちろんシブくて、絵みたいな塗装で好き。そして私、こういう話にすごく弱い。涙出る。
 こんなことってあるんだね。

 GENさんには、市内観光に連れていっていただき大変感激したのですが、その話は番外編として後程書きます。

 右側の二体はコトブキヤ、左側はプラムというメーカー。川端さん作品。

 すごく塗装が綺麗で目をひきました。
 見ながら「ダメだ、ダメだ・・・これを肯定したらもう私はダメになる・・・あああ」などと葛藤している自分がいた。
 実は昔からリカちゃん人形などは嫌いだった。人形を見ていると自分の心を見透かされているようで落ち着かない。それにアタマでっかち、瞳がデカすぎ。こんなのだめじゃん・・・・でもでも・・・・・塗装綺麗だし。

 しかしまあ・・・そんな硬いことは抜きとして。畢竟、プラモデルというのは広い意味でオモチャであるとも言えます。
 純粋なファンタジーの世界を表現しているとも言えます。

 飛行機モデラーは実機を縮尺したものを云々って言いますが、ようするにちっちゃい飛行機じゃん!!
 それが実物ではない限り、そこにどういう違いがあるのだろう。

 瞳はUVジェルかな? 綺麗ですね。今私も人形を作ってますが、綺麗な色を塗装するのも新鮮でいいものです。
 一番右の人形の金属感なんてすごいね。




 さて、今回のテーマ「ファインモールド」はすごい数の作品が並んでいました。

 ファインモールド1/350 敷波 野々上さん作品。
 船の事は全くわからないのですが、細かいところまで作り込まれている作品を見るのは楽しいです。

 小人の国に迷いこんだような。
 人間を乗せているのでそんな感じが余計するのでしょう。
 俵のようなものをたくさん載せてるけど、これはなんだろう。ドラム缶かな。

 小梅さん作品。

 1985年、無限軌道の会で発売された「LISA」。
 たまたまタミヤ人形改造コンテストのご縁で、鳥山明氏にお願いして絵を描いてもらったそうです。

 記念すべき第一作。

 この後、無限モデル1987年、そして1988年にファインモールド誕生となるそうです。



 九七式中戦車 1/35 ファインモールド。

 タミヤとは違うアプローチの仕方で興味深い、とコメントにありましたが、このキットはタミヤからも出てるってことなのかな? 勉強不足ですみません。
 戦車がずらりと並んだ様子は壮観でしたよ。
 空前絶後、と鈴木社長自ら驚き&大喜びでした。

 久々に戦車の塗装を見ると新鮮で格好いい。



 はるのんさん作品。「ラピュタ兵降ってきた」ファインモールド1/20

 今回、ジオラマに作品を出品されていたはるのんさんですが、腕をあげていたので驚き。
 実は昨年の中四国AFVの会(高知)でも作品拝見していました。そのときからまた成長されてる気がします。

 オッサン共がいらんこと言っても無視してどんどん自分の世界を広げてほしい。あ、未完成チームの方々はそんないらん世話は焼かないのでしょうね、ごめんなさい、だからこんなに伸び伸びと作ってる。

 はるのんさんと。

 「ゆるきゃら・きらら」を買ってくださいまして、私のサインを・・・と言われてメッチャ緊張しました。
 うまい言葉が思いつかず汗かきましたが、なんとか書き終えて。

 私と同様美人モデラーですが、とってもシャイです。
 まーシャイだからこんなん作ってるとも言える。

 ロボット兵。ファインモールド。作者の名前わかんなくてすみません。

 ロボット兵のカタチってなんとなく好きですね。
 ちょうど向こうに鈴木社長が見えていたので、余計シュールでしょ。



 このテーマですからファインモールドの鈴木社長がご来場。一泊して朝から晩までマシンガントークで楽しませてくれました。
 二日目にはミニトークショー。司会はもちろん大山さん。みんなに「もうすっかりプロですね」と絶賛された堂々の司会っぷり。
 会場を笑わせながらも絶妙にまとめてくれました。

 その大山さん作品、AFVクラブ マタドール他 「Have A Break」 あ、これファインモールド製品じゃなかった(汗



 鈴木社長とはなぜか今年2月のUAMCでも交戦、今回も見敵必殺~!!

