つれづれプラモ製作記

マイペースで作っているプラモデルのブログです

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 ホーネット完成しました。せっかく立ち姿の人形がついているので作った、そうするとキャノピーも開いてないとおかしいかな(今から乗るor降りたところ)、ラダーももちろんいりますね(ラダーのイモ付けに苦労してついに補強した) 簡単な木の土台も作った。ニスがまだらになっちゃって汚いけど、色は気に入ってる。
 前脚の扉はなぜか五枚に分割されていて無駄に面倒くさい。イモヅケで取れそうなやつはベロを作ってガッチリ接着した。
 ピトー管など機首のアンテナ類がないのが寂しい。やっぱり作るべきだった。手抜きはいかんね。いかいまぁ、この機首のフォルムはカッチョいいじゃありませんか。え? レドームと胴体の段差が消えてない? いいじゃありませんかそんな小さなこと←おい!!

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 エアブレーキ内部はほんのすこしだけ配線。ブレーキのパーツは装甲板みたいに分厚かったので端を削り薄く見えるようにした。

 10年前に、胴体の上下を接着するときうまくいかず捨ててしまった、因縁のキット。接着はともかく技術そのものは大して向上してない私だけど、肝心なのは完成することのような気がする。完成すれば心の中で区切りができる。ここからまた頑張ろうという気になる。

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 後席の人の計器盤の上のカバーに取っ手がついている。激しい機動中に振り向くときにここを掴んでおくらしい。真鍮線で作っておいた。シートベルトはファインモールド製。72でももっともっとコクピット作り込む人もいるかもしれないけど、私は限界があるような気がする。あんまりやっても私の腕ではゴミにしか見えないからアクセントになるようなところだけやることにしている。ただ、バックミラーとキャノピーについてるフックは作ったほうがよかったかも。キャノピー内側についてる補強ステーみたいのは作ってみた。薄すぎたけど(こういういらぬことやってたから接着剤か付着するというアクシデントが発生)。

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 全体はご覧の通り指定の上から何色か吹き付けてはいるものの、汚しはしていない。海兵隊だし地上基地の機体ってそんなに汚れていない気がするのできれいな状態にした。汚し始めるとすべての部分を汚さないといけなくなって難しいから。でもいつか空母艦載機も作りたいよな・・・

 ホーネットはスーパーホーネットに進化しているけど、主翼が大きくなってるのがあんまり好きじゃない。私はこっちのレガシーホーネットのほうが好き。主翼は小さいほうが好きなんだよね。まぁ意味のない好みの問題だけど。
 それにしてもハセガワの筋彫りの繊細さ。いかにも飛行機~って感じに仕上がるんだよね。

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 あーあ、前から見るとうまくいってないところが全部ばれちゃう。まずインテークがすっぽんぽん。中身作ってない。タイヤがハの字になってる。何度やり直しても接着するとこうなってしまう。

 武装はGBU-10(レーザー誘導爆弾)とMk.20ロックアイ(クラスター爆弾)、内側にスパロー一発とあとは翼端のサイドワインダー。
 実機写真見ると機首先端は銀色のもあるみたいなので銀色にしてみた。もしかして塗装が剥げてるだけなのかな。わからん。

 一か月でおおよそカタチになった。最後に土台にくっつけるのに手間取ったけどまあ楽しんだから良しとしよう。でも飛行機はやはり土台に接着しないほうがいいね、武装見たいもん←今更な教訓

 やはり1~3か月くらいで完成するのが精神衛生によろしいようで。特に体力知力視力、あらゆるものが衰えつつある今日この頃、ともかく完成させるのが大事。後ろは振り向かない。楽しければそれでいい。楽しくないときゃ捨てましょう。・・・これが最近のスタイルです。

機関庫1

 久大線豊後森駅にて。久しぶりに「ゆふ」に乗ったなぁ、もしかして去年の夏以来? 大分にずっと行ってなかったんかな。ジュンク堂もなくなっちゃったし、メカドールの店主も死んでしまったし。

 嗚呼、寂しいね。去年の一月でした。葬儀に向かう車窓の景色は雪で真っ白だった。
 ここは機関庫が保存してあります。米軍の機銃掃射の跡もあるそうな。廃墟好きにはたまらない。