 きらら「MRJはハセガワが作るんだから、もうファインモールドは作らないでください!!」←それ無理やろ
 鈴木社長「駄目だよMRJはウチが作ることになってるんだから・・・・云々(以下略)」 

 二日間、鈴木社長のマシンガントークいや機銃掃射にもめげず、いかに果敢に突撃したか、その様子は・・・紙面が尽きたので明日にします。


 



 毎年私の地元の展示会とバッティングして、なかなか行くことのできなかった岡山未完成チームの展示会に、ようやく行けました。
 ただし、中四国AFVの会などで何度も岡山県には行っているので、初体験というのとは少し違う感覚。
 下着の上からは何度も気持ちよくしてもらっていたんだけど、今日はいよいよ指が中まで入ってきてって感じかな・・・って何てこと言ってるんですか!!>すまぬ未完成チーム

 ともかく、存分に楽しませてもらいました。
 会場は岡山駅の近くでアクセス良好、会議室を三室、飛行機とゲスト作品、AFVとテーマ企画(今回はファインモールド)、キャラクターものとフリマ、というふうに三つに分けていますので見やすかったです。
 ただ、ゲスト作品展示も飛行機の部屋でしたので、いつもの顔馴染みが次から次にやってきて話しているうちに「あれっ私ずっと飛行機の部屋にいましたよ」状態。
 まずは未完成チームの会員作品から紹介します。

 イタレリ1/48 Ju87 B-2 スツーカ 竹Pさん作品。勘合が悪く苦労したそうです。

 今回いちばん好きだった作品。
 いやースツーカかっちょええ~、冬季迷彩の迫力がまたいいねぇ~戦車みたいで実に強そうでイイです。
 できれば竹Pさんにはこの塗装で戦車を塗装してほしい。まぁ多分ご本人は作らないだろうけど。

 白はエナメルで、塗装してからコンパウンドでこすったりして調整したそうです。えも言われぬ雰囲気に仕上がってます。

 ところでスツーカの窓枠って、部分的に内側しか枠のない部分があるそうですね!! 知ってた? 私初めて知りました。
 確か作者は表から塗装したと言ってましたが、いずれにせよモデラーの腕が試されそうです。



 「運命の矢(Fate's Allow)」辻さん作品。F-14D ロイフォッカー乗機。

 ミサイルが飛んでいるのがいいですね。えーとフェニックスというやつかな?
 F-14って翼を広げているのもいいなーと思いました。
 とにかく悔しいことに(?)ファインモールドのF-14はとても良いキットらしく、作った人はみなさん大満足のようです。ううむ。



 ハセガワ 1/32 飛燕 岡部さん作品。244戦隊

 この飛燕は先日私の作ったT-4と同じ人の設計なんですが、キット作ってて設計した人までわかれば通です。

 脚カバーを汚すと格好いいな。急にリアリティが増す気がする。



 ファインモールド1/48 ロストック F-2B 散華マークB

 ドイツ機色にしてますが・・・そもそも劇中ではどういう色なのか私はよく知らないのです。こういうものだと言われれば「なるほど」というくらいに合ってます。

 しかし、こんな機体はほかにも色んなカラーリングを試してみたくなるね。

 ファインモールドコーナーの一部。全体で120くらいのアイテムが集合したそうで、会場に訪れた鈴木社長もビックリ、という様子でした。

 それにしても、飛行機モデラーは所謂「キャラものの飛行機は許せん」という人が多いけど、なぜか「紅の豚はオッケー」という人が多い。

 どうしてなのでしょうと疑問を近くにいた人にぶつけてみたけど「どうしてでしょうね」と言われました。



 こちらは飛行機コーナーのテーマ「F-16」の作品 ハセガワ1/72 F-16C バーレーン空軍 まんちゃんさん作品。

 なんかアラビア文字?が・・・アルジャジーラとか書いてあるのかな(違 格好いいですね、アラビア文字。お洒落だな。
 F-16は世界中で活躍してるよね。その多彩さで各国の機体が作れるのが魅力でしょう。



 カ号観測機。ファインモールド1/72 川端さん作品。

 美しいです。やっぱ飛行機は銀色がいちばん。それも色々な質感の銀色を塗り分けています。
 異形の、でも可愛い機体。



 同じくファインモールドコーナーに置かせてもらった私の作品(迷彩)と、田中弐号さんの作品。

 1/72 零戦22型。
 同じ機体でも私の迷彩のほうが大きく見えてしまう。



 ドラゴン1/72 ハインケルHe219 森さん作品。

 機首のアンテナはエッチングでしょうか、作るの大変そう。
 フワッとした迷彩が面白く感じられました。



 エアフィックス1/72 タイガーモス D.H.82a 竹Pさん作品。

 ツヤツヤ塗装もいいですね。赤は私のテーマカラーで大好きな色。
 最近飛行機モデラーはみんな口を揃えて「エアフィックスエアフィックス」というから腹立たしい。
 「ハセガワは複葉機作らないんでしょうかねぇ・・・」「そうですよねぇ。複葉機って売れないのでしょうねぇ」
 などと会話してたけど・・・ん? 九五水偵って複葉機じゃなかったっけ。

 メーカーブース。
 童友社とニセガワ製作所のコーナー(笑・汗

 ニセガワ看板を見てハセガワかと思った人もいて、大成功。やったね!!
 「ゆるキャラ・きらら」五体はあっというまに完売しました。お買い上げいただきありがとうございます。

 メガネっ子・きらら(くりさん撮影)。

 老眼鏡ですけど。
 ピントか合わない、見えにくい、目が疲れる、・・・もう踏んだり蹴ったり。
 若い人の倍は頑張らなくちゃいけない。
 でも負けないよっ。ファインモールドの鈴木社長との決戦のときも間近・・・・。

 明日に続く。

 


 

 今夜、岡山方面から帰ってきた。
 やっぱ新幹線は速いですね。陽が落ちて真っ暗な中疾走していると、どこか違う世界に着いてしまったらどうしようと思う・・・。
 この世界には新幹線を作った人もいるんだよなあ。

 岡山は念願の未完成チーム展示会のため。福山ではちょっぴり贅沢して前泊、アートの秋を楽しみました。

 こちらは、石工の作品(仕事)。

 これまでに福山は中四国AFVの会などで何度も訪れているし福山城ももう何度も来ているけど、何度来てもいいね。
 石段を登って城の空間に入ると、なんだかものすごく落ち着くのはなぜだろう。特別なオーラのようなものが身を包む。

 神の造形。

 どんなに頑張っても、この色、このカタチは誰にも作れない。

 芝生に座って天守閣をスケッチしている人がいたので、実にいい感じだなあと思って後ろから撮らせていただく。

 いつも思うけど、木の枝のこういう形って好きです。

 天守閣前の広場からブラブラ降りていくと、美術館が見えてきた。
 あいにくの曇天なのが惜しいけれど、ちょうど紅葉が美しく、思わずシャッターを切りたくなる。

 美術館前の広場には現代アートが展示してある。右側の赤いアーチみたいなのもそう。
 こういう屋外に展示してある、なんかよくわけわかんないアートも好きです。

 上着がいらないくらい暖かく、11月とは思えない。

 今日はこれを見に来た。

 ピカソの絵はこれまでにも何か見たこともあるような気もするし、はっきり思い出せない。
 テレビや本などで目にすることが多いので実物を見たかどうか覚えられないせいか。

 私はわりあい抽象画って好きです。見る人がどういうふうにとらえても自由な気がするから。
 ピカソの絵を見ていると、具体的な景色などではなく、人のココロの内面を描いているので、時に自分の心の痛いところ、突いてほしくないところを突いてくる。それが辛い気持ちになる絵もあった。
 ちょっと文学作品みたいな感じだね。

 所蔵品展で地元の画家・緒方亮平の展示もされていたのでせっかく来たことだし・・・と、そちらも見た。
 この方の名前は初めて知ったけれど、鞆の浦の出身だそうで、穏やかな色づかいはそのせいだろうか、ピカソとは正反対の世界。風景画などが多くて、少しザワザワしていた心が慰められる気がした。


 
 ミュージアムショップでお買いものをしたあと、カフェで一休み。
 普段滅多に食べることのないケーキをいただく。お酒以外のものも食べるんだよ私も。

 今年の8月に訪れた松山の美術館もそうだったけれど、ここもお城が見える絶景ポイント(カフェからの眺め)。
 こんな景色を眺めながらお茶を飲めるなんて、すごい贅沢でしょ。

 たまには女子に戻る。

 さて、エネルギーを充電して、いよいよ明日は未完成チームの展示会へ。

 神様はたくさんの美しいものを作ったけれど、その中であまり上手く作れなかった創造物のひとつが私たちなのかもしれない。
 でもそんな人間も、頑張って色んなものを作ってるぞ!! 人間なりに・・・・

 模型メーカーはキットを作り、モデラーはせっせとそれを作品に仕立て上げる。
 そんな営みは、どこか健気ですらある。

 明日からはそんなモデラー共の作品をご紹介していきます。


 

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