機関庫2

 単線だから、途中でどこかの駅ですれ違う必要がある。ここで上りの「ゆふ」とすれ違うんだよ。福岡行くときはこれに乗って行くのです。特急は一日三本。

 気動車に乗りながら、こんなことを考えた。気動車乗ってると服がめっちゃ臭くなるのは閉口するけど音はいい。やっぱ乗り物は音が大事。音が嫌いな乗り物はどうしても好きになれん。また、ジェット機がどうも無機質で冷たい感じがするのは、回転するところがないからじゃないだろうか。レシプロはプロペラが回るしヘリはローターブレードが回る、クルマはタイヤが回るし汽車にも車輪がある。回転するものがあると前に進んでる感じがするんだけど、回転するものがないと不気味に感じるんだよね。私らがなぜ回転するものが好きなのか・・・獲物や敵が動くか動かないかは生存にとってすごく大切なことだったろうからね。人間は長い間、それをじーっと見ながら生きてきたのだから。

ランセン

 今回は大分の本屋と別府の模型屋を回って一日が終わった。充実感。いい休日でした。写真はないけど。本屋は正直言って斜陽感ハンパなくて少々落胆した。もう大型店舗ってのは田舎じゃ無理かな・・・

 メカドールは娘さんが店番してましたよ。なんとなく奥から店主が出てきそうな気がしてしょうがない、まだ一年だものね。そういえば昔、祖母が言っていた。大分県南部のほうでは「さびし見舞い」という風習があったという。誰かが亡くなって四十九日もすんだ頃、弔問に訪れる人も少なくなった頃、「あんた、さびしいなぁ(あなた寂しいでしょうね、の意)」と菓子など持って訪問するのだそう。いい風習だなあと思う。「さびし見舞い」という言葉もすごくいい。死んだ人もかわいそうだけど、生きてる人が寂しく辛いんだよね。

 エレールのランセンをゲット。箱は大きいけど72です。いい箱絵でしょ?お洒落でしょ? エレールの箱絵大好き。お部屋の飾りになります。飛行機モデル専門クラブのシブいオッサンが作ってそうな感じの機体。どっかの展示会で見たような気がする。それでランセンという名前に覚えがあった。こういうの眺めながら飲むコーヒーは最高。

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 匂いが臭くて嫌いだけど、強度と固まるのでの時間の絶妙なバランスでやはりエポキシ系接着剤がいいですね。一晩置いて綿をとってみると・・・嗚呼!! なぜかズレている。

 で、接着し直して再度見てみると・・・嗚呼!! やはりズレている。
 というわけで、三度目の正直でようやくまっすぐ接着できた。これくらい当たり前ですかね? 誰でもこれくらいの失敗はあるかな? 当たり前? 

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 最初、ズレてることが気づかずに「わーい完成だ」と撮った写真。土台にどうにか固定もした。しかしよく見るとキャノピーは曲がってるし土台に固定したタイヤはハの字になってるし・・・

 あーあ、ここまで作るのは早かったし塗装も楽しかったけど、最後にこんなにアホな失敗の連続とは。人生ってこんなもんか。

箱絵

 まぁホーネットはおおよそ完成したし、口直しにこっち行ってみよう。ハセガワ1/72F-2A、そう今回は単座にしますよ、もう複座はいいや。

 しびれるようにカッチョいい箱絵は小池繁夫さん。先日、地元クラブの若い人が飛行機模型初体験でいきなり上手く作っちゃったので悔しくてしょうがない。ここで飛行機モデラーの意地を見せないと・・・などと逆上して作るとまたキャノピーが曲がったりするよなあ。平常心平常心・・・いやこういうときは模型屋に行くに限る。

ファインの

 ということで、徒歩8分の模型屋に行ってきた。

 模型屋さんはちょうど確定申告から帰ってきてハレバレとした顔。
 「俺史上いちばん頭使った」らしい。不在の間に大分我流会のあべさんが立ち寄ったとのことで、ブラックサンダー一袋がレジの横に置いてあった。
 「きららさんも一個どうぞ、いやーちょうど頭使った後だから甘いものがいいっす」
 「ありがとう、確定申告お疲れ様」 
 「いやぁもぅ・・・若い女性の担当官だったけど血も涙もなくて参った」
 「きっといい学校出の頭いい人なんでしょうねぇ」
 「そうそう、もう態度がヤバかった(頭をふりながら)」
 「だいたいねぇ税務署の職員って何が楽しいのかわからんわ、他人の間違いのチェックばかりしてさ」・・・って、嫌な飛行機モデラーそっくりやんか!! 私もそうならないように気をつけねば。

 模型屋経営の苦労をいろいろと聞いているとこりゃもう模型の一つや二つ買わずに帰れなくなってきた。ええぃままよ、F-2一個つくるのも二個つくるのも変わらんじゃろ!! とファインモールドのF-2を買うことにした。それにしても箱絵がダサいな。ハセガワとは雲泥の差。でもまあ、中身は最新のすごいキットらしいし、どうなってるのかちょっと見てみたいでしょ?
 ふふ、男もモデラーもアソコがどうなってるか見てみたくなくなったら、もうお終いだよね。好奇心のなくなった男なんか男じゃないよ。



 
 







 

 

キャノピー1

 気が付くと一週間たってましたね、明日やろう、明日やろうと思いながらついつい・・・まさに明日やろうはバカ野郎だ(と息子に教わった)

 でもね。この一週間ほどの間にはいろいろあったんですよ。まずはキャノピー接着剤付着事件。よくある事故ですが、なんでキャノピーに接着剤がついちゃったのか、そこを聞いてほしい。誰もこういう大事なところを聞いてくれないんだから。

 複座のホーネットのキャノピーには真ん中の枠の少し前くらいのところに補強のための棒・・・ステーが内側についているんです。これを再現したかった。だって開けた状態で完成させるつもりだから。ほんというと留め具みたいのが左右六個ついてるのも作ろうと思ってたんだけど、それは小さすぎてゴミみたいになりそうだからやめた。
 で、そのステーを接着しようとして、接着剤がいらんところについたんですよ。

キャノピー2

 あまりの事態に茫然自失、でも頑張って磨いて取りました。まだ汚いけど、ま、いいや。

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 ジェット機にはこれがなくちゃの武装あれこれ、いろいろ迷った末こんな感じになった。手前の爆弾と奥の一つのパイロンに二個ついてるロックアイをハセガワの武器セットから。色んなモノがぶら下がってるほうが格好いいかなと。組み合わせもいろいろあるらしいから、これがヘンテコな組み合わせだとしても、まぁ見てみないフリしてください。

 さて今回は一か月程度で完成しそうな雰囲気でいい気になってたけど、この後に落とし穴が待っていたのだった・・・つづく。

本2

 「平家物語」に続いてこういうのも読んでいた。「武器が語る日本史」(兵頭二十八著/徳間書房)

 面白かったですよ。旧石器時代から掘り起こして時代を追って、日本の武器の特殊性、西洋や他国の武器と比較してなぜ違う発達をしてきたのか・・・が丁寧に検証されている。なんと日本の征矢の威力についての実験までしているので興味深い。もちろん「平家物語」の中の記述なども考察の対象となっている。

 武器とか戦争の歴史を見てくると、日本人ってなんだろう、とか日本はどういう国だったのかなとか、すごく広い意味で色んなことが見えてきたりする。疑問もさらに浮かんできて際限がないけど、頭の中でいろいろ考えてみるのもすごく面白い。

人形

 コクピットに人形を乗せるのは好きではないんだけど、飛行機のそばに人形を立たせるのは好きです。飛行機の大きさがわかるし、どういう飛行機なのかがわかるから。いつものファレホで塗装。急いだせいかあまり上手く塗装できてない。72だと目のいい人でもそんなにわかんないみたいだから、テキトーに塗装しておけばいいし楽ですよ。

 ラダーも接着してキャノピーを開けておくつもり。あとは土台に固定して・・・あ、タイヤに穴開けるの忘れてた。いつも脚を接着してから思い出すんだよねぇ。

 資料本を見ると、フラップ等動翼の隙間からオイルか何かが漏れたような汚れとかあったりするけど、私はしていない。林周市さんなんかのテクニックDVD見ると油絵具で描いたりされてますね。気の遠くなるような作業ですよ。だからあんなに密度感が出るんだろうなあ。
 私は今のところこの色で満足してる。

本

 「100分で名著 平家物語」安田登著

 これはおすすめ!! すごく面白かった。たぶんNHKの番組なんだろうから、見た人もいるかもしれない(私は見ていなかった)
 平家物語といえば「祇園精舎の鐘の声~」っていう出だし、中学か高校の頃習ってると思うけど、その後どうなってるのがどんな話なのか、あまりに長すぎるしよくわかんない人も多いと思う。歴史を知ってる人は富士川の戦いとか壇ノ浦の戦いとか、戦史として記憶しているかもしれない。

 著者は能楽師らしい。その時点でこの本を買うことに決めた。というのも能には平家物語を題材にしたものがとても多い。だから能楽師は平家物語についてとても深く知っているはずだ。
 この著者の説明はとても明確で恐らくビジネスマンの読者を念頭に置かれていて、現代に重ねて読んでいるから文学というよりまるで優れたビジネス書のような・・組織論というか。もちろんビジネスマンでなくても、中学生くらいなら読めるんじゃないかな。それくらい平易に書いてあってうれしい。

 貴族の時代から武士の時代へ、大きくダイナミックに変化した時代だったから平家物語か面白くないわけがない。

